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++恋する瞳は雨もよう【BL】++

1 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 20:05:44 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
槻草 廉「ツキグサ レン」といいます初めまして!
これから書きますモノは、【BL】物語。

++恋する瞳は雨もよう++です。

変わった少年達が、青春の一ページをドタバタと走り回る
不思議なドキドキ恋愛物語り!

変な言葉や、誤字・脱字が多いかと思いますが
ぜひぜひ一度でも読んでくださると嬉しいです^∀^
感想などもお待ちしていますっ








2 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 20:11:38 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
─登場人物─
 ・白禾 満月「シラノギ ヒナ」(受け)
   →主人公。天然茶色の髪とかわいい笑顔で
    男子校のなかで人気が高い。もちろん性格も天然。
    よく転んだりとドジの連発をする・・・。

 ・都筑 佑矢「ツヅキ ユウヤ」(攻め)
   →ヒナの隣の席の人。クォーターのため
    青い瞳とブロンドヘアーの持ち主。           しかし、ピアスなどをして見た目が少し・・・怖い。        
 ・瀬戸 葵 「セト アオイ」(攻め)
   →ヒナの同級生。赤茶色で肩上までの髪が特徴。
    不良で【一匹狼】の異名を持つ。
    しかし、ヒナとの出会いで・・・・
    
 ・琴凪 千尋「コトナギ チヒロ」(受けと攻めのリバ)
   →ヒナの隣のクラスの子。男だが黒髪のふわふわなク    セ毛を腰下までのばしている。
    見た目と性格が女の子そっくりで人気アリ。



3 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 20:16:52 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
・・・・、最初から失敗してしまいましたーっ(汗
うぅ・・登場人物がズレまくっていますが、気になさらず(泣



↓↓本編スタート↓↓


旋黎男子校高等学校「センレイ」では、今日も騒がしい日々が始まろうとしていた・・・。

男ばかりの男子校で運命は繰り返される。


そして、それはいつまでも続く時の始まり。
明日も変わりなく進む、一つの気持ち・・・・・・。

4 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 21:11:02 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
【プロローグ】

「やっ!何するの、離してよ!」
「うるせぇ、黙って俺にくわれてろ!」


保健室のベッドの上、僕は同じクラスの都筑くんと格闘中。
なんでだかわからないけど、僕は都筑くんに食べられようとしていて、今必死に抵抗しているところなの。



まさか、こんなことになるなんて・・・・。


「ヤダヤダヤダヤダ!!」


僕は意地になって叫んだけど、都筑くんには関係ないみたいで無反応。

ニヤ・・って笑うと、都筑くんは自分のネクタイを首からシュルっと抜いて、僕の両手を器用に上で一つにまとめベッドのパイプに縛りつけた。


「な・・・・・・・っ」
「暴れる猫は縛り付けて大人しくさせないとな・・・」
「だ、誰が猫なのさ!」


僕は、顔を真っ赤にして叫んだ。
バタバタと足を動かそうとするけど、都筑くんはさっと足を押えてそれさえも許してくれない・・・。

一回り以上も大きい、都筑くんに力で敵うわけない僕はすでに涙目な状態。

そんなのは知らん振りって感じでに都筑くんは、汗で額にはりついたブロンドの前髪を手で掻き揚げた。


「そうかわいい顔で睨むなって」
「ひゃぁ・・・っ!」


ボソ・・っと呟きながら、都筑くんは僕の耳の中に舌を入れた。温かくて、ねっとりとした不思議に動く舌は不思議な感じがして僕はビクっと反応した。

くるりと耳を舐めたり、奥へと進んだりとして都筑くんは手馴れた手つきで僕の耳を蹂躙していく。


「やぁ・・・、んっ・・都筑くん・・やめ・・っ!」


涙声で僕はうったえたけど、全然ダメ。

感じたことない不思議な感覚がだんだん広がり、僕はおかしな声を抑えることができなかった。


「ひな・・・、可愛い・・・」

耳を嬲るのをやめ、都筑くんは僕の涙を舌で舐め取った。
強引に襲おうとしているのに、それはどこか優しくて僕は少し切ない気分になった・・・。

涙がまた溢れてくる。
押えようとしても、悲しくて・・・。


「・・・お前のこと、好きなんだ」


都筑くんは、ハッキリというとそっと僕に甘いキスをした。

5 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 21:50:38 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
【第一話。初めのあいさつはベッドから】


都筑くんとは、今年初めて一緒のクラスになって、隣の席に座ることになったんだ。

僕、こう見えても人と話すのが好きでさっそくお友達になろうと思って話しかけようとしたんだけど。

話そうとするとクラスの人達に“やめとけ!アイツと話したら怖い目にあうぞ!!”っていわれ、僕は周りから話すことを禁止されてしまったのだ。



けど、僕は“怖い目に遭う”ってことにビクビクしながらも、都筑くんに不思議な魅力を感じるを得なかった・・・。


+   +   +   +

「う〜・・・、皆どうしてそんなこというの?都筑くんそんなに怖そうな人に見えないよ?なんで話しちゃダメなの?」


僕は放課後、掃除で残っていた友達の之竜「ユキタツ」くんに思い切ってに聞いてみた。高校生にもなって泣き虫なんてところ見られて、笑われるのが嫌で必死に涙をこらえてた。


「だ、だから、アイツと話したら怖い目に遭うって・・・・」
「だって、実際に話したことないんでしょう?」
「う・・・、それは・・・」


之竜くんはもごもごと口を濁した。


「都筑くんだって寂しいと思うし、僕も仲良くなれないの寂しいよ・・・之竜くんと仲良くなれたみたいに。僕も仲良くしたいの!」


気がついたら僕は、大きな声で叫んでいた。
何が僕を動かしてそう叫んだかわからなかったけど・・・。

その時から、僕は少し気持ちが動いていたのかもしれない。


「・・・・満月それは反則だ・・・・」


之竜くんは片手で顔を隠して下を向いた。
何かこらえきれないような、不思議な顔で苦笑した。


「・・・ん?」
「そんな可愛い顔で、しかも泣きそうな顔で言われたら反則だって・・・」

之竜くんは、ぼそぼそと何か呟いてるみたいだけどよく聞こえない・・・。
なんか、少し顔が赤いような・・・熱でもあるのかな?

「とにかく!・・・僕、都筑くんと友達になるもん」
「満月!」
「絶対、絶対仲良くなっておしゃべりするー!」

僕は、後ろの方で叫んでいる之竜くんの声を無視して教室を飛び出した。


「わぁっ!」


・・・ビッターン!!!
教室から少し走った時。
放課後の静まり返った廊下の真ん中の何もないところで、僕は盛大にこけた。


「い、痛い〜・・・っ」


ついつい涙目で思う。どうして僕は、こうやって何もないところで転んじゃうんだろう?ぐっすん・・・。







6 :Ri-p:12/04(月) 22:23:34 HOST:wtl7sgts51.jp-t.ne.jp
都筑くんvV笑

7 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 23:07:05 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「満月!あのな〜、いつも何もないところで転ぶなっていってんだろ!?」
「う〜、之竜くんごめんなさい・・・」

僕は転んでケガをした足を押えながら謝った。
本当に僕ってダメだなぁ・・・、之竜くんに迷惑かけちゃうしドジばっかりしちゃうし。

「ほら、保健室行くぞ。ケガしてんだろ?」

之竜くんは、さっと手をのばして僕を立たせてくれた。


「痛っ!」
「だ、大丈夫か?」
「う、うん・・・」


痛いし、なさけないし、申し訳ないし・・・。
泣きたい気持ち・・・が本当になって、ポロって大粒の涙が頬を伝った。


「満月!い、痛いのか?だ、大丈夫か?」
「なんでも・・・ない、の・・・」

ごしごしと慌てて涙をふいたけど、僕が泣いちゃったのをみて之竜くんは本当に取り乱しちゃって・・・。


「えと、あ・・・。保健室いってくるね!」


どうしたらいいのかわからなくなっちゃて、僕は逃げようとした。けど、之竜くんはぎゅっと手を握って“俺がついてく”っていってくれたんだ。


けど・・・・・・・・。


「先生!俺、満月のこと保健室におくって行かないとなんです!!」
「そんなケガ白禾だけで十分だろ。ホラ、先生のこと手伝えって・・・」
「先生っ!!」

保健室は、一階の廊下の隅にあるんだけど三階の教室からそこにいく途中の二階階段で担任の先生に会って・・・。

体格がガッチリしてて、背も高い之竜くんは先生のお手伝い係に選ばれちゃったわけ。


「だ、大丈夫だから・・・之竜くんも先生の仕事がんばってね!」
「ひ、ひなぁ〜・・・っ」


之竜くんは、泣き泣き連れて行かれちゃった。
僕には笑顔で送ることしか出来ないけど・・・・。

けど、ちょっぴりのケガだからわざわざついてこなくても大丈夫だよ・・・って思ってたから、ちょうど良かったなって思っちゃう。


「と、保健室行こう!」


そうして僕は、よく行く保健室へと足を運んだのだった。

8 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/04(月) 23:09:44 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
読んでくださりありがとうございますっ^∀^
都筑くんはちょっぴりキチクで、自分勝手な男の子です。

これからも、たくさん出番があるのでしばらくお待ちくださいねっ


9 :Ri-p:12/04(月) 23:18:31 HOST:wtl7sgts51.jp-t.ne.jp
ぉ返事うれしいですっ♪(*`∀`*)
鬼ちく楽しみです!!

10 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/05(火) 22:01:45 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
自分も、最初の書き込みとても嬉しいですっ
ご期待に添えられるような作品を書き上げたいと思うのでこれからもよろしくお願いしますっ^∀^

11 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/05(火) 22:50:10 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
僕のドジっぷりは、初めて会う人でも感じるみたいで・・・。
外に出掛けたりすると絶対何かしちゃうんだ。

今日みたいに転んじゃったり、人にぶつかったり・・・etc
自分の情けなさにため息をついたところで、僕はやっと一階へとたどりついた。


「えと、保健室はこっちだよね」


学校とかでも時々迷っちゃう僕は、ほとんど毎日のように通っているにもかかわらず保健室に行くにも迷っちゃうんだ。

旋黎学園は結構古い伝統と、歴史を持つ学校で校舎内もだけど他周りにある施設も広い面積を誇ってるんだ。

だから、各部活の部室とかもちゃんと一つ一つしっかりとあるし、そういうところは本当に人気が高いのもうなずけるって思う!

一人でうん、うん頷いていると・・・
“保健室”と書かれた看板が目に入る。

他の子よりも小さな手で、そっと扉をノックする。


───コン、コン・・・

「し、失礼しますっ」


緊張して声が震えた。
何度こうやって保健室にはいり、そして先生に怒られたかわからない・・・。

保健の先生は、眼鏡をかけた20代後半っていう若い男の先生。先生っていうよりみんなの兄貴っていう存在感の持ち主で皆からも慕われてるんだ。

そんな先生に、ケガの常習犯・・・な僕は、先生に嫌われてるみたいでいっつもいじめられるんだ。


「・・・・あれ、先生・・・?」

いつもは、僕が“失礼します”といったときには、“このバカやろう!”という罵声とともにデコピンが額に飛んでくるはずなのに、今日はそれがない。


デコピンが飛んでくるものだと思い、ぎゅっとつぶっていた目を開いた。

嫌なデコピンがないかわり、僕はうろたえてしまった。


「え・・・つ、都筑くん?」


 真っ白なシーツに包まれるように。
真っ白なカーテンで淡い光を受け。

都筑くんは、ブロンドの髪をきらめかせながら保健室のベッドで寝ていた。

それは、それは・・・とてもキレイな光景でした。





12 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/05(火) 22:54:09 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
>>11
わーっ!
なんか、読み直してみたら文の最後がおかしいです!!

