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桜舞 BL

1 :陽炎:04/19(木) 14:41:14 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
初めまして!「桜舞」を書かせて頂きます!陽炎と申します!
皆さん上手なので、ついていけるか心配ですが、頑張りたいと思います!
★お願いします★

 桜舞

 「千鶴!千冬!起きなさい!」

 何時ものようにその声で起される。
 
 俺の名前は千冬。俺は双子の弟として生まれてきた。
 
 俺と、兄の千鶴は一卵性双生児で、顔も背格好も似ていた。
 だけど、俺と千鶴は違かった。

 俺は、自分の美学として、髪を茶色に染めたが、どうも千鶴とは価値観が合わないらしい。

 俺的にはこっちの方が合うと思うのに・・・。

 だからといって、俺らが仲が悪いとかではなかった。
 
 「千冬、早くしろ。おばあちゃん怒ってるぞ?」

 千鶴とともに、階段を下りた。


  先ほど、おばあちゃんがでてきたが、俺らには父親も母親もいなかった。
 俺らの誕生日の日、一気に二人もなくしてしまったからだった。

 それに、おばあちゃんが旅行好きで、よく留守番もさせられたものだった。

 「千鶴、千冬。もう!早くしないと遅刻するでしょ?」

 それでもおばあちゃんは面倒よく見てくれたものだった。


2 :陽炎:04/19(木) 14:50:19 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 俺らはいつも一緒にいることが多かった。

 双子だけでも注目度は高いが、二人とも個性が違ったからだった。

 俺はバカだし、髪の毛も茶色くするけど、それでも人当たりがよかった。
 千鶴は何でも完璧で、髪の毛も黒のままだし、メガネをかけるくらい勉強して、頭もよかった。
 
 千鶴はそのおかげで、一年生の今から、生徒会長を任されるぐらいだった。

 そんな千鶴を、俺は半分ねたみ、半分誇りに思っていた。

 そんな個性が違う二人も、顔が一緒ならば結構モテたりしちゃう・・・。

 母親に似たのか、二人とも女顔だったから。
 そのせいでソッチ系の男にももてたり・・・。
  
 そんな俺らに、悲劇が訪れたんだ・・・。

3 :陽炎:04/19(木) 19:48:48 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 俺らが入学してから3ヶ月。
 その日は雨が降っていた。
 その日は休日だったので、遅めに起きた。

 下に下りてみると千鶴はもう朝食をとり終わった後だった。

 「ああ、千冬か。おはよう。コーヒーでいい?」

 俺は眠い目をこすりながら答えた。

 「ん・・・おはよ。コーヒーにミルク入れといて。」

 千鶴は「了解」と答えた。

 そういえば・・・おばあちゃんは旅行かな?

 そう思っていると、千鶴が俺の前にコーヒーを差し出しながらいった。

 「そういえば、おばあちゃん、今日から世界一周旅行だっけ。なんでも、『第二の人生のパートナー』を探すとか・・・。」

 思わず俺は、今飲んでいたコーヒーを噴出してしまった。 
 「うわ、千冬!きったねーなー!」

 千鶴が怒っているが、俺には聞こえなかった。

 何じゃそれ!?『第二の人生のパートナー』だと?ふざけんなクソババァ!!

 「で、本題に入りたいんだけど。料理と洗濯、どっちがどっちやる?」

 そうだ!おばあちゃんが居ないって事は俺らがやんなきゃじゃん!

 でも・・・。
 俺の得意料理
 ・ベチャベチャ炒飯
 ・ブヨブヨ焼きソバ
 ・カップラーメン etc...
 
 お世辞にも美味いとはいえない料理ばかりだった。
 
 「・・・洗濯でいいです・・・。」
 
 こういわざるを得なくなった。 

4 :陽炎:04/19(木) 20:05:32 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 その点、千鶴は何でも出来た。
 その日の朝食だってフルコースのように沢山美味いものが出てきたし・・・。

 一卵性双生児でも、こんなに代わってしまうなんて・・・。

 「どうせだったら掃除も千冬やれよ。」

 俺は何にも出来ないし、言い返す言葉もなかった。

 俺は朝食を食べ終わると、重い腰を上げ、洗濯を慣れない手つきでやった。

 その次は掃除か・・・。
 
 そういえば、中学までは千鶴の部屋に出入りしてたけど、高校になってからは入ってないな・・・。

 ちょっとした興味本位で、千鶴の部屋を掃除するふりをして入った。

 どっかにエロ本とか隠してないかな・・・?
 そりゃそうだ。あっても驚いちゃいけない。だって、千鶴も俺も、男だもんな・・・。

 ベッドの下、ベッドのマットの下、机の引き出し、机の裏・・・思い当たる所全てを探したが、何にもなかった。

 ただ、クローゼットの中に、一つの紙袋があったけど、今までもらったラブレターばかりだった。

 つまんないの・・・部屋を出た瞬間、千鶴が俺を待ち構えていたかのように部屋の前で仁王立ちになっていた。
 
 鬼の形相で俺を睨む千鶴。
 久々に怒ったか?

 その時、千鶴の口からため息が漏れた。

 「何を探していた?ま、どうせお前の事だろう。
 俺がエロ本でも持っているんじゃないかとか思って、それを探していたんだろう?違うか?」

 千鶴は俺を見透かしたように言った。まあ・・・あってるけど・・・。

 千鶴はもう一度、大きなため息をつくと、言った。

 「俺、そういう女とか、興味ないから。そして俺の部屋は掃除しなくていい。」

 そうして一人、買い物に出かけてしまった。

5 :陽炎:04/19(木) 20:18:30 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 一人家に取り残された俺は、さっきの千鶴の言った意味を考えていた。

 『そういう女とか、興味ないから。』

 ・・・『そういう女』?
 もしかして・・・千鶴には好きな女の子が出来たのか?
 
 『そういう女』=グラビアアイドル ?
 
 そうか・・・ちょっとショック。

 翌日、やっぱり千鶴が女の子や(ソッチ系の)男の子をフってたのは、千鶴にはもう好きな子がいるから?
 
 そういえば、千鶴と俺は違うクラスだけど、そんな噂、聞いたような聞かなかったような・・・?

 千鶴の隣のクラスの女の子で、学校一美人とか言う、日乃咲さんとか言う人だっけ?
 確かその人、生徒会書記とか・・・。

 別に、千鶴の個人の事だし、俺のカンケイする事じゃないけど、なんか・・・・。

 なんか、ムカついてきた。

6 :陽炎:04/22(日) 13:59:49 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 翌日、目覚めの悪い朝だった。

 「千冬、早く起きろよ。せっかく飯作ったのに冷めるだろ!」

 なにさ、人の気も知らないで・・・。

 Yシャツに腕を通しながら考えていた。
 もし、本当に千鶴は日乃咲さんとか言う人の子とスキだったら・・・?

 兄弟として不安になってきた。

 こういうときは、敵地に乗り込むしかない!!

 
 学校について、千鶴と別れ、早速敵地に乗り込むことにした。

 「あのー。ちょっといいかな?」

 同じクラスらしき人に話をかけた。
 必殺、キラースマイル!

 「あ、え、ハイ!!」
 
 話しかけた女の子はすぐに顔を赤くして答えた。

 そんな事かまわずに、俺は本題を聞いた。

 「あのさ、日乃咲さん?って人、いる?」
 
 そうすると、女の子はすばやく彼女を呼んできてくれた。

 その子は見るからに・・・優等生的な子だった。

7 :陽炎:04/22(日) 14:16:42 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 彼女は「此処じゃ人が多いから・・・。」といって、屋上に俺を引っぱっていった。

 屋上には、誰もいなかった。
 
 「驚いた?学校一美人とかの日乃咲さんって言われてる人が、こんなガリ勉見たいな格好してて。」

 唐突な質問に、うっかり「うん」っと、本音が出てしまった。

 彼女はクスクス笑いながらいった。

 「正直ね。でも、こっちだったらいいでしょ?」

 そういいながら彼女は髪を解き、メガネをはずした。

 確かに・・・美人だ。
 
 俺はその人に見とれていた。
 彼女はまた髪を結い、メガネをかけていった。

 「あなたが私から聞きたいのは、ずばり、千鶴君のことでしょ?」

 核心を突かれ、動揺している俺をまた彼女は笑った。

 「図星?可愛いわね。」

 なんか・・・俺、この人苦手・・・。

 「で?あなた、千鶴君のこと、好きなの?」
 
 ズバズバといいたいことを言うな・・・・。

 「スキとか嫌いとかじゃなくて、ちょっと気になっただけで・・・。日乃咲さんは、千鶴の事、どうなんですか?」

 彼女はちょっとだけ顔を膨らませた。

 「日乃咲さんはやめて。有亜って呼んで!」

 この人・・・本気で手がかかる・・・。

 「有亜さんは、千鶴の事、好きなんですか?」

 彼女は俺に背を向けながら言った。

 「もー有亜でいいってば!」

 そしてそのまま、空を見上げながら言った。

 「私は、千鶴君のこと、好きだよ・・・。」

8 :陽炎:04/22(日) 14:41:27 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 ・・・沈黙が痛い・・・。

 突然彼女は振り返り、笑い出した。
 今日は俺、この人に笑われてばっかりだな・・・。

 「アッハハ!ビックリした?んな、私が千鶴君のこと好きなんてありえないよ!
 だって、私、自分がメガネかけてるくせに、メガネかけてる人嫌いだもん。」

 よくこの人のキャラが分からない・・・。
 だけど、なんだかおかしくなってきて、つい笑ってしまった。

 「それに、私は千冬君を応援するよ!なんてったって、男同士の恋愛は、乙女の主食だからね!!」

 そういって彼女は教室に戻ってしまった。

 よくわかんないや・・・。
 結局、次の時間の授業をサボってしまった。

 夕食。二人っきりで食卓を囲んでいるのはなれたけど・・・。

 なんか、何時もより静かに思う。

 そんな時、千鶴が呟くように言った。

 「そういえばさ、今日、日乃咲と何はなしてたの?」

 ビックリしている俺に、千鶴は付け足すように言った。

 「なんか・・・今日の生徒会会議、日乃咲が『千鶴君の弟君、かわいいねー』なんていってきたから・・・。」

 全く・・・何考えてるんだか、あの人は・・・。

 俺は話を変えるように言った。

 「そういえばさ、日乃咲さんって、頭いいの?」

 千鶴は少し考えてから言った。

 「まあ、いつも学年トップ5に入るくらいなら悪くはないんじゃない?」

 ・・・この嫌味男・・・。いつも自分は1位だからって・・・。

 「そうなんだ・・・ゴチソーサマ・・・。」

 そういって、俺は自分の部屋に戻った。

 俺は・・・千鶴の事、どう思ってるんだろう?
 千鶴は・・・俺の事、どう思ってるんだろう?

9 :陽炎:04/26(木) 19:35:15 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 その日から俺は、千鶴を意識するようになってしまった。

 「あ、千冬・・・。」

 千鶴がいきなり俺の頭に手を伸ばした。
 ついビックリしてしまったり・・・・。

 「な、何!?」

 千鶴は平然と俺の質問に答えた。

 「髪の毛にごみついてたから。」

 そうか・・・って何でドキドキしてるんだ、俺?

 そして、千鶴との会話も少なくなり、目もあわせられなくなってしまった。

 そんな日が何日も続いたある日だった。

10 :陽炎:04/26(木) 19:48:31 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 俺は自室のベッドに寝そべっていた。

 そんな時、部屋をノックする音が聞こえた。
 そして、俺が返事をする前に千鶴は俺の部屋に入ってきた。

 なんて・・・空気が悪くなるんでしょう・・・。

 「な、何?」

 そんな中、千鶴は何時ものように返した。

 「俺の辞書。返せ。」

 そして俺の机のうえから一つの辞書を取ると、またドアの方へ歩いた。

 ドアを開ける寸前で、千鶴は振り向かずに言った。

 「言いたい事があれば言えば?こういう空気、すっげー嫌い。」

 そうしてまた千鶴はドアノブに手をかけた。

 その時、俺の中でもやもやしてた雲が、一気に豪雨を降らせた。

 「俺は・・・俺はお前が気に食わないんだよ!!」

 千鶴はそのまま固まったように動かない。

 「何で・・・なんでお前なんだよ・・・。」

 自分でも言っている意味が分からなかった。

 千鶴は振り向き、冷たい目で俺を刺しながら言った。

 「言いたい事は・・・それだけか?」

 俺は立ち尽くした。何が言いたいんだ?こいつ・・・。

 「そこまでいうのなら、解決案を出すのが筋だろう?どうすればいい?」

 どう・・・って?

11 :陽炎:04/26(木) 19:58:34 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 「それとも何か?俺に死んで欲しいのか?」

 千鶴は、何を言ってるんだ?だって何時もの千鶴じゃない・・・。

 「俺は・・・俺はただ・・・千鶴が・・・。」

 そういったところで俺は、千鶴がもう近くにいることを知った。
 そして・・・気がついたときには、自分のベッドに押し倒され、腕の自由を奪われている事に気がついた。

 「俺が・・・なんだって?」

 千鶴は俺を見つめながら言った。
 眼鏡越しのその瞳は、俺と同じ物とは思えないほど、強く、吸い込まれてしまいそうになるほどだった。

 千鶴は俺の額に軽くキスをした。

 俺はつい、「ヒャッ」と声を上げてしまった。

 真っ赤になった俺を見つめやがてフッと笑った。

 「今度、さっきの続きを聞かせてもらう。しっかり考えておけよ?」

 そういって、今度こそ俺の部屋から出て行った。

 まだ心臓がバクバクとなっている・・・。

 どうなる?俺!

12 :陽炎:04/27(金) 19:53:14 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 自分でもどうしたいのかが分からない物だった。

 好き?・・・初めてかもしれない。
 今まで恋愛感情らしい物に触れることなく育ってきた俺には、『初恋』と言うものなのだろう。

 初恋は実らないって、誰が言ったんだよ・・・。すっげー当たってんじゃン・・・。

 息苦しくて、もう朝からずっと千鶴の事しか考えてない。

 そんな次の日、日乃咲さん(って言うと怒るから、以降『有亜』サン)が俺を呼びに来た。

 みんな噂どおりを信じ、兄じゃなく弟と一緒にいる有亜さんにビックリしていた。

 また屋上に二人っきりでいた。

 彼女は髪を風になびかせながら言った。

 「最近、千鶴君との進展はあった?」

 ! 俺のこと見透かしてるのか?

 そして俺は彼女に、昨日あったことを、全て話した。

 彼女は聞き終わると俺の頭を引っぱたいた。

 「全くもー!世話が焼けるんだから・・・。」

 そして彼女は作戦を俺に言い渡した。
 
 そ、それは・・・・!!強引じゃないか!?

13 :陽炎:04/27(金) 20:03:08 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 気がつけば俺は、千鶴の部屋の前に立っていた。

 大きく深呼吸して、いざ!ノックをするべし!!
 
 ノックをすると、数秒後、中から千鶴の返事が聞こえた。

 俺はドアを開け、真っ先に千鶴を見た。

 「あのさ、話があるんだけど。」

 千鶴は待ち構えていたかのように自分のベッドに腰を掛け、足を組む体制をしていた。

 「あ、あのね・・・この前の・・・続きなんだけど。」
 
 千鶴はそのまま聞いていた。

 俺はもう、心臓が飛び出るかもしれないぐらい、やばかった。

 「お、俺、千鶴の事が・・・す」

 そこまで言った時、俺の身体が浮いた。 

14 :ぐるみん:04/27(金) 23:37:01 HOST:zaqdb7371c3.zaq.ne.jp
やばっ!めっちゃハマっちゃいました!!

頑張ってください!!

15 :陽炎:04/29(日) 13:35:24 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 ぐるみんサマ》ありがとうございます!!
       もっと面白くなるように頑張りたいです・・・。性表現がへたクソでも、そこはご了承下さい・・・。

16 :陽炎:04/29(日) 13:47:37 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴は俺を軽々と持ち上げた。

 そして、俺は、千鶴のベッドに落とされた。

 「・・・・なにすんだッ」
 
 言いかけたところで千鶴は俺の上に乗ってきた。

 千鶴はメガネをはずしながら言った。
 
 「それ以上は俺が言う。」
 
 そして俺の耳元でささやいた。

 「好きだよ・・・千冬。」

 俺は自分でも顔が赤くなったのがわかった。

 そんな俺を見て、千鶴はクスッとわらった。

 「どうしたの?顔真っ赤にして・・・全く・・・いけない奴だ・・・。」

 そういいながら千鶴は俺の唇に、自分の唇を重ねようとした。

 俺は条件反射で千鶴を押してしまった。
 
 しまった!っとは思ったんだけど・・・。

 でも、千鶴は俺の腕をつかみ、そのまま俺は、千鶴に引き寄せられてしまった。

 「ダーメ。千冬はもう、俺から逃げられない・・・。」

 そういうと今度は、俺の手首をつかみながらキスをしてきた。

 千鶴の唇と俺の唇が重なったとたん、俺は力が抜けた。

17 :陽炎:04/29(日) 14:03:56 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴は下を俺の中に滑り込ませてきた。

 でも、対抗するだけの力もなく、俺はそのまま流されていった。

 千鶴が俺の唇から自分の唇を離した。
 
 よっぽど俺は、名残惜しそうな顔をしていたんだろう。

 「可愛いな・・・お前。」

 そういって、俺の手首から手を離し、その手で俺の頭をなでてきた。

 千鶴が俺のシャツのボタンをはずしているのが分かった。

 俺の真っ白な肌がむき出しになり、千鶴が俺の鎖骨あたりにキスの刻印をつけている・・・。

 「クッ・・・アッ・・・。」
 
 俺はつい声を漏らした。
 
 千鶴はまた俺をみて、クスッと笑った。

 「千冬ってば・・・感度良過ぎ・・・。」

 そうして千鶴が今度は俺の下の方へ手を伸ばした時だった。

 プルルルルルップルルルルルッ!!

 電話がなった。だが、千鶴はかまうことなく手を伸ばした。

 留守番電話モードに切り替わった。

 『もしもしッ!居留守使ったって分かるんだよ!千鶴!千冬!おばあちゃんだよ!!
  早く出なさい!!早く出ないと私が帰った時怖いよ!!』


 ・・・まったく・・・元気なばーちゃんだ・・・。

 仕方なく千鶴は電話を取った。

 向こうで千鶴が話している声が聞こえる・・・。

 まだ千鶴がつけた刻印が熱い・・・。

 そんな事を考えているうちに、眠ってしまった・・・。

18 :陽炎:04/30(月) 08:50:09 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 朝になると、自分の部屋にいて、自分のベッドで寝ていた。
 
 パジャマも着てたし・・・昨日の事は夢?

 俺は少し寂しいキモチの中、いそいそと着替えた。

 !!刻印がある!(キスマークだけど)

 じゃあやっぱり、夢じゃないんだ・・・。

 急いで階段を下りるともう千鶴は起きていて、朝ご飯が作られていた。

 「ち、千鶴!お、おはよ。」

 ちょっと照れながら言った俺に、千鶴は何事もなかったかのように言った。

 「ああ、おはよう。そういえば昨日おばあちゃんから電話があったぞ。」

 なんか・・・いつもと変わらない・・・。

 千鶴の話によると、おばあちゃんは一度はダーリンを見つけたが、逃げられたらしい。
 それで帰ってくればいい物を、まだ新たなダーリンを見つけるまでは帰らない っと・・・。

 つくづく元気なばーちゃんだ・・・。

 「そうそう、今日は逃がさないから。覚悟しとけよ?」

 逃がさないって・・・昨日の続きってこと?

 ・・・俺、また顔赤いんだろうな・・・そう思いながら、千鶴の作ってくれた朝ご飯をかきこんだ・・・。

19 :陽炎:04/30(月) 09:14:08 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 学校に行くと、早速有亜サンに呼び出された。

 「で?進展はあったの?昨日何が起こったの!?」

 彼女は好奇心旺盛な眼で俺を見てきた。

 「えっと・・・スキだってこと伝える前に、伝えられました・・・。」

 彼女の眼は光り輝いた。

 「じゃあ結ばれたのね!!それで?どこまで行ったの??」

 これは・・・ワイドショーで『み○もん○』に食いつくオバチャンみたいだ・・・。
 
 でも、これを言うとシバき殺されそうなので、いえない・・・。

 「どこまでって、ディープ・・・キスまで・・・。」
 
 マジで照れながら俺は言った。

 彼女のテンションは一気に落ちた。

 「あ〜あ、千鶴君がそんなに攻めてこないなんて・・・。千冬君も攻めに回ればいいのにさ!」

 そ、そんな事言われても・・・。

 と思っていると、突然彼女は叫び、俺の胸倉につかみかかってきた。

 「ちょっとちょっと!!今チラっと見えちゃってましたよ!!」

 そういって彼女は俺のシャツのボタンを2,3個はずした。

 そこには白い肌に咲くバラのように、赤く、しっかりとした刻印(キスマーク)があった。

 「へぇ〜千鶴君も意外とやるのね!フムフム・・・キスマークか・・・。」

 そういうと満足そうに俺から下りた。

 「明日、また進展聞きに来るからね!」

 そして彼女は教室へ戻った・・・。

20 :陽炎:04/30(月) 21:24:56 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 教室へ戻ると、みんな俺に言ってきた。

 「双子で泥沼って・・・日乃咲さんってつわものだね・・・。
 いいの?お兄さん敵に回しちゃってるみたいだけど・・・。」

 ・・・みんな噂信じすぎだろう・・・。

 俺はそんな奴らをシカトして、午後の授業を全て寝た。
 
 だって・・・。今日こそは寝ないで・・・・だぁ!これ以上は恥ずかしくていえねー!!

 そんなことを思いながら家に帰ると、まだ千鶴は帰ってきてなかった。

 着替えを済まして暇だったからベッドに横たわっていた。

 ・・・俺はまた、寝ていたらしい。
 気がつくと外は真っ暗で、急いで飛び起きた。

 一階に下りてみても、千鶴はまだ帰ってきてない様子だった。

 なんだ・・・逃がさないとか言っておきながら・・・。
 仕方ない・・・風呂にでも入るか・・・。


 俺はシャワーに打たれながらボーっとしていた。

 突然ガラッと言う音とともに浴室のドアが開いた。

 「見ーつけた。」

 千鶴は勝手に入ってきた。

 「!何勝手に入ってんの!?」

 そういうと千鶴は何も言わずに石鹸を手に取った。

21 :陽炎:04/30(月) 21:37:31 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴は持っていた石鹸で俺の身体を洗い出した。
 
 「な、何すんだよ!」

 千鶴は笑いながら言った。

 「いいじゃん。今日ぐらい・・・。」

 そういうと、千鶴は石鹸の泡の沢山ついた手で、俺の乳首に触れてきた。

 俺の身体が震えたのは、千鶴にも伝わっただろう・・・。

 「な、にすんの・・・?」

 そういうと、今度は爪を立ててきた。

 俺は甘い快感と電撃のような物に襲われ、声を出してしまった。

 「ヒャ・・・あ・・・ヤ・・・。」

 千鶴はくすくすと笑いながら言った。

 「何?千冬。感じてるの?そうだよね・・・これだって硬くなってきてるし・・・。それとも、イヤなの?」

 そういって千鶴は俺から手を離した。

 なんていうか・・・俺から千鶴を求めたくなってきた。

 「・・・ヤダ。」

 千鶴がまた笑う。
 俺は悔しいけど、それほど求めているのだろう。

 「何がイヤなの?」

 千鶴はじらす。
 相当のSだろう・・・。
 そうすると俺ってMってことになるのか?
 でも・・・認めるから・・・。
 千鶴に触れて欲しい・・・。

 「や、やめないで・・・。触って・・・?」

 半分上目遣いっぽく言った。
 ちょっと涙目にもなっていただろう。

 「・・・お前・・・可愛いな・・・。」

 千鶴はそういうと、ディープキスをしてきた。

 ディープキスをしながら俺の下に手を伸ばし、触ってきた。

 電撃が全身を突き抜けた・・・。

22 :のん:04/30(月) 23:58:17 HOST:softbank219060222021.bbtec.net
あげぇ☆

23 :陽炎:05/03(木) 13:46:11 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 のんサマ》アゲありがとうございます!!
     ちょっと時間が空きすぎましたが、更新させていただきます・・・。

24 :陽炎:05/03(木) 13:55:59 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 「ん・・・・ッ」

 俺は確かに感じていた。

 千鶴はそんな俺を見て、唇を離した。

 「千冬・・・続きは上がってからの方がいい?」

 千鶴なりの気遣いだろうか・・・?
 でも、千鶴がそのほうがいいのなら・・・。
 
 俺はコクンと頷き、先に上がった。

 ベッドの上で、俺はボケーっと考えていた。
 
 千鶴は俺なんかでいいのかな・・・?
 世間がこのことを知ったら、傷つくのは千鶴だよな・・・?
 そもそもこんな事しちゃいけないんじゃないか・・・?
 おばあちゃんが知ったら・・・?