似たようなこと繰り返してたり・・・変な言葉を使っていたり。ちゃんと見直したつもりで、全然ダメでしたー△ー;

じ、次回は気をつけます・・・(汗

13 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/06(水) 22:32:39 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
僕はしばらくボーっと保健室の扉の前で立っていた。
窓越しに聞こえていた校庭にいる野球部員たちの掛け声が、耳の奥から消えていった。


遠くの存在だった人が・・・今、僕の目の前にいる。
すごく近い存在だった人。けど、心は一番遠い人。


都筑くんは寝ているんだから・・・そう囁く僕がいるけど、触れてみたい。話してみたい。

そう思い、自然と都筑くんのいるベッドに足を運んでいる僕もいる。


「何だテメェ、俺様の寝込みを襲うなんていい度胸してんな・・」


下からの声に僕の体は震えた。

枕元まで運んでいた足をいったん止め、驚きの表情を隠せずに都筑くんを見下ろした。

寝ていた都筑くんは、ゆっくりと体を起こしてベッドの上であぐらを掻いた。


「・・・・・・・」
「・・・・・・・」


少し沈黙があり、静かに響くは都筑くんの声。


「・・・白禾 満月か」


驚くまもなく僕は、都筑くんの大きな手に腕をつかまれてた。もちろんバランスを崩し、そのまま都筑くんの胸に顔をぶつけちゃっている・・・。


「ど、どうして僕の名前・・・」
「さて、どうしてでしょう・・・」


慌てている僕と反対に、都筑くんは笑いを堪えたように言った。

その時に見せた、不思議な笑顔。
僕は・・・・とても後悔することになってしまう。



──初めのあいさつはベッドから。


「えと、とりあえずおはよう・・・」
「おぅ・・・・」


ココから、僕達ははじまったのだった。







14 :まか:12/06(水) 23:56:45 HOST:nthkid089166.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
かわいい!
満月くん

15 :Ri-p:12/07(木) 11:14:14 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
更新(・∀・)★嬉


ベットきたー笑

16 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/07(木) 22:08:01 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
あげありがとうございますっ^∀^
満月くんは、自分の中でもお気に入りですー
これからもかわいく書くようがんばりますね♪

Ri-pさん>>
いつもありがとうございます!
Ri-pさんの言葉にいつも励まされますー

ベッド来ましたー(笑
これからは、回想の続きを更新しますっ*>∀<*

17 :Ri-p:12/07(木) 22:40:11 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
いぇ02(^∀^*)V


続きまってます♪

18 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/08(金) 16:03:09 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
ハイっ!これから更新しますね^∀^
期待に応えられるような作品がかけるよう頑張りますー

19 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/08(金) 18:17:50 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
【第二話。青空の瞳に】


「・・・クク・・っ、お前おもしろすぎだし・・」
「な、何が?」


保健室のベッドの上。
僕は、都筑くんの言葉に首をかしげた。


「あ、会って最初に“おはよう”って・・・」
「だって、都筑くん寝てたよね?だから、おはようなの」



20 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/08(金) 22:33:04 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
僕は初めて、話す都筑くんの声を聞いた。



普通は同じクラスで、隣の席なのにおかしいって思うよね?
けど・・・、都筑くんはあんまりクラスに顔をださないし。

久ぶりに席に座ってる、と思ったときには居眠りしてたり。
話す声。僕を見る青い瞳。揺れるブロンドの髪。



本当に初めてみたり、聞いたりすることばかり。


「・・・・なんだよ。そんなにジロジロ見んな」
「え?あ・・・何でもない!」


僕は自分でも気づかないうちに、じっと都筑くんを見ていたみたい。
もちろんココにきた理由もすっかり忘れ・・・。



「そういえば、都筑くんはどうして・・・」
「こらぁ、そこのチビ助と連続サボリ魔!」
「・・・・チ、バレたか」

僕の声をさえぎり、よく聞く低めの声が保健室に響いた。
声の主を探し、保健室の入り口を振り返ると・・・・・。


ベシンっ!!



「いたぁっ!」
「おい、何しやがる。ケガしたらどうすんだ!」

僕の顔には、何か治療のことが書かれた本が飛んできた。
雑誌ぐらいの薄いもので、不幸中の幸いかケガはない。

けど・・・・。

「い、一条先生・・・危ないです!やめてください!」
「よけない満月くんが悪い。佑矢はよけているだろう?」
「う〜・・・・っ」


僕と都筑くんめがけて、本を投げてきたのは保健室の先生であり、みんなの兄貴分。
そして、僕の苦手な人でもある・・・。

一条 春樹「イチジョウ ハルキ」先生。

噂のデコピン先生です・・・。
いつも登場と共に、なにかするなんてひどすぎます!
声に出していえないので、あくまでも心の中で。


「春樹。それが保健の先生が言うセリフか?」
「いいじゃないか、二人共からかいがいあるんだ」
「・・・・・・」
「それに日常に一つくらいスリルがあってもいいだろう?」
「だまれ!ヤブ保険医が」


都筑くんと一条先生は、とっても仲よさそうに話している。
さっきまで、全部僕に向けられていたものがなくなった。

痛む顔を手で覆う。
・・・なんだか心も痛い気がする・・・。


21 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/09(土) 14:12:21 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ズキズキズキ・・・
これは、どこの痛みだろう?


「おい、どうした・・・」
「・・・・満月くん?」

都筑くんと一条先生が、僕のほうに近寄ってきた気がする。
けど、僕は顔を手で覆っていたからもちろん感覚だけど。

目はあけちゃダメ。なんでだか分からないけど・・・。

・・・心が痛くなるから。


体が軽くなって床からふわっと浮いた。
驚いて顔を覆う手をどけてみたら、僕は都筑くんにお姫様だっこ・・っていうのかな?
とにかく、抱えられていた。


「つ、都筑くん!?」
「うるせぇ!黙ってじっとしてろ」
「・・・・・・っ」

僕は、ビクっといっきに大人しくなった。
都筑くん・・そんなに大きな声ださなくても・・・・。

ついつい僕は、目を潤ませていた。
目からは大きな涙の粒が落ちそうで。


「痛いんだろ?」
「・・・・!」

僕は、驚いて目を見開いて都筑くんを見た。
なんで分かったの?そんな気持ちをこめて。


そっと都筑くんの腕から、僕は保健室の机のところにあった丸いキャスターに座らされた。

都筑くんが上から見下してきた。


「春樹のバカが悪かった。あいつは絶対謝らないからさ・・・」
「え・・・?」
「何をいうんだ、佑矢。本が顔に当たったくらいで大げさな」

都筑くんは、しゃがんで僕の頬に手を当て顔を覗いた。
少し冷たい都筑くんの手が、気持ちいい。


「ちょっと赤いか・・」
「あはは、満月くんは色白で可愛いからだから目立つねー」
「笑い事か!生徒に怪我させてどうすんだよ」


僕は、ボーっとして都筑くんと一条先生を見た。



22 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/09(土) 20:54:04 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「一条先生と都筑くんって仲いいね・・・」


聞くつもりなんてなかったのに、僕の口からは自然とその言葉がもれていた。

けど、いった僕自身がなんだか都筑くんの目を見れない。


「・・・・・・お前」


都筑くんが、驚いたように口を開いた。
聞くのが・・・怖い。何でだか分からないけど・・・。

その関係の名前を知るのが、とっても怖い。



「バカっ!こいつと俺のどこが仲よさそうなんだよ・・・」
「本当、満月くんはおもしろいねー!
佑矢と仲がいいなんて、口から血を吐きたくなる思いだよー」
「え?」

僕は、さっと顔をあげて二人を見た。

一条先生は笑ってるけど、目が笑っていない・・・。
都筑くんも、本当に嫌そう。こ、怖い!!!!


「春樹・・・、お前いい度胸してんな」
「そりゃそうだよー、問題児な佑矢のお兄ちゃんだもん♪」


僕の思考は一時停止。


「え、先生・・・い、今なんて・・・?」


僕は震える体を押えて、必死に口を動かす。
今、お兄ちゃんって?ウソ・・・。


「え?だからー、問題児のお兄ちゃんなんて嫌だなーって」
「・・・春樹。お前喧嘩売ってんの?」


笑いながらも都筑くんを睨む一条先生は、明らかに喧嘩を売っていた。


「ちょ、ちょっと待ってください!先生と都筑くんは兄弟なんですか!?」
「・・・うん?そうだよー」


先生は、“何で?”っていう顔をした。


「ま、こんなヤツと兄弟なんて腹立つけどな!」


都筑くんも、先生の言葉に喧嘩を売る。
目には見えないけど、本当に火花が飛びそう・・・。


「え、けど・・苗字が違うけど・・」


そうそう!都筑と一条で全然苗字が違うけど。
だって、兄弟なら同じ苗字のはずだよね?

都筑くんは、ため息を一つつくと嫌そうに話してくれた。


「俺らの親、去年離婚したんだよ」
「そう。だから苗字が違うんだー」
「ま、血が繋がってるから兄弟なんだけどな!」
「本当に・・・最悪だねー」


また、喧嘩が始まりそうな雰囲気だ・・・。




23 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/09(土) 21:18:35 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「そっか・・・、良かったー」


僕は、なんだか分からない安堵感を感じた。
ほっとして息をついて微笑む。


「何がいいんだよ!良くねーだろ」


都筑くんは、嫌そうにいうけど。
僕は本当に嬉しかった。何でだろう・・・?


「ふーん・・・、そっかそっかー満月くんは鈍感なんだー」
「え?どういう意味ですか?」
「・・・・?」


一条先生は面白そうに笑う。
言ってる意味が、僕と都筑くんには分からない。


「と、そうだ・・・。そろそろ時間だな!」


都筑くんは、保健室の時計を見てつぶやく。
さっとベッドの近くにあったカバンを背負うと、保健室のすみにある外に通じる扉から外にでようとした。


「都筑くんっ!」


僕は気がつくと、とっさに声をかけていた。


「・・・・なんだ?」

何も考えないで声をだしていたから、なんていえばいいんだろう?
都筑くんは、呼び止められて僕のほうに近寄ってきた。


「明日は、ちゃんと教室で会おうね!」
「・・・・・ぷっ」

僕は笑顔で、頭に最初に思いついたことを言った。
ちょっとおかしかったかな・・・って思うけど。

少しだけ驚いた様子の先生と都筑くん。
けど、都筑くんはふっといつもの顔に戻った。


「お前が保健室にくるんだったら、会ってもいーぞ!」
「え、あ・・・うんっ!絶対会いに行く!」


教室にはいつも通り、来てくれないみたいだけど・・・。
これって、大きな進歩だよね?


「お前みたいな面白いやつ、初めて見た!」
「え?あ、ありがとう?」
「・・・やっぱおもしれぇー」

都筑くんは、青空のような瞳を細めて笑った。
くしゃっと僕の髪をなでて、外に走った。


「明日は、サボるんじゃないぞー」
「春樹こそしっかり仕事しろ!」
「生意気ー」
「お前に言われたくねー」


都筑くんの笑顔は、すごく綺麗で・・・。


「あ、えと・・またねっ!」
「白禾!またなっ」

なんだか僕は、嬉しくなった。
明日も、青い瞳に微笑みが見えますように。

僕は消え行く影に、そっと願った。


24 :まか:12/09(土) 21:30:08 HOST:nthkid086191.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
普通に可愛いです

惚れます。


てか会話かっこよすぎです。

25 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/09(土) 22:56:58 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
こんばんわ!二度目ましてっ^∀^
くはっ!嬉しすぎるお言葉ですー(嬉泣

自分もまかさんに惚れてしまいそうです(笑
では、コメントありがとうございました!


26 :Ri-p:12/09(土) 23:21:26 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
TVみおわってここ来たらたくさん更新されてて(o>∀<o)かなり嬉しい〜笑

27 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/10(日) 00:14:04 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
たくさん更新しましたー^∀^
今日は、一日PCをいじる余裕がたくさんあったので
何回か更新しました!