 そんな事を考えていると、千鶴は俺の部屋に入ってきた。

 ぬれたままの黒い髪。
 白い肌にまとった白いバスローブ。
 何もかもを見透かす黒い眼。
 
 同じ顔なのに、俺は千鶴の事が宝石のようにきれいに見えた。

 「何考えてたの?」

 そのキレイな顔で言われたら、俺だって照れてしまう。

 千鶴は俺のバスローブに手をかけ、するりとはずした。

 俺の白い肌が一気に広がった。

25 :陽炎:05/03(木) 14:08:54 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴はそんな俺の身体を見ながら何を思ったのだろう。
 
 千鶴は前みたいに赤い刻印を、今度は体中につけた。

 「ッ・・・アァッ・・・。」

 俺の声と千鶴の刻印をつける音以外、何も聞こえない、二人だけの世界・・・。

 やがて千鶴の口は、首元からだんだん下に近づいているのが分かった。

 そして、千鶴は俺のモノの先に軽くキスをした。
 
 それだけでも俺の余裕はなくなっていたのに・・・。

 「ち、千鶴ッ!き、汚いよ!?」

 千鶴は俺のモノをつかみながら、言った。

 「千冬のモノだったら、キレイだよ?」

 そういって千鶴は俺のモノを銜えた。

 俺のなかで、背中が浮くぐらい、甘い衝撃が走る。

 だめだ・・・もう・・・イキタイ・・・・。

 そう思ってると、千鶴は銜えていた俺のモノをはずした。

 「ダーメ!千冬だけ気持ちいいなんて、ずるいじゃん?」

 そういって、俺の蕾に千鶴は指を入れてきた。

26 :陽炎:05/03(木) 14:24:47 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 俺の中で、千鶴の指が動く・・・。
 
 俺は痛いのと快感が混じりながらイキそうになった。

 だけどまた千鶴は指を抜いた。

 イキたいのにイけない・・・。そんなもどかしさがあった。

 千鶴は俺の中に入る前に、こんな事を聞いてきた。

 「千冬・・・俺がどんどん進めてきちゃったけど、怖くない?」

 正直、ビックリした。
 
 何でこんな事聞いてくるんだろう?

 「・・・別に・・・千鶴は怖いの?」

 そう聞いてみると千鶴は頭をたれながら言った。

 「うん・・・千冬に嫌われるのが怖い・・・。」

 そんな千鶴を見ていると、愛しさで、胸が詰まる所だった。

 俺はいつの間にかに千鶴を後ろから抱きしめていた。

 俺なりの、精一杯の愛情(?)

 千鶴はまた元気を取り戻したらしく、振り返って俺に笑顔を見せた。

 俺はそんな笑顔を見て、なぜか照れてしまった。

 そんな俺を見て、千鶴はクスッとわらい、俺を押し倒した。
 
 「また・・・続きやっていいですか?」

 そう問う千鶴に、俺は赤くなりながら答えた。

 「・・・是非・・・!」


27 :陽炎:05/03(木) 14:31:46 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴が俺の中に入ってくる。

 痛い・・・けど、嬉しかった。

 嬉しくて、苦しくて、涙が出てきた。

 「どうした、千冬?痛いのか?」

 俺は首を横に振った。

 千鶴が俺を突く・・・。痛くって、でも、うれしくて・・・二人でイッた。

 千鶴は優しく俺の頭をなでた。

 俺はばてながらも言った。

 「千鶴は、俺でいいの?」

 千鶴は不思議そうな顔をした。

 「俺・・・男だし、兄弟だし、頭悪いし・・・。それでもいいの?」

 千鶴はまたクスッと笑った。

 「お前じゃなきゃ・・・ダメなの。」

 そういって、千鶴は俺の額に軽くキスをした。

28 :陽炎:05/04(金) 19:33:55 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 俺が眼を覚ますと、そこには千鶴はいなかった。

 俺が飛び起きると、一階からトースターの音と、食欲をそそるようなジュージューと言う音が聞こえてきた。

 今までのは夢じゃないんだよな?

 昨日結ばれたのは、夢じゃないんだよな?

 そう思いながらも、昨日の晩飯を抜いたことに気がつき、俺は腹を鳴らしながら一階へ下りた。

 キッチンでは、千鶴が朝飯を作り終わった所だった。

 「お、おはよ・・・。」

 何で俺は照れてるのかわからないが・・・。

 でも千鶴は何時もの通りだった。

 「あぁ、おはよ。早く顔洗って来いよ?」

 なんか・・・一気に夢から覚めちゃったみたい・・・。

 メガネをはずしたら俺だけの千鶴なのに・・・。

 ん?もしかしたら、千鶴の中では分けてるのか?

 ・・・まぁいいや・・・。

 そんな事を思いながら洗面所からまたキッチンへ向かった。

29 :陽炎:05/06(日) 17:30:45 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 沈黙の食事・・・。

 何となく気恥ずかしくなってきた。

 ちらりと千鶴の方へ目をやると、新聞を見ながら紅茶をすすっている彼がいた。

 何も話さないってことは、千鶴も同じ気持ちなのかな・・・?

 俺はずっと見つめていたらしく、やがて千鶴は俺のほうを向いた。

 思わず俺は目をそらしたけど、遅かったらしい。

 「・・・何、千冬?どうかした?」

 千鶴は俺の顔を覗き込むように見てきた。

 そ、そんなことされると照れる・・・・。

 「べ、別に!」

 そういって俺はさらに顔をそらした。

 「あっ!!」

 急に千鶴が叫びだしたので、ビックリして振り向いた。

 !!

 千鶴は振り向いた俺の頬に、軽くキスをした。

 ・・・何と言うフェイント・・・!!

 「ゴチソーサマ。」

 そう千鶴は言って、さっさと逃げるように出て行ってしまった。

 メガネのフレームの冷たさと、千鶴の唇の熱さをいっぺんに感じながら、俺はゆでだこの様に赤くなっていった。

30 :陽炎:05/06(日) 17:53:53 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 千鶴があんなことしたから、遅刻ギリギリの登校。

 そして授業にも全然集中できなかった。
 だって、他の事に集中したら、顔が締まらなくなりそうで怖かった。

 昼休み。俺は適当に購買でパンでも買おうとした時だった。

 あ、あそこにいるのは・・・千鶴!?

 俺は急いでパンを買うと、千鶴の所へ走った。

 ・・・が、いきなり襟の後ろを引っぱられた。

 振り向くとそこには・・・有亜サンが・・・!

 笑った顔をしながら怒っていた。

 「ちょっとお顔を貸していただいてもよろしいかしら?
 生徒会役員としては遅刻ギリギリ登校に、校舎内を走るとは見過ごせないんですが・・・?」

 彼女のこの言葉には裏があった。

 俺はすぐ要約できたんだけど・・・。

 つまり、
『ちょっとツラ貸せや。朝、御前さんは何で遅刻ぎりぎりに来てるってことは昨日の進展あったんだろ?
 それを今すぐに吐け!
 そしてこの場において、なにご主人様といちゃつこうとしちゃってんの!?』

 と言う意味だろう。
 まぁ、簡単に言うと呼び出しなんだけどね。

31 :陽炎:05/06(日) 18:10:04 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 早速有亜サンに屋上に連れ去られた俺は、買ってきたパンを食いながら昨日の事を話した。

 その間中、彼女はずっと眼を輝かせながら聞いていた。

 「・・・で、結局はヤッちゃったの?」

 なんというストレートさ・・・・。

 剛速球とでも言おうか・・・?

 俺はそれを、もろに喰らった。

 俺がコクリと頷くと、彼女はさらに前のめりになった。

 「それで?それで!?千鶴君上手かった?」

 ・・・まだお昼なんですが・・・。こんな下系に持ってっていいの?

 俺はなんとも答えられなかった。

 そんな俺をみて、彼女はハッとした。

 「まさか・・・千冬君、昨日まで童貞だったとか・・・?」

 俺は真っ赤になるのを感じた。

 彼女はそんな俺を見て、噴出した。

 「え!?図星?やっだーそれなら先に言ってよ!」

 俺は半分切れながら言い返した。

 「ワリーかよ!俺だって初恋すらアイツなんだぞ!」

 そうなのだ。前も話した通り、俺は恋すらしたことがなかった。

 彼女はまだクスクスと笑っていたが、やがて俺の方をバシバシと叩きながら言った。

 「そうね!悪かったわ!ま、いいじゃないの。頑張りなさいよ?」

 そして昼休みが終わった。

 その時、俺達はこの会話を聞かれてることは知るよしもなかった・・・。 

32 :みなみ:05/06(日) 19:05:12 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
めっちゃはまりました!!
ファンになっちゃいましたw
更新頑張ってくださいw

33 :陽炎:05/07(月) 19:53:55 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 みなみサマ》 ありがとうございます!!
       ファンなんて・・・!そんな!私にはもったいない言葉です!!(><)

     もっと喜んでいただけるように、頑張りたいと思います!!

34 :陽炎:05/07(月) 20:12:11 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 昼休みの次の時限は、いつも眠たかった。

 外では他のクラスがグランドで走っている・・・。

 いつの間にか俺は、千鶴を見つけ、眼で追っかけていた。

 その時思った。

 『今日って・・・どうするんだろう?』

 その疑問が俺の頭の中を駆け巡る。

 また昨日みたいに?それとも毎日やらないのかな・・・?

 彼女がいたわけではないし、彼女とは違うし・・・。

 俺はモンモンと妄想を膨らませて、一人で舞い上がっていた。

 そんな時だ。

 「・・・君、樺城君!聞いてるの?」

 今更だけど、樺城っていうのは俺(と千鶴)の苗字。

 半分寝ながら千鶴を眼で追っかけてたから、いきなり声をかけられてビックリした。

 「樺城君?今の所まで訳して頂戴?」

 この先生、うるさい事で有名なんだよな・・・。

 結局何も答えられなかった俺は、放課後、ずっと説教され続けた・・・。

35 :陽炎:05/07(月) 20:36:24 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 先生の話がやっと終わったときには、もう外は暗かった。
 
 こんな時間まで生徒残していいのか・・・?

 俺はため息をつきながら玄関へと向かう。

 ふと、千鶴の靴箱をのぞくと、まだ靴があった。

 まだ生徒会会議やってるのか・・・。

 毎日のようにある生徒会会議に嫌気はささないのか?

 そんな事を思っていると、生徒会会議が終わったらしく、生徒会役員の人が降りてきた。

 その中にはもちろん千鶴も・・・。

 千鶴は驚いていた。

 「お、おまえ・・・なんでまだ・・・?」

 とにかく2人で外に出た。

 2人っきりで帰るのなんて・・・。何年ぶりだろう?

 「なぁ、さっきの続きだけど、まさかおまえ、待ってたとか言うなよ?」

 千鶴が心配そうな表情で俺の顔をうかがう。

 ちょっとした悪戯心が湧いた。

 「そのまさか。ずっと待ってたんだよ?授業終わってからずーっと!」
 
 千鶴は目を丸くした。

 ちょっと可愛いと思ったり・・・。

 俺は思わず噴出してしまった。

 「なーんてね。説教のために残されてただけだよ。」

 俺の言葉に安心したのか、千鶴はフッと笑い、俺の頭をクシャッとなでた。

 「ホンットに可愛いな、おまえ。」

 千鶴の手は暖かくって、落ち着くし、大好きなんだけど、俺的にはこれって子供扱いされてるみたいだった。

 俺はちょっとした抵抗をした。

 「俺が残されたの、おまえのせいだからなッ!」

 俺は少し顔を膨らませながらいった。

 千鶴は何の意味だか分からずにいたみたいだけど・・・。

36 :陽炎:05/10(木) 19:38:55 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 家に着くとなんだか異様にドキドキしてきた。

 どうしようドウシヨウどうしよーー!!

 「千冬、入らないのか?」

 千鶴は家の中に入っていた。
 
 うわ、マジで恥ずかしッ。一人で何やってんだろう・・・?

 俺はちょっと赤くなりながら家に入った。

 夕飯を食べて、俺は一人、居間のソファーでくつろいでいた。

 「千冬!」

 ドキッとした。いきなり千鶴に名前を呼ばれた。

 恐る恐る振り返る。

 千鶴はぬれた髪のまま、タオルを首にかけて立っていた。

 「な、何?」

 俺が聞くと千鶴はクスッと笑った。

 「風呂。早く入んないと冷めるぞ?
 光熱費だって高いとおばあちゃんに怒られるし・・・。」

 なんだ・・・風呂か・・・。
 って風呂!?

 急に顔が熱くなってきた。だってその先にあるのはただ一つだろう?
 でも、そのことをすぐに分かってしまった自分にも恥ずかしかった。

 風呂につかりながらいろんなことを考えていた。

 だって・・・ここ数日いろんなことがあったし・・・。

 「だぁ、もー!!」
 
 俺にもよく分からない奇声を発し、風呂の水面を思いっきり叩いた。

 とにかく、早く出なきゃ!!

37 :陽炎:05/10(木) 19:59:29 HOST:p172.net219126038.tokai.or.jp
 風呂から出ると、居間には千鶴がいた。

 今日って・・・結局どうなるんだ?

 俺がたたずんでいると、千鶴は俺に気がついた。

 「何やってんの?座ればいいじゃん。」

 そういわれて、俺は千鶴が座っているソファーの端っこに座った。

 そのときだった。千鶴は俺の肩に手をかけ、俺はぐいっと千鶴の方へ引き寄せられてしまった。

 俺はこんな赤くなった顔を見られるのがイヤで、おもわず下を向いてしまった。

 「・・・お前、今日おかしいぞ?なんかあったのか?」

 千鶴にそういわれても、俺は顔を上げられなかった。

 ! 千鶴の指が俺のあごを持ち上げた。

 真っ赤になった俺の顔を見て、千鶴はまたクスッと笑った。

 「お前って・・・ホント可愛いよな。」

 元々赤かった俺の顔が、さらに赤くなった。

 千鶴は俺を見つめる。俺は眼を泳がしてしまった。

 「もしかして・・・お前、今日の『夜』のこと考えてた?」

 今度は耳まで熱くなってきた。
 
 そんな俺を見て、千鶴は噴出した。

 「なに?そんなに昨日みたいにされたいの?それとも、今日はおやすみにするか?」

 俺はよく分からなかった。自分がどうしたいのかも分からない・・・。

 「・・・千鶴に任せる・・・。」

 そういうと千鶴はまた俺の眼をジーっとみつめた。

 そして千鶴は一息ついた。

 「今日は一緒に寝よう?そのほうが楽しみがあっていいだろう?」

 でも・・・まぁ千鶴がそういうんだったらいいか・・・。

 俺らは千鶴の部屋のベッドに横たわった。

 「千冬。」

 俺は千鶴の方を向いた。

 ! 千鶴は俺の唇に軽く自分の唇を重ねた。

 「おやすみぃ〜」

 そういって向こう側を向いてしまった。

 俺って・・・フェイントばっかり喰らってるような・・・。

38 :陽炎:05/11(金) 18:29:06 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 それから一週間ぐらいしたときだろうか・・・。

 そんな初夏が訪れたある日の事だった。

 俺はいつもだったら屋上にいるのに、今日は人通りの少ない、校舎外の西階段で昼飯の焼きそばパンを頬張っていた。

 突然下から声が近づいてくる。

 だが、俺は動じる事も無く、パンを食べ続けた。

 下からの人影が目の前に現れた。

 確か・・・2組の真崎 将とか言うやつ。

 コイツ、入学当時俺に告白してきた奴じゃん。そういえばコイツ、ソッチ系なんだ・・・。俺も人のこと言えないけど・・・。


 派手に髪の毛を赤に染め、学校でも目立っていた。

 後ろには数人の友達らしき奴らもいた。

 「よぉ、樺城。ちょうどお前呼び出そうとしてたトコなんだよ。」

 何打コイツ。やけに絡んでくる口調だった。

 「何?また俺同じ奴から告白されんの?気持ちワル・・・。」

 真崎は一瞬顔を赤くしたが、すぐに戻った。

 そして俺の耳元でささやいた。

 「いいの?お前のお兄様の名誉を傷つけても・・・家でしてる事、知ってるんだよ?」

 ! 何で知ってるんだ!?

 とにかく、真崎についていくしかなくなってしまった。

39 :陽炎:05/11(金) 18:41:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 真崎につれてこられたのは体育館倉庫。

 初夏だというのに、ここは日が当たらないせいか、ひんやりとした空気が流れていた。

 真崎は友達らしき奴らを帰らせ、俺らは2人っきりになった。

 「お前が聞きたいのは分かる、『どうして兄とのカンケイを俺が知ってるか』だろ?」

 それ以外ないんだが・・・。

 真崎はククッと声を漏らしながら笑った。

 「お前がいつも日乃崎といるから不審に思ったんだよ。
 で、案の定お前はアイツと『兄貴』のことをひそひそと・・・。」

 クソッ、聞かれてたのか・・・。

 俺はおもわず後ずさりをした。

 何か後ろの物に当たった。

 積まれていたマットに足をとられ、俺は仰向けのまま倒れた。

 早く立たなきゃと思い、立とうとしたときだった。

 真崎が俺の上に乗り、手を押さえている。

 「なにすんだよッ!!」

 おもわず大声で叫んだが、声は密閉状態の中、跳ね返るだけだった。

 真崎はまたククッと声を漏らしながら笑うと、こんなことを言ってきた。

 「なあ、お前の兄貴って上手いのか?」

 どいつもコイツもそんなことばっかりきいてきて・・・。

 「お、お前には関係ないだろ!」

 そういい終える前に、真崎は俺の唇を、自分の唇でふさいできた。

 千鶴以外の人の唇・・・。
 
 イヤだ・・・逃げたい・・・怖い・・・。

 俺にはそんな物ばかりが湧き上がってきた。

40 :陽炎:05/11(金) 18:54:03 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 そんな俺を尻目に、真崎は舌を入れてきた。

 苦しい・・・千鶴・・・助けて・・・。

 真崎は舌を絡ませ、離した。

 俺は息が荒くなっていく・・・。恐怖感でいっぱいだった。

 真崎はシャツを脱がせ、俺の乳首をつまんだ。

 「ィヤぁ・・・」

 そんな弱々しい声しか出なかった。

 「なんだよ、感じてるじゃん。まんざらでもないんだな。」

 俺は片手で押さえつけられながらも、舌と指で乳首を弄ばれた。

 怖い・・・怖い・・・。

 真崎が下に手を掛け、俺の恐怖は最高潮の時だった。

 体育倉庫の扉が開き、誰かがそこに立っていた。

 逆光でよく見えない・・・。

 こんな格好、誰にも見られたくなかったのに・・・。

 「お、お前は・・・!」

 真崎の驚く声がした。

 「・・・そこの下の奴、俺の物なんだが・・・返してもらえるか?」

 この声・・・まさか・・・。

 「か、樺城千鶴・・・!」

 やっぱり・・・。

 でもどうしてここを・・・?

41 :陽炎:05/11(金) 19:52:11 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 真崎はそれでも強気で言った。

 「へっ、お前なんて怖くないんだよ!
 お前、コイツとの関係なんてばらされたくないだろ?」

 そういって俺の腕をつかみ、引き寄せた。

 それでも千鶴は動じなかった。

 ただ相手を見下すようにしていた。

 そして千鶴は口を開いた。

 「君の秘密も知ったなら、五分だろ?」

 真崎は思いっきり千鶴を睨んだ。
 
 「ハッタリかましてんじゃねーよ。なにが俺の秘密だよ!?」

 真崎は大声を出していったが、千鶴はフッと笑うと静かに言った。
 
 「君は『強姦罪』と言うのを知らないのか?
 ま、このことを校長先生なんかに知られたらお前はすぐに退学になる。
 お情けで入れてもらえたのにねぇ・・・。」

 そして千鶴はまたクスッと笑った。

 「・・・君のお母さんは、元気かい?」

 真崎は顔を青くした。

 「お、おまえ・・・何で母さんのこと・・・?」

 千鶴は今度は口元だけ笑った。

 「それは・・・生徒会長ですから・・・。」

 千鶴はそれだけ言った。

 真崎は「覚えとけよ!」といってその場から走っていってしまった。

42 :陽炎:05/11(金) 20:00:13 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 真崎が去ったあと、千鶴は俺を抱きしめ、頭をポンポンとなでてきた。

 その時、俺は初めて涙を流した。

 ・・・怖かった・・・。

 俺は震えが止まらなかった。

 そんな俺を見て、千鶴は何も言わずにただポンポンと頭をなでていた。

 はだけた胸から体育倉庫の冷気と、千鶴の体温が伝わってきた・・・。


 昼休み終了のチャイムが鳴った。

 「・・・もう俺、行かなきゃ・・・。
 千冬、もう大丈夫?」

 千鶴がそういってきた。

 本当はずっとこうしていたい・・・けれどこんなことを言ったら千鶴が困ってしまう・・・。

 俺は無理して笑顔を作った。
 
 「大丈夫、大丈夫!俺も行くからさ!
 あ、次移動教室だから!じゃね!!」

 そういって体育倉庫を後にした。

 正直言うと・・・まだ怖かったんだけどね・・・。

43 :陽炎:05/13(日) 13:37:37 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 その日の放課後、俺は珍しく寄り道をした。

 ただ単に家に帰りづらかっただけだけど・・・。

 向かった先は図書館。

 俺はパラパラっと本のページをめくっていた。

 だけど俺ってバカだから、文字が並んでるの見ると眠くなってくるんだよね・・・。

 いつの間にかもう閉館時間。それまでずっと寝てたんだ・・・。

 慌てて外に出ると、もう空は真っ暗だった。

 街灯に照らされながら家路に急ぐ。

 ・・・千鶴、心配してるかな・・・?

 家に帰ると、電気がついていなかった。

 もう寝たのか・・・?そう思いながら家に入った。

 家に入ると、千鶴の部屋からかすかに光が漏れているのが見えた。

 そっと千鶴の部屋に入ると、千鶴は寝ていた。

 俺はそばにより、千鶴の頬に手を添えた。

 「ただいま・・・。」
 
 呟くように言う俺。

 そのときだった。

 ! 急に腕をつかまれ、千鶴の目が開いた。

 千鶴はにっこりとする。

 「お帰り。」

 その瞬間、思いっきり俺は腕を引っぱられ、ベッドに押し倒された。

44 :陽炎:05/13(日) 13:59:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 千鶴の唇と俺の唇が重なる。

 千鶴が舌を絡ませてくる・・・。

 今日の昼とは違う。千鶴の唇や舌が、心地よかった。

 千鶴は唇を離した。

 「今日、何で遅かったの?」

 そう聞かれた俺は、なんて答えればいいのか分からなかった。

 千鶴は俺の胸に顔をうずめながらいった。

 「心配した。もう俺のところには帰ってこないんじゃないかって・・・。」

 そんな千鶴を見ていると、愛おしくて、悲しくって・・・。

 「俺には・・・俺にはもう千冬しか残ってないのに・・・。」

 俺は千鶴の頬に軽くキスをした。

 千鶴は驚きながらも微笑んだ。

 千鶴は俺の服を脱がし、俺の裸があらわになった。

 俺らの肌が触れ合うたび、微かな汗の臭いがした。

 季節は、初夏から本格的な夏に変わろうとしている時だった・・・。

45 :陽炎:05/13(日) 14:17:28 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 いつの間にか俺は涙を流していた。

 「どうした千冬?まだ痛かった?」

 もう慣れて、痛みなんて無かった。快感だけが突き抜けるのに・・・。

 俺はブンブンと首を横に振った。

 「じゃあどうした?」

 優しく聞く千鶴。

 俺は涙を手でぬぐいながらいった。

 「千鶴・・・今日助けてくれたけど・・・俺ともう口聞いたり、こんな事してくれないかと思ってた・・・。」

 次々とあふれ出る涙。恥ずかしさの涙でもあった。

 千鶴は俺の手をどけて、優しく頬に手を添えた。

 添えた手で俺の涙をぬぐいながらいった。

 「俺も同じこと考えた・・・。『帰ってこないんじゃないか』って・・・。でももう千冬は帰ってきたんだから。」

 そうだねと俺は呟く・・・。

 あ、そうだ。あの事聞かなきゃ・・・。

 「そういえばさ、今日言ってた真崎の秘密って何?」

 千鶴はちょっと困った顔をした。

 そして話してくれた。

 「実はさ、真崎の母親ってクスリやってたんだ。だから今病院で治療受けててさ・・・。
 それで校長はかわいそうに思って、真崎を学校に入れてやったわけ。」

 へぇ、そんな理由があったんだ・・・。

 千鶴はちょっと寂しそうな顔をした。

 「千冬、あきれただろ?俺、こんなこと盾にして脅しちゃいけないことは分かってるんだけど・・・。千冬を守るのに必死だったから・・・。」

 そんな千鶴を見て、俺は喉の奥が詰まる感じがした。

 俺は千鶴を抱きしめた・・・。

46 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:05/13(日) 20:54:43 HOST:actkyo120222.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
初レスです!!とても続きが気になります!!
更新頑張って下さいッッ

47 :陽炎:05/14(月) 17:13:43 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
       続きを今から書かせて頂きます!!

48 :陽炎:05/14(月) 17:25:59 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 眼が覚める。

 夢が覚めたみたいな朝。

 千鶴はもうそこにはいなくて、それを思うと何時も切なくなった。

 したくを終え、俺は階段を下りた。

 何時ものようにキッチンからいい匂いがして、それだけでもちょっと安心させられた。

 千鶴はいつもと変わらずクールだけど、俺はそうは行かない。

 千鶴を見るだけで顔が熱くなる。

 どれだけ俺、千鶴の事好きなんだろう・・・。

 そう思ってると不安になってくる。相手はどうか・・・?

 もしかしたら俺の一方通行かもしれない・・・。

 でも、千鶴は俺に優しい笑顔を向けてくれた。

 「千冬、なにしてんの?早く食べなきゃ遅刻するけど?」

 それだけで満足しちゃいけないのかな?そう思いながら急いで朝飯を食べた。

 学校では、今度のテストの事で盛り上がってた。

 ああ・・・そんなのもあるんだよな・・・。

 俺は別に、平均より上だったら別にどうでも良かった。

 でもみんなは違ったようだ・・・。

49 :陽炎:05/14(月) 17:38:44 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 みんな千鶴に勝つ気だった。

 無駄なのに・・・。

 千鶴は余裕の表情だった。学校ではね・・・。

 家に帰ると、千鶴はもう帰っていた。

 千鶴はずっとトップの地位に立つ事でプライドを守っていた。 

 別に勉強しなくても、学年トップ3ぐらいには入るんだけど・・・。

 でもトップじゃなきゃ意味が無く、みんながここを狙うので、少々危ういらしい。

 俺は千鶴が飯を作れない事ぐらいはわかった。
 
 これから一週間はカップラーメンだろう・・・。

 テスト一週間前から、千鶴の機嫌が悪いのは、いつものことだった。

 でも、俺、人生最大のミス・・・。

 面白いテレビ番組があって、それを見て笑い転げていた。
 
 当然ながら、千鶴は切れるだろう・・・。

 「千冬、うるさい。テレビ見る暇があるんだったら勉強ぐらいしろよ。補修になっても知らないぞ?」

 見下しながら淡々と話す千鶴。確かに、俺はテスト前にテレビ見て笑えるぐらいの余裕なんてないんだけど・・・。

 さすがにこれには俺だった切れた。まぁ、ただの逆切れだったんだけど・・・。

 俺は近くにあったもの(クッション)を思いっきり千鶴の背中に投げつけた。

 しまった!っと思ったときには時すでに遅し。

 千鶴を完璧に怒らしてしまった・・・。

 千鶴はただ俺を睨み、自室へと消えていった・・・。

50 :陽炎:05/14(月) 17:52:41 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 次の日の朝。

 俺の分の朝飯は無かった・・・。

 そこまで怒ってんのか!?

 本格的にやばくなってきた気がした・・・。
 
 学校に着き早速、有亜サンに愚痴を聞いてもらおうとした。

 有亜サンのクラスに行くと、彼女は千鶴と2人で何処かへ行ったらしい・・・。

 イライラしながら屋上へ行く・・・。

 屋上で寝そべっていると、誰かが来た。

 ちらりと見ると、千鶴と有亜サンだった。

 俺は急いでタンクの裏側に隠れた。

 「千鶴君、どうせ千冬君と喧嘩でもしたんでしょ?」

 千鶴は少し驚いた声で言った。

 「よく分かったな。
 でも、俺、なんか子供っぽい拗ねかたした・・・。」

 有亜さんはどんな?っと尋ねた。

 「千冬の分の朝飯作らなかった・・・。」

 大笑いする有亜サン。

 「でも、それって好きで好きでたまんないからするんでしょ?
 ガキンチョが好きな女の子をいじめるとかそういった類の。」

 千鶴はすねた声を出す。

 「悪かったな、ガキンチョで。日乃崎だって、千冬の事、ホントは好きなんだろ?」

 !!! 何言ってんだ、千鶴!?

51 :陽炎:05/14(月) 18:10:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ・・・沈黙が続く・・・。

 すると一つのため息が聞こえた。

 「全く・・・なんで千鶴君にはわかって、千冬君には分からないんだろ・・・?
 ホントに千鶴君って可愛くない性格だよ・・・。」

 千鶴はおどけた声で言った。

 「おかげさまで、その分容姿と頭脳に優れてますから。」
 
 有亜サンはクスクスと笑う。
 
 なんというナルシー・・・。

 それより何より・・・有亜サンが俺のことを・・・?

 そう考えている時、有亜サンは笑うのを止めた。

 「と言うことは私って今、チャンスよね?」

 千鶴も低い声で言う。

 「俺から千冬を取れるとでも?」

 有亜サンはさっきより低めの声で言う。

 「どうかしらね?でも、千鶴君には悪いけど、こっちだった本気なのよ?」

 「そうか。だけど、負ける気がしないな。」

 千鶴は静かにフッと笑うと、そのまま踵をかえして行ってしまった。

 ・・・沈黙・・・。

 「そこにいるんでしょ、千冬君?」

 ! 何故!?いつから!?

 俺は彼女の前に姿を現した。

 「・・・いつから分かってたんですか?」

 彼女はクスッと笑う。

 「最初からよ?」

 そして彼女は、俺に指を指しながら言った。

 「さっきの通り、そういうことだから。覚悟しておいてネ!?」

 覚悟って・・・どうなるんだ・・・?

52 :陽炎:05/14(月) 20:43:01 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ゴメンなさい!(><)
 
 訂正
 
 ×「おかげさまで、その分容姿と頭脳に優れてますから。」

 ○「おかげさまで、その分容姿と頭脳は優れてますから。」

 
 ×「どうかしらね?でも、千鶴君には悪いけど、こっちだった本気なのよ?」

 ○「どうかしらね?でも、千鶴君には悪いけど、こっちだって本気なのよ?」

 
 でした!!

 他にも沢山間違えがありますが、その辺も許してください!!

53 :陽炎:05/15(火) 17:59:17 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 次の日の早朝。

 呼び鈴が鳴り、俺は目覚めた。

 誰だよ・・・こんな時間に・・・。

 俺は眠い目をこすりながらドアを開けた。

 「おっはよ〜!!」

 ドアを開けるや否や、有亜サンが飛び込んできた。

 「朝ご飯まだでしょ?食べよ食べよ!!」

 ちょっと困った。

 千鶴はもう起きていたし・・・・。

 有亜サンは持ってきたバスケットの中からサンドイッチや果物を取り出した。

 千鶴はその横で、自分の作った朝飯を黙々と食べていた。

 ・・・空気が重い・・・。

 俺は一刻も早く、この空間から出たかった。

 有亜サンが持ってきた朝飯を口の中に押し込み、逃げるように俺は家を出た。

 学校についても、誰もいなかったんだけど・・・。

 当たり前だよな・・・。だってまだ、時計の短針は、7にも達していなかった。

 こんなのがいつまで続くのだろうか・・・?

 そして、俺はどこまで耐えられるだろうか・・・?

54 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:05/16(水) 19:51:19 HOST:actkyo063237.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
有亜サンが結構可愛いという事を知りました!!
とても面白いです!!続きも楽しみにしてます!!更新頑張って下さいッッァゲ☆ミ

55 :陽炎:05/17(木) 19:27:28 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》またまたありがとうございます!!
           有亜サンは書いてても楽しいです!!もっと有亜サンは出したいのですが・・・。
           有亜サンの魅力を引き出せないでいます・・・↓↓

56 :陽炎:05/17(木) 19:42:15 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 気がつけばもう一時限目が始まろうとしている時だった。

 ダルイ身体を起し、何とか教室に向かったが、みんなテストだ何だって・・・。

 テストなんてなくなればいいのに・・・。そうしなきゃ千鶴とだって喧嘩しなかったのに・・・。

 俺はハッとした。

 ダメだ、ダメだ。俺からは絶対謝らない!!

 そう思っているうちに時はどんどん流れていった。

 放課後、いつものように帰ろうとしていたときだった。

 「千ぃー冬君!」
 
 振り返ると有亜サンがいた。

 「今日は生徒会会議は無いんですか!?」

 そう聞くと彼女は「もうテストだから。」と短く答えた。

 そうか・・・と言うことは千鶴ももう帰ってる・・・?

 俺が考えていると、彼女は俺の腕を引っぱった。

 「!ちょッ、何してるんですか!?」

 彼女は腕を俺の腕に回し、何も言わずに歩いた。

 それを見ていた奴らはキャーキャーと叫んでいる。

 そうだよな・・・はたから見ればフツーのカップルだよな・・・。

 俺は有亜サンに耳打ちをした。

 「ちょっと、いつまでこうしてれば良いんですか?」

 彼女はクスッと笑って答えた。

 「ずっと。ね、本当に千鶴君じゃないとダメ?」

 ・・・困った・・・。千鶴とは喧嘩中だけど、他の人に乗り換えるとかそういったこと、考えてなかった・・・。

 それは、男の千鶴より女の有亜サンといるとカップルっぽく見える。

 だけど・・・女に元々興味なんて無かったのに・・・。

57 :陽炎:05/17(木) 19:52:22 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 有亜サンと別れ、家に着いた。

 鍵は開いていた。そっか・・・。千鶴、帰ってきてるんだもんな・・・。

 俺は自室に入り、ベッドに横たわり、天井を睨んでいた。

 ・・・気がついたときには寝ていたらしい。

 ぐぅぅぅぅと言う凄まじい腹の音がした。

 ヤバイ、なんか食わなきゃ・・・。

 下に下りても千鶴はいなかった。やっぱり部屋にこもってるんだろうな・・・。

 ふと、テーブルの上を見ると、おにぎりが3つあった。

 これって・・・食べてもいいのかな?
 
 っていうか俺に食えって言ってるようなもんだよな?

 ・・・千鶴が作ってくれたのかな・・・?

 俺はおにぎりを一つ手に取り、かじってみる。

 塩の香りがほのかにするそのおにぎりは、久々の夕食だった。

 これだけで、もう千鶴が愛おしくてたまらない自分がいた。
 
 テストまで、あと二日。

58 :陽炎:05/17(木) 20:05:59 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 次の日の朝、また有亜サンはバスケットを持ってきた。

 有亜サンは、俺にまた手料理を持ってきてくれた。

 千鶴は黙々と食べている・・・。

 ・・・空気が重い。

 「あ、そうだ!」
 
 有亜サンはいきなり言い出した。
 
 「千冬君、私、テスト終わったら告白するから!よろしくね?」

 あーそお、告白ね、告はッ・・・ってえぇ!?

 有亜サンはそれだけ言って帰ってしまった。

 2人っきりとか空気重ッ!

 俺は一刻も早く逃げたかった。

 俺が鞄を持った時に千鶴が重い口をあけた。

 「お前、告白受ける気?」

 ・・・なに?妬いてんのか?

 でも俺は素直になれなかった。

 「別に良いだろ?誰が誰からの告白を受けたって・・・。」

 そういって俺は鞄をつかみ、学校へ向かった。

 学校にはもう、昨日の有亜サンとの事が広がっていた。
 
 もう・・・俺イヤになってきた・・・。

59 :陽炎:05/17(木) 20:19:08 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 いよいよテスト当日。

 みんな浮かれていた。
 
 俺はそんな事どうでもいいんだけどな・・・。

 「よーい、はじめ!」

 と言う先生の合図とともに一斉にテスト用紙が翻った。

 みんなが集中してガリガリと書き込む中、俺はあんまり分からなかった・・・。

 そんな時、ふと千鶴の事が思い浮かんだ。

 千鶴、今、必死で解いてるんだろうな・・・。

 そんな事を考えながら俺はテストを受けていた。

 あっという間に最後のテストも終わり、放課後の事だった。

 有亜サンが、俺を呼びに来た。

 みんながはやし立てるが、全て無視し、彼女の所へ言った。

 いつもの屋上。

 いつもと違うのは、彼女が髪を解き、メガネをはずしている所だけだった。

 彼女は一息つくと、「好き」とだけ俺に伝えた。

 俺は頭の中で思ったことを一つ一つ整理し、順番に話し始めた。

 「俺は、親しい女って、おばあちゃんぐらいしかいなかった。友達も、親もいなかったから・・・。
 ここで有亜サンと話してることも不思議なくらい。
 俺は、こんな最高な友達、他にいないと思ってるし、いらないと思ってる。
 俺も、有亜サンのこと、すきだよ?けど、恋愛としてじゃなく、多分友達としてだと思う・・・。」

 俺は言い終えて、彼女の眼をまっすぐ見た。

60 :陽炎:05/17(木) 20:25:25 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「『最高の友達』か・・・。」

 彼女は呟いた。そしてフッと笑った。

 「そうね、無理を承知でいったんだもの。このくらいの事だって分かってたわ。」

 彼女は俺に背を向けていった。

 「ありがとう。そうね。『最高の友達』は千鶴君にはなれないわね・・・。」

 そして彼女は顔だけ俺のほうへ向けた。

 「じゃあ、最高の友達から忠告よ?あなたは早く帰って、千鶴君と仲直りするの。仲直りできなかったら、絶交よ?」

 そういって彼女は俺の後ろへ回り、俺の背中を押した。

 ありがとうは、俺の言いたい言葉だったのに・・・。
 
 そういうまもなく、俺は走った。
 千鶴の待つ家に・・・!

61 :陽炎:05/18(金) 20:29:01 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に着いたのはいいが、千鶴とは話すキッカケが無かった。

 俺はずっともじもじしていた。

 ! ふわっと後ろから、温かさと重みが伝わってきた。

 千鶴が俺に後ろから抱きついていた。

 それだけで泣きそうになった。

 千鶴はどんな表情してるんだろう・・・?

 何となく俺は振り向こうとした。

 が、振り向く途中で千鶴は唇を重ねてきた。

 久々の千鶴の唇に少々戸惑った。

 だけど、嬉しくて嬉しくて・・・。拒む事は無かった。
 
 千鶴はすっと唇を離した。

 そして俺の胸に顔をうずめながら、小声で「ゴメン」といった。

 俺は思わず千鶴を抱きしめた。

 その日の夜。

 俺は久々の千鶴に、触れながら眠りについた・・・。

62 :陽炎:05/20(日) 15:23:13 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 数日後、あのテストが帰ってきた。

 千鶴はやっぱり1番だったし、2位との差は10点以上離れていた。

 やっぱり千鶴はすごいな・・・。

 え?俺は?聞かなくても分かるじゃないか・・・。

 補習組決定ですよ・・・。

 千鶴には補習が終わるまで禁止令いっぱい出されちゃったし・・・。

 千鶴とただ寝るだけでもダメだって・・・。

 その代わり、千鶴に勉強教えてもらえるんだけどね・・・。

 ふと、思った。

 それは千鶴に勉強を教えてもらってる最中の事。

 「ね、千鶴。千鶴は、何で『女とか興味ないから。』って言ったの?」

 そういうと、千鶴は少し、黙り込んだ。

 「元々は・・・同じだったからじゃないのか?」

 ? どういう意味だろう・・・?

 「まだ母親の中にいる時に、男は女から進化する。
 だから女に興味がないんじゃないのか?元は同じだし。」

 へぇ〜そんな時期があったのか・・・。

 「じゃあ、何で?俺のこと好きになったの?」

 すると今度はクスッと笑いながら言った。

 「運命共同体だから。俺らは同じように男になったから。かな?」

 そして俺の唇にチュッと軽いキスをして、また教科書片手に解説を始めた。

 俺はそのあとの事が、全然頭に入らなかったんだけど・・・。

63 :陽炎:05/21(月) 20:21:58 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 テストが終わって、夏休みが来た!!

 俺はこの日、この時が一番待ち遠しかった。

 誕生日は正反対なのに、まさに夏男!!

 最後の補習も終わり、ウキウキ気分で家のドアを思いっきり開けた。

 一番初めに目に付いた物。それは明らかに女物の靴だった。

 まさか・・・まさかまさか!!

 俺は恐る恐る居間に入ってみる。

 すると!!やっぱり・・・おばあちゃんがいた・・・。

 「あら、お帰り千冬。熱かったでしょ?」

 な・・・なんで!?

 せっかく今日は千鶴とあま〜い夜をすごそうと思ってたのにぃ!!

 正直困った・・・。千鶴は不機嫌そうにテーブルに頬杖をついていた。

 「な、何でおばあちゃんが?ダーリンの事は??」

 そういうと、おばあちゃんは暑そうに手でパタパタと顔を扇いだ。

 「なんでって・・・ここは私の家だし。それに、ダーリン探しは一時休憩。そのために戻ってきたのよ?」

 そういうと、変なお面や服などのお土産をどっさりと持ってきた。

 そうして、それまでの話を長々としてきた。

 千鶴も聞いたんだろうな・・・。

 千鶴をちらりと見ると、まだ不機嫌そうに頬杖をついていた。

64 :陽炎:05/26(土) 22:26:54 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
私用でずっとあけてましたが、書きます!
ホントゴメンなさい(><)

65 :陽炎:05/26(土) 22:40:20 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ふっと思った。

 おばあちゃんがいるって事は、これからしばらく夜の営みが出来なくなっちゃうじゃないか!!

 だから千鶴も不機嫌なのかな・・・?

 ヤバイ・・・ずっと禁止されてて、今日で禁止が解けるはずだったのに!!

 クソババァ!今帰って来てんじゃねーよ!

 俺はおばあちゃんの話が途切れた瞬間に立ち上がり、自室にこもってしまった。

 どうしよう・・・俺もう我慢できないかも・・・。

 あーもう!
 
 おばあちゃんのバカ!千鶴のバカ!

 俺はイラつきながら外に出る準備をした。

 その時、千鶴が俺の部屋に入ってきた。

 「・・・どっかいくの?」

 千鶴は俺が持っているバッグをみて言った。

 「まあ・・・おばあちゃん、うるさいから・・・。」
 
 千鶴は小刻みに頷いた。

 「俺も何処か行こうかな・・・。」

 千鶴は呟くように言った。

 「何処かって?」

 「誰も居ない世界。千冬だけをつれて。行きたいよな・・・。」

 俺は少し顔を赤くしたが、千鶴は何処か遠くを見つめていた。

 俺は顔をしたにむけて、小さく「行ってきます」といって外に出た。

 外は、強い熱気が立ちこめ、一歩出るだけで、汗が出てくるぐらい、暑かった。

66 :陽炎:05/27(日) 10:31:47 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家から出てきても何もすることが無い・・・。

 しょうがないか。図書館でも行って時間を潰すか・・・。

 そう思いながら図書館の扉を開けた。

 中からは、涼しい風が俺を包み込んだ。

 俺は適当な本を選び、適当な場所に座った。

 本をパラパラとめくっていると、誰かが肩を叩いてきた。

 俺はふりかえる・・・そこにいたのは!
 
 有亜サンだった。

 「どうしたの?珍しいねぇ、こんな所にいるなんて・・・。」

 有亜サンはクスッと笑いながら言った。
 
 「別に・・・今おばあちゃんが家に居るから・・・。」

 有亜サンは珍しい物を見るような目で見てきた。

 「そういえば、何でおばあ様は旅行なさってるの?」

 「おばあ様って・・・第二の人生のパートナー探し?」

 有亜サンは噴出した。

 そんなにおかしいのか・・・?いや、おかしいんだけど・・・。

 普通のおばあちゃんじゃない事だけは言えるかもしれない・・・。

 そんなことを話していると、アットいうまに閉館時刻になってしまった・・・。

 「じゃあね!おばあちゃん孝行しなさいよ?」

 俺は何も言わずに手だけ振った。

 家に向かう足が、だんだん重くなっていくような気がした・・・。

67 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:05/27(日) 11:50:09 HOST:actkyo092137.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
いやぁ,やっぱり有亜サンはカッコ可愛いッッ
続きとても楽しみにしてます!!
更新頑張って下さいッッ応援してます!!

68 :陽炎:05/28(月) 10:07:04 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》いつもありがとうございます!!
             有亜サンは私も大好きです!!
             もっと楽しくなるように、頑張ります!!
            

69 :陽炎:05/28(月) 10:27:38 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰ると、久々のおばあちゃんのカレーのにおいがした。

 おばあちゃんのカレーは、リンゴとかパイナップルとかが入っていたから、あんまり俺は好きじゃなかった。
 
 けど、久々だから食べよっかな・・・。

 俺がテーブルにつく頃には、2人とも食べ始めた頃だった。

 カレーを食べる千鶴。味覚は同じらしい。千鶴も少し嫌な顔をした。

 夕食も終わり、風呂にも入った。

 でもすぐには眠れない・・・。

 ヤバイ・・・そのうち破裂するかも・・・。

 禁止されるとここまでやばくなるのか・・・。

 その時、千鶴が部屋に入ってきた。

 千鶴は俺を見てクスッと笑った。

 「な、なんだよ・・・。」

 千鶴は俺のベッドに腰掛けた。

 「千冬が辛そうな顔してるからさ・・・。どう?ヤりたい?」

 ちょっと俺は戸惑った。

 だって・・・今日はおばあちゃんだっているんだよ・・・?

 戸惑ってる俺を見て千鶴は言った。

 「大丈夫、大丈夫。声出さなきゃ良いんだもん。」

 そんな自信は無かったけど、俺はもう、理性が吹っ飛んでたのかもしれない・・・。

 「じゃあ・・・ヤる・・・。」

 千鶴は良い仔っとおれの頭をなで、ベッドに寝かせた。

 千鶴は俺の服に手をかけ、脱がした。

 俺の身体があらわになる・・・。

 千鶴の指先が乳首に触れたとき、俺は声を漏らしてしまった。

 千鶴はすかさず唇でふさいだ。

 「声出しちゃだめっていったでしょ?」

 俺は自分の口を手でふさいだ。

 千鶴が中に入ってくるとき、俺らはお互いに唇でふさいだ。

 そして同時にイった・・・。

70 :飛鳥:05/28(月) 11:53:13 HOST:ser357664004534691
くはっ
まじ千冬くン可愛いすぎww
かなり萌えるーww(キモ

この小説最高です(ΦЦVЦ)+.゚

ねくすd

71 :陽炎:05/28(月) 19:39:43 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 飛鳥サマ》ありがとうございます!
     もーどんどん千冬君を可愛がってやってください!!   
     最高なんて・・・私にはもったいないです!(><)

72 :陽炎:05/28(月) 19:57:07 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 朝になって目覚めると、やっぱりそこには千鶴はいなかった。

 俺は眠たい目を擦りながら階段を下がっていくと、千鶴が朝食を作っていた。

 「あれ、おばあちゃんは?」

 俺がそういうと、千鶴は封筒に入った手紙を差し出した。

 そこには手紙が入っていて、おばあちゃんの字でこう書いてあった。

 『千鶴、千冬へ
 
 おばあちゃんはまた旅に出ます。
 
 2人ともそんなに仲がよかったのね・・・。
 
 今度はおばあちゃんは、2人に負けないくらい、おばあちゃんと仲のいいカッコイイダーリンを連れてきます。
 
 それじゃあ、2人とも、体に気をつけて・・・。

       千鶴、千冬のおばあちゃんより』

 結局・・・おばあちゃんは何をしたかったんだろう・・・?
 
 そんな疑問だけが残るこの事件だった。

 「でも、おばあちゃんいなくなるとちょっと寂しくなったね・・・。」

 俺がそういうと、千鶴は食事を運びながら言った。

 「そんなのんきな事言ってないで、手紙を最後まで読んだら?」

 そういわれて俺は手紙の下の方に目を向けた。

 『P.S.
  おばあちゃんが2人のいいなずけのためにと思って、夏休み明けに転入させた女の子がいます。
  
  2人には必要ないかも知れないけど、もう呼んじゃったので、何とかしておいてください。』

 千鶴は静かにスープをすすっていた。

 俺は・・・?

 あのクソババァに対する怒りで手紙をびりびりに破っていた・・・。

73 : :05/28(月) 20:07:54 HOST:p060039.ppp.asahi-net.or.jp
期待age

74 :陽炎:05/29(火) 20:16:04 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 73サマ》ありがとうございます!!期待に答えられるかは分かりませんが・・・。(><)
     そうなれるように頑張ります!!

75 :陽炎:05/29(火) 20:32:24 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 あのおばあちゃんもいなくなったし、楽しかった夏休みも終わった。

 昨日頑張って徹夜で片付けた宿題の山を持って学校へ向かう。

 そういえば今日から転入生が来るんだっけ・・・?

 そんな事を考えながら席に着く。

 かったるい始業式も終わった。

 教室に戻る人の波に、千鶴発見!!だけど・・・知らない女の子と話してる・・・?