コメントをくれる方もいるので、更新するのがとても好きです>∀<
本当にありがとうございます!

28 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/10(日) 16:09:20 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
【第三話。雨にも似た気持ち】

しとしとしとしと・・・
今日のお空は雨もよう。僕の心も雨もよう。


「う〜、おはよう・・・」


僕は教室に入った時、消えそうな声であいさつをした。
教室の友達が、いっせいに入り口に立つ僕に目を向ける。


「ひ、満月!どうしたんだその格好・・・!」


之竜くんが、話していた友達グループから飛び出て近寄ってきた。

之竜くんが驚くのも、無理ないよね。
僕の今の格好をみて、みんな驚いた顔をしてるもん。


「・・・今日学校にくる途中、水溜りで転んじゃった・・」


今の僕は、頭からつま先まで泥水で汚れていた。

特徴あるさらさらの茶色の髪は、泥水で額に貼りつき。
そして、板についていなかった旋黎学園の制服も今は泥水を吸ってぐっしょりと重たくなっている。


「えへへ・・・、僕ってどうしてこうダメなんだろう」


僕は自分でいっていて、悲しくなってきた。
昨日、都筑くんと話して気持ちが昂っていただけに、
僕の悲しみと羞恥心は大きかったのだ。


「・・・満月」


教室が一瞬シーンと静まり返った。
中には、ため息をついている人やヒソヒソと話している人もいる。

きっと、僕のことバカにしてるんだ・・・。


「ぼ、僕・・・・」


どうしたらいいのか分からなくなって、僕はじっとそこから動けなくなった。




29 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/10(日) 18:27:03 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「あ、さっきの泥まみれくんみーつけた♪」


高めの可愛らしい声が、教室に響いた。
ざわっと教室が騒がしくなった。

どうやら、声の主にみんな注目しているらしい。
僕はうしろの扉からきたから、前の扉のところにいるのかな?


「ぼ、僕・・・この格好どうにかしてくる!」


とりあえず、僕は教室が騒がしくなった瞬間を見計らって、とっさに教室から逃げていた。


「満月!」
「泥まみれくん!」


いくつかの声が僕を呼んだ気がした。

+   +   +   +

「都筑くん!」

僕は、気がつくと保健室の扉を開けていた。けど忘れてたんだ。


バチンっ!


「いたっ!」
「満月くん、ノックしないとダメだよ」


額にすっごく痛いデコピンが飛んだ。
色々な気持ちが混ざって、無我夢中で来たから僕は一条先生の存在を忘れてたんだ・・・。


「先生、なんで入ってくるたびにデコピンするんですか!」


僕はおでこを抑えて、先生を非難した。
先生は、僕よりもすごく身長が高いから首が痛くなる。


「いきなり入ってきた満月くんが悪いんだよー
 それに、その格好はどうしたの?」
「・・・あ!」
「今日って、泥んこ祭りでもあったのかなー」


一条先生は、僕にタオルを渡しながら言った。


「あぅ、違います!・・・転んじゃったんです・・」
「君って子は・・・」


僕は、タオルで顔を隠しながら消えそうな声で言う。
一条先生のあきれた声が、上から降ってくる。


「あれ・・・?」


けど、僕はふと不思議な感覚に陥った。
何かが・・・・足りないような、そんな気持ち。


「・・・一条先生、都筑くんは?」


都筑くんが、保健室にいない。
・・・昨日、“会おう”って約束したのに。


「今日雨降ってただろ?
 佑矢は、いつも雨の日は学校来ないからなー」
「え!そうなんですか・・・」


僕、バカみたいだよ・・・。
都筑くんに近づけたって勝手に思って。


「・・・・・・」


僕は、朝からのごたごたで泣きたくなった。
・・・というよりは、すでに涙目だったのかもしれない。

30 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/10(日) 19:11:32 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「満月くん、この運動着きていいよー」
「は、はい・・・」


声が少し震えた気がした。
やっぱり、僕は泣いてるのかな・・・。


僕は、溢れそうになる涙を制服の袖で拭きとった。


「って、何してんの満月くん!その制服で拭いたらっ」


先生が慌てて僕の手を掴みこんだ。
僕は、涙目で先生を見上げた。


「・・・・?」
「そんな泥ついた制服じゃ、目が痛んじゃうでしょー?」


擦ったところは泥がついて、僕を汚した。
けど・・・、悲しくて気にならなくなっていた。


「全くー、満月くんは子供だねー」


くすくすと笑いながら、先生は顔の泥をふき取ってくれた。
すごく優しい手つきで僕は、都筑くんの顔を思い出す。


「ふぇ〜・・・っ」


こらえきれなくなって、僕は声を上げて泣いた。
やめようと思っても、何度も嗚咽がこみ上げてくる。


「ホラ、着替えるの手伝ってあげるからー」
「っう・・・っ!」


先生は、僕の制服のボタンを一つずつ取っていく。

泥のついた制服は、ぴったりと僕に張り付いていたけど、
先生の手によって僕の白い肌が表れた。


「せ、ん・・・せぇ・・、僕・・自分でできる・・っ」


なんとかそういうと、先生の手をどけようとした。
けど・・・。


「いいから・・・、それに満月くんの体。興味あるしねー」
「やぁっ!」


僕は、ベッドに押し倒された。
怖い・・・それだけが、頭を支配した。

31 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/10(日) 21:57:25 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
胸元だけはだけた。
それは、全部脱がすよりも妖しく見える。


「やっぱり満月くん白いねー」


一条先生が楽しそうに笑い、僕の肌を撫でた。
冷たい指先が肌の上をすべる・・・・。


「ひゃぁっ!せ、先生くすぐった・・っ」
「あははー、おもしろい!」


怖い・・・と思ったのは何だろう?
一条先生は、服を脱がしてくれるって言っただけだし。

それに、今だって僕のことくすぐるだけだし。


「せ、先生・・、僕で遊ぶのやめて下さい!」
「まぁまぁ。どうせ脱ぐんだしー」


先生はにこっと笑うと、ゆっくりと顔を近づけてきた。
もちろん、その先にあるのは口。

もしかして・・・・・


「先生・・・、な、何するんですか?」
「んー、満月くんかわいいから食べちゃおうかなーって♪」


先生は笑い顔をくずさずに、僕の頬に手を置いた。

あと数センチ近づいたら、どうなっちゃうんだろう?

・・・・・・都筑くん・・・・。

僕は、再び感じた恐怖に目を硬く閉じた。
目の前の恐怖を、目に入れないよう。


「ふぇ・・・、都筑くん・・・っ!」



32 :Ri-p:12/10(日) 23:20:43 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
之竜が助けに来ても楽しいかもッ笑

33 :チカちか:12/11(月) 17:31:57 HOST:i60-42-50-121.s02.a010.ap.plala.or.jp
ちょーおもしろーい(>д<)/
頑張って下さい!!
最後にあげ〜!

34 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/11(月) 18:48:11 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
いつもコメントありがとうございます^∀^
之竜くんが、助けにくるのも楽しいですねー
フフフ、これからの展開。どうなるかお楽しみです♪

チカちかさん>>
ちょーおもしろーいですか!
自分もちょー嬉しーいです^∀^笑
あげ、ありがとうございましたっ

35 :まか:12/11(月) 23:29:41 HOST:nthkid021021.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
何でこんなに可愛いの?

満月君可愛えぇ。惚れる。いつも惚れてる。

一条先生ちょっと危ないけど。
こういう先生居たら好きかも。

てか基本的にちょっと攻めてくるような人好き・・・


ちょっと変態かも

36 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/12(火) 17:38:48 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
こんにちわ!いつもコメントありがとうございますっ

満月くんはがんばってかわいいキャラにしたい!
と思っていたのでそういってもらえ嬉しいです^∀^

一条先生は、ちょっとだけ危ないですね(笑
生徒に怪我させたり・・・よく先生になれたものです!

書いている槻草が一番変態です^^;


37 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/15(金) 18:45:57 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
僕は、気がつくとガタガタと震えていた。
もちろん寒いからとか、風邪を引いたから・・・というわけではない。

怖かったんだ・・・。


「・・・そろそろかな・・」


一条先生は、近づいていた顔をふとあげて苦笑した。
“全く世話のやける・・・”ってつぶやきながら。


遠くの方で、少し激しく降る雨音が聞こえる。
バシャバシャと音を立て、弾いているようだ。


「・・・何がそろそろなんですか?」


僕は、先生髪をなでられているにもかかわらず、気づいたらそのことを聞いていた。


「んー、なんでしょう」


先生は、優しそうに微笑んだ。
それが何を意味してるのかその時、僕は分からなかった。


けど・・・・


「だーっ!なんで、今日雨降るんだよ!」
「つ、都筑・・・くん?」
「佑矢、ナイスタイミーング!」


保健室のすみにある扉は勢いよく音をだした。
そこには、雨に髪をしっとり濡らす都筑くんが立っていた。


ゆっくりと青い瞳がこちらに向けられる。
僕は感情をあまりださない都筑くんの表情が、動くのを感じた。


38 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/15(金) 18:48:35 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
お久しぶりです!
ちょっと用があって、更新が遅れましたが・・・

再び更新開始です!
今日は、波に乗って後に2回ほど更新する予定です。

では、++恋する瞳は雨もよう++の続きをご覧ください。

39 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/15(金) 22:58:11 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「・・・・春樹てめぇ何やってんだ・・・」
「んー、満月くんがかわいいから遊んでたー」


一条先生は、都筑くんに対し微笑んだ。
確かに僕は何もされてないから、なんともいえないけど・・・。

それでも遊んでたって、先生ひどいよっ!


「・・・ぐすっ」


僕は、思わず鼻をスンと鳴らした。
恐怖はなくなったけど、さっきの一条先生は・・・・。


「・・・・・・っ!」


鈍い音が保健室に響く。
僕の頭にその音が響いて、何の音だったか分かるまでに時間がかかった。

驚いたまま視界を変えると、一条先生が頬を押えて床に座っている。
その時赤くなっている頬をみて、僕は瞬時に殴られたんだと思った。


「・・・・痛いなー、佑矢何するんだよー」


一条先生は何事もなかったかのように、微笑んだ。
しかし、それの反面都筑くんは僕のみたことのないような恐ろしい顔をして息を乱していた。


「都筑くん・・・?」
「てめぇ、白禾に何したっていったんだよ!コイツ泣いてんだぞっ」


都筑くんは、一条先生の襟元に掴みかかって叫んだ。
それは激しく動揺しているようで・・・。


「都筑くん!僕、大丈夫だから・・・」


そう言うと、都筑くんは僕を引き寄せ抱きしめてくれた。


「・・・・本当に悪い、俺がもっと早く来てれば・・・」
「え、ううん。そんなことないよ!」


温かな腕にだかれ、僕は微笑んだ。
都筑くんは悪くないんだ、といって。
だって・・・、どうしようもなかったんだもん。

それに、何もなかったんだから・・・。


「今日は雨の日だぞー、学校こないんじゃないのかー?」


一条先生が、立ち上がって都筑くんに問いかけた。
“予想外だったなー”と冗談交じりにいいながら・・・。


「雨の日・・・、学校に来たくなかったの?」


僕は少し寂しい気持ちをだして、呟いた。
その言葉に、都筑くんは少し驚いた表情を見せた。


「何言ってるんだよ!約束したろっ、明日会おうって」


都筑くんは、僕を抱く腕に力を入れ耳元で呟いた。
優しく・・・愛しげに。

心臓が、激しく鼓動を打ったような気がした。



40 :Ri-p:12/16(土) 12:12:25 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
都筑ちゃーん笑

41 :まか:12/16(土) 16:07:51 HOST:nthkid088106.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
すげぇ可愛い。
面白いので!
頑張って下さい!