 そりゃそうか。だって生徒会長様だもんな・・・。

 俺はちょっとテンションが低くなりながらも、教室に向かった。

 朝っぱらから中年のオバチャン先生が甲高い声を張り上げながら何か話している・・・。

 「それじゃ、入ってらっしゃい?」

 オバチャン先生の声とともに、教室のドアが開いた。

 そこには一人の少女が立っていた。

 少女は赤くなりながら教壇の前に立つと小さい声で自己紹介をした。

 「嬢松シュリーといいますぅ。どうぞよろしくおねがいしますぅ。」

 そういってうつむいてしまった。

 おそらく、この子が俺らのイイナズケ・・・。

 オバチャン先生は嬢松シュリーに席を教え、また声を張り上げていった。

 「いい?嬢松さんはハーフだからこの名前なの。名前を侮辱したりする事は一切許しません!!」

 俺はその嬢松シュリーになんともいえない感情を覚えた。

76 :陽炎:05/29(火) 20:48:14 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 昼休みになり、まだ授業があるとなるときが滅入るものだった。

 俺はいつものように購買でパンを買っているときだった。

 不意に肩をたたかれて振り返る。そこにいたのは・・・。

 千鶴!!

 千鶴は「屋上に行かないか?」だけしか言わなかった。

 屋上に来て、二人っきりの食事・・・。

 いつもしてるけど、学校じゃこんな事初めてだったからちょっと照れた・・・。

 「あ、あのさ!」
 
 俺が話しかけようとしたときだった。

 「千鶴様ぁ〜!!」

 向こうから誰かが走ってくる。

 げ!嬢松シュリー!!

 そうか、朝の千鶴と話していた女の子はこいつだったのか・・・!

 「千鶴様ぁ!学校の中を案内してくださるといっていたではありませんか!
 あら?こちらの方、先ほど教室でお見かけしたような・・・千鶴様のお友達?」
 
 「あ、あのなぁ・・・」

 俺は少々切れ、立ち上がりながら言おうとした時だった。
 
 千鶴は俺を制しながらいった。

 「こちら、俺の双子の弟の千冬です。
 以後、お見知りおきを。」

 そう千鶴が言うと、嬢松シュリーは舐めまわすように俺をスミからスミまで見た。

 「へぇ〜、コレが千冬・・・。」

 そういうと彼女の目線は一気に千鶴に向き直った。

 「それより千鶴様!早くしないとお休みがおわってしまいますわよ!!」

 といって、千鶴の腕を引っぱりながら何処かへ行ってしまった。

 一人ぽつんと取り残された俺。

 「強敵現る・・・ね。」

 ! ビックリした。いきなり背後から声がしたので、振り返る。

 有亜サン・・・。

 「千鶴君も相当厄介な奴に好かれちゃったのね・・・。同情するわ・・・。」

 そういって俺が買ってきたパンの一つを勝手にあけて、モグモグと食べていた・・・。 

77 :陽炎:05/29(火) 21:01:39 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「そんなノンキで良いんですか?」

 俺が尋ねると有亜サンは口をモゴモゴさせながら言った。

 「なんのこと?」

 そしてまたパンをほお張った。

 「有亜サンが美人だというのは認めますが・・・。相手もそこそこですよ?」
 
 そういうと俺を睨むように見た。

 「私は別に・・・。人気とか関係ないし。第一にタイプが全然違う。」

 そういうと、今度は俺の買ってきた野菜ジュースまで飲み始めた。

 「自分で言うのもなんだけど、私は美人。
 でも嬢松さんってどちらかと言うと美少女でしょ?つまりロリ系って言ったらいいかしら?」

 へぇ〜そんな事まで考えてるとは知らなかった・・・。

 確かに、嬢松シュリーは女性ではなく、少女といった方が合っていた。

 「私の心配より自分の心配したら?」

 彼女はまたモグモグと食べている。
 
 俺はちょっと膨れながら言った。

 「全く・・・人事だと思って・・・。」

 彼女は俺には眼を向けずに言った。

 「だって人事だもん。それに、コレは最高の友達≠ゥらのアドバイスよ?」

 そういわれて、俺は言い返す言葉がなくなってしまった・・・。

78 :名無し:05/29(火) 21:41:28 HOST:ser357664008709141
嬢松↓↓↓

こらぁ↓↓↓

とるなぁ↓↓↓

79 :陽炎:05/30(水) 22:22:20 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 名無しサマ》ありがとうございます!
      嬢松シュリー・・・コレからどんなキャラになるのか・・・。
      結構あいまいな所とかあるかも知れませんが・・・。
      そんな所はご愛嬌として温かく見守ってください・・・。

80 :陽炎:05/30(水) 22:33:43 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「さてと、私はもう戻ろっかな・・・。」

 そういって有亜サンは立ち上がった。

 「ちょ、ちょっとまった。」

 思わず呼び止めてしまった俺。まだ聞きたいことがあるのに・・・。

 すると有亜サンは振り返り、笑顔で言った。

 「大丈夫、大丈夫!嬢松さんのこと調べておけばいいんでしょ?」

 そういって階段を降りていった。

 ・・・まったく、有亜サンには全ておみとうしか・・・。

 でも、有亜サンだけではなく、自分でも調べてみる事にした。
 
 頭脳専門は有亜サン、俺は敵地に潜入することにした。

 俺は放課後、早速嬢松シュリーに話しかけてみた。

 「こんにちは!兄とは仲いいみたいだね?」

 俺はなるべく笑顔を心がけた。

 彼女はちらりと俺を見て、ため息を吐きながら言った。

 「あなた、千冬という名だったかしら?
 私、そういった軽率な方とはお話したくありませんの。
 確かに、千鶴様は美しいですわ。だけど、双子のあなたには興味ありませんわ!」

 俺は思いっきりグーで殴る・・・ことは出来なかったけど、顔は引きつっていたと思う。

 俺はそのまま彼女を見送り、彼女が言った瞬間に教室の壁を殴った。

 手がジンジンと痛む・・・。壁も凹んだだろう・・・。

 だが俺は、そんな事お構い無しに教室を後にした。

81 :陽炎:05/31(木) 20:19:14 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰ると、千鶴はまだ帰ってなかった。

 俺は自室のベッドの上に横たわり、天井をにらみつけた。

 イライラが収まらない・・・。

 んだよ・・・。あの嬢松シュリーだかって奴・・・。

 そうしている間に、俺は眠ってしまったようだ。

 外はすっかり暗くなっている頃、俺は目覚めた。

 ん?重い・・・。上に何かのってる・・・。

 そちらの方を向いてみると、俺の上に千鶴が馬乗りになっていた。

 「やっと起きた・・・。」

 千鶴は俺の頬にキスをするとクスッと笑いながら言った。

 いきなりの事で、結構頭が混乱していた。

 「千、千鶴!いつ帰ってきたの!?」

 すると千鶴はきょとんとしたように言った。

 「さっきだけど・・・。なんかあったの?」

 そうか・・・。
  
 と言うことはさっきっからこの状態だったのか?

 「すぐご飯作るから、サッ、起きて!」

 そういって千鶴は俺を引っぱり起した。

82 :陽炎:05/31(木) 20:32:44 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 食事の時、俺は嬢松シュリーのことを聞いてもいいのか迷ったが、結局聞くことにした。
 
 「あのさ、千鶴。」

 そう声を掛けると、箸を持ったまま、千鶴は俺のほうをむいた。

 「あのさ、あの・・・。嬢松シュリーのことなんだけどさ・・・。」

 そういうと千鶴はまた箸を動かし始めた。

 「千冬、お前はこの件で頭を突っ込まなくてもいいの。わかった?」

 そういわれて俺は、ちょっと悔しい気分になった。

 次の日、早速有亜サンは調査報告をしてくれた。

 「まず、嬢松家は代々茶道の家元。それに嬢松さんのお母様の家系、來生家は柔道の道場を3つも持ってるくらいよ。
 ま、筋金入りのお金持ちって言ったらわかるかしら?
 それと、嬢松さんの家族構成は、父・母・姉・祖母よ。」

 ははぁん・・・つまりお嬢様ってことか・・・。

 「それと・・・。」

 そこで有亜サンは少し真剣な顔をしながらメモ帳を見た。

 「・・・どうしたんですか?」

 そう聞くと有亜さんはにっこりと微笑んだ。

 「千冬君には言わない方がいいかも・・・。
 ま、ざっとだけどこんな物かな?」

 そういって教室へ帰ってしまった。

 ・・・何なんだよぉ・・・?

83 :陽炎:06/01(金) 20:23:25 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 昼休み。
 
 俺がまた購買でパンを買って屋上へ行く。

 そこには、千鶴と有亜サンがいた。

 俺が近づくと、二人はなにやら話していたようで、急に黙りこくってしまった。

 「・・・どうしたの?2人でいるなんて珍しい・・・。」

 俺が言うと、二人は目配せをした。

 「別に、なんでもない。」

 なんか俺だけ仲間はずれにされた気分・・・。

 俺、なんかこのときだけ浮気する夫を待つ妻の気持ちって分かった気がする・・・。

 俺がむっとした顔をしていると、背後からアイツの声が聞こえてきた。

 「千ぃ〜鶴ぅ〜様ぁ〜!お食事ですか?
 私もご一緒させてください!!」

 うげ!嬢松シュリー!!

 俺は今すぐにこの女を潰したくなった。

 千鶴と有亜サンはまた目配せし、千鶴は嬢松シュリーをつれて階段を下りていってしまった。

 有亜サンと俺は、屋上に残されたままだった。

 ふぅ。というため息とともに有亜サンは立ち上がった。

 「千鶴君のこと、信じてあげたほうがいいわ。」

 ・・・信じる?何の事だ?

 よく分からないまま昼休みは過ぎていった。

84 :陽炎:06/02(土) 22:25:26 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰っても千鶴に同じような事を言われた。

 「俺のこと、信じろよ?」

 ? 何のこと?

 2人の蚊帳の外の俺は、ずっとイライラしながら過ごすことになった。

 そんなある日の放課後。

 俺はふらふらと校舎内を玄関に向かって歩いていた。

 そんな時、急に背後から呼び止められた。

 振り返ると、全く知らない奴が俺に変な紙を押し付けると、走って何処かにいってしまった。

 なんだ?と思い、その紙を広げると、筆で書いたような字がそこに書かれていた。

 『樺城 千冬へ
  
 今すぐ生徒会長室に来い。

    嬢松シュリー』

 ・・・コレは俗に言う果たし状か?

 でも生徒会室ってことは千鶴も一緒だよな・・・。

 俺はまたふらふらと、今度は生徒会長室に向かいながら歩いた。

 生徒会長室の前に立つと、なにやら口論のような物が聞こえた。

 ・・・よく聞き取れない・・・。

 まぁ、呼ばれたわけだし。

 「失礼しまぁす」といいながら生徒会長室の扉を開けた。

 そこには千鶴と嬢松シュリーがいた。

 2人は口論していたらしく、嬢松シュリーは息を切らして俺を睨んだ。

 嬢松シュリーが俺から眼を離した瞬間・・・。

 彼女は千鶴に抱きつき、自分の唇を千鶴の唇に重ねた・・・。 

85 ::06/03(日) 12:06:02 HOST:ser350294004590902
はまッてしまいました!!
更新楽しみにしてますッ●'>愛<`)+゚

86 :陽炎:06/03(日) 14:15:16 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 蚊・サマ》ありがとうございます!!
    今から更新させていただきます!!

87 :陽炎:06/03(日) 14:23:28 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 千鶴は彼女を自分から離し、彼女は俺をまた睨みつけて何処かへ去っていってしまった。

 「どういうこと、千鶴?」

 俺は震える声で言った。

 千鶴は冷静に、でも少し顔をそむけながら言った。

 「いや、千冬。俺は・・・。千冬、俺を信じてくれないか?」

 また信じて・・・?

 いつも俺は千鶴を信じていた。だって双子だもん。

 だけど、何でこんな事になったんだろう・・・?

 いったい千鶴の何をどう信じればいい?

 「・・・分かってる。」

 俺は小さい声で言って、そのまま生徒会長室から飛び出した。

 飛び出して、走っていると、誰かにぶつかった。

 !

 「あ、ゴメンなさい!!」

 前を向くと、有亜サンだった。

 有亜サンは驚いた顔をしていた。

 「どうしたの、千冬君?」

 どうしたって・・・?

 すると有亜サンの手が、俺の頬を優しくなでた。

 「どうして泣いてるの、千冬君?」

 え・・・。俺、泣いてたんだ・・・。

 俺が黙っていると、有亜サンはそっと俺の頭をなでた。

 小さい子にするように。

 俺は半分恥ずかしかったけど、ちょっと、嬉しくて、心地よかった・・・。

88 :陽炎:06/03(日) 17:05:14 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰っても、千鶴とギクシャクするだけだった。

 信じたいけど・・・。何を信じればいいんだろう・・・?

 翌日の朝も、学校へ行く足取りが重たかった。

 いつものとおり、昼飯を購買で買った俺は、ゆっくりと屋上へ続く階段を登った。

 すると、先客がいる様だった。

 ドアの隙間からのぞく。
 
 ん?あれは!!千鶴と嬢松シュリーではないか!!

 とりあえず隙間からのぞいていた。

 二人の言い合いが聞こえる。

 「どうして千鶴様は私を見てくださらないのですか!?」

 嬢松シュリーの叫ぶような声。

 「だから!君とは付き合えない。」

 千鶴もそれに伴って声が大きくなる。

 「どうして?千冬とはよくて何で私がだめなのですか!?」

 また彼女は噛み付くような声を出した。

 ちょっと待て!何でお前が俺らの秘密知ってるんだ?

 「私が、私が、お母様の子じゃないから?愛人の子供だからですか?」

 愛人の子供?そういえばハーフなのに母方は來生家って言う純日本家系だもんな・・・。

 すると千鶴はため息混じりにいった。

 「いくらあなたが愛人の子供でも、男でも・・・千冬とは違うんです。」

 ・・・お、男ぉ〜!?

89 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/03(日) 20:38:05 HOST:actkyo115114.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
更新をかなり逃してしましました(泣)
シュリーチャン(?)ゎ男だったんですか!!(驚)
続きの更新も楽しみにしてます!!頑張って下さいッッ

90 :陽炎:06/03(日) 20:58:42 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》いつもありがとうございます!
              そうです。シュリーは男です!!
              今からまた続き書かせて頂きます!!

91 :陽炎:06/03(日) 21:16:26 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 嬢松シュリーは千鶴の頬を引っ叩くと、走ってドアの方へ来た。

 そして俺にぶつかった。

 彼女・・・いや、彼は、涙を浮かばせながら俺を見た。

 「・・・見てたんでしょ?あんたにも話があるからちょっときなさいよ!!」

 そういわれて腕を引っぱられた。

 連れてこられたのは学校の正門・・・?

 まさか、こんな所で話すわけじゃないよな?

 すると一台の黒塗りのリムジン?が現れ、俺は彼に引っぱられながら乗らされた。

 コレは・・・無断早退だよな・・・。

 仕方なく黙っていると、彼も車内で一言も喋らなかった。

 嬢松邸。

 予想よりはるかに大きな屋敷の離れた所にある、それでも俺らの家よりもでかい所に連れて行かれた。

 「びっくりでしょ?僕が実は男だったって。」

 彼は先ほどまで泣いていた赤い目で微笑んだ。

 俺は言葉が出なかった。

 「僕は愛人の子供だし、お母様に嫌われてるから・・・。」

 そうしていろんなことを話してくれた。

 「本当は、君たちのイイナズケは姉さんなんだ。
 でも、姉さんは留学に言っちゃったし・・・。
 変わりに僕が女として転入してきたんだ・・・。」

 執事のような人が出してくれた紅茶をすすりながら話を進める。

 「君たちの事は知ってる。でも、千鶴様を好きになったのはホントだよ。
 まあ、千鶴様にはフラれちゃったんだけどね・・・。」
 
 そうか・・・。

 「ところでさ、質問して良い?」

 俺が何よりも聞きたかった。

 彼は「なに?」と質問を聞いてくれるようだった。

 「あの、君の名前は・・・?」

 すると彼はすねた顔になった。

 「失礼な!シュリーは本名だよ!」

 そうか・・・そうだったんだ・・・。

92 :陽炎:06/03(日) 21:27:53 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 そしてそのことがあり、すっかりと打ち解けた俺達は、ちょっと長く話しすぎたらしい。 

 不意に、ドアを叩く音が聞こえた。

 執事風の人が、ドアを開ける。

 「お坊ちゃま。お友達が見えております。」

 誰だろう・・・?

 通されたのは・・・千鶴!

 「どーも。うちの坊ちゃん迎えに来ました。」

 彼は驚き、顔を背けた。

 「連れて行きたければ連れて行けばいいじゃないか!!」

 千鶴は俺の手を取り、ドアの前まで来ると止まって振り向きながら言った。

 「俺、別にあなたのこと嫌い≠カゃ、ないですよ?」

 そのあとの彼の表情は見えなかったんだけど、多分、俺と同じように赤くなっていったと思う。

 帰り道。夕暮れの中、俺は千鶴に手をとられながら歩いていった。

 翌日、シュリーはすっかり元気を取り戻し、学校でもお嬢様ブリを発揮していた。

 時折俺と眼が合うと、彼は人差し指をたて、自分の口の前にもってきてにっこりと微笑んだ。

 昨日の事は秘密≠チてことか・・・。

 そして、久々に有亜サンに呼ばれた。

 俺はちょっとすねた。

 彼女は全部を知っているのに教えてくれなかった。
 
 そうすればキスの事だってちょっとは悩まなかったかもしれないのに・・・。

 千鶴も千鶴で教えてくれればよかったのに・・・。

 でも、初めて、千鶴と有亜サンとシュリーと俺、四人で仲良く昼飯が食べれて、俺的には大満足な結果となった。

 改めて、俺って甘いな・・・。

93 :陽炎:06/04(月) 20:54:35 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 それから俺らは4人で行動することが多くなった。

 シュリーは俺らの前だけ『僕』と言うようになった。

 コレで一件落着したこの事件だが、一難去って、また一難とはよく言うものであろう・・・。

 それは、次の日、おおきく学校の掲示板に張られた一枚の校内新聞だった。

 『生徒会長と美少女転校生&樺城・弟と頭脳派美人のグループ交際!?』

 と言うふざけたような見出しだった。

 ちょっとまて!

 俺だけ普通の紹介だぞ?そこおかしいだろ。

 当然、俺らのファンクラブも怒っちゃうわけ。

 なんか知らないけど入学当時からついてた『樺城兄弟愛好部』だか何だか・・・。

 俺は結構どうでも良かったけど、千鶴は時々そのクラブに顔を出すらしい。

 当然、有亜サンに付きまとう男共も黙っちゃいないだろう。

 転校生ながら絶大な人気のシュリーを応援する会とかも・・・。

 とにかくこんな記事書いた、新聞研究部に殴り込みだ!!

94 :陽炎:06/04(月) 21:11:30 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 新聞部の部長は、三年の朝井河安重先輩。

 この先輩、ちょっと・・・と言うかかなり変わっている。

 俺、この人実は苦手なんだけどさ・・・。

 朝井河先輩といえば、誰もが知ってる。

 学年主席、推薦も決まったような物だし、愛らしいくりっとした眼の小柄な先輩だった。

 どこが変かって・・・?

 「なんかゴヨーかな?樺城君。」

 ! 突然声をかけられ、振り向くと朝井河先輩がいた。

 「え、いや、あの・・・別に用ってほどではないんですが・・・。」

 そういうと、先輩は俺の手をとり、無理矢理部室に入れようとした。

 「お茶でも飲んできなよ、お話はそのときに!!」

 ・・・分かっただろうか?この先輩が変だって言われるわけが。

 まず初めに、神出鬼没であるという事。

 そして、話している内容と問いに多少のズレがあるということ。
 
 そして俺は・・・どういうことが起きているか分からぬまま、俺は、新聞研究部の部室でお茶を飲んでいるのであった。

95 ::06/04(月) 22:26:50 HOST:ser350294004590902
もー(>_<)
最高です!!!
先が気になって夜も眠れませんっ←。
更新頑張ッてください♪

96 :陽炎:06/05(火) 20:34:53 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 蚊サマ》ありがとうございます!!
    そんな!最高なんて私にはもったいない言葉です!!(><)
    今から更新指せていただきます!!

97 :陽炎:06/05(火) 21:02:36 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
ふと顔を上げると、正面に座っている朝井河先輩と目が合った。

 「・・・なんですか?」

 俺が尋ねると先輩はにっこりと笑って言った。

 「いやぁ・・・きれいな顔だなぁって思って。」

 そしてまた俺をくりっとした眼で見つめ始めた。

 ・・・この状況、困った。

 俺が思いっきり目を背けると、先輩は噴出した。

 「おっもしろーい、弟君。」

 俺が顔を真っ赤にして下を向いていると、先輩は笑うのをやめた。

 「君がここに来るってことは、新聞の事だろ?」

 なんだよ、分かってんじゃん・・・。

 「何で俺があんな事書いたかって、ききにきたんだろ?」

 鋭い!!俺は思わず顔を上げた。
 
 先輩はテーブルに腰掛け、俺のほうを向く。

 先輩は「聞きたい?」といって顔を近づけてきた。

 そして彼は俺の耳元でささやく。

 「あんな記事書けば、君か、君のお兄さんがここに来るだろうと思った。
 案の定君は来たし・・・。
 じゃあ、君たちを呼んで何をするかって?
 俺ももうすぐ卒業だし、思い出作りしたいんだよね・・・。」

 そういって部室のソファーに俺は押し倒された。

 「結構君たち、俺のタイプなんだよね・・・。」

 俺は必死に起き上がろうとした。

 しかし、朝井河先輩の力は、小柄ながら強く、しかも上から押さえつけられてるので、起き上がろうとしても、起き上がれなかった。

 「や、やめ・・・・」

 俺は大声を出そうとしたその時、先輩は俺の唇に自分の唇を重ねられ、舌まで入れられた。

 絡み合う舌。俺は突然真崎のことを思い出した。

 怖い・・・急にそう思えてきて、俺は震えだした。

 そんな俺に気がついたのか、先輩は一旦唇を離した。

 俺は上から押さえつけられながら震えていた。

 その時、部室の扉が開いた。

 千鶴!?

 扉の向こうにいたのは・・・シュリーだった。

 「確か・・・アサイガワ先輩でしたっけ?
 何してるんですか?」

 その問いかけに先輩はあせったような口調で言った。

 「つ、つまずいて押し倒しちゃったんだ。さ、樺城君、たって!」

 そういって俺に手を差し伸べた。

 その手をとると、ものすごい力で手を握り締められた。

 痛い・・・。

 そのときはシュリーが助けてくれたおかげで、何とか無事に帰ることが出来た。

 シュリーは車を帰らせて、徒歩で俺と帰ることになった。

 「千冬、ホントはさっき、押し倒されてたんでしょ?」

 俺はビックリしてシュリーを見た。

 「わかるよ、それぐらい。だって、千冬震えてるもん。」

 そうか・・・さっきの事でまだ・・・。

 「僕にだけ、事情を説明してくれない?千鶴様にはいわないからさ!」

 そして、ちょっとずつ話し始めた。

 シュリーは黙って、俺の話を聞いてくれるだけだったが、それだけでも安心できた・・・。

98 ::06/06(水) 01:11:33 HOST:05001015933128_mc.ezweb.ne.jp
あげPPP千鶴と千冬大好き(^^)/▽☆▽\(^^)

99 :陽炎:06/06(水) 22:34:34 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 縢サマ》ありがとうございます!!
    もー千鶴君も千冬君もどんどん可愛がってやってください!
    今から更新させていただきます!

100 :陽炎:06/06(水) 22:47:08 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰って、俺は千鶴と目が合わせにくかった。

 俺、自然に振舞えてたかな・・・?

 急に不安がよぎり、俺は早めに床についた。

 翌日、俺はいつものように昼休みにパンを買って屋上へ足を運んでいる時だった。

 「千冬君。」と不意に声をかけられ、俺は振り向く。

 ! 朝井河先輩!俺は恐怖心が沸きあがり、一刻も早くその場から逃げたかった。

 すると朝井河先輩は俺の腕をつかみにやりと笑った。

 「逃がさない。昨日の続き、まだ終わってないんだから・・・。」

 俺はごくりと生唾を飲み込んだ。

 遠くにシュリーが見える。眼が合った。

 だが、その瞬間に先輩に腕を引っぱられ、部室へと連れ込まれた。

 俺は怖くて動けない・・・。それにつけこむように先輩は俺を押し倒した。

 先輩に唇を重ねられ、舌が絡む。

 怖い、怖い、怖い・・・・。

 その時、部室のドアが開いた。

 シュリー?また助けに来てくれた?

 そう思ったら力が抜けた。

 「き、君は・・・。」

 先輩が驚いたような声を出した。

 まさかと思い、そちらへ顔を向ける。

 千鶴!!