42 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/16(土) 23:02:08 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
あれ・・・・・・?
都筑くんの顔が近いような・・・。

あと少しで息が顔にかかりそうで、僕は真っ赤になった。
後ろに下がろうにも、後ろは保健室の白い壁があり後ろには動けない。

いつの間にか、さっきまで都筑くんと激しく争っていた一条先生は姿を消して、僕と都筑くんは保健室に二人っきりでいる。

それは、鼓動が静かな保健室に響くようで。




さっき都筑くんがいきなり僕を抱きしめてくれた時、とても緊張したし驚いたんだ。
しかしそれは、だんだん落ち着く幸せな気持ちへと変わっていくのを感じた。


「都筑くん・・・・?」
「・・・・・」


都筑くんは何も言って来なかった。
抱いた腕を放して、ただそっと僕の髪を撫でとかし乱れた服を直してくれた。

それが終わると、吸い込まれるような青い瞳を僕に向けてじっと見つめてくる。


何も言わず・・・。
そして、今にいたるわけです。


43 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/16(土) 23:20:38 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
あと少しで、僕と都筑くんは触れ合いそうだった。
たぶん10cmぐらい・・・というところまで、都筑くんが近づいていると思う。


「目をつぶれ・・・」


そう都筑くんが囁いたことを覚えている。
僕はどうしたらいいのかわからなくて、ぎゅっと目をつぶり都筑くんの指示にしたがった。

これから何が起きるんだろう・・・、そんな不安が頭をよぎる。


少しだけ・・・怖いんだ。
目をつぶっていると何も見えなくて。
一条先生に、押し倒されたことを思い出す。


ギシ・・・っと、僕が座っていたベッドが軋む音がした。
たぶん都筑くんが膝をついたぶんだけ、沈んだと思う。

都筑くんのブロンドの髪から滴る雫は、一つ。
そして、また一つとベッドの上に後を残した。


・・・・僕と都筑くんの距離が、ベッドの上でまた近づいた。
残りは、あと5cm・・・・。

44 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/16(土) 23:24:08 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
都筑くん来ちゃいましたー
之竜くんも出したかったのですが、少し考えていたものがありまして・・・・。
しかし、之竜くんはまだまだたくさん登場していただく予定です(笑


まかさん>>
すげぇ可愛いですか!ありがとうございますっ^∀^
可愛く書きたい・・と日々思っているので、その言葉がとても嬉しく。安心します。

ハイ、がんばって絶対完結させますっ


45 :鳴海:12/16(土) 23:29:59 HOST:ser357664004534691
ぁげー(´∀`)ノ
めちャレ1レ1ヤん??
更新頑張.*尸$'3`)尸

46 :七海:12/17(日) 10:37:04 HOST:zaqd37c3769.zaq.ne.jp
あげー↑
めっちゃ更新楽しみにしてます!!

47 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 10:52:47 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
鳴海さん>>
こんにちわ!
応援のお言葉ありがとうございます^∀^
これから、色々と更新が遅くなってしまうかと思いますが
更新を頑張りたいと思います、あげありがとうざいました。


七海さん>>
更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございますっ
まだまだ未熟な作品ですが、多くの人々に応援されて自分は本当に幸せものですね*>∀<*

多く更新がなるよう、頑張ります!


48 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 12:55:14 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
(うー・・・・、心臓が壊れそう・・っ)

僕は息苦しさを感じながら、身を縮ませた。


「白禾・・・」


甘く。そして優しく撫でるように囁く声が、耳に届く。
しかし・・・甘く静かな空間は、すぐに第三者によって壊されてしまった。


「神聖なる保健室で、何やってんのさー!」
「・・って満月!?都筑、満月から離れろっ」


保健室の扉を勢いよく開けたのは、之竜くん。
そして・・・、見たことないかわいい女の子。

女の子はココの学校─旋黎学園と似たブレザー、下は赤色のチェックのスカートと着ていた。
そして、黒く長い髪をくるっと巻いてあり、華奢な体がとても可愛らしかった。


「ゆ・・・之竜くん?」
「・・・・チッ」


都筑くんが、舌打ちをして僕からそっと離れた。


「あ・・・」
「ほら、満月こっちおいで?」


之竜くんがそっと手をのばしてくるけど・・・。
離れてしまった、都筑くんの体温を寂しく感じる。

僕は、頭が考える前に都筑くんに手をのばして引きとめようとした。

49 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 16:33:43 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
女の子はココの学校─旋黎学園と似たブレザー、下は赤色のチェックのスカートと着ていた。

とありますが訂正です。

下は赤色のチェック柄のスカートをはいていた。

50 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 17:11:31 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「ヒナ・・・って、もしかしてあの満月ちゃん!?
 わ、どうしよう!実物すっごくかわいいっ」
「ひゃぁっ!」


女の子は長い髪を宙になびかせ、僕にぎゅっと抱きついた。
いきなりのことで、僕は変な声を出した。


「って!満月から離れろ、千尋っ」


之竜くんが、とっさに僕とチヒロ・・って呼ばれる女の子の間にわって入ってきた。


「どーして、お前はそうやって人に抱きつくんだっ!」
「むー・・・。いいじゃん別にー、かわいかったんだもん!」


僕と都筑くんは、二人の口論あっけをとられボーっとして聞いていた。
けど、沈黙にたえられなくなった都筑くんは二人に声をかけた。


「・・・お前らダレだよ」
「って、都筑ぃ!クラスメイトの名前ぐらい覚えろ!」
「無理。そもそも教室にいかねぇんだし・・・」
「・・・・」


悪気なく答える都筑くんに、之竜くんはため息をついた。


「・・・都筑と同じクラスの天堂之竜(テンドウユキタツ)」
「僕はー、之竜の隣のクラスの子!
 名前は琴凪千尋(コトナギチヒロ)だよっ」


琴凪ちゃんは、可愛らしい笑顔で微笑んだ。
あれ?けど、今隣のクラスって言わなかった・・・?


「琴凪ちゃんって・・・なんで、男子校にいるの?」


僕は、頭にハテナマークを浮べた。
だって琴凪ちゃんは、女の子でしょ?
・・・だから、どうしてココにいて僕をしってるんだろう?

51 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 17:13:48 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「そんなにかたくしなくていいよっ
 僕は千尋か、ちぃって呼んで欲しいなー」
「えと、じゃあ・・・ちぃちゃん?」


僕は、小さい時から今まで女の子と話したことがなかったからとっても緊張していった。
だから、“千尋ちゃん”っていうより、“ちぃちゃん”って言った方が馴染みやすい気もした。

たぶん、顔は真っ赤で、声も震えてたと思うけど・・・。



「満月ちゃん、よくできましたー」


ちぃちゃんは、そういうと僕の頬に軽くキスを落とした。


「・・・・!?」
「な・・・っ!」
「ち、ちぃ・・ちゃん・・・?」


都筑くんから始まり、その場の人たちをちぃちゃんは凍らたのだった・・・・。

52 :まか:12/17(日) 18:12:49 HOST:nthkid047034.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
頑張ってね!

面白いから・・・でもな・・・・

都筑くんとな・・・・・

53 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 19:30:29 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
うー・・・、
展開が遅くそして、誤字・脱字が多くてすみません(汗
ピコ森に修正機能ついたらなー・・・と思う毎日です。


まかさん>>
ハイ!いつもコメントありがとうざいます^∀^
・・・つ、都筑くんが?
どこか自分目の小説に不具合がありましたか!?
もしよろしければ、お教えください(慌


54 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/17(日) 19:49:46 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「えへへー、満月ちゃんかわいかったからー」


ちぃちゃんは無邪気に笑うけど、僕は茫然自失。
もちろん、都筑くんも之竜くんも・・・。


「・・・・・・・」
「チーヒーロォ・・・っ!」


二人とも、ちぃちゃんに今にも掴みかかりそうになった。
けど、ちぃちゃんは全然気にしてないって感じみたい。


「あいさつでキスしたりするでしょー」
「それと、これとは別だ!」


ギャーギャーと、ちぃちゃんと之竜くんの言い争いが聞こえる気がする・・・。
けど、僕はキスされちゃったことに対して涙を流していた。



なんでだろう?
ちぃちゃんのこと、嫌いじゃないけど・・・。

嫌だよ・・・。


「ふぇ・・・、うっ・・・っ」


都筑くんが好き。
僕は、都筑くんだけが・・・好き・・。


大好きだよ・・・・。
都筑くんにしか、触れて欲しくない。


男の子相手で、まだそんなに話したことない君に
こんなこという僕って・・・、おかしいのかな?

55 :まか:12/17(日) 21:55:03 HOST:nthkid047034.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
都筑くんとなんていうか
良い関係になって欲しくて

チィちゃんって女の子でいいよね?

相変わらず。
満月可愛い!

56 :Ri-p:12/18(月) 16:49:11 HOST:wtl7sgts51.jp-t.ne.jp
ゆーきーたーつー
ゴルアー!!
せっかくあははんな時にー(`д´)笑

57 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 17:22:28 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
そうなんですよー^∀^
自分のなかでも満月と都筑くんにはいい関係になって欲しいです!

ちぃちゃんは・・・、ウフフフ
内容が進んだ後で真実が書かれると思います。


Ri-pさん>>
本当になにやってるんでしょうね!
之竜くんと、ちぃちゃんはー△ー;
って書いている本人が何いってるんでしょう(笑

この小説はまだまだ恋愛の甘さがないので
後半はラブラブ多目の、恋愛小説っていうのを目指します!

番外編も書けたらいいなーといまから思ってます^^

58 :Ri-p:12/18(月) 17:27:03 HOST:wtl7sgts53.jp-t.ne.jp
まあ之竜は憎めないやつですよ!誰


ぢゃ番外編愛読予約を笑

59 :七海:12/18(月) 17:37:40 HOST:zaqd37c3769.zaq.ne.jp
楽しみーーーvV
あげーー↑


60 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 17:49:46 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
Ri-pさん>>
之竜くんは、後にでも主人公として話を書きたいなーとか
思っちゃてます^∀^

もちろん相手は・・・

ハイ!
番外編は満月くんのラブラブ生活という感じのを
書きますよー
しかし、番外編は本編完結後でしょうか^∀^;


七海さん>>
楽しみですかー、ありがとうございますっ
まだまだ、叶わぬ恋は続きそうですが温かい目で見守ってくださいね^∀^

61 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 18:34:00 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「・・・・せぇ・・」


それまで、無言で現状を見つめていた都筑くんが口を開いた。


「ギャーギャー騒ぐな!騒ぐならでていけっ!!」
「うわっ!」
「いたっ、なにするのさー佑矢のアホー!」


保健室の扉の向こうで、之竜くんとちぃちゃんが騒ぐ。
どうやら、都筑くんが押し出したみたいだけど・・・。


「う〜・・・、佑矢のバカバカ!僕も満月ちゃんと話すのー」


ガチャッ


重い金属音がした。



「って!都筑てめぇ・・・」
「しるか、どっかに消えてろ」
「・・・・っ」


都筑くんは、保健室の扉に鍵をかけた。
そして最後に弱者に戒めるように、冷たい目。そして声で。


僕と二人だけの空間ができた・・・。



「ホラ、千尋いくぞ!」
「やぁっ!満月ちゃんもー」
「いいから!」
「ふぇ〜・・・、之竜嫌いー」


之竜くんは、ちぃちゃんの手を掴んで引っ張っている。
きっとそうだと思う。
・・・騒ぎ立てる声とともに、扉から気配が消えたから。


保健室は重い沈黙と、僕のすすり泣きで包まれた。
僕は、こらえ切れない涙を必死にふき取ろうとした。

けど・・・、僕も不思議なぐらい溢れでて・・・。


「・・・・・な」


都筑くんが、僕を抱きしめた。
再び、僕の体を都筑くんの体温がしめた。

耳元から都筑くんの呟きが聞こえる。
ハッキリとじゃなくて、かすかにだけど。



62 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 18:40:30 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
そういえば、何気にメインメンバーとなっている之竜くん。
紹介していないのでココで・・・(遅


─name─
天堂 之竜「テンドウ ユキタツ」

─profile─
満月と佑矢と同じクラスの子。
短めに切りそろえてある黒髪が特徴的。

面倒見がいい、お兄ちゃん&リーダー。


確認ですが、その他の方々は上部です^∀^

63 :まか:12/18(月) 19:24:08 HOST:nthkid047034.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
ああ。続き欲しい。

禁断症状90%出てきてます。
残り10%は詩で補ってます。

なんかこれは良さすぎます

64 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 20:57:25 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
き、禁断症状ですか!大変ですっ^∀^
自分自身も小説を書くのはとっても大好きなので
なるべく更新頑張ります!

まかさんの応援の言葉、いつも励みになります。
ありがとうございます。

65 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 22:03:25 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「・・・ひな・・」



僕を呼ぶ声は、“白禾”から満月・・・へと変わっている。
いきなりだったから、正直驚いた。

けどそれは、あまりにも自然で。
そして、あまりにも優しい声で・・僕は自然と返事をしていた。


「・・・な、何?」
「俺さ・・・、満月が泣いてるの嫌なんだけど」


都筑くんは僕のやわらかな髪の毛に、指をからめながら優しくなでた。

僕は、軽く涙を拭いてから苦笑した。


「えへへ・・・、ごめん・・ね。な・・みだ・・止まらな・・ぃっ」


ちょっとだけビックリして止まった涙は、また大きな粒となって溢れでる。
本当はね、涙を止めたいよ。

都筑くんを困らせる、そして嫌がる涙なんて。
・・・本当にごめんね。

僕、今感情がコントロールできないみたい。
涙を止める方法を、思い出せないんだ。


「・・・・・」


静かに都筑くんが、僕から体を離すのを感じた。
温かいぬくもりは消え、寂しい気持ちが残るんだろうな・・。


僕は、そう思ってた。
けど・・・、違うみたい。

66 :まか:12/18(月) 22:10:13 HOST:nthkid025051.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
やばいくらい切ない。

67 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 22:29:46 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「俺さ・・・、ひなのこと好きかもしれない」



──その言葉を聞きたいと思ったわけじゃない



「って、男相手に・・・。
 しかも、あんま話したことない奴に言うのもおかしいと思うけどな」



──その言葉は求めてはいけないモノだと思っていた



「ただ言いたかっただけ。
 俺の気持ちを、知ってもらいたかっただけでさ・・・」



──けど、苦笑する都筑くんをみて思ったんだ



「あのね、都筑くん・・・僕さ・・っ」



──僕は、本当は気づいていたのに。気づかないふりをしていたのかもしれない・・・



「男の子に・・・。
 しかも、最近まで話したことなかったんだけど・・・」



──けど、この鼓動は僕の耳にも。心にも届いているから



「その子のちょっとした仕草に、ドキドキしている僕って、・・・お、おかしいのかな?」


少し遠回りな言い方。
けど、気づいてくれるって心のどこかで思ってた。


「・・・俺も、そんな感じなんだっていったらどうする?
 目の前の奴にさっきから、ドキドキしてんだけどさ・・・

 そうしたら、俺も変な奴ってことだよな?」


都筑くんはそっともう一度、僕を抱きなおした。
さっきよりも強く。けど、愛おしさがまざっている。


「・・・・・・」


僕は、都筑くんに無言で首を横に振った。
そっと僕も都筑くんのうしろに手をのばして、腕からも体温を感じた。


「あのね、僕たち共犯者だよ・・・。
 僕すっごく都筑くんのこと好きなんだ!

 ・・・大好きなの。本当に、本当に・・」

68 :まか:12/18(月) 22:36:04 HOST:nthkid025051.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
あああぁぁぁっぁぁぁ。
やばい。可愛い。
素直だし。やばいやばい。
続きが・・・・・あああああ。もう切ないし。
でもこの展開めっちゃ嬉しい。
ファンなんでぇ。あああああああ
見たいです。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい。

69 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 22:40:53 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
触れ合う体からは、どちらのか分からない心音が、ただただ大きくなり続けた。


きっと僕は顔が真っ赤だったと思う。
それに、目も涙で潤んでたと思う。


けど、そっと近づいてくる都筑くんの顔をみながら思ったんだ。
あ、これが好きっていう気持ちなんだ・・・ってね。



ゆっくり目をつぶる僕は、これから起きることを予想した。

それは、幸せのはじまり。
そして、これからのはじまりに対する祈り。


そう思いながら、とびっきりの笑顔で君に微笑んだ。


「俺も“好きかもしれない”、じゃなくて本気でひなが好きだ・・・」


唇に都筑くんの体温を感じた。
嫌だ・・・とは思わなかった。


むしろ、今までの中で心から幸せを感じた。
これはキスという名前だと思う。

けど僕は、心が通じ合ったことの方が嬉しくて・・・。



─雨にも似た気持ちは今、澄みきった晴れに変わった。



「都筑くん、だーいすきっ!」
「・・・バーカ!俺のほうが好きだっつーの!」


都筑くんは、僕の頬にキスを落とした。
二人でいっぱい笑って、そしてもう一度キスをした。

70 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/18(月) 22:43:50 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
大丈夫ですかーっ^∀^
自分も続きが書きたくて、いっきにいきました!(笑

本当にダラダラ長くてすみませんっ
けど、やっとくっつきました♪
・・・お待たせしましたっ
ファンですか!とても嬉しいです>∀<//



71 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/19(火) 18:29:58 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
静かに甘い雰囲気が漂っていた時、音がした。

──コン、コン・・




「・・・あのさ、ちょっといいか?」


ひかえめな声が、保健室の扉の向こうから聞こえた。
声の主はよく聞く声で、どうやら之竜くんみたい。



「・・・別にいいけど」


都筑くんは、少しだけ嫌そうに返事をした。
けど、僕の頭を軽くなでてから“ちょっと待ってろ”といって、鍵を開けるために立ち上がった。


僕は微笑みながら都筑くんの背中を見た。
都筑くんが笑ってることが嬉しい・・・そう感じながら。


都筑くんが、重い足取りで鍵を開ける。
すると重く鳴る鍵が開くと同時に、するっと人影が現れた。


「ふぇ〜・・・、満月ちゃん・・・っ」
「ちぃちゃん!ど、どうしたの?」


僕は慌てて近寄ってちぃちゃんを見た。
ちぃちゃんは、大きな瞳いっぱいに涙を浮べていた。



「なんか、今までずっと満月のこと気にしてたみたいでさ。
“僕が泣かせちゃったんだ、どうしよう”ってずっといってたんだ」


之竜くんが、ちぃちゃんの後ろに立った。
泣きじゃくるちぃちゃんを、ずっと慰めていたみたいで之竜くんは苦笑していた。


「こいつバカだから、やってから自分の失敗に気づくタイプなんだよ」
「僕、バカじゃないもん!之竜なんて嫌いーっ」


なんだかんだいっても、とっても仲がいいんだね。
僕は自然に笑みをこぼしていた。


72 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/20(水) 21:29:30 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「・・・満月ちゃん、ごめんね。僕のこと怒ってる・・・?」


ぐすっと鼻をならしながら、ちぃちゃんは言った。
いっぱい泣いたみたいで目も鼻も真っ赤だった。


「僕こそごめんね。
 女の子にキスされたことなくて、ビックリしちゃったんだ」


僕は、にこっと笑っていった。
本当に泣き虫な自分が、恥ずかしかったんだ。

だって女の子をこんなに泣かせちゃってさ・・・・。


けど今の僕は、とっても嬉しい気持ちでいっぱいで自然と笑っていたんだ。


「あー・・・・、えと・・・満月・・」


之竜くんが、言葉を濁しながら僕を呼んだ。
少し言いにくそうに・・・。
反対にちぃちゃんは、ニコニコと嬉しそうに笑ってたけど。


「くす、満月ちゃん僕ねー」
「千尋はな・・・・」
「わぁっ!」


僕の体が、ぐいっとひっぱられた。
都筑くんの胸に僕はもたれかかるように抱かれた。


「琴凪は男・・・だろ?」


都筑くんの声が、二人の声に混ざった。




73 :まか:12/22(金) 20:13:26 HOST:nthkid033030.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
男なんだーーーーーーーーー。

面白いし。いいですな!!!

惚れる。頑張って!

74 :チカちか:12/22(金) 20:50:50 HOST:i220-109-60-152.s02.a010.ap.plala.or.jp
キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
満月超カワ〜(笑
あげ〜↑↑

75 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/23(土) 16:30:56 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
男になっちゃいましたーーー(笑
キャラ付けをしたら、こんなことに!

面白いといってくださり、ありがとうございます^^


チカちかさん>>
お褒めのお言葉ありがとうございますっ
あまり更新ができなく、申し訳ありません・・・

しかし、スレが消えないよう頑張ります!
あげありがとうございました^^

76 :まか:12/23(土) 18:49:24 HOST:nthkid060121.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
続き!!!

続きが見たい

77 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/24(日) 10:22:07 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
続きですね!今から頑張って更新しようと思いますっ
あまり更新できず、申し訳ありません^^;

78 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/24(日) 10:33:50 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
僕は耳を疑った。


「い、今・・・なんて・・」
「えっと、僕こと琴凪千尋は正真正銘・・男の子なんだよー」


信じなかった僕に、ちぃちゃん本人が言葉を付け足した。
本当に男の子なの・・・?



「ほら、満月が困ってるだろーだから女装はやめろって・・」
「女装じゃないもん!
 髪が長くて、スカートはいているだけだもん!」
「・・・・それを人は女装を言うのだよ。千尋くん・・」



之竜くんは、あきれたようにちぃちゃんの肩を叩いた。


「満月、大丈夫か・・・・?」
「ん・・・。大丈夫」


都筑くんが僕を抱いていた片手を頭に回し、そっとなでてくれた。

ちょっとだけ恥ずかしかったけど、それだけで僕は安心できるし、落ち着くことが出来たんだ。



「どうして・・ちぃちゃんは、そんな格好をしてるの?」


僕は思い切って聞いてみることにした、そうすれば
このモヤモヤした気持ちも変わるかもしれない・・・。

79 :まか:12/26(火) 18:07:14 HOST:nthkid091155.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
おもしろい!

てか地味に都筑くんかっこいいーーー!

80 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/28(木) 15:56:14 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
あげありがとうございます!
・・・本当に、更新が遅くてすみません・・・。

都筑くんは地味にカッコイイです(笑

81 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):12/28(木) 16:07:43 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「だって普通にズボンはいて、髪が短くても女の子に間違われるんだよ?」


ちぃちゃんは、うなだれるようにしてつぶやいた。
長いまつ毛。大きな瞳。さらさらの髪。
そして、不満そうにほっぺたを膨らませる姿は、どこからみてもかわいらしい女の子。

本当は男の子なのに、僕は不覚にも少しドキッとした。


「そ、そっか・・・。けど、男の子にもてるって嬉しいの?」
「んー、本当なら女の子にもてたいところだけど。
 もてること自体は気持ちいいよーっ」


ちぃちゃんの、楽しそうに笑う姿に僕は呆然とした。
うーん・・・。前向きっていうのかな?

ちぃちゃんは行動力があって、自分でどうにかしようって思っただけなのかな?
と、僕は勝手に解釈をした。

82 :まか:12/28(木) 19:44:24 HOST:nthkid044211.hkid.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
それでも相変わらず可愛いですね。

満月君!