 千鶴はただ平然と、そこに立っているだけだった。

101 :陽炎:06/06(水) 22:48:26 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
  
 わー!!100まで来る事ができました!!
 皆様のおかげです!!

 これからももうちょっと続きますが、どうぞ、ヨロシクお願いします!!

102 :陽炎:06/08(金) 19:56:42 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 あああ!

 ↑ですが、

 ×勤める
 
 ○努める
        でした。本当にゴメンなさい(><)!

 更新

 千鶴はただ俺の上にいる朝井河先輩だけを見つめていた。

 朝井河先輩は千鶴に睨みつけられて固まっている。

 先に口を開いたのは千鶴だった。

 「先輩、人のことネタにするんだったら自分のこのネタも使うんですよね?」

 恐ろしいぐらいの笑顔。だが、その眼は笑っていない。

 その眼はまっすぐに先輩を捕らえ、逃がさないといわぬばかりだった。

 「そうそう。校内でのこの行為は、未遂でも停学になるって、知ってました?」

 クスっと千鶴は笑いながら言った。

 「先輩、推薦でT大学受けるんですよね?」

 先輩の顔からさらに血の気が引いたのが分かった。

103 :陽炎:06/08(金) 20:16:38 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「・・・お前の望む物は?」
 
 先輩がそう問う。

 千鶴は顔色一つ変えずに言った。

 「下の者の解放。そしてあの新聞がでたらめだという訂正の記事を書くことです。」

 そう千鶴が言い終えると、真っ先に先輩は俺から降りた。

 「分かった。だけど一つだけ条件良い?」
 
 そういって先輩は千鶴に歩み寄る。

 「条件によってですが・・・。」

 そういい終わるか否かのところで、先輩は軽く千鶴にキスをした。

 そして走り去ってしまった・・・。

 2人残された部室はとても静かだった。

 「この・・・バカ!」
 
 千鶴は俺の近くで怒鳴る。

 思わず肩をすくめる俺。

 俺の横に千鶴が座り、俺に覆いかぶさるように抱きついてきた。

 「心配した。もうちょっと緊張感を持てよ・・・。
 お前にもしものことがあれば、俺は、俺は・・・。
 もう俺にはお前しかいないんだよ・・・。」

 そっか・・・心配してくれたんだ・・・。

 俺は小さく「アリガト」といって、抱きつき返した。

 後ろの方で、「ゴホッ、ゴホッ」と言うわざとらしい咳払いが聞こえた。

 振り返ってみると、そこにはシュリーがいた。

 「お取り込み中悪いんだけど、僕にも感謝してくれない?」
 
 ああ、千鶴を呼んできたのはシュリーだったのか・・・。

 「アリガトな!シュリー。」

 俺はそういってシュリーの頭をなでた。

 シュリーは小さい子みたいに膨れてたけど・・・。

 そして今回の件を聞いた有亜サンは・・・?

 「なんだぁ。そんな事なら早く言ってよ!私だったらもっとその先輩、苦しめられたのに・・・。
 ホント、千鶴君って詰めが甘いんだよねぇ。」

 と少々ブラックな部分を見せたのであった。

 季節は秋の残暑から、本格的に冬に向かう寒い風が吹く頃に、ちょうど移り変わろうとしている時期だった・・・。

104 ::06/09(土) 19:11:57 HOST:ser350294004590902
ホントにこの小説好きです●'>愛<`)+゚
千冬くんにストライクッ(>_<)笑

105 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/09(土) 21:47:55 HOST:actkyo071202.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
陽炎さんはホント更新が早いですねッッ
続きもとても楽しみです!!応援してます!!
やっぱり有亜さんは素敵です!!

106 :陽炎:06/09(土) 22:53:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 蚊サマ》ありがとうございます!!
   もーそんな・・・滅相もございません!!

 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
      いえいえ・・・ただ書きたくてうずうずしてるだけですよ!!
      有亜サンは今回目立たなかった・・・。ちょっとザンネンです・・・。

 今からちょっとだけ更新させていただきます!!

107 :陽炎:06/09(土) 23:02:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 秋から本格的に冬になり、マフラーや手袋をする生徒がほとんどになった。

 外で息を吐くと、白くなるぐらいの寒さだった。

 二学期の終業式も近くなり、みんなが浮かれている時だった。

 俺はただ外をボーっと眺める。

 そんな時、一人の女子生徒が話しかけてきた。

 「千冬君って、もうすぐ誕生日だよね?」

 ああ・・・そっか・・・。もうすぐ誕生日だったんだ・・・。

 でも、俺にとっても千鶴にとってもその日は良い日ではなかった。

 俺達の間では、父親も母親もその日に『死んだ』と言うことになっている。

 だが、もうこの歳になったら本当の事は理解できた。

 俺達の誕生日の日、母親は他の男と逃げ、父親は俺達をおばあちゃんの所に預けて蒸発した。

 その後のことも知っている。

 母親はその男とヤバイことやって死んだのも聞いた。

 父親は自殺した事も知っている。

 だから、別に良い日ってわけじゃなかった・・・。

108 :陽炎:06/10(日) 09:17:10 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「・・・どうしたの?」

 俺が黙りこくっていると、その女子生徒が言った。

 「そうだけど・・・何?」

 俺はさっきの質問に答えた。

 すると彼女はにっこりとしながら言った。

 「よかった!今度、『樺城兄弟愛好部』で千冬君と千鶴君のご生誕記念会やるんだ!」

 ご生誕記念会?誕生日パーティーの事か・・・?

 彼女は続けた。

 「それでね!千鶴君のアポは取れたんだけど、千冬君、来てくれない?」

 千鶴・・・本気で行くのかな・・・?

 ま、千鶴が行くんだったらいっか・・・。

 「いいんじゃない?」

 俺が返事をすると近くで聞いていた『樺城兄弟愛好部』以外の女子生徒たちもはしゃぎだした。

 まさか・・・俺、この女子生徒達全員に祝われるのか・・・?

109 :陽炎:06/10(日) 09:30:19 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「で?いつやるの?」
 
 その問いに、一番初めに俺に話しかけてきた女子生徒が言った。

 「今日の放課後!この服着て、第2家庭科準備室に来てくれない?」

 そういって何かの入った紙袋を渡された。

 第二家庭科準備室は家庭科室との壁が取り外せる唯一の教室だった。

 その壁をはずせば普通に50畳ぐらいあるんじゃないのか・・・?

 そんな広い中で一体何をするんだ?その『樺城兄弟愛好部』だって、部員数少ないんじゃないのか・・・?

 そんな疑問を持ちながらも、放課後になってしまった。

 俺はいそいそと渡された服を、第二家庭科準備室の近くの男子トイレで着替えた。

 俺が第二家庭科準備室のドアを開けると、中から大歓声が聞こえてきた。

 ・・・えぇ!!!

 そこには大勢の女子生徒たちがいた・・・。

110 :陽炎:06/10(日) 19:39:15 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 奥を見ると千鶴がちょっと高い所で、なんか大きないすに座っていた。

 そういえば、渡されたこの服って王子様コスチュームっぽい・・・。

 ま、いいか・・・。

 俺は千鶴の隣に座らされた。

 『樺城兄弟ご生誕記念会』だかはどんどんと進められていく・・・。

 大量のプレゼントももらったし・・・。

 俺は少々飽きてきた時だった。

 この会もクライマックスらしい。

 司会・進行の一人の女子生徒がのりで言ったらしい・・・。

 「それでは!千鶴様と千冬様には、最後に2人でご兄弟の愛を深め合っていただきたいと思います!!」

 それを聞いたほかの女子生徒たちは一気に盛り上がった。

 そんな事聞いてない!て言うかこんな事言ったらそれでこそ俺らのことばれちゃうよ・・・?

 そんな中、千鶴は平然とマイクを持って立ち上がった・・・。

111 :陽炎:06/10(日) 19:52:29 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「このたびは、俺達のためにこのような会を開いていただき、ありがとうございます。
  誕生日といっても、俺らはその日に両親をなくしているので良い思い出とかって、あんまりありませんでした。
 なので、こんなに素晴しい会を開いていただけただけでも、とってもいい思い出となりました。
 本当にありがとうございました。」

 こんな事言ってても、千鶴の眼が笑ってないのがよく分かった。

 千鶴はさらに続ける。

 「ここで、10年間親無しで頑張ってこれた、俺を支えてくれた人に感謝したいと思います。」

 千鶴は俺の方を向いた。

 その眼はいつもの、吸い込まれそうなほどの笑った眼だった。

 「本当に・・・ありがとう。」

 そういって千鶴はメガネをはずした。

 会場が一瞬息を呑む。

 ちゅッ

 ! ち、千鶴!!こんな所で!!

 それでも唇を重ねられた俺にはどうすることも出来ない・・・。

 千鶴が唇を離したとたん、第2家庭科室は大歓声に包まれた。

 「コレがホントのリップサービスってことで。
 このことは他言無用でヨロシク。

 以上。ありがとうございました。俺らは撤退しますので。」

 そういって千鶴はさっさと出て行ってしまった。

 俺一人、この中に残されてしまった。

 おいてあったマイクを引っつかみ、慌てながら「ありがとうございました。」といって、千鶴を追うように室内から出た。

 俺は真っ赤な顔をしながら、何がなんだか分からない気持ちで、そのまま走って帰った。

 家についてから気がついた。

 俺、王子様コスチュームのまま走ってきたんじゃね?

112 ::06/10(日) 20:47:39 HOST:ser350294004590902
更新お疲れさまです!!
千鶴くんと千冬くんの愛にキュンときました陀¨`)+゚
これからも頑張ってください●**・m・`)*

113 :小夜:06/10(日) 23:13:56 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
すごいはまりました!

小説頑張ってください

114 :陽炎:06/11(月) 17:18:08 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 蚊サマ》ありがとうございます!!
   そういっていただけると嬉しいです!!

 小夜サマ》ありがとうございます!!
    もっと楽しんでいただけるようもっともっと精進いたします!

 今から更新させていただきます!!

115 :陽炎:06/11(月) 17:27:47 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰っても千鶴はまだ帰っていなかった。

 当たり前か・・・千鶴はちゃんと着替えてから学校から出るのだろう・・・。

 それに俺、走ってきちゃったし・・・。

 すると急に玄関のチャイムがなった。

 千鶴!?
 
 いそいそと出ると、そこには有亜サンとシュリーが立っていた。

 「こんにちわぁ・・・ってあれ?」

 有亜サンとシュリーは眼を丸くしていた。

 「千冬はコスプレすきなのか・・・?」

 あ・・・!シュリーに言われて気がついた。

 俺って慌てすぎ・・・?

 俺は2人に一部始終を話した。

 「それは・・・明日が大変ね・・・。」

 2人してそれだけしか言わなかった。

 解決策を聞いても二人とも首をすくめるだけだし・・・。

 「ま、明日になればどういった反応かは分かるわよ!」

 それぐらいしか教えてくれなかった。

 「あ!千鶴様帰ってきたよ!続きはお兄様へ。」

 そういって2人してそそくさと帰ってしまった・・・。

116 :陽炎:06/11(月) 17:41:58 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 千鶴は帰ってきて一番初めに俺に言った。

 「・・・その服、気に入っちゃった?」

 ・・・俺はこみ上げる言葉を飲み込み、急いで着替えた。

 着替え終わって、千鶴にさっきの事を言おうとしたときだった。

 「ゴメンな、千冬。自分でもちょっと無茶したと思う。
 でも、さっきの言葉は本当だったから・・・。」

 さっきの言葉・・・ってどれだ?

 「さっきの言葉って・・・?」

 そういうと、千鶴はちょっと赤くなり、うつむきながら言った。

 「・・・誕生日の日に、言うから・・・。」

 そんな千鶴を見ていると、俺まで気恥ずかしく、そして愛おしく思えて、千鶴に抱きついた。

 そして次の日の朝・・・。

 昨日の事は、どうなってるんだろう・・・。

 あの中に新聞研究部の人とかもいたんだろうな・・・。

 ギリギリまだ良い見出しは

 『生徒会長と双子の弟・兄弟愛の接吻!?』
 
 とか・・・?
 
 でも悪い見出しばっかり・・・。

 『生徒会長、双子の弟と禁断の愛!!
  生徒会長辞任の危機か!?』

 とか・・・。

 現実味を帯びているよな・・・。

 それに真実で、しかも朝井河先輩に喧嘩まで売っちゃったし・・・。

 俺が一人悩みながら学校へ向かっていると、後ろから頭を叩かれた。

 叩いた奴の方を向くと、千鶴だった。

 「何考えてんだよ?早くしないと遅刻だぞ?」

 まぶしいぐらいの笑顔を向けてきた。

 そうだよな・・・考えても仕方ないし・・・。

 千鶴とだったら乗り越えられる!(多分・・・)

117 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/11(月) 19:03:30 HOST:actkyo085003.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
大胆な千鶴君萌えです!!
続きとても気になります!!応援しているので,頑張って下さいッッ
後,こんな事聞くのもなんあんですが,陽炎サンは今おいくつですか??

118 :陽炎:06/12(火) 20:45:38 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!
              歳ですか・・・。
              15歳前後じゃダメですか??
              秘密主義とかあっちゃったり・・・((黙w
              でも、大体そんなモンです。ハイ。

  今から更新させていただきます!!

119 :陽炎:06/12(火) 20:51:36 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 学校について早速校内掲示板に走る。

 ・・・あれ?何も無い・・・。

 もしや号外で・・・?

 と思ってあたりを見回したが、そんな人は誰一人いなかった。

 「何、急いできて・・・?」

 後ろから声がする。

 振り向くと、有亜サンとシュリーが立っていた。

 「え・・や、校内新聞が・・・。」

 言いかけたとき千鶴が追いついてきた。

 「急に走るなよ・・・。で?千鶴のお望みの物はあった?」

 俺は首を振る。

 「だって、昨日の事なんてみーんなパフォーマンスだとおもってるわよ?」

 確かに、すれ違う女子のほとんどは手を振ったりクスクスと笑ったり・・・。

 何だ・・・何にも無かったんだ・・・。

 ちょっと心配して損した。

 でも・・・樺城兄弟の株は、確実に上がったらしい・・・。

120 :陽炎:06/12(火) 20:59:15 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 そういえば、誕生日プレゼント何にもあけてなかったっけ・・・?

 そう思い、帰ってから早速あけてみる事にした。

 !!

 えぇ〜!?
 
 なんか・・・ほとんど手作りなんですが・・・。

 手編みのマフラー、手編みのセーター・・・手作りのお菓子類etc・・・。

 そんな中で、一つだけピンクの便箋を見つけた。

 なんだこれ?ラブレターとか?

 そう思って、カサカサとあけてみる。

 そこには!!

 俺と千鶴の写真が数枚入っていた。

 盗撮・・・?

 それだけじゃない。その全ての写真に赤く、大きく×印が書かれていた。

 コレは一体・・・?

121 ::06/12(火) 21:12:53 HOST:ser350294004590902
千冬くんって
結構天然ですよね(ノ∀`)
なんだか全てが
愛しく感じちゃいます!!
慌てッぷりとか
皆に突っ込まれてるとことか……
好きだー!!!←え

更新頑張ってください★

122 :陽炎:06/14(木) 20:23:27 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 蚊サマ》ありがとうございます!
    そうですね・・・基本的に千冬君は抜けてるところが多々あります・・・。
    まぁ、そういう所も含めて愛していただけると本望です!!
 
 今から更新させていただきます!!

123 :陽炎:06/14(木) 20:31:48 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ・・・コレは、千鶴に見せるべきか・・・?

 その時だった。

 「ただいまぁ〜」と言う声と同時に家のドアが開く。

 ! その声を聞いたとたん、俺はその写真を隠さなければいけないと思った。

 俺でもなんで隠したのかよく分からないけど・・・。

 「お、お帰り・・・。今日は早かったんだね?」

 俺は慌てながら言った。

 千鶴は少し不思議そうな顔をしたが、何事も無かったかのように、自室に向かってしまった・・・。

 ふー・・・よかった。多分大丈夫だろう。

 しかし、何でこんな事をする奴がいるんだろうか?

 逆恨みか?別になれてるからいいのだけれど・・・。

 でも、今までだったらこんな回りくどい事しなかった。

 靴に画鋲入れられたり、机の中を、わけの分からない手紙だらけにされたことならあるけど・・・。

 とにかく、何かおかしかった。
 
 とりあえず、千鶴にはまだ黙っておこう・・・。 

124 :陽炎:06/14(木) 20:44:51 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 翌日からは陰湿極まりない事ばかりが起きた。

 なんと、全てが写真なのだ。

 靴箱にも、机の中にも・・・。

 昨日のような赤い×印のついた写真だらけ・・・。
 
 さすがにコレだけ撮られてるとなると、結構スキがありすぎるんだな・・・と反省したくなる。

 だけど、こんな事で終わる相手ではなかった。

 昼休み明けの授業が体育だったので、俺は早めに昼飯を済ませ、更衣室に行く途中だった。

 俺はふらふらと階段を下がっていく。

 あまり人の通らない階段だった。

 誰かの足音が近づくが、場所が場所。学校だから、どこに人がいてもおかしくない。

 気にせずに階段を下りていく。

 ! 後ろから、誰かの手が、俺の背中を押した。

 俺は頑張って手すりに手を掛けるために体をひねった。

 が、手がすべりそのまま後ろ向きに倒れていく・・・。

 俺が最後に見た物。

 おそらく俺を突き落としたであろう人物。

 よく見えなかった・・・。

 そこで俺の記憶は途絶えた。

125 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/14(木) 22:05:57 HOST:actkyo114251.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
更新たくさんされていますねッッ
コラぁ!!ウチの千冬k(殴
お見苦しいところをお見せしてすいませんッッ
ウチも今日15才になりました!!
更新楽しみにしてます!!頑張って下さいッッ

126 :陽炎:06/15(金) 19:34:52 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
              いえいえ、それだけ千冬君を愛していただけて光栄です!
              お誕生日だったんですか!?
              一日遅れてしまいましたが、おめでとうゴザイマス!!

   今から更新させていただきます!

127 :陽炎:06/15(金) 19:49:29 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 眼が覚めた。

 ここは・・・?

 体を動かそうとすると、全身に痛みが走る。

 俺は思わずうめいてしまった。

 「あら、眼が覚めた?大丈夫?」
 
 俺の目の前に、保健室の先生が現れた。

 そうか・・・俺、突き落とされて、誰かに運ばれたんだ・・・。

 「・・・大丈夫です。」

 俺が答えると、先生はにっこりと笑い、誰かに話しかけた。

 「大丈夫ですって。だからもう君も教室に戻りなさい?」

 その誰かの方を見てみる。

 ! 真崎 将!

 コイツ・・・!コイツが俺を落とした犯人か!?

 「先生、俺ももう帰ります。」

 そういってベッドから立ち上がろうとした。

 ズキンッ

 左足首に力を入れた時、痛みが生じた。

 そのまま俺は倒れこむ。

 「どうしたの、樺城君!?」

 先生が叫ぶように言う。

 ・・・どうやら捻挫したらしい。

 その時だった。

 「先生!俺、そいつ教室まで送ってきます。」

 は?本気で言ってるのか!?

 先生も何かを言おうとしたらしいが、途中でそれを飲み込んだ。

 相当目つきが悪かったのだろう・・・。

 「そうね・・・じゃあたのんだわよ?」

 そういって俺から眼をそらした。

 俺は半分、ひきづられるようにして連れて行かれた・・・。

128 :陽炎:06/15(金) 19:58:20 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 廊下で、真崎は気持ち悪いほど静かだった。

 ・・・なんかやだな・・・。

 「あ、そういえば!おまえどういうつもりだよ!?」

 俺が叫ぶようにして言うと、真崎は首をかしげた。

 「何のこと?俺、逆に感謝される方じゃね?」

 は・・・?何言ってるんだ?コイツ・・・。

 「おまえ、俺を突き落としておいて何言ってるんだよ!?」

 さらに首をかしげる。

 「俺が授業サボろうとしてあの階段いったんだけど、お前はおどり場のところで倒れてただけだぞ?
  それを俺が恨みを捨ててまで助けてやったのに・・・。」

 そうなんだ・・・。

 何気に良い奴なのかも・・・?

 俺は自分が間違っていたことを押し付けたような気がして、ちょっと恥ずかしくなった。

 「ゴメン・・・アリガト・・・。」

 俺は小さい声で言う。

 すると、今まで俺に肩を貸していた真崎が、反対の手で自分の赤い髪を掻き毟りながら俺から目をそらせた。

 赤い髪からのぞく耳は、髪の毛のように赤く染まっていった。

 そっか・・・真崎って結構苦労してるんだよね・・・?

 俺はなんだか親の居ない同士、親近感が沸いてきたような気がした・・・。

129 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/16(土) 15:25:34 HOST:actkyo083204.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
真崎君イイ!!こういう不良キャラって大概純情なんですよねッッ(マイワールド突入
続きとても楽しみです!!そしてこんな奴の誕生日を祝ってくれてどうもありがとうございます!!

130 :陽炎:06/16(土) 22:27:06 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
              真崎君は結構扱いづらいキャラですね・・・。
              でも扱いきってやります!!(ぇ
              
              いえいえ!お礼を言うのは私です!!いつもコメ下さってありがとうございます!

      今から更新させていただきます!

131 :陽炎:06/16(土) 22:36:41 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 真崎との間には新たなる友情?が芽生えたし・・・。

 足は怪我したけど、いいんじゃないのか?

 と思いながら、放課後の教室で一人席に座っている俺だった。

 何故一人で教室にいるかって?呼び出しですよ。

 俺、モテて困っちゃーう!なんて思っていたら、後ろから頭を小突かれた。

 振り返るとおなじみの顔。千鶴ッ!

 そう、俺は千鶴に呼び出されたんですよ・・・。

 「この、バカ!」

 俺を見たとたんこうだよ・・・。

 「何で俺に言わないんだよ!お前、注意力無さ過ぎ!」

 そういって俺の目の前に一枚の紙を出した。

 赤い字で文字が書いてある。

 『オマエラヲゼッタイユルサナイ』

 全て線引きを当てて書いてあるので、文字のくせなどは分からない。

 ご丁寧なことだな・・・・。

 でも、どうしてだろ・・・?

 千鶴はため息をつく。そしてもう一枚俺に紙を渡した。

 それは『自転車通学許可証明書』と書いてあった。

 コレを受け取りに言ってくれたんだ・・・。

 千鶴はただ「行くぞ」としか言わなかったけど、俺は嬉しくなった。

132 :陽炎:06/17(日) 22:34:08 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 千鶴と二人乗りするのなんて、何年ぶりだろう・・・?
 
 千鶴の背中にもたれながら考える。

 大きくて、温かかった。

 医者によると全治2週間。

 軽い捻挫ですんだ。

 やー、だいじに至らなくってよかったよかった・・・。

 なーんて思ってたんだけど、やっぱり千鶴の本性を引き出しちゃったみたい・・・。

 千鶴は俺に対してのイジメとか嫌がらせには容赦しなかった。
 

133 :陽炎:06/18(月) 17:06:00 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 翌日からボディーガードがつくことになった。

 シュリーなんだけどね・・・。

 「千鶴様からの任務ですもの!絶対離れないわ!」

 単純と言うか・・・。

 まあ、いつも一緒にいるから怪しまれないって言えばそうかもしれない・・・。

 でも、シュリーはやりすぎだろう・・・。

 トイレにまで入ってこようとしたので、さすがにそれは止めた。

 何日かはそれで、靴箱や机に大量の写真を入れられるだけで済んだ。

 ある日、俺とシュリーは選択教科が違うので、分かれるときがあった。

 俺はまたひとりになり、ふらふらと歩いていた。

 後ろから足音。

 俺が止まるとその足音も止まる。

 今度も同じ手にはのらねえ!捻挫しながらもひょこひょこと走る。

 あともう少しで、そいつにまた何かされるときだった。

 「待て!」と言う声とともに、俺の前の角から千鶴が現れた。

 俺が振り返ると、その犯人は反対側へ逃げようとした。

 今度はそちらの角から、真崎が出てきた。

 「ったく、オージョーギワがわるすぎるんじゃねーのか?」

 真崎がその犯人の手をねじ上げた。

 「イタイ、イタイ、いたーい!!」

 ! その犯人の声は、予想以上に高かった。

134 :陽炎:06/18(月) 17:20:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 その犯人は、男物の制服を着ていたが、紛れも無く女だった。

 「お前らが悪いんだ!お前らが中学から上がってくるから・・・。お前らが編入すればよかったんだ!!」

 何が言いたいんだろうか・・・?

 ものすごくどーでもいい話を、彼女は始めた。

 「お前らがいなければ、アタシの幼馴染は死ななかった。
 お前らが生徒会長の座も、女子の人気も、全部アタシの幼馴染から奪ったから・・・。」

 そこまで言うと、彼女は目頭を赤くし始めた。 

 何が言いたい?つまり逆恨みか・・・?

 聞いてみれば俺らより1っこ上の先輩だそうだ。

 しかし、そんなこと言われても・・・。
 
 そんな彼女に千鶴はハンカチを差し出した。

 「今、俺らに言われても困ります。
 でも、あなたはその人のこと、好きだったんでしょう?
 だからあなたは余計に分かるでしょう。
 愛する人の居なくなった後の気持ち。悲しみと憎悪感、空虚感も・・・。」
 
 千鶴は優しいような、冷たく突き刺すような、よく分からないけど、そんな眼をしながら彼女に言った。

 そんな千鶴をみていると、だんだん抱きしめたくなってきた。

 やっぱり俺って、だいぶ千鶴の事好きなんだな・・・。

 結局彼女はその後泣きながら帰った。

135 :陽炎:06/18(月) 17:29:02 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰ると、やっぱり千鶴にしかられた。

 「あれほど一人になるなと言っただろう!?」

 俺はちょっと膨れながら「だって・・・」といった。

 「だってじゃない!全く・・・。」

 そういって力を抜くように千鶴はソファに座った。

 そんな千鶴を、不意に後ろから抱きしめたくなった。

 ぎゅっと力を入れて抱きしめると、千鶴は俺の頭に、自分の頭をもたせ掛けてきた。
 
 こつんと頭同士があたる音がする。

 「今日の千鶴、かっこよかったよ?」

 千鶴は何も言わない。

 でも、分かっていた。

 ねえ、千鶴。『愛する人』って、俺のことでしょう?

 だって、俺の『愛する人』も千鶴だもの。

 千鶴の体温と、脈が俺に伝わる。

 俺もそうなのかな?

 いつまでも、そうして時が過ぎてしまえば良いのに・・・。

 心の底から、そう思った・・・。

136 :黒崎星歩:06/19(火) 16:34:58 HOST:i220-109-146-64.s05.a023.ap.plala.or.jp
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!
ちょっ、超続きが早く読みたいですっ♪
これからも頑張ってください◇+゚
あ、お初です(おそっ

137 :陽炎:06/20(水) 22:30:46 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!!
      そう言って頂けると、とっても嬉しいです!
      もっと楽しんでいただけるように、頑張りたいです!

     今から更新させていただきます! 

138 :陽炎:06/20(水) 22:44:00 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 寒さも本格的に厳しくなってきた。

 体育館に整列する生徒達も、何となく縮こまっているような気がした。

 長々と続く校長の話を聞きながら、俺はますます小さくなっていった。
 
 校長の長い話も終わった。

 終業式が終わると、一気に気が抜ける・・・。

 俺は上履きをペタペタいわせながら歩いた。
 
 教室までの道のりがとっても長く感じる。

 不意に後ろから肩を叩かれる。

 振り返ると、有亜サンがいた。

 「大変ねぇ、その足。」

 俺はまた前を向き、歩き出す。

 有亜サンも一緒に付き添うように歩く。

 「別に、大した事じゃないんですけどね。」

 彼女は「ふーん」といいながら頷いた。

 唐突に彼女は言ってきた。

 「ねぇ、千冬君って、誕生日明日だよね?」

 本当に突然だったので、ちょっとビックリしながら俺は頷いた。

 「じゃあさ、明日の朝迎えに行くから。千鶴君にも言っておいてね?」

 ・・・?何をする気なんだ、この人・・・?

 それだけ言うと、有亜サンは手を振って、自分の教室の方へ走っていってしまった。

 一人呆然と立ち尽くす。

 ・・・ま、いっか。

 俺はまた歩き出した。

139 :陽炎:06/21(木) 19:58:11 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 いつもと変わらない夜。

 俺はゲームに熱中しすぎたらしい。

 気がつけばもう2時を15分も越していた。

 そろそろ寝るかな・・・。

 自室の隣の千鶴の部屋からは、微かな光が漏れていた。

 まだおきてるのか・・・?

 部屋に入ると、千鶴は寝ていた。

 何だ・・・スタンドの電気点けっぱなしじゃん・・・。

 電気を切ろうとしたとき、千鶴が寝返りをうった

 俺はビックリしながらも千鶴に近づく。

 見れば見るほど美しいその寝顔にしばし見とれていた。

 軽くほっぺたにキスをして、俺は立ち上がろうとしたときだった。

 ! 俺の腕が引っぱられ、思いっきりベッドに倒された。

 「何しにこの部屋にきたの?」

 天使のような笑顔で、悪魔のような質問をしてきた。

 「え、えっと・・・。」

 俺が戸惑っていると、千鶴は音を立てながらキスをしてきた。
 
 どんどん舌が入ってくる。

 いつになってもなれないんだよな・・・この感じ。

 千鶴が唇を離す。

 いつもイイトコで止められちゃう・・・。

 「千冬、お誕生日おめでとう。」

 にっこりと、吸い込まれそうな笑顔を向ける千鶴。

 俺は急に赤くなった。

 「あ、アリガト。え、えっと、千鶴こそ、おめでとう・・・。」

 何上がってんだろ・・・。

 千鶴はクスッと笑いながら言った。

140 :陽炎:06/21(木) 20:04:46 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「じゃあさ、誕生日プレゼントちょうだい?」

 そういって千鶴は俺の首筋に吸い付く。

 「クッ・・・アァッ・・・ンッッ」

 言葉にならないような衝撃が全身を突き抜ける。

 千鶴はそんな俺をみて、楽しそうだった。

 ただ吸い付いたり、なめたりを繰り返しながらどんどん下の方へ唇が移動する。

 それだけなのに、俺はもう爆発寸前だった。

 千鶴が俺の中に入ってくる・・・。

 まだなれない、この痛みと快感・・・。

 ハァハァと息を切らせる呼吸音だけが聞こえる。

 肩で息をしなきゃ、喉に詰まりそうだった。

 その時、俺は果てたのだろう・・・。

 後の記憶が全くといっていいほど、無かった・・・・。

141 :黒崎星歩:06/22(金) 17:42:35 HOST:i222-150-54-101.s05.a023.ap.plala.or.jp
僕は読む度、千鶴君にキュンキュンします!!
やっぱり双子愛、近親相姦大好きです!!
頑張ってくださいね♪

142 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/22(金) 18:16:24 HOST:actkyo076153.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
有亜サンが朝来るのにooooo(ドキドキ
続きとても楽しみです!!更新がんばって下さいッッ

143 :陽炎:06/22(金) 19:35:09 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!!
      私も双子愛大好きです!!
      もっと楽しんでいただけるよう、日々精進いたします・・・。

 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
              有亜サン今からきますよぉ!
              どうするんだ!千冬!【黙

   今から更新させていただきます!

144 :陽炎:06/22(金) 19:52:55 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 『ピンポーン』

 家中に響き渡るチャイムの音で、俺は起きた。

 横を向くと、珍しく千鶴が寝息を立てて寝ていた。

 そっか・・・今日から冬休みか・・・。

 『ピーンポーン』

 またチャイムが鳴る。

 俺は時計に眼を向けた。

 デジタル時計には6:30と書かれている。

 結局俺、3時間ぐらいしか寝てないんだ・・・。

 『ピーンポーン』

 おっと!いい加減でなきゃ!

 俺はほぼ裸だったので、近くに転がる服を適当に着た。

 俺が玄関の扉をあけると、有亜サンが不機嫌そうな顔をして、立っていた。

 「ったく・・・遅い!!」

 って言われても・・・。

 「ほら!何まだ眠そうな顔してるの!
 服だって裏返しに着て・・・。」

 ハッとした。慌ててたので気がつかなかった・・・。

 「どうせエッチなことしてて夜寝るのがおそくなったんでしょ?」

 図星だ・・・ドウシヨウ・・・。

 「ちがうよ、日乃咲。」

 後ろから声が聞こえる。

 千鶴!起きちゃったんだ・・・。

 「俺らはエッチなことではなく、神聖な愛の営みをしてただけだ。」

 それを言われた瞬間、俺の顔が真っ赤になった。

 「まーまー。言ってくれるじゃないの・・・。」

 そういって彼女は俺らに背を向けた。

 そのまま話し続ける。
 
 「それより千冬君、昨日言ったこと千鶴君にも伝えてくれたよね?」

 ! あ!忘れてた!!

 「それじゃあ・・・。」

 と、彼女は言って指をぱちんと鳴らした。

 家の近くから、どっかのボディーガードみたいな黒服の男達が、俺らの前にやってきた。

 「失礼します」

 それだけいって、彼らは俺らに手刀を喰らわせた。

 俺は気絶し、その後どうして、どうやってここにつれてこられたのか、分からない・・・。

 ここと言うのは、ただ真っ暗で、一つの窓から光が少し入ってくるぐらいの部屋だった。

145 :陽炎:06/23(土) 16:35:25 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 そうだ!千鶴は?

 辺りを見回しても誰も居なかった。
 
 不安が高まる・・・。

 そんな時、部屋のドアが音を立てて開いた。

 部屋に数人のメイドさんが入ってきて、俺に群がった。

 何!?何する気だよ!?

 ・・・あっという間の作業だった。

 「千冬様。どうぞこちらへ・・・。」

 作業を終えたメイドさんたちは、俺をその部屋から出し、一つの部屋へ案内した。

 ・・・何処かで見たような風景だな・・・?

 大きな扉が開くと、一気に明るい光が俺を包み込む。

 そこは・・・嬢松邸!?

 そうか・・・。一回ここには来たけど、混乱してたから・・・。

 大きなテーブルに、4脚のいすが並べられた。

 後から千鶴もその部屋に入る。

 ! 千鶴・・・タキシード姿・・・超カッコイイ!!!

 俺の視線に気がついたのか、千鶴はフッと笑った。

 「言っておくけど、お前も同じ格好してるんだからな?」

 ハっとして見てみると、本当だ!

 しばらくして、シュリーと有亜サンが部屋に入ってきた。

 「おぉ〜似合うじゃない!どう、着心地は?」 

 「そんな場合じゃないだろ!人のこと誘拐しておいて!!」

 つい大声になってしまった・・・。

 シュリーは眼を潤ませる。

 「ゴメンね。僕がいけなかったんだ・・・。僕のわがままで・・・。」

 ぎょっとした。ヤバイ、泣かせちゃいけない・・・。

 「い、いや・・・。別に嫌なわけじゃないから・・・。」

 そういうと、シュリーはパァっと表情が明るくなった。

 「じゃあ、今から紹介します!僕の姉さん、君たちの本当のイイナズケ!」

 え・・・?

146 :陽炎:06/25(月) 20:33:57 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 だってもうその話はおわったんじゃないか・・・?

 カツンと音を立てながら歩いてくる。

 そこにいたのは、シュリーのように美少女系の、日本人形のような人だった。

 「初めまして。シュリーの姉、柚水と申します。」

 ・・・本当にコレがシュリーの姉か・・・?

 へたすりゃ中学生ぐらいにしか見えないのですが・・・。

 こっそりとシュリーに耳打ちする。

 「なぁ、お前のネーさんって、歳いくつだ?」

 するときょとんとした声でシュリーは答えた。

 「同い年だけど・・・?」

 ! 高校生だったのか・・・?
 
 「それでは!今からお見合いを始めたいと思います!」

 そういう有亜サンの声にちょっと驚かされた。

 ・・・?お見合い?お見合いって言いました、今?

 「え、だって・・・今日って俺、祝われるがわじゃないの?」

 有亜サンはクスリと笑った。

 「何言ってるの?別に『迎えにいく』って言ったけど、『誕生日会やる』なんて言ってないでしょ?」

 ・・・!!はめられた・・・!

 そんな俺を見て、千鶴は深いため息をついた。

 一気にその場の空気が固まる・・・。

 「まー今日は顔合わせだけでも出来たんだし・・・。せっかくお料理も作ってもらっちゃったわけだし・・・。
 そういうことにして食べてもいいわよね、シュリー?」

 そう有亜サンが言うと、シュリーも肩をすくめながら頷く。

 !いつの間にかいすが一つ増えている!!
 
 そんなことに驚かされながらも、俺は生まれてから16年たったこの日を、今までの15回分ぐらい、楽しんだような気がした・・・。

147 :陽炎:06/26(火) 20:35:00 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰って大きなため息をついた。

 なんか・・・堅っ苦しい会食だったなぁ・・・。

 ふと、千鶴が俺の顔を覗き込んだ。

 「大丈夫か?」

 ・・・?何がだ?

 「どうしたの?俺なら大丈夫だけど・・・?」

 「や、でも・・・」

 そこで千鶴は言葉を呑んだ。

 なんだろう・・・?俺の顔に何かついてたか?

 まぁいいや!と思って、自室に戻り着替えを済ませ、階段を下りようとしたときだった。

 クラッとめまいがする。

 俺は思いっきり自分の顔を叩くと、一気に駆け下った。

 居間のソファに座っていると、脱力感が襲ってきた。

 それでも、俺は自分の体に何が起こっているのかなんてわからなかった。

 そういえば、今日あった柚水ちゃんと、俺らのどちらかと結婚させられるのかなぁ・・・?

 千鶴と離れ離れになっちゃうのかなぁ・・・?

 そう思うと、胸が苦しくなってきた。

 乱れる呼吸、体がどんどん火照っていく・・・。

148 :陽炎:06/26(火) 20:43:54 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ヒヤッ

 何かが俺の顔に触れる。

 「やっぱり・・・熱あるじゃないか!全く・・・。」
 
 そういって千鶴は俺の額に自分の額を合わせた。

 「ふぇ?熱ぅ・・・?」

 俺が抜けたような声で聞く。

 「自分のことぐらい分かっておけよ・・・。」

 ため息混じりに言う千鶴が、母さんに見えた。

 ドクンっと心臓が高鳴る。

 千鶴とも離れちゃう・・・。

 ヤダ。ヤダヤダヤダ!

 さらに不安になった。

 ギュッと力いっぱいに千鶴を抱きしめる。

 「千冬?」

 そう呼ばれたけれど、離したくなかった。

 微かに耳元でため息が聞こえる。

 フワッと身が浮いた。

 俺は、千鶴にお姫さま抱っこ≠されながら二階に上がっていった。

 恥ずかしいとかそういった感情より、離れたくないという独占欲が勝ってしまい、千鶴をずっとギュッと抱きしめた。

149 :陽炎:06/28(木) 20:02:48 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 気がつけば俺は自分のベッドで寝ていた。

 良い匂いがする。

 なんだろう?

 すると、千鶴がドアを開け、入ってきた。

 千鶴は俺のそばによると、おかゆを蓮華一杯すくい、フーフーと息をかけた。

 「ハイ、あーん?」

 ! 千鶴ッ!

 今の顔にドキュン・・・。

 「ひ、一人で食べられるって!!」

 俺は照れながら言う。

 「いいじゃん。今日ぐらい甘えてよ・・・。」

 悲しそうな千鶴を見て、なんだか罪悪感に似た感情が沸き起こる。

 俺はためらいながらも口をあけた。

 蓮華が俺の口に入るときだった。

 ! 蓮華が入る前に、千鶴が唇を重ねる。

 だんだん深くなっていくキス・・・・。

 千鶴が俺からはなれた。

 ずるいよ・・・千鶴。

 クスッと千鶴は笑う。

 「千冬ってば・・・カワイー。」

 今度は本当に口の中におかゆが流れ込む。

 温かいおかゆは、優しく舌を包み込むようで、千鶴に何処か似ていた。

 ・・・ああ、また俺熱上がってるんだろうなぁ・・・。

150 :里菜:06/29(金) 17:39:54 HOST:07022430642751_ve.ezweb.ne.jp
面白いですー!めっちゃ楽しい♪(*●^□^)/♪
主さん頑張ってくださいね☆☆

151 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:06/30(土) 11:05:47 HOST:actkyo120162.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
したたかな有亜さんはかっこいいッッ
千冬は風邪をひいてしまったのですか!?「ふぇ?」に萌えましたッッ
続きとても楽しみにしてます!!ァゲ☆

152 :紅朱:06/30(土) 17:31:42 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
千冬が可愛すぎます…(萌
なんとなく「柚水」が何かしそうな予感…

アゲます

153 :陽炎:06/30(土) 22:29:05 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 私用とはいえ、結構あけてしまってゴメンなさい!!

 里菜サマ》ありがとうございます!!
    もっともっと楽しんでいただけるようにがんばります!!
 
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!!
              もー存分に千冬を可愛がってあげてください!!
 
 紅朱サマ》ありがとうございます!!
     千冬は私にとっても、可愛い奴です。
     柚水チャンは・・・ハイ・・・【ぇ

 今から更新させていただきます!

154 :陽炎:06/30(土) 22:36:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 あーもう頭ふらふらする・・・。

 なんか余計に寒いな・・・。

 そう思っていることを感知したように千鶴が何でもしてくれた。

 「千冬、なんか食べたい物とかあるか?」

 とか、

 「寒くないか?」

 とか・・・。

 やっぱりその時も熱で脳が溶けてたんだと思う。

 じゃなきゃこんな事言うはずも無いのに・・・。

 「千冬、寒くないか?」

 そう問う千鶴に対して、俺は手を伸ばした。

 「千冬?」と、当然ながら驚くだろう。
 
 その後、俺が何を言ったのか、よく分からなかったんだけど・・・。

 翌朝、起きた時には隣で千鶴が寝ていて、俺は千鶴の腕に包まっていた。

 ! 何が起きたんだ?

 いくらなんでもここまでするのか?

 俺がそう思いながらもぞもぞしていると、千鶴が起きた。

155 :陽炎:06/30(土) 22:55:21 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「ああ、おはよう千冬。」

 目を擦りながら千鶴は言った。

 「え、あ、うん。おはよ・・・じゃなくって!」

 「どうしたの?千冬。まだダルイ?」
 
 俺が聞きたかったのはそういうことじゃなかった。

 「何で千鶴がこんなトコにいるの!?」

 そういうと、不思議そうな眼で俺を見つめてきた。

 「お前・・・昨日自分が言った事忘れたのか?」

 ? 何の事だ?

 千鶴の話からするとこういったことだった。

 「千鶴・・・寒いよぉ。寒い・・・。一緒に布団入って?」

 昨日、俺が千鶴に手を伸ばしながら言ったそうだった。

 その通りにした千鶴が、今、俺のベッドの上にいるということだった。

 俺は急に顔が熱くなる。

 何言ってるんだ俺・・・。

 そんな俺を優しくなでる千鶴の手。

 「もう熱も無いようだし。大丈夫だな。」

 優しい手が俺を落ち着かせる・・・。

 ! そうだ!

 「千鶴!誕生日過ぎちゃったけど・・・。」

 ちょっと顔を赤らめながら千鶴が笑う。

 「分かってるよ・・・。本当に、いつも俺を支えてくれてありがとう。」

 その言葉が終わった瞬間に、2人して顔が真っ赤になった。

 「俺も、いつもドジばっかりだけど、千鶴のおかげでここまでこれたから・・・。ありがとう!」

 ・・・そう俺が言うと、2人で黙ってしまった。

156 :仔廼:07/01(日) 11:40:17 HOST:ser352890012348544
お初デス
千鶴素敵O(≧∇≦)o
愛してますッ←

応援していますッ、これからも頑張ってくださぃ!

157 :陽炎:07/01(日) 18:24:47 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 仔廼サマ》ありがとうございます!!
     千鶴を可愛がってくださってありがとうございます!
     これからも、もっともっと楽しんでいただけるように頑張ります!!

 今から更新させていただきます!

158 :陽炎:07/01(日) 18:37:50 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ・・・ヤバイ、この沈黙。

 無性にキスしたくなってきた・・・。

 俺がもじもじとしていると、千鶴はそれに気がついたように俺を押し倒す。

 そして唇を重ねてきた。

 浅くから、だんだん深くなるキス・・・。

 少しだけ千鶴が唇を離した。

 「ち、千鶴・・・朝だよ・・・?」

 クスッと笑う千鶴。

 「だから?」そういってまた唇を重ねる。

 吐息が響く・・・。

 そんな中、千鶴がまた唇を離した。

 息を荒げる俺を見下ろしながら、またクスッと笑った。

 「カワイーな、千冬。服装も乱れてるし・・・。そんなに俺誘ってる?」

 ! そう見えるのか・・・?

 俺はまた顔を赤らめる。

 にっこりと千鶴は笑いながら俺から降りる。

 「でもお預けだよ?」

 なんか・・・。ホントはダメだと思ってながらも、ちょっとして欲しかったかも・・・。

 って!朝から何考えてんだよ!俺!

159 :。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。:07/05(木) 19:09:22 HOST:actkyo071137.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
言葉を忘れるくらいの萌えの提供いつもありがとうございます!!めっちゃ甘々な2人を見てると本当に癒されますッッ
あたしがしてもイイなら,24時間ずっとでも千冬を可愛がれます!!(キモ
続きも楽しみにしてます!!更新頑張って下さいッッ


160 :陽炎:07/05(木) 19:21:41 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ゴメンなさい!!
 この頃バタバタしてて書けませんでしたが、今日こそは!

 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ》ありがとうございます!
               そこまで千冬を愛してくださるなんて・・・!もったいないお言葉です!!
               もっと楽しんでいただけるよう、頑張りたいです!

 今から更新させていただきます!

161 :陽炎:07/05(木) 19:33:12 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「あ、そうだ!」
 
 そういって立ち上がりかけた千鶴は言った。

 「そういえば千冬、どうだったの?」

 ? 何の事だろう・・・?

 「へ?」と気の抜けるような返事をすると、千鶴がため息を吐きながら言った。

 「だから、期末テスト。確か、冬休みも補習あったような・・・」

 何それ!!聞いてない!

 や、赤点取れば当然か・・・。

 「そういえば今日から補習だよなーと思ったけど、こんなにゆっくりしてるってことは補習受けなくてもいいってことだよな?」

 ! 今何時!?

 時計を見ると、ちょうど9:00になったばかりだった。 
 ヤバイ!補習は後15分で始まってしまう。

 走っても学校まで7分はかかる。

 5分でしたくを済ませなくては!!

 あきれた顔で俺を見る千鶴を俺は横目で見ながら、パンをかじりながら家から飛び出す。

 ・・・なんか何処かの少女マンガみたいだなぁ・・・。

162 :陽炎:07/05(木) 19:54:07 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ギリギリで学校に着いた。

 俺が階段を駆け上がりきった所で、嬢松柚水にであった。
 
 日本人形みたいな彼女は、びくっと体を震わせ、俺にぺこりと頭を下げると、階段を下っていってしまった。

 何のようだろう・・・?シュリーだったら絶対に補習なんて来るはず無いのにな・・・?

 俺がペタペタと歩いていると、不意に後ろから軽く叩かれた。

 振り返れば今年定年を迎える先生が出席簿をもって居た。

 先生は俺を抜かし、笑いながらいった。

 「早よう教室入れや。ここでも遅刻じゃイカンだろうが。
 それとも、物珍しい物でも見たのか?」

 ・・・まあ、柚水チャンがいたとしても、俺にカンケイするわけでもないか・・・。

 結局、その日は俺は柚水チャンと会った事はすっかりとわすれちゃったんだけどね。

163 :陽炎:07/08(日) 13:07:52 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 家に帰ると、有亜サンが自分の家のようにくつろいでいた。

 「あの・・・。確かここ、俺の家ですよね?」

 そうたずねるとクスッと笑われた。

 「そうだけど、何?」

 そういわれても・・・。

 ここまで堂々とされてたらなぁ・・・。

 「あ、そうだ!」

 ! いきなり有亜サンは大声を上げた。

 「そういえばね、シュリーのお姉さんの柚水ちゃんって子、転入するらしいわよ?」

 あ、だから今日居たんだ・・・。

 だからなんだというわけでもなく、それだけ言うと、有亜サンは出されたお茶を飲み干して、帰ってしまった。

 ・・・何がしたかったんだろう・・・?

 「千冬?」っと後ろからいきなり声をかけられ、思わずビクッと体を震わせた。

 千鶴・・・って。

 「あれ?千鶴ってどっかいってた?」

 そう聞くと千鶴は肩の高さまでスーパーの買い物袋を持ち上げた。

 ・・・有亜サンはどこで俺らの家の鍵を入手したのだろうか・・・?

164 :陽炎:07/08(日) 13:32:02 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 冬といえば!コタツ!
 