83 :.......:01/04(木) 01:08:07 HOST:p3184-ipbf202niigatani.niigata.ocn.ne.jp
あげ

84 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/04(木) 16:43:19 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
まかさん>>
そうですか?ありがとうございます!!
更新遅いですが、がんばります!

.......さん>>
あげ、ありがとうございます!
久ぶりに来て、消えていなくて安心しましたっ^^

85 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/04(木) 17:11:52 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「話してるところ悪いけどさ・・・・」


都筑くんが、僕を抱いていた手を名残おしそうに離した。
僕は、なんでだろう・・・?って思って都筑くんをみた。


「俺の満月に抱きついたり、キスしたり・・・
 どう落とし前つけんだ?琴凪・・・」
「・・・・・・・・」


ちぃちゃんは、笑いながら都筑くんをみてるけど・・・。
ハッキリいってすっごく怖いよ!

二人共どうしてそんなに怖い顔しているの??
後ろに、黒いオーラが見えそう・・・。


「んー、佑矢には関係ないでしょ?」
「ある・・・っていったら?」


僕はどうすることもできなくて、オロオロと二人を交互にみた。


「・・・別にどうもしないけど?」


その言葉が合図とばかりに、都筑くんがちぃちゃんに掴みかかった。


「何するのさー!女の子はいじめちゃダメだって習わなかったー?」
「てめぇは、男だろうが!」


都筑くんが、ちぃちゃんの胸元をおもいっきり引っ張った。
もしかして・・・殴るの!?


「だ、だめぇ!」


僕がとっさに駆け寄った。けど、間に合わない!
ちぃちゃんが怪我しちゃう!

そう思ったのに・・・・・・


「やだなー、血の気が多い人って。
 そんなやきもち焼きの恋人なんて、嫌われちゃうよー」


ちぃちゃんは、そういうと都筑くんの振り下ろされたこぶしをサッと避けた。


「僕、喧嘩はしないように大人しくしてたのにー!
 佑矢のせいで喧嘩したくなっちゃった♪」


ちぃちゃんは、にっこりと笑う。
その時の表情は・・・・確かに、男のだった。




86 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/04(木) 17:18:37 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「へー・・・、やるか?」
「うん!いいよー」


喧嘩しちゃうの!?
僕が困惑していた時。ずっと黙っていた之竜くんが動いた。


・・・ゴン、ゴンっ!
保健室に二つの鈍い音が響いた。


「いたーっ!!」
「・・・・天堂、何すんだよ」


之竜くんは、迷わず二人の頭をグーで殴った。
い、痛そう・・・・。


「お前らこそ何やってんだよ!いきなり喧嘩はじめやがって」
「だって、佑矢がー」


ちぃちゃんは、ふて腐れながら言う。
都筑くんも不機嫌そうだ・・・・。


「言い訳するな!満月だってココにいるんだからな!!」


之竜くんが、僕の名前をだした。
ちょっとビックリしたけど、本当は喧嘩が終わってほっとしていた。


「ほら!千尋いくぞ!!」
「なんでまた僕たちがでてくのさー」
「いいから!!」
「・・・・・・」


ちぃちゃんは、何でだかわからないけど・・・
之竜くんには敵わないみたい。

大人しく、黙って之竜くんの脇を歩いていった。
最後に・・・・


「・・・悪かったって思ってるよ。佑矢も、満月ちゃんもごめんね」


と、つぶやきながら。

87 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/04(木) 17:25:23 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
この保健室を、今日いったい何人出入りしたのだろう?
僕は、ふとそう思った。

今日だけで本当に多くのことがあった。


「・・・満月。俺も悪かった」


都筑くんが、僕に背を向けながらいった。


「・・・どうして都筑くん謝るの?」
「喧嘩・・・怖がらせただろ?」


確かに、二人が怖いって思ったのは本当。
けど何もなかったから、謝らなくても・・・。


「そんな・・・!」
「満月のこと、すっごく好きになってるんだよ。
 だから心配で、余裕なんてねぇんだよ。かっこ悪いけどな・・・」


背中越しに、都筑くんが苦笑しているような気がした。
そんな都筑くんをみて、僕は・・・・

いっそう都筑くんが愛おしく思えた。

88 :90:01/11(木) 17:57:48 HOST:i60-36-135-238.s02.a010.ap.plala.or.jp
さがってるよー
ぁげ。

89 :浮屡雨斗:01/16(火) 15:40:02 HOST:softbank218113174030.bbtec.net
あげ-◇

90 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/16(火) 18:25:20 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ごめんなさい!お久しぶりです・・・
少し大きな用事があり、更新遅れました!


90さん>>
さがっているところ、あげてくださり
ありがとうございますっ!

さがらないよう頑張ります^^


浮屡雨斗さん>>
あげ、ありがとうございます!

この小説を見つけてくださり、ありがとうございます!
という気持ちでいっぱいです^^


91 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/16(火) 18:35:32 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「都筑くん・・・・」


僕は、頭が行動を理解する前に
都筑くんの背中に、ぎゅっと抱きついた。


「ひ、満月・・・・・?」


都筑くんは驚いてるみたいだけど、気にしてられない。
だって、今すっごく都筑くんのことが大好きなんだって・・・。


その気持ちで、いっぱいなんだもん!


「こっち向いちゃダメ・・・・」


僕は、真っ赤になってるだろう顔を隠したいから、
そっと都筑くんを往なした。

そんな僕の気持ちを分かってくれたのか、
都筑くんは“分かった・・・”って呟くと、振り向きかけた顔を前に戻した。


なるべく落ち着こうとしてるのに、声が震えてる気がする。
・・・・思っている事が、すべて見透かされているような気がする。

92 :千夏:01/21(日) 16:55:31 HOST:i220-108-42-124.s02.a010.ap.plala.or.jp
あげー

93 :ぽんかん:01/22(月) 14:52:27 HOST:softbank218113174030.bbtec.net
あげ-(・∀・)
めちあおもろい

94 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/25(木) 20:18:51 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
千夏さん>>
あげありがとうございます!
これから更新したいと思います・・^^


ぽんかんさん>>
あげありがとうございます!
“面白い”そのお言葉が槻草の栄養です^∀^

頑張りますので、色々指摘などもしてくださいねw


95 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/25(木) 21:07:22 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「満月・・・・」


先に口を開いたのは、都筑くん。
僕は真っ赤になって頭はもう真っ白!って感じで・・・。


「な、なに・・・・?」


自然に言おう。
そんなこと、もう考えられない。

自然に接する余裕は、僕たちにはないみたいだ・・・。


「もう、そっち向いてもいいか?」
「・・・・・」


ちょっとだけ僕は迷った。


「・・・・・うん」


けど本当は、都筑くんの顔がみたい。
今、彼はどんな表情をして僕を考えてくれてるのだろう?


「満月・・・・っ」


都筑くんが振り向いたと思ったら、つらそうな声が僕を呼んだ。


「ん・・・!ふ・・んん・・ぁっ!」


噛み付かれるように、激しく。深く。熱いキス。
熱い舌が二つからまりなんともいえない、不思議な感じがする。


「はっ、はぁ・・・・っ!」
「大丈夫か満月?」
「だ、だい・・・じょぶ・・、はっ・・」


息が上手くできない。

深いキスは、つつくように。
また、じゃれあうようなものとは全然違う。

溢れる熱をただただ貪るように・・・・・。
二人の感触を求めるものだった。

96 :ぽんかん:01/27(土) 08:39:33 HOST:softbank218113174030.bbtec.net
またアゲwww
応援してますww

97 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/30(火) 17:51:08 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ぽんかんさん>>
またあげてくださり、ありがとうございます!
応援して、見守ってくださる方がいて幸せですっ^∀^



98 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/30(火) 17:54:10 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
お知らせです。
今、自分の家でパソコンができない事情ができてしまいました。
全く出来ないというわけではないのですが。
今までのようには、当分出来ないようです。
この物語も一応クライマックスの方向へ進めてきたわけなのですが・・・・。
しばらく更新できないのをお許しください。

しかし、必ず完結させ。
さらに第二話や、番外編等書けたらいいなーと思っています。

長々としてすみませんでした。
では、しばらくの間・・お休みします。

  ─槻草廉─

99 :萌っ子:01/30(火) 17:56:50 HOST:i60-35-17-127.s02.a010.ap.plala.or.jp
あげー(>д<)//

100 :BL大好き:01/30(火) 17:59:58 HOST:i60-35-17-127.s02.a010.ap.plala.or.jp
えっ、ほんとですかー・・・・
でもまってます!!!

101 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/30(火) 18:10:45 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
萌っ子さん>>
あげ、ありがとうございます!
おうすぐ100ですーっ^∀^

BL大好きさん>>
本当なんですー・・・
しかし、ほんの少しの時間でも見つけたらすぐ更新します!

気長に待ってくだされば、嬉しい限りです♪

102 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):01/31(水) 17:25:51 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「な、なんなのこの・・・・」


僕は、真っ赤に熱を持ち始める頬を押さえ呟いた。


「もしかして、ディープキス初めてだったのか?」
「・・・でぃーぷきす?」


僕はよく意味が分からなくて、都筑くんに尋ねた。
すると、都筑くんはくすくすとおかしそうに笑いはじめた。

それがなんだか恥ずかしくて、僕はぎゅっと都筑くんに抱きついた。


「何がおかしいのさ・・・・」
「いや、何もかも初めてなんだなって思って・・・」


すっと都筑くんの口が、僕の耳元に。


「・・・満月、可愛い・・・」


熱い息が、そして都筑くんの甘い声が僕の耳を埋め尽くした。
それだけで・・・・僕は・・・。




103 :も-リン:02/10(土) 09:20:12 HOST:softbank218113174030.bbtec.net
あげ

104 :千夏:02/10(土) 21:23:54 HOST:i125-203-177-80.s02.a010.ap.plala.or.jp
ぁげ〜

105 :のの:02/12(月) 09:24:10 HOST:i125-203-177-80.s02.a010.ap.plala.or.jp
きゃーーーーっ
かわいいよぉーーー!!
あげっ!!

106 :チカちか:02/17(土) 21:59:37 HOST:i125-203-177-80.s02.a010.ap.plala.or.jp
下がってますよ?
アゲーーー!!

107 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 15:23:14 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
もーリンさん>>
すごく中途半端で、ご迷惑おかけします!
あげ、ありがとうございますっ>∀<

千夏さん>>
更新遅れご迷惑おかけしました!
あげ、ありがとうございます!

ののさん>>
可愛いですか!
可愛いを目指していたので、とても嬉しいですっ^∀^
あげ、ありがとうございます。

チカちかさん>>
下がってしまいました・・・。
毎度ご迷惑おかけします、あげありがとうございます!


家の事情が片付きました!
とても長い間、感想を述べてくださいました方々に、大変ご迷惑をおかけしました。

お休みの間、なんどもあげてくださった皆さん。
本当にありがとうございました。
この小説を読んでくださる方がいるということが、とても嬉しかったです。

これから、期待に沿えるよう頑張りたいです。
本当にありがとうございました。

 ─槻草廉─

108 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 16:08:57 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「そういえば俺たち制服、ぐちゃぐちゃだったな・・・」
「え?あ・・・・・」


そ、そうだった・・・。
すっかり忘れていたけど、そもそも僕がここに来た理由の一つは、この格好をどうにかしようと思ってたんだった!