 なーんて、ノンキな事を言ってられるほど暇じゃない。

 冬休みは長いようで短い休み。

 俺は今、猛烈に手が痛い。

 明日からまた学校が始まるというのに、宿題を全くしていなかったツケといえばいいか・・・。

 今、千鶴の宿題を猛スピードで移している。

 千鶴は半ば呆れ顔だった。

 俺が宿題を終えたのは、もう千鶴が眠りについたくらいだった。

 千鶴の頬をそっとなでる。

 いつもだったらここで腕をつかまれて押し倒されてるが、今日はすっかり眠っているようだ。

 明日からまた学校に行かなきゃ・・・憂鬱だな・・・。
 
 そう思いながらも、最後の日は過ぎていった。

165 :陽炎:07/09(月) 19:50:53 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 始業式も終わり、ふらふらともと来た教室へ歩いている時だった。

 ! ・・・一瞬誰かの視線を感じたような・・・。

 すると、何か重たい物が、俺の肩にのしかかってきた。

 後ろを向く。

 「真崎!」

 真崎が俺の肩に腕を回していた。

 「やめろ!誤解されるだろ!?」

 すると赤い髪をさらっと揺らせながら、真崎が笑う。

 「誤解されるも何も、真実でしょ?」
 
 「ちがっ!俺は・・・・」

 そこで言葉を飲み込んだ。

 危なく、『俺は千鶴が好きなんだ!』って本音が出そうになった。

 ニヤニヤとする真崎。

 真っ赤になって怒る俺。

 ! また視線が・・・。

 まあいいや。っと思ってもいれなくなった。

 靴を隠されたり、不幸の手紙が100枚ぐらい靴箱に入れられてたり・・・。

 また逆恨みかよ!

166 :陽炎:07/11(水) 22:17:58 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 でも、今回ばかりは違った。

 放課後、俺の机の中に入れられてたのはノートの切れ端。
 
 『千冬へ
  
  今、とっても大事な話があります。第3視聴覚室に来てください。

         千鶴』

 千鶴・・・?
 
 何だろう・・・話って?

 とりあえず俺は第3視聴覚室に行った。

 そこにはしっかりと千鶴もいた。けれど・・・。

 突然音を立てながらドアが閉まった。

 出られるのはこのドアだけだけど、外側から鍵が掛けられたみたいだ。

 この部屋には窓が無い。

 ってことは密室!?やばいよ、2人っきりで密室・・・そう考えるだけで顔が熱くなって来た。 

 「・・・はめられたな。」

 千鶴は冷静に言う。

 どういうことだ?

 「俺、お前に呼ばれてるって言われてきたんだけどな。」

 千鶴は窓の無い部屋をぐるぐると見回しながら言った。

 「それなら俺も!こんな紙が机の中入ってて・・・。」

 そういいながら千鶴にノートの切れ端を渡す。

 「コレ絶対俺の字じゃないだろ・・・。」

 そういって千鶴はその紙を丸めて捨ててしまった。

 「犯人は女か・・・。」

 自信に満ちた顔で千鶴は言った。

167 :陽炎:07/11(水) 22:38:55 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「・・・密室だね・・・。」

 ポツリと俺の口から出てしまった。

 何言ってるんだよ!俺!

 「なんか変なこと考えてるの、千冬?」

 ニヤニヤとしながら千鶴が聞いてくる。

 俺は赤くなりながらむくれた。

 くそぉ!墓穴だった!

 ! 千鶴の顔が近くなる。

 あ、キスされるんだ・・・。

 されたいけど、こんな所で?こんな状況で?

 すると千鶴はクスクスと笑いだした。

 「な、何?何で?」

 俺が聞くと、千鶴は笑いながら言った。

 「だって・・・千冬カワイイんだもん。」

 お、俺だって!!

 俺は千鶴めがけて突進するように近づき、自分から唇を重ねた。

 軽く唇を合わせて離す。

 「・・・それだけ?」

 え?それだけって言われても・・・。

 「え、あ、そうだ!俺ら出れないじゃん!」
 
 必死で話題をそらそうと笑いながら言った。

 「それならもう解決済みだよ。」

 むくれながら言う千鶴。

 おもむろにドアの近くの壁の前にしゃがみ、そこにあった棚をどかした。

 ! ナント!棚の背の向こう側は、隣の教室につながる大きな穴が開いていた。

 こんな事だったら早く言ってくれればよかったのに・・・。

 俺達はその穴をくぐり、廊下に出た。

 第3視聴覚室のドアの外側に立っていたのは・・・嬢松柚水!

 「な、何で出てこれたの!?」

 後ずさりしながら言う彼女は、微かに震えていた。

 「そんなことより、どうしてこんな事したんですか?」

 そう問う千鶴を、柚水はにらみつけた。

 「わ、私は・・・。あなたたち、私の弟に絡んでいるようだけど、悪影響なのよ!」

 響くぐらい甲高い声。

 彼女はいっそう声を大きくしていった。

 「シュリーにこれ以上付きまとわないで下さる?
 シュリーの姉として言わせていただきたい・・「嘘つき!!!!」

 柚水の声よりももっと大きく、叫ぶような声がした。

 後ろを振り向くと・・・シュリーが立っていた。

168 :陽炎:07/15(日) 14:10:59 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「私はただ・・・。」

 そう言った柚水をシュリーは睨みつけていった。

 「嘘つき。僕なんか生まれてこなければよかったって思ってるんだろ!?
 そうだよな、愛人の子だから・・・。だからって何で僕をそっとしておいてくれないんだよ!?お前には関係ないだろ!?」

 感情を抑えられない彼の今の姿は、誰もどうすることも出来ない状態だと思った。

 でも・・・。

 「自分の姉貴に対して“お前”っていうのは・・・。」

 俺は自分でも言うのをためらったが、そういってしまったのは仕方ない・・・。

 「こんな奴、姉だと思っても敬意を払うような奴ではない。
 たかが戸籍上の関係だろ?それが無ければ姉だと思ったことは無い。」

 彼は冷たく言い放った。

 その表情は、美少女の仮面をとった、冷酷な少年の顔でしかなかった。
 
 あのあどけない笑顔の面影も無かった。

169 :陽炎:07/16(月) 14:17:43 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「それはちょっと言い過ぎなんじゃないか・・・?」

 俺は止めようとしたが、またシュリーに睨まれた。

 「千冬には関係ない。」

 最後にまた彼女をにらみつけると、俺らに弱々しい笑顔を向けて去っていってしまった。

 翌日、シュリーは学校を休んだ。

 昨日の事を有亜サンに相談したら、怒られてしまった。

 「シュリーのキモチ、分かってないでしょ?」

 分かれっていわれても・・・。

 「世の中には相思相愛してる兄弟ばっかりじゃないのよ?」
 
 ・・・それは分かってるんだけど・・・。

 「それじゃあ、私今から用事あるから。」

 え?

 「用事って?」

 そう聞くと有亜サンはクスッと笑いながら言った。

 「カ・レ・シ」

 えぇ!いたんだ・・・彼氏。

 ちょっとショックだった・・・。

170 ::07/16(月) 18:34:49 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
おォ!?!?
有亜サンいつの間にっっ??
でもでも・・・
千冬の最高の友達でいてあげてくださいよ??

って事で、あげですw
更新頑張ってくださいw

171 :陽炎:07/17(火) 20:39:25 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 圭サマ》ありがとうございます!! 
    有亜サンはずっと千冬の最高の友達です!(多分・・・)
    楽しんでいただけるようもっと頑張ります!!

 今から更新させていただきます!!

172 :陽炎:07/17(火) 20:52:27 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 次の日はしっかりシュリーは登校した。

 でも、なんだか元気が無いみたいで・・・。

 昼に誘っても、弱々しい笑顔を見せて俺についてくることしかしなかった。

 誰もいない屋上。
 
 俺よりも先にシュリーが口を開いた。

 「ごめんね?この前、ひどいこといって。」

 そんな・・・謝るのは俺のほうなのに・・・。

 「僕さぁ、羨ましかったんだ!千冬も、柚水も。だから妬んじゃった!」

 笑いながら言うシュリー。けれど、その顔は今にも泣きそうな顔をしていた。

 分かるよ、シュリー。

 俺だって千鶴を好きになる前は、羨ましかった。妬んだし、憎んだりもした。

 だけど・・・。

 「シュリーはホントは、柚水チャンのこと嫌いじゃないだろ?」

 シュリーは顔を赤くして口を尖らせながら言った。

 「兄弟としてだよ。千冬の千鶴様に対しての好きじゃない!」

 そして顔を見合わせながら笑った。

 その後のシュリーと柚水チャンの関係や、シュリーと柚水チャンのお母さんとの関係は、知らない。

 けれど一つだけ変わったとしたら・・・。

 「将さまぁ〜!!」

 そう、真崎は今、追っかけられてるんだよね・・・柚水チャンに。

 こういった追っかけ魂は紛れも無くシュリーと同じ血なのだと思う・・・。

173 :陽炎:07/18(水) 22:20:01 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 何気ない昼休みもやっと帰ってきた感じ・・・。

 屋上で千鶴とともに昼飯を食べていると、勝手に隣に真崎が腰掛けてきた。

 「ハァ・・・。」

 ため息をつきながら俺らを見る真崎。

 「いいよなぁ、オキラクで。俺、女に興味ないんだけど・・・。何で女に追っかけられてるんだよ・・・。」

 クスッと笑う千鶴。

 「じゃあさ、こんな事羨ましい?」

 といって俺の方を引き寄せた。

 千鶴の胸に引っぱられて、俺は真っ赤になりながらもちらりと千鶴の方を向いた。

 バチッと千鶴と眼が合ってしまった。

 眼をそらすように真崎のほうを向くと、千鶴を睨んでいた。

 そうだよな・・・。今のコイツは獲物を見せびらかされてる用なものだ。

 それはさておき、もう俺が我慢しているような物だった。

 千鶴の吐息がかかる・・・。

 クスッと笑いながら千鶴は俺を離した。

 「続きは後でね?」

 また真っ赤になる俺。ものすごい眼で睨みつける真崎。

 また一つ真崎はため息をつき、言った。

 「あー暑い、暑い!じゃあ邪魔者は消えますよ!」

 そして立ち上がり、何処かに言ってしまった。

 ・・・何が言いたかったのだろうか?ただ俺らの顔を見に来ただけなのか?

174 :海菜:07/19(木) 22:12:23 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
このお話おもしろィ*+゜゜
これからも頑張れ↑↑

あげェ

175 ::07/21(土) 14:43:41 HOST:p1121-ipad12sasajima.aichi.ocn.ne.jp
あげえ

176 :陽炎:07/22(日) 13:21:43 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 更新遅れてしまってゴメンなさい(><)

 海菜サマ》ありがとうございます!!
     はい!頑張ります!!

 あサマ》ありがとうございます!!

 今から更新させていただきます!

177 :陽炎:07/22(日) 13:35:26 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 もうすぐ大寒波が襲ってくるという時期に入った。

 冬に生まれながら、寒いのがだいっ嫌いな千鶴は、朝起きるのも辛くなってきたらしい。

 当然朝起しに行くのは俺なんだよ・・・。

 俺って、なんだかんだ言っても丈夫なんだろうな、体とか。

 千鶴は布団に丸まったまま顔を出さない。

 「千鶴、朝だよ?」

 ・・・反応なし。

 だんだんイラつく俺はいつものように布団の端っこを軽くつまみ、一気に引き剥がす。

 いつもならそれで起きるんだけど・・・。

 千鶴はぐったりした感じで横たわっていた。

 「千鶴!?」
 
 俺は千鶴に触れる。

 ! なんて熱さだろう・・・。このままじゃ千鶴が・・・。

 急いで汗まみれになった千鶴を着替えさせようとして、服を脱がせる。

 鍛えられたわけでもないのに、キレイな体が目の前に・・・!

 思わず眼がくらんだが、そんな事している場合じゃないって!!

 目の前にある欲望と戦いながら俺は何とか服を着替えさせる事ができた。

 でも・・・この後ってどうするんだ・・・?

178 :陽炎:07/22(日) 13:52:23 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 『ハイ、有亜です』
 
 その声を聞いて涙が出そうになった。

 「どうしよう・・・。千鶴が倒れた!!」

 電話の奥からはクスッという声が聞こえた。

 『それで?熱はあるの?お粥とかつくれるの?着替えとかさせたの?』

 一気に質問されても普通の俺でさえバカなのに、今のパニックしてる俺はどうしようもない位だった。
 
 「○*×▽▲◎゜〜」

 俺でも今なんていったか分からないのに、有亜サンは解読してくれたらしい。

 『分かった。氷枕か冷却シートをして。お粥ぐらいは作れるのね?息もしてるのね?
 じゃあ大丈夫よ。学校終わったら私、家に行くから。
 担任の先生には千鶴君も千冬君も休みって伝えておくわ。』

 てきぱきとした有亜さんの指示に、俺は改めて尊敬した。

 そうだ、冷却シート!確かここにあったはず・・・。

 ・・・この冷却シートはつかえるのか?なんか箱がスッゴクぼろぼろなんですが・・・。

 まあ言いや。俺は冷却シートを千鶴の額に貼り付けた。

 お、お粥!

 ・・・結局俺は今日一日バタバタと走りっぱなしだった。

179 :陽炎:07/22(日) 14:10:39 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「「こんにちは〜」」

 や、やっと来た・・・天からの助け!

 有亜サンとシュリーは我が家のように入ってきたが、そこは突っ込まなかった。

 2人は俺を押しのけるように千鶴を見に行った。

 「へーだいぶ息も整ってるじゃない。じゃあ大丈夫よ。」

 有亜サンは千鶴をつつきながら言う。

 「ホントは真崎も来たがってたけど、うちの姉が追っかけまわしてて来れなくなったんだ。」

 シュリーはお見舞いのフルーツを俺に私ながら言った。

 あぁ、まだ柚水チャン、真崎のこと追っかけてるんだ・・・。それはそれは・・・ご愁傷様です。
 
 二人が来てくれたおかげで、千鶴は何とか37度位まで熱は下がったんだけどね・・・。

180 :陽炎:07/23(月) 19:25:11 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 目覚まし時計が鳴る。

 うるさいなぁ・・・。

 手を伸ばす前にその音がやんだ。

 ん〜・・・ってあれ?

 急いで顔を上げる。

 あれ?千鶴の部屋・・・。そっか、俺、寝ちゃったんだ・・・。

 「おはよう、千冬。」

 急に声をかけられて、ビックリした。

 「あ、ゴメン。重くなかった?ってか熱は?食べたい物とかある?」

 慌てながら言う俺に、千鶴はクスッと笑った。

 「質問に一つずつ答えると、重くなかった。熱はもう無い。食べたい物も無い。でいいか?」
 
 熱下がっちゃったんだ・・・安心だけど、もうちょっと、あと一日だけでも千鶴のそばに居たかったな・・・。

 「そっか・・・うん、よかった。安心した!」

 俺は俺最高の笑顔で言ったつもりだった。

 「アリガト」と千鶴は耳元で囁き、俺の頬に軽くキスをした。

 「さーて、朝飯でも作るかなぁ!」
 
 そういいながら立ち上がる千鶴。

 俺はその声を聞きながら、真っ赤になって倒れていた。

181 :陽炎:07/25(水) 19:12:39 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 早いものでもうすぐ二月も終わりそうなときだった。

 キッカケは一本の留守電にあった。

 「ヨウケンヲサイセイシマス。」

 と言う機械音を聞きながら風呂上りに牛乳を飲む所だった。

 ピーッという音の直後に、雷が落ちたかの様な衝撃が走る。

 『もしもし?おばあちゃんだけど・・・』

 その声を聞いただけで鳥肌が立つくらい・・・。

 『今度日本に帰るから。』

 その一言を聞いて、俺は飲んでいた牛乳を噴出してしまった。
 
 その状態を、何も知らない千鶴に見られてしまった。

 「あれ?千冬、風呂上がったんだ。って何噴出してるの?片付けとけよ?」
 
 あ、そっか。って場合じゃなくって!

 「千鶴!おばあちゃん帰ってきちゃう!」

 千鶴は手で口を覆ったまま動かなくなってしまった。

 「・・・千鶴?」

 いつもの余裕そうな顔ではなくて、ちょっとあせっているようだった。

 「それは結構・・・不味いかもしれないね。」

 どうしよう・・・!
 
 俺は、目の前の滴り落ちるこぼした牛乳のしずくを、眼で追うことしか出来なかった。

182 :陽炎:07/25(水) 19:29:20 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 おばあちゃんは、俺らのことをまだ純な子達だと思っているのだろう。

 おばあちゃんは同性愛や、近親相姦、強姦や、○○プレイや風俗といった類の物が大っ嫌いだった。

 いたって純愛、いたって潔癖を好む人で、俺らの父親や母親の影響もあって、余計に何か期待しているらしい。

 そういったこともあって、結構昔から厳しかったんだよね・・・。

 でも、ゴメンなさいおばあちゃん!俺、同性愛と近親相姦、メチャメチャおばあちゃんの嫌いな事してます!!

 でも・・・。

 「やっぱりナシにした方がいいのかな・・・。」

 ポロリと本音が出てしまった。

 千鶴が不思議そうな顔で俺を見つめる。

 「や、だって、ナシにしちゃえば千鶴もおばあちゃんも傷つかないわけだし・・・。って俺、何言っちゃってるんだろうね!」

 アハハと笑いながらごまかす俺。

 ほんとに何言っちゃってるんだよ!

 そんな俺をゆっくりと優しく抱きしめる千鶴。

 「千冬は優しいから・・・。でも、俺は諦めるつもりは無い。たとえそれでおばあちゃんを敵に回しても、千冬だけは守るから。」

 だんだんと俺を抱きしめる腕の力が強く、そして震えているのが分かった。

 「それに、千冬の初恋と童貞奪っておきながらナシには出来ないし。」

 ケロっとした声だったけど、微かに震えているのが分かる。

 ありがとう、千鶴。

 その思いをこめて、俺は千鶴を抱きしめ返した。 

183 :陽炎:07/27(金) 17:39:31 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 ん・・・。

 眼が覚めたとき、俺は自分の部屋にいた。
 
 あれ?夢?

 階段を下りると、昨日の噴出した牛乳がきれいに片付いていて、千鶴がテーブルに座っていた。

 何度眼を擦っても、台所に立っているのはおばあちゃん。

 そっか・・・夢だったんだ?

 仲良く4人で朝食。

 通学途中。俺は千鶴に聞いてみた。

 「なあ、今日って何日だったっけ?」

 あきれたように千鶴が言う。

 「ボケ?今日は3月1日に決まってるだろ?」

 ・・・だよな。じゃあ今までのは夢?まさか夢オチ?

 ちょっと待った。

 なんかおかしいぞ?
 
 ──仲良く4人で朝食。

 仲良く<<4人>>で朝食??

 気がついたときにはもう放課後だった。

 ダッシュで家に帰る。

 多分、人を3人ぐらい吹き飛ばしたような気もしなくは無い。
 
 とにかく、急いで帰った。

184 :陽炎:07/27(金) 17:47:26 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 帰るとおばあちゃんの隣には厳ついマッチョがいた。

 何コイツ・・・コレがダーリン?

 「あら、千冬。あ、紹介してなかったわね?こちらクリス・カートルさん。マイダーリンです。」

 にっこりと笑いながら手を差し伸べられた。

 異様に肉付きのいい手だったけど・・・。

 握手をしながらおばあちゃんの話を聞く。

 「そうそう。クリスと私、アメリカで住むけど、寂しがらないでね?」

 ・・・何それ・・・。

 「とりあえず一週間はここにいるから。」

 なんか・・・気が抜けたし。

185 :陽炎:07/28(土) 20:41:32 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 夕食も食べ終わり、千鶴の部屋で相談をしていた。

 「なぁ、どう思うよ、クリスさんのこと。」

 俺が尋ねても千鶴はあんまり関心の無いように首をすくめるだけだった。

 そっとドアが開き、俺らは一斉にそちらを向く。

 ! 笑顔でクリスが立っていた。

 「君タチハ僕ノ事、アンマリ好キジャナイ?Ms.梅子トノ事ハ反対デスカ?」

 片言でそういうクリス。

 そういわれてもなぁ・・・。

 目配せしながら戸惑う俺らを見てクスッと笑われた。

 「君達ハHomosexualsデスカ?」

 !!!

186 :陽炎:07/28(土) 20:54:15 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 “Homosexuals"・・・。

 って何だ?

 さすが英語の成績3の俺。全くもって意味が分からん。

 ?が俺の頭の上に飛び回っている中、千鶴はクスッと笑いながら言った。

 「だったら?あなたはどうしますか、クリスさん?」

 千鶴とクリスの間に見つめあい・・・と言うか睨みあいが長く続いた。

 そのうちクリスは噴出した。

 「ソノ問イノ答エ、Ms.梅子ニハ内緒デ考エテオキマス。」

 そういいながら彼は去っていった。

 あぁ、そういえばおばあちゃん、梅子っていう名前だったんだっけ・・・。

 そんなことを考えながら千鶴に質問した。

 「ねっ千鶴、“Homosexuals"ってどういう意味?」
  
 ふう、っとため息をつきながら千鶴は答える。

 「“Homosexual"は同性愛者。その複数形でしょ。」

187 :陽炎:07/28(土) 20:59:35 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 一つ訂正と言うか付け足しがあります。

 千冬の英語の成績ですが、10段階評価でお願いします。

 や・・・ヤバイです。
 
 こんな千冬を見捨てないで下さい!

188 :陽炎:07/28(土) 21:14:22 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 千鶴はそうでもないかも知れないけど、俺はおばあちゃんに千鶴との関係を知られることを恐れていた。

 そうなれば、千鶴もおばあちゃんも一気に傷つけ、失いそうで怖かったからだ。
 
 だからこの数日間、ビクビクしながら生活していた。

 そんなある日、明日にでも2人がアメリカへ帰ろうという日に、俺と千鶴は夕食後に応接間に呼び出された。
 
 応接間といっても、床は全てタタミの純和風でこの家とは不釣合いな感じのする部屋だ。

 おばあちゃんが険しい顔をしながら座っていた。

 「そこに座りなさい。」と無理矢理おばあちゃんとクリスの正面に座らされた。

 生唾を飲み込みながら俺らは座った。

 「クリスに、2人のことは聞いたわ。それで・・・」

 恐れていた事態が起きた・・・。

 一番良くて俺らと縁を切りたいといわれるだろうか・・・。

 もしかしたら俺らを引き裂くため別々な場所にうつされたり・・・?

 まさか結婚相手とかと勝手に婚約させられたり・・・?(まだ結婚は出来ないけど)

 どれにしろあまりいいとは言えないだろう。

 嗚呼、神様!か弱き子羊に御加護を!

 いろいろな想像をしているうちに、おばあちゃんはまた口を開き始めた。

189 :黒崎星歩:07/28(土) 22:13:35 HOST:softbank221035247057.bbtec.net
あげです!!
凄い続きが気になりますよ〜◇+゜
クールな千鶴君にラブラブですっ*ワラ*
これからも応援してますので頑張ってくださいね!
とっても楽しみです♪☆♪


190 :陽炎:07/29(日) 08:53:20 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!!
       千鶴派がいてくださって、嬉しいです!
       
      皆様に応援されていただけて本当に光栄に思っております。
      皆様のおかげで『桜舞』も終盤にかかってきました。ありがとうございます!!
 
    では、今から更新させていただきます!!

191 :陽炎:07/29(日) 09:09:39 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「2人には悪いけど、2人を一緒に住ませておくことは出来ないわ。」

 やっぱり・・・。でも、千鶴と離れたくない!!

 「でも・・・」俺が口を開こうとした時、千鶴は俺を制した。

 「おばあちゃん・・・俺にはもう、千冬しかいないんです。父親も母親もいなくなり、おばあちゃんもいなくなる。
 そうすると、俺に残るのは千冬だけなんです。
 お願いします。」

 千鶴は暫しおばあちゃんと見つめあい・・・と言うか睨みあった。

 「ダメです!」

 おばあちゃんがそういうと、千鶴はおもむろに立ち上がった。

 「こっちが下手に出ればつけ込んで・・・。
 もういい。千冬、らちが明かないからいこう。」

 そういいながら千鶴は俺の腕を引っぱる。

 「痛っ!」

 ヤバイ・・・俺、足しびれた・・・。

 そんな俺を見て、千鶴はしゃがみこみ、俺を軽々と持ち上げた。

 いわゆる“お姫様だっこ”ってやつ。

 俺は顔が赤くなるのを感じた。
 
 「それでは失礼します。」

 そういって千鶴は、俺を持ったまま部屋から出て行こうとした。

 「待ッテ下サイ!!」

 突然クリスが叫びだした。

 「僕ノ話、聞イテクレマセンカ?」

 話・・・・?

192 :陽炎:07/29(日) 09:22:24 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 「待ってクリス、その話は・・・」

 おばあちゃんが言いかけたとき、クリスはおばあちゃんの手を握りながら言った。

 「Ms.梅子、家族ニ秘密ハイケナイ。」

 そうやって話し始めた。

 「僕ハ昔、女ノ子デシタ。モウ手術モ終オワリ、完全ナ男デス。
 デモ、コノ話ヲシテ僕ヲ見捨テナカッタノハ、Ms.梅子ダケデシタ。
 ダカラ僕、Ms.梅子ニプロポーズ、シマシタ。」

 クリスはおばあちゃんの微かに震える肩を抱きしめながらそう話した。

 「千鶴君、君ハ強イ。千冬君ヲ守ッテアゲテ下サイ。
 千冬君、君ハ優シイ。千鶴君ヲ支エテアゲテ下サイ。
 Ms.梅子、君ハ・・・コノ二人ヲ信ジテアゲテ下サイ。」

 おばあちゃんは大粒の涙をこぼしながら言った。

 「千鶴、千冬。二人ともよそ様には迷惑を掛けないようにね?それは守ってね?」

 俺らは互いに顔を見合い、そして頷いた。

193 :陽炎:07/29(日) 09:31:49 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 次の回でオワリです。
 
 あぁ・・・書くのもったいなくって・・・。
 
 でも、今から更新させていただきます!