ふと思い出し、窓の外を見るとまだうっすらと雨が降っている。


「あ、ごめんね・・・。僕、泥まみれだったね」


都筑くんが汚れちゃう!って思って、僕は慌てて手を離したけど、反対に都筑くんは僕の手を捕まえてにっこりと笑った。


「別にいい、俺だってまだ濡れてるし」
「そうだよ!都筑くん、まだ生乾きでしょ!?」


保健室に来てから、色々いっぱいあって忘れるって・・・僕のとり頭!!
心の中で、泣きながら僕は思った。

今日の天候は、雨もよう!僕達二人の制服は、少しだけ乾いて最初よりはだいぶ良くなった。
けど、それでもまだ少しだけ濡れている。正直言うと、気持ち悪い。


「都筑くん、脱いで!」
「・・・はい?」
「だって、脱がないと風邪引いちゃうよ?」


僕は都筑くんのワイシャツの裾を、ぎゅっと握って引っ張った。

「なんだ・・・満月が、大胆な発言するなーって慌てた・・・」


都筑くんが上でぼそりと呟いたような気がするけど、僕の耳にはしっかりとは入ってこなかった。


「・・・くしゅんっ!」
「おい、俺よりも・・満月の方が大丈夫か?」
「ん・・・、ちょっぴり寒い」


都筑くんは苦笑しながら、僕を見た。
それがちょっとだけ恥ずかしくなって、僕ははにかんだ。

109 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 16:32:40 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
都筑くんはしばらく考えたような素振りを見せると、僕を捕まえていた手に力を込めた。


「満月も風邪引くから、制服脱げよ」
「え、僕もなの・・・?」
「当ったり前!どろどろな格好で、くしゃみしたくせに」


都筑くんは、ふわっと僕を抱き上げた。
しかもただ抱き上げたんじゃなくて、よく漫画とかで見かける─お姫様抱っこっていうやつ!


「やぁ・・・っ、都筑くん恥ずかしいよ!」
「うるせぇ!さっきから、こっちだって我慢してんだっつーの」


その綺麗な容姿から、とても人一人を抱えて歩くことなんかできそうにないのに、都筑くんは意外と鍛えているのか、僕がどんなに身動いでも足取りは変わらなかった。


「我慢してるって・・・?」


なぜかベッドへ進む都筑くんを見上げながら、僕は首をかしげた。

少し意味ありげに、ついてからのお楽しみ・・・と笑う都筑くんは、それ以上何も教えてくれないし・・・。


「よ・・・っと」
「ん、どうしてベッドなの?」
「満月と俺、このままじゃ風邪引くから体温めようと思ってさ」


そういいながら、都筑くんは僕の制服のボタンを上から丁寧に、一つ一つ取っていく。


「い、いいよ・・・自分で脱ぐから・・」
「いいから・・・」


恥ずかしくなって、自分で脱ごうとしてもダメ。
都筑くんの手に優しく手を包まれ、そっとこぶしにキスをする。

優しく見つめる都筑くんの顔と、周りの世界が、いきなり反転した。

110 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 16:58:14 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「ふ、ふぇ・・・・?」


いきなり反転した世界に、僕は情けない声を上げた。

よく分からなくて、きょろっと辺りを見回したら、どうやら僕は都筑くんに・・・組み敷かれているみたいです!


「つ、都筑くん・・・?」


それまで黙っていた都筑くんの唇が、不意に開いた。


「満月のここ・・・とか、ここ・・・可愛いな」
「ん、・・・ひゃぁっ!」


ここ・・・といいながら、都筑くんは僕の胸元に指を這わせ、僕の下腹部を触ってくる。

くすぐったいのか、よく分からないけどすっごく恥ずかしい。


「な、何これ・・・やぁっ!どこ触ってるの・・」
「どこって、満月の可愛いところ・・・」


熱くなる僕の頬に、キスを一つ落としながら都筑くんはニヤリと笑う。
そんな始めてみる顔も、すっごくカッコよくてドキッとしてる僕・・・。

本当に、大好きっていう気持ちでいっぱいなんだ。


「満月・・・お前と、一つになりたい・・・」
「都筑くん・・・」


耳元に切なげな、熱い囁きが聞こえた。
ボーっとし始めた僕の脳に、伝わってぎゅっと目をつぶった。


「都筑くん大好き。僕、都筑くんと・・・一緒に・・なりたい


ここの場所が保健室だって分かっている。
それが、本当はとっても危険なことでダメなことっては気づいている・・・。

けど、都筑くんの体温を感じたい─それだけだった。


「俺も・・・・」


そっと手を絡ませ、都筑くんは僕に深いキスをする。

111 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 17:18:30 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
*   *   *


保健室の窓辺にある、カーテンが誰かによって開けられた。
誰・・・なんて、俺には一人しか思いつかないけどな。


「虹・・・都筑くん、虹だよ・・・っ!」


真っ白なカーテンを頭からすっぽりと被り、晴れて、空にかかる虹に顔を微笑ます、俺の可愛い恋人。

きらきらと屋根から落ちる雫を、手の器に落とし、こっちを向いて笑う。


「おい、服着ないと風邪引くぞ」
「だって・・・虹が消えちゃう・・」


学校中の先生、クラスの奴らに嫌われてることなんて、ずっと知っていたさ。

死んだ母親から貰った体─青い瞳、ブロンドの髪・・・。
それを否定されることが、ずっと嫌だった。


「上だけでもいーから、運動着を着ろ!」
「はーい!」


目つきや容姿だけで、俺を全部否定されることが、ずっと許せなかった。
そんな思いのせいか、いつしか俺も世界をすべて否定していた。


112 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 17:39:04 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
高校は、まさに地獄そのものだった。


周りの目。周りの話を相手にすること自体が面倒になって、目の前の綺麗な世界から目をそらしていた。


保健室─ある日そこで、そこのベッドに寝そべってみた。
静かに広がる沈黙。

そして、めったに訪れない客。
それは、俺にとってすごく魅力的な環境だった。



『もっと世界をみてみろ!佑矢、お前はまだ何も知らないだけだ』


いつだったか、保健室に毎日足を運ぶようになった俺に、春樹が言った事があった。
その時は、春樹のことを馬鹿にしながら笑った。


けどな・・・、確かに俺は世界を知らなかった。


「都筑くん!都筑くん・・・っ」
「・・・満月、どうした?」


だってな・・・保健室によく訪れる小さな存在が、俺にとって大きな存在に変わるなんて気づきもしなかった。

ケガしたと言っては泣きじゃくり、春樹に遊ばれては泣きじゃくる。
そんな弱い存在が、俺にとって大切にしたいものと変わる。



「あのね・・・、都筑くんが大好きっ」


昔の俺がみたら、お前変わったなって笑うんだろうな。
ああ、俺・・・変わったよ。



「俺も、満月が大好きだ・・・愛してる」


─俺は今、人に対してこんなにも愛を囁ける。
俺の冷たく降り続いていた雨が晴れ、虹がかかった・・・。


小さな恋人に、俺は感謝の言葉を呟き、キスをした。
これからもずっとお前だけ・・・そう呟いて。

113 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 17:41:47 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
『誤字訂正!!』

これからもずっとお前だけ・・・そう呟いて。


都筑くんの決め台詞の訂正です。
槻草さん、やってしまいました。


これからもずっとお前だけ・・・そう、また呟いて。

↑に直してください>д<;


今まで書きたかった分をドバっと書いたら、頭が壊れたんですね!(汗



114 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):02/18(日) 18:07:39 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ここは、BL&GL板なんでどうするか迷ったことですが・・・。

自分としましては、少しエロっぽさを押えた物語として
お話を完成に向かわせたいと、思っています。
しかし、18禁に近い方を求めてきた方もいらっしゃると思うので・・・う〜んという感じです。

最初は様子見で、オブラートに包むという方針で。
後の方でも、詳しく書きたいと思います^∀^

では、槻草廉!これからもよろしくです。
と、宣伝してみました〜(汗

115 :奈々:03/06(火) 19:35:07 HOST:07032040939663_ep.ezweb.ne.jp
あげですっ!
更新頑張ってください(^∀^)

116 :こいけ:03/10(土) 12:38:47 HOST:softbank220061172081.bbtec.net
あげ

117 ::03/19(月) 07:07:02 HOST:07032040939663_ep.ezweb.ne.jp
あげ!

118 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):03/22(木) 12:43:32 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
【第四話。変わりゆく世界】


「ご、ごめんね・・・」


僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、隣を歩く都筑くんに頭を下げた。

雨のせいで、泥水をかぶった制服。

それで風邪をひくから、都筑くんが運動着を着ろって言ってくれたんだけど・・・・。

運動着は、半袖と半ズボン。
それと長袖と長ズボンが準備してあったんだ。
けど、長袖と長ズボンが一組しかなくて、都筑くんの格好は夏の格好になっちゃったの。


「別にいいって・・・満月が風邪引くの嫌だし。
 俺、天堂と同じぐらいの身長だから、運動着借りるから」


都筑くんは、微笑して僕の頭を撫でた。
怖い・・・って思っていたイメージは、僕にはもうない。

僕に映る都筑くんは、優しくて。
けど、ちょっぴり照れ屋さんな都筑くん。
背が高くて、綺麗な容姿の・・・僕の愛しい恋人。


そんなわけで、之竜くんに運動着を貸してもらおうと思って、僕たちは教室に向かっているんだ。

長い長い廊下、そっと隣を歩く都筑くん。
ずっと行くことを拒んでいた、教室にいくのは緊張するのかな?


僕は、ちらっと都筑くんの顔を盗み見た。
 


119 :槻草 廉 (UqKP6X9vRI):03/22(木) 12:49:34 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
長らく更新できず、申し訳ありませんでした。
かれこれ、一ヶ月近く停滞していましたね(汗

色々と新しい学期に向け、準備すべきことがありまして。
更新する事が、大変難しかったのです。

長い文、長い停滞・・・。
読んでくださる方がまだいるか不安ですが。
自分といたしましても、完結したいという強い意思があるので、これからも頑張りたいと思います。



奈々さん>>
あげありがとうございますっ!
更新が遅いながら、頑張らせてもらいます^^


こいけさん>>
あげありがとうございますっ!
ながらく更新ができず、申し訳ありませんでした。
これから、更新を頑張りたいです!


仍さん>>
あげありがとうございますっ!
長い小説もどきですが、読んでくださりありがとうございます!

120 :ブラブラ:03/24(土) 10:12:39 HOST:i60-35-15-215.s02.a010.ap.plala.or.jp
ガンバレ〜〜〜〜。
あげ

121 :maei:04/28(土) 16:28:27 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
あげー!

122 :あい:04/30(月) 11:41:41 HOST:i60-42-50-80.s02.a010.ap.plala.or.jp
あげ

123 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):05/03(木) 10:20:24 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ブラブラさん、maeiさん、あいさん・・・。
小説をあげてくださりありがとうございます!!

強く誓った決意虚しく、また放置気味でしたね(苦笑
本当にすみません・・・。
これから、更新したいと思います。




「なんだ・・・・?」


ちらって盗み見ただけだったのに、都筑くんと目が合った。
青い瞳は深くて、僕はぽーっとして見つめてた。


「お、おい・・満月?」


問いかけにも反応しない僕に、都筑くんは慌てたみたい。
僕の目の前で、パタパタと手を振ってくる。
だから、はっと気付いた僕も本当に慌てたんだ。


「え!あ・・・な、なに?」
「いや、満月が何いっても反応しないからさ・・・」


しどろもどろになって答える僕に、都筑くんは微笑んだ。
そして、優しく頭を撫でてくれる。
どうして・・・都筑くんの手は、こんなに大きくて温かいんだろう?

「都筑くん、あの・・・っ」


僕はさっきから考えていたことを、口に出そうとした。
けど、それはできなかった。ううん・・・言葉がでなかった。


「つづ・・んっ!ふぁ・・・っ」
「満月・・・俺のこといい加減、佑矢って呼べよ」


ちょっとだけ長くキスをし、都筑くんは僕の耳に囁いた。
都筑くんの声が僕に直接届いて・・・・。

僕は、驚いた拍子にぎゅっと都筑くんに抱きかかえられる。


「都筑くん・・・み、みんなに見られちゃうよ・・」
「まだ授業中だから大丈夫だって」


そう。今は4時間目で、もうすぐお昼の時間でもある。
授業が始まってどれくらいたったか、分からないけど・・・。
休み時間になったら、みんなが教室からでてくる。

そうなったら・・・!すっごく恥ずかしいよっ


「け、けど・・都筑くん!」
「だから、佑矢っていってんだろ・・・」


ビシッと額に僕はデコピンされた。


「あぅ・・・っ!痛いよ都筑くん・・」
「愛のムチってやつだ。てか、また・・・」


にかって笑った後、都筑くんはちょっと怒ったようにした。
だって、僕・・今でずーっと都筑くんって呼んでたから・・・。


「は、恥ずかしいよ・・・」


たぶん、僕は真っ赤になってたと思う。
か細い声で呟くのがやっとだったから。

124 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):05/05(土) 09:59:10 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「ゆ、佑矢ぁ・・・っ」


再びキスをされそうになって、僕は慌てて声を上げた。
都筑く─佑矢の服を握っていた僕の手が、汗ばんできた。
真っ赤になりうつむく僕に、佑矢は満足そうにいった。


「よく言えたな・・・ご褒美くれてやるよ」


ニヤリと微笑み、驚く僕の口を塞ぐ。
さっきの長いだけのキスじゃなくて、舌を絡めてくる方で・・・。


「んっ!ふ・・・ん、んぁ・・っ」


ぴちゃっと響く水音。上気する頬。熱い眼差し。
妖しく絡めらる舌・・・・。
僕はガクガクと足から震えていくのを感じた。

頭の中では、ここでしちゃダメなんだとわかっている。
けど、目の前の快楽に僕は踊らされていた。
大好きな相手との妖しい快楽・・・。

125 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):05/20(日) 10:34:05 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
「んん・・・・んっ!」


何度も、何度もお互いの唾液を交換し合い。
佑矢の熱い吐息が僕の頬を、濡らす。

まだ慣れないキスに、僕はだんだんと酸素を欲しがった。
苦しくって、でも・・・嫌な苦しさじゃなくて・・・・。


「ん、ん・・・・っ」


佑矢の服をぎゅっと握り、それから背中を必死に叩いた。
“離して!誰かに見つかっちゃうよ!”そんな思いを込めて。

離してくれないかも・・・って思ったけど、佑矢はあっさりと離してくれた。
僕の反応を見て、すごく楽しんでるみたい・・・・。

う・・・佑矢、ずるい・・・・。


「満月、ほら行くぞ!」
「わぁっ!ゆ、佑矢・・・・!?」


パッと体を離されたと思ったら、佑矢は僕の手を握った。
普通に握るのではなく、恋人同士がする。

えっと・・・ゆ、指を絡めるほう・・・。


「佑矢!ちょ、ちょっと待ってよ!恥ずかしい・・・っ」


真っ赤になり、僕は佑矢を見上げた。
けど、平気な顔をして佑矢は僕に笑いかけた。


「いいだろ別に、教室まで・・・な?」
「う・・・・」


甘えたように見つめられ、僕は言葉を飲んだ。
こういうときまで、佑矢はずるいよっ

126 :紅朱:06/20(水) 19:11:42 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
満月が可愛すぎです…(鼻血

アゲまーす

127 :らじかせ:06/21(木) 21:48:32 HOST:p1037-ipbf704sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp
あげます!

128 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):06/30(土) 15:26:30 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
紅朱さん >>
満月は、可愛さ担当です(ぇ
喜んでいただける事が、最大の喜びです^^

らじかせさん >>
あげ、ありがとうございます!
これから更新いたしますので、よかったら続きもどうぞです


─更新─

けど、こういうのが幸せって言うんだろうな・・・。
指を絡めているところから、お互いの体温が伝わる。
恥ずかしくて、手が汗ばんで、顔もまともにあげられないけどね。


うるさいくらいに胸を打つ鼓動が愛おしい。


だんだん緩んでくる手の握りをそっと、直す君が好きだよ。
僕にはわからない弱さに立ち向かっていく君が、大好きだよ。


「佑矢・・・・・・」
「ん・・・なんだ?」


気恥ずかしさを紛らわせようと、僕は佑矢に話しかけた。
けど、そこで何かの別の感情を覚えた。

少しだけ意地悪に微笑むと、背伸びをして佑矢の頬にキスをした。


「満月は本当に可愛いな・・・」


佑矢は一瞬、驚いたそぶりを見せたけど優しく頭を撫でてくれた。
他の人は佑矢のこと、怖いって言うけど・・・。
僕だけ、生徒の中では僕だけしか知らないんだ。

優しくて、強くて、カッコイイ─都筑佑矢を知っているのは、
この学校の中では僕だけなんだ。
そう思うと僕はすごく嬉しくなった。


「満月・・・・」


繋いでいた手が、パッと離された。
一瞬何かと思ったけどその手は、僕の背中へと。

そして、佑矢の整った顔は僕の目の前へと。

これから何が起こるか分った僕は、そっと目をつぶった。
何度もキスをし、抱き合っても足りないよ。
君への愛おしさは泉のごとく、あふれ出てくるんだもん。


近づく君の顔。
ここが何処だったなんて、僕は気がつくとどうでもよくなっていた・・・。

129 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):06/30(土) 15:59:15 HOST:softbank219051237007.bbtec.net

「・・・・・・・・」


しばらくの静寂。
先に目をつぶってしまった僕には、よくわからなかった。
いつまで待っても、佑矢からの口付けが落ちる事はなかったのだ。

僕は不思議に思いながらも、恐々目を開ける。


「・・・佑矢?」
「クク・・・、マジで可愛いな・・満月・・・」


ニヤッと妖しげに微笑むと、驚きに目を見開く僕の唇をペロッと舐めた。
そう、佑矢は僕をからかってたんだよ。


「な、な・・・佑矢!!」
「目をぎゅっとつぶってて、可愛かったからなぁ・・・」


ペロッと舌を出し、佑矢は笑う。

うぅ・・・佑矢のバカ・・・・・・。
ゆ、佑矢が僕の唇舐めるの直視しちゃったじゃんか・・・・。

きっとこの時の僕は、顔を真っ赤にしていたと思う。


遠くから微かに、授業終了を知らせる鐘がなる。
けど、ドキドキと心臓を打つ僕には、しっかりと聞こえなかったんだ。


ガラ・・・っ
重々しい扉が、横に動く音がした。


「あ、満月・・・・?」
「え・・・・・・」


いきなり、教室の扉が開いた。
そこにはよく知るクラスメイトの顔。

僕の頭は真っ白になっていた。
いつ授業が終わったの?え、廊下にたくさん人がいる!
え、ええええ!!


「な、なんでこんなところにいるんだよ・・・・。
 てか・・・具合でも悪かったのか?ずっと授業参加してなかっただろ」
「あ、え・・・それは・・・・・」


僕はなんて言えばいいのか分からなくなって、目を泳がせた。
まさか、佑矢と恋人になって・・色々しましたなんて言えないもん!


「んだよ・・・テメェには関係ないだろ・・・・」
「都筑?なんでお前も居るんだよ・・・」


ふと、気がつくと佑矢は廊下に集まる人の目も気にせず、
クラスの人たちに喧嘩を売っていた。


「な!佑矢・・・喧嘩しちゃダメだってば・・・」


慌てて、僕は佑矢の手を引っ張った。
けど、それが間違いだったんだ・・・。


「満月?随分、都筑と仲がいいんだな。名前で呼んでるし」


探るような声。怪しいとも言いたげに僕は、じっと見つめられた。


「う〜・・・」


もう、どうしたらいいの!僕は心の中で思わず叫んでいた。

130 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):06/30(土) 16:27:54 HOST:softbank219051237007.bbtec.net

「みんなして満月ちゃんを苛めないの!」
「あ、ちぃちゃん・・・」


ひょこっと隣のクラスから出て来たちぃちゃん。
眠たげな目をキッと吊り上げ、野次馬に睨みをきかせる。


「おい、2組の琴凪千尋だぞ・・・」
「本当だ・・・生はマジ、可愛いな」


ひそひそと、周りはちぃちゃんを噂する。
その様子にちぃちゃんはこっそりと、満足げに何度か頷いていた。


「全く、佑矢がこんなんだから満月ちゃんが苦労するんだって・・・」
「琴凪・・・また俺に喧嘩でも売ってるのか?」
「別にーご想像にお任せします」


ちぃちゃんはわざと聞こえるように、呟いた。
ひ、火に油を注いではいけません!!
僕は気がつくと、だんだん涙目になってきていた。


もう、本当にどうしたらいいの?


「ほら、みんなのせいで満月ちゃんが泣いちゃうでしょ!」
「ち、ちぃちゃん!?」


ちぃちゃんは僕に、ぎゅっと抱きついてきた。
それにつられるように皆がわらわらと集まってきて・・・・。


「ごめんな満月。大丈夫か?」
「白禾、悪いな!」
「ひゃあ!や・・やめ・・・」


野次馬にもまれながら、僕は必死に逃げようとした。
けど、人ごみに紛れてお尻とか触るのやめて!

131 :萌絵:06/30(土) 17:20:27 HOST:07032040939663_ep.ezweb.ne.jp
たくさん更新されてる!
続きが、とっても楽しみです!(´∀`)

132 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):06/30(土) 17:32:17 HOST:softbank219051237007.bbtec.net

一瞬、佑矢が大人しくなった。
ちぃちゃんと喧嘩を始めそうだったのに、踵を返しこちらを向いた。
何を始めるのかと思ったら僕のほうに、野次馬を掻き分けながら近づいてきて・・・。

その動きは少し荒々しくて、なんか僕、怖いよ。
佑矢がここで喧嘩をして、みんなから嫌われたらどうしよう。

お願い!佑矢・・大人しくしててっ


「おい!満月から離れろ!」


僕の願いは虚しく。佑矢は野次馬の一人を廊下に投げ飛ばした。
一応手加減をしたみたいで、野次馬の人々は驚きの目を佑矢に向けている。

けど、それだけでも辺りを静かにするのは簡単だった。
それを狙ったかのように、佑矢は迷いもせず僕の肩を抱いた。

「ひゃ!ゆ、佑矢・・・っ」


びっくりして変な声を出しながら、僕は佑矢を見上げた。
キッと眉を上げ、周りを見渡すと佑矢は息を吸い込む。



「満月は俺だけのものだ。俺の恋人に手をだすな!」



旋黎の校内に、佑矢の怒鳴り声が響く。
その独占欲丸出しの宣言に、一瞬校内はしーんとなっていた。

勿論、その後。真っ赤になって逃げ出す満月の姿があったことはいうまでもない。
果たしてこの二人に、平穏な日々は訪れるのでしょうか。



Happy end?

133 :槻草 廉 (2t3P2/KltY):06/30(土) 17:40:51 HOST:softbank219051237007.bbtec.net
ピコ森のみなさまお久しぶりです。
このたび、++恋する瞳は雨もよう++を書かせていただきました、槻草廉です。

いかがでしたでしょうか。
すごい年月を重ねながらも、一応完成しました物語のお味は^^

思えば、更新が遅いながらも完成できましたのは
皆様の応援のコメント等があったからだと思います。

本編はこれで終わりとなります。
しかしながら、自分としましても佑矢と満月。
この二人のラブラブっぷりや、今回でてこなかったキャラ・・・。

まだまだ未練はあります。
ひとまずはこれにて完成、また続きも書きたいなというところです。
よろしければ、また次回もお会い致しましょう。

槻草はいつでもピコ森の中に、です。
それではしばらくのお別れです。

最後まで本当にありがとうございました。


134 :みぃ:07/05(木) 19:07:55 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
お疲れ様でしたぁw
めっちゃおもしろくて・・・
あたしもこんな小説かいてみたいぐらいですw笑

135 :チカちか:07/21(土) 15:31:38 HOST:i60-46-178-204.s02.a010.ap.plala.or.jp
主さん、おつかれさまです。


ピコ森
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