194 :陽炎:07/29(日) 09:47:12 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 おばあちゃんとクリスが、アメリカへ行ってからもう2週間はたった。
 
 校庭の桜の木はそびえたち、桜の花をわざと散らしているような春風が吹きぬける。

 今日は卒業式か・・・。

 桜の樹の根元で体育館を見つめる俺。

 春は全てがピンクに見える。

 俺はため息を一つ漏らしながら眼をつぶる。

 不意にこつんと何かで額を叩かれたかのような衝撃が伝わる。

 眼を開けると、卒業証書を入れる黒い筒を持った朝井河先輩の顔が目の前にあった。

 「よ、サボリ君。」

 俺はむっとしながら言った。

 「もう終わったんですか?」

 彼は俺の隣に腰を下ろしながら「卒業証書授与式はね」といった。

 「今はみんなで記念撮影中。俺は蚊帳の外。」

 興味なさそうに俺が頷くと、先輩はクスッと笑いながら俺の頭をなで、立ち上がった。

 「ま、元気で。千鶴君とはほどほどにね?」

 そういって、校舎の方へ行ってしまった。

 「やっと行ったか・・・。」

 ! 上のほうから声がした。

195 :陽炎:07/29(日) 09:56:41 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 慌てて上を見る。

 千鶴!

 「千鶴もサボリ?」

 そうたずねると、千鶴は樹から下りながら言った。

 「表上は体調不良。でもここのが落ち着くから。」

 そういってズボンの裾についた汚れを払っていた。

 千鶴は俺をじっと見る。

 ・・・なんか照れるな・・・。

 眼をそらそうとした時、千鶴の手が伸びてきて思わず眼をかたくつぶってしまった。

 フワッと髪に千鶴の手が触れる。

 眼を開けると千鶴は一枚の桜の花びらをつまんでいた。

 「髪の毛についてたから・・・。」

 そういって、その花びらを離した。

 また手が伸びて、今度は俺の頬に触れる。

 ゆっくり、静かに近づく千鶴。

 静かに重なる唇が、甘くて、深いキスに代わった時だった。

 後ろからドターンと言う大きな音がした。

196 :陽炎:07/29(日) 10:07:34 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 振り返れば4人、倒れている人がいた。
 
 なんか見覚えのある奴ばっかりだな・・・。

 「いたたた・・・。あ、ばれちゃった。」

 おどけながら言う有亜サン。

 後ろで服についた砂を叩いているシュリー。

 柚水チャンや、真崎まで・・・。

 「やあ・・・熱々ですねぇ〜。さっきのチュウとか。」

 評論家のように口々に言う。

 俺は頭の血が沸騰してきているのが分かった。

 「お、お前ら!!」

 俺は4人を追っかけた。

 後ろではため息をつきながら笑っている千鶴。

 
 桜の舞う季節。
 
 俺は大好きな兄弟、大好きな友達、大好きな人に囲まれて、笑っていられる。

 そのうち桜のように散るかもしれない。

 けれど、桜が咲いているうちは、そんな事忘れて楽しみたい。

 大好きな人に笑っていて欲しいから・・・。

                 『桜舞』 END

197 :陽炎:07/29(日) 10:36:05 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp

 終わってしまいました・・・。

 一週間したら今度はこのまま『桜舞』の番外(短編)を書きたいと思います。(今度は千鶴が主役で!)

 あぁ・・・。終わっちゃった。

 登場した人物紹介

 樺城 千冬   (カバシロ チフユ)
 樺城 千鶴   (カバシロ チヅル)
 日乃咲 有亜  (ヒノザキ アリア)
 嬢松 シュリー (ジョウマツ シュリー)
 嬢松 柚水   (ジョウマツ ユミナ)
 真崎 将    (マザキ ショウ)
 朝井河 安重  (アサイガワ ヤスシゲ)
 おばあちゃん(樺城 梅子) (カバシロ ウメコ)
 クリス・カートル
 オバチャン先生(担任)
 今年定年を迎えるオジイチャン先生(補習のときの)

 皆様のおかげでここまでこれました!!
 
 コメやアゲを下さった方々

 ぐるみんサマ
 のんサマ
 みなみサマ
 。*。+゚σ(o´∀`悠) ゚+。*。サマ
 飛鳥サマ
 73サマ
 名無しサマ
 蚊・サマ
 縢サマ
 小夜サマ
 黒崎星歩サマ
 里菜サマ
 紅朱サマ
 仔廼サマ
 圭サマ
 海菜サマ
 あサマ
 
 また、この『桜舞』を読んでくださった方々にも感謝しております。

 本当にありがとうございました!!

198 :チロル:07/29(日) 15:56:08 HOST:FLH1Aio142.tky.mesh.ad.jp
ずっと見ていました(´∀`)
お疲れ様ですm(_ _)m
この小説ホントに好きでした
更新されるたびに喜んでいました(´∀`*)
番外楽しみにしてます
最後に、ホントにお疲れ様でした

199 :芽衣:07/29(日) 17:57:38 HOST:softbank221067006122.bbtec.net
陰ながら読ませてもらってました
コメなどせずすみませんでした・・・

お疲れ様です
これから(?)も頑張ってください!!
番外編必ず読ませてもらいます

お疲れ様でした

200 :紅朱:07/29(日) 18:59:41 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
お疲れ様でした!
すごく楽しませて頂きました
番外編楽しみにしています

201 :紅朱:07/29(日) 19:01:10 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
↑200ゲットしちゃいました…(笑
それだけです…

失礼しました


202 :陽炎:07/29(日) 20:04:13 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 チロルサマ》ありがとうございます!!
    そんな・・・恐縮です!!(><)
    番外編も頑張ります!!

 芽衣サマ》ありがとうございます!!
     いえいえ、ご覧になって下さっただけでも嬉しいです!
     番外編も頑張ります!!
 
 紅朱サマ》ありがとうございます!!
     そんな・・・もったいないお言葉です!!(><)
     でも、楽しんでいただけて、本望です!!
     番外編も頑張ります!! 
     200を超えられたのも、皆様のおかげです!!
  
  番外編ですが、頑張るといっておきながら、構成がまだ半分も出来ていないのです・・・。

 なので、もう少しだけお時間を下さい!!

203 :黒崎星歩:07/29(日) 20:41:21 HOST:softbank221035247057.bbtec.net
お疲れ様でした!!
凄く良い小説でした◇+°
番外編絶対読みますよーっ!
むちゃくちゃ楽しみにしていますので頑張ってください♪

204 :結理:07/29(日) 21:06:01 HOST:ser358348006083845
【1】カラずっと読んでました漱
おもしろかったですッヒ氓ィ疲れサマでしたっ!

番外編楽しみにしてます


205 :あき:07/29(日) 23:42:17 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
ずっと読んでました!
この小説BLの中で1番好きです♪
番外編書いてくれるとかすっごい嬉しいです*
応援してます!!

206 :陽炎:07/30(月) 08:26:16 HOST:p117.net219126049.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!
      そんな・・・!私にはもったいないお言葉です!!
      番外編、ちょっと手間取ってますが頑張ります!

 結理サマ》ありがとうございます!!
     喜んでいただけて本望です!!
     番外編、期待に副えるように頑張ります!!

 あきサマ》ありがとうございます!!
     い、一番だなんて!!もったいないです!! 
     番外編、喜んでいただけるように頑張ります!!

   皆様からの励ましのお言葉や、応援など、ありがとうございます!

207 :陽炎:08/04(土) 08:06:38 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 遅れてゴメンなさい!!
 今から番外編を書き始めます。
 今回は千鶴メインです。
 

 『桜舞 番外編〜冬に舞う鶴〜』

  
 「じゃあな、千鶴。お前は千冬を守ってやれよ?」

 そういって俺の父親は俺に背を向け去っていった。

 『いつ帰ってくるの?』と、その背中に投げかけたかったが、どうしても声が出なかった。

 おばあちゃんが、唇を震えさせながら怒りを抑えているのが眼に見えていたからだった。

 
 千冬に変な感情が芽生えたのは、次の春のことだった。

 2年生に上がるのに、学校に生きたくないと泣き叫んでいた。

 そんな千冬を見て、怒りとも、悲しみとも取れないような何か気持ち悪く心地よい感情が湧き出てきた。

 『千冬を守ってやれよ?』

 父親の声が脳内でエコーする。

 そんな感情が芽生えた、7歳の春。

208 :結理:08/04(土) 16:12:22 HOST:ser358348006083845
つづきが気になるっヽ(≧∀≦*)ノ

209 :陽炎:08/04(土) 22:09:33 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 結理サマ》ありがとうございます!!
     やっと番外編はじめることが出来ました・・・。
 
     今から更新させていただきます!!

210 :陽炎:08/04(土) 22:19:58 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「ヤダ!学校行きたくない!!」

 毎日のように騒ぐ千冬。
 
 いい加減怒りたくなってきた・・・。
 
 「千鶴、あなたお兄ちゃんでしょ?千冬をどうにかして。
  おばあちゃん、疲れちゃった。」

 『オニイチャンデショ?』

 その言葉は一番嫌いな言葉だった。

 何で千冬より数十分早く生まれてきただけで責任を押し付けられなきゃいけないのだろう・・・?

 いつかこんな事もなれる日が来るのだろうか?

 勝手な大人たちの怒りや憐れみの視線のように・・・。
 
 「何で千冬は学校に行きたくないの?」

 ふと、千冬に問いかけてみた。

 「だって、だってね?アックンが俺のこと『かわいそうな子』って言うんだ。違うよって言うと殴るんだもん。」

 千冬は泣きじゃくりながら言う。

 昔から千冬はいじめられっこだったよな・・・。
 
 そんな千冬を一時、大ッ嫌いになった事があった。

 それでも、引き離せないこの関係。
 
 そして、そのときに起きた感覚。

 怒りでも憐れみでも、悲しみでも喜びでもない。
 
 なんだか暖かくって冷たくって、痛くて心地よくて・・・。

 学校へ連れて行くために握った、千冬の手に似ている感情だった。

211 :黒崎星歩:08/04(土) 22:27:05 HOST:softbank221035247057.bbtec.net
更新されてるーっ!
やった☆+°嬉しいですっ!!!
そして千鶴は可愛いです!
千冬も可愛いです!!!
陽炎さんはやっぱり凄い文才がありますね♪ミ
続きがとても楽しみです!
ゆっくりでも良いので頑張ってくださいねVV

212 :陽炎:08/05(日) 18:56:17 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!
      喜んでいただけて嬉しいです!!
      千鶴&千冬も可愛がっていただけて光栄です!!
      そ、そんな!!滅相もございません!才能なんて無いですよ!! 
      番外編は短いですが、頑張りたいと思います!

 今から更新させていただきます!

213 :陽炎:08/05(日) 19:03:22 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 この変な感情が恋愛感情だと分かったのは、それから3年後の小学5年生の秋だった。

 中学受験をするために、塾にも入れられたし、元々勉強が出来ないわけではないので、千冬に勉強を教えていた時だった。

 確か、“告白された”とか言ってったっけ・・・?

 そのときの千冬はまだ告白なんて初めてで、すごく戸惑っていたのだろう。
 
 俺、なんて答えたんだっけ・・・?

214 :陽炎:08/05(日) 19:21:58 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「ねぇ、千鶴。ここの角度の求め方なんだけどさ・・・。」

 俺は千冬にずっと変な感情を持ちながら、いつもと変わらずに接している。

 この変な感情は、そのうち消えるだろうと思っていたが、日に日に大きくなるばかりだった。

 「千鶴はいいよなぁ。頭いいし、カッコイイし、運動も出来るし。告白も沢山されてるしね?」

 質問に答えている途中でいきなり千冬はそんな事を言い出した。

 「顔は同じだからカッコイイかはわからないけど・・・何かあったの?」

 すると千冬は顔を赤らめながらもじもじとして、言い出した。

 「あ、あのね。告白・・・されたんだ。三組の岩本さんに。」

 三組の岩本・・・。あぁ、岩本雛子か。あの派手な奴・・・。

 なぜかそれを聞いたら胸が締め付けられるように痛くなった。

 「それでね?俺、恋愛感情とか分からないし・・・。」

 ヤメロ

 「それ以来、岩本さんしっかり見れないし・・・。」

 ヤメテクレ
 
 「一応、告白の答えは保留だけどさ・・・。」

 苦しい、それ以上言うな。
 
 「もしかして、これが恋なのかなぁ?と思って。」

 ドクンと大きく心臓が波打つ。

 千冬がそんな事言わないで。

 千冬の声が頭に響く・・・。

 苦しくて、吐き出しそうになった・・・。

215 :陽炎:08/05(日) 19:33:30 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「・・・千鶴、聞いてる?ってか大丈夫?」

 千冬の手が俺の頭の上に置かれる。

 苦しさは収まったけど、まだ胸が締め付けられる感じがした。

 あぁ俺、コイツの事が好きなんだ・・・。

 今まで俺は、そのことを認めようとしなかったからへんな感情で止まってたんだ・・・。

 そう考えると、頭の中に何かがぴったりとはまったようにスッキリした。

 俺は何事も無かったかのように千冬に振り返り、にっこりしながら答えた。

 「うん、大丈夫だよ。それに、それは恋愛感情じゃない。
  ただ、告白されて照れてるだけだよ?」

 千冬には恋してもらうと困る。

 千冬には誰にも触れさせたくない・・・。

 愛しさと独占欲が一気に湧き上がる。

 「そっか・・・違うんだ。ありがとう、千鶴。なんかスッキリした!」

 そうして可愛い笑顔を俺に向けた。

 この笑顔も、千冬の何もかもを俺のものにしたい。
 
 いや、絶対に俺のものにするんだ・・・!

 そう自分に誓った、10歳の秋。

216 :海菜:08/05(日) 21:00:02 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
お久ぁ〜★
番外編もすごく面白いです+*’
このお話、終わりにしてほしくないなぁ---。。

あげぇ↑♪

217 :あき:08/06(月) 00:23:48 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
番外編だ!!!もうめっちゃィィです!!
千鶴大好きです♪
更新待ってますね〜!あげ

218 ::08/06(月) 10:12:29 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
更新されてる---★
番外編楽しみです!!!
あげ---

219 :陽炎:08/06(月) 21:56:01 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 海菜サマ》ありがとうございます!!
     お久しぶりですね!見捨てないで下さってありがとうございます!
     番外編楽しんでいただけて光栄です!
     私もオワリにしたくないです・・・【ぇ

 あきサマ》ありがとうございます!!
     そんな・・・もったいないお言葉です!!
     千鶴も可愛がっていただけて嬉しい限りです!

 圭サマ》ありがとうございます!!
    番外編楽しんでいただき、ありがとうございます!!

  今から更新いたします!!

220 :陽炎:08/06(月) 22:07:07 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 俺が同性愛者と言う単語を知ったのは次の年で、小学校6年生の初夏だった。

 まだ初夏と言うのには肌寒く、長袖でもいいような気候だった。

 そんな時に起こったある事件。

 俺が人生で初めて“喧嘩”をした事件でもある。

 その頃でも俺は、いつも冷静であり、成績も優秀だったため、児童会長をやっていた。

 千冬もその頃から頻繁に告白されるようになったのを覚えている。

 だからかもしれない・・・と言うよりそれしか原因が考えられない。

 そのとき千冬が寒さと恐怖で震えていたのを、俺は一生忘れないだろう・・・。

221 :黒崎星歩:08/06(月) 22:14:32 HOST:softbank221035247057.bbtec.net
千冬に何があったんでしょう!?
凄く気になりますよっ♪ミ
これからも頑張ってくださいね!
千鶴クンが素敵ですっ!
そして更にこの小説を書いている陽炎さんは
もっと素敵ですっ☆+°
こんなに文才もあって、キャラ作りも僕の好みで!
ガンガン応援していますっ!!!V

222 :陽炎:08/06(月) 22:20:28 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「おいまた樺城の奴、女子に呼び出されてるぞ?」

 教室を飛び交う言葉が、やけに耳に響く。

 「樺城ってどっち?兄?弟?」
 
 男達のジェラシーとでも言えばいいのか?

 「弟!しかも今回は5年生から!」

 チッ、そんな所からも手を伸ばして・・・。

 でも、絶対に千冬には触れさせない。

 「マジで?アイツ絶対に調子乗ってんだろ。」
 
 え?アイツって?だんだん嫌な方向に話がずれていく。

 「あぁ、モテるのもお兄様の七光りだろ?」

 千冬のことか?何で千冬が恨まれなければいけないのだろうか?

 「マジであいつ、一回ぐらいイタイ目見ないとわかんないんじゃないの?」

 何をする気なのだろう・・・?いやなことにならなきゃいいけど・・・。

 でも、その予感は当たったんだ・・・。

223 :陽炎:08/06(月) 22:23:26 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!!
       応援、励みになります!
       千鶴を可愛がって下さって嬉しいです!
       そ、そんな!!もったいないお言葉です(><)!!
       文才なんて全然ないですよ!
       応援ありがとうございます!!

224 :陽炎:08/06(月) 22:38:50 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 翌日の昼休み、俺は先生からの頼まれごとを終えて教室に戻ってきた時だった。
 
 「あ、千鶴君!あのね、千冬君が・・・千冬君が無理矢理男子につれてかれちゃったの!!」
 
 そういったのはクラスの女生徒。名前は・・・まあいいや、それどころじゃない!!

 「どこ行ったの!?」

 俺は外から見る以上にあせっていた。

 「来た校舎の方にさっき・・・」

 彼女が言い終えるか終えないかのところで俺は飛び出した。

 あいつらの事だから、人目のつかないところでだろう。

 となると、やっぱりここしかない。

 「一階東、男子トイレか・・・。」

 その推測は見事に当たった。

 「千冬!」っと飛び込んでいったとき、5,6人の男子に囲まれた千冬の姿があった。

 千冬の傍にはバケツが転がっていて、千冬はずぶぬれになっていた。

 そのときの、寒さと恐怖に震える千冬の顔は、今でもずっと忘れる事のできないぐらいにおびえた顔だった。

 俺はすぐに千冬に駆け寄り、上着を掛けながらおびえる千冬を抱き寄せた。

 その行為を見ていたそこにいた男子達は笑いながら言った。

 「お前らホモなんじゃないの?」

 ホモ・・・?何かの本で読んだ事あるような・・・?
 
 後で知ったのだが、その意味はホモセクシャルから来る同性愛者の意味だと・・・。

 「お前もやられたいのか?児童会長の樺城君?」

 水を掛けられてしまった・・・。

 俺の中で、何かがはじけるような音がした。

225 :陽炎:08/07(火) 13:08:58 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 俺が我に返ったときには、周りを囲んでいた奴らはみんな床に倒れていた。

 鏡を見ると返り血で赤く染まった俺が自分自身を見ている。

 そっか・・・。俺がやったんだ・・・。

 千冬はただ唖然と俺を見つめていた。

 その騒ぎに先生は気がつかないわけが無かった。

 当然おばあちゃんが呼び出され、散々お説教されてしまった。

 幸い向こうの親たちも、千冬のイジメについて世間にもれる事を恐れて大事にはならなかった。

 おばあちゃんも理由を分かってくれたし・・・。

 その日の放課後、おばあちゃんは用事があるらしく、保護者引取りにはならなかった。

 だから久々に千冬と帰ることになった。

 夕焼けが千冬の顔を照らし、まぶしく見える。

 「今日は・・・ありがとうね?」

 千冬がいきなりそんな事を言い出した。

 「千鶴、今日はかっこよかったよ!」

 多分普通に微笑んでいたのだろうが、夕焼けで照らされ、まぶしくてしっかり見る事が出来なかった。

 「ほら、早く帰ろうよ!」

 千冬が俺の手を握る。

 ああ、こんなに千冬も手が大きくなったんだな・・・。

 そのときに2年生の頃の記憶が脳を駆け回った。

 そのときなんだ・・・千冬を意識し始めたのって・・・。

 俺は、どんな事があっても千冬を守って生きたい。

 いや、守らせて欲しい!
 
 沈みかけた夕日に願った、11歳の初夏。

226 :あき:08/07(火) 21:32:23 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
あーげ♪^^

227 ::08/08(水) 18:16:40 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
あげーー★
もぉ、ホンマかわええですねッ!!!
千冬いじめるなんて許せへん!!!
ただのねたみかよ---ッッ
って感じでしたねww
千鶴助けてくれてありがとぉ--★笑

更新頑張ってくださいw

228 :陽炎:08/08(水) 22:13:58 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     あげ感謝です!!
  
 圭サマ》ありがとうございます!!
    そんな、恐縮です!!
    世の中にはそんな人ばかりじゃないとねがいたいですが・・・。;;
    千鶴も(千冬のことになると)いいやつなんですよ。(多分)
    

 今から更新させていただきます!!

229 :陽炎:08/08(水) 22:21:48 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 千冬が男に告白されているところをはじめてみたのは、中学1年生の冬だった。

 中学受験でも何とか合格できた千冬に、学年2位の奴が告白するなんて・・・。

 俺もたまに男に告白されたことはあったが、千冬にするなんて許せなかった。

 相手が誰であろうと、千冬を渡すことは出来ない。

 もう、俺には千冬しかいないのに・・・。

 でも、不安に思ったのはそれだけではなかった。

 もし、千冬が同性愛者が嫌いだったらどうしようか・・・。

 誰でもスキってわけではないが・・・。

 そんな不安で自分が消えていきそうになりながら、千冬と告白された話をしたのは今でも覚えている・・・。

230 :名無し:08/09(木) 18:26:29 HOST:07031041279334_ma.ezweb.ne.jp
よろしく

231 :名無し:08/09(木) 18:34:34 HOST:07031041279334_ma.ezweb.ne.jp
よろしく

232 :芽衣:08/09(木) 20:53:25 HOST:07011021402803_ae.ezweb.ne.jp
番外編が始まってますね☆★☆

ずっと読みます↑↑
これ読むのが本当楽しみで……★☆

233 :陽炎:08/09(木) 21:03:42 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 名無しサマ》ありがとうございます!!
     こちらこそ、よろしくお願いします!
 
 芽衣サマ》ありがとうございます!
     ずっと読んでいただけるなんて・・・光栄です!!
     楽しんでいただけてなによりです!!

 今から更新させていただきます!

234 :陽炎:08/09(木) 21:14:17 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「学年委員は・・・樺城か。これ体育倉庫に運んでおいてくれ。」

 学年主任の先生にそういわれて中庭を突っ切ろうとしていた。

 なにやら中庭で話し声が聞こえる。

 「樺城、俺は・・・。」

 校舎の影から見守っていた俺は、危うく荷物を落とす所だった。

 なんと千冬と一緒にいたのは学年2位の高木隼だったからだ。

 そいつは正真正銘の男なのに・・・。

 そういう系なのか・・・?

 俺はそれ以上そこにいることが出来なくなって、逃げるようにグランドに回った。

 そのことで千冬から相談されたのは、その日から3日後の事だった。

 多分、千冬なりに悩んだのだと思う。

235 :陽炎:08/09(木) 21:37:11 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「ねぇ、高木君って知ってる?高木隼君なんだけど・・・。」

 千冬と風呂に入っていると、突然言い出した事だった。 

 その名前を聞いてドキッとした。
 
 知ってるも何も、お前に告白した奴じゃないか・・・。

 「そいつがどうしたんだ?」

 俺が尋ねると、千冬はうつむきながら顔を赤らめた。

 多分、風呂に入っていたからだと思いたい・・・。

 「俺、告白されたんだ・・・高木君に。」

 ・・・知ってるよ。その現場見たんだもん・・・。

 「初めて男に告白された。だけど断ったよ?でも・・・そういう人もいるんだね・・・。」

 “そういう人”か・・・。千冬は“そういう人”をどう思っているのだろうか?

 聞きたい・・・けど、よく思っていなかったらどうしよう・・・?

 もし千冬が、俺の本当の事を知ったら・・・?

 苦しくて、息が詰まりそうだ。胸をギリギリと締め付けられている感覚がする。

 「千冬は・・・そういう人のことどう思う?」

 言いたくないのに口が勝手に動く。

 千冬はちょっと考えてから口を開いた。

 「まだよくわかんない。でも、恋することは悪いことじゃないんでしょ?」

 無邪気に笑う千冬を見て半分ほっとしたけど、半分不安になった。

 俺はどうしたいんだろう・・・?のぼせてきた・・・。
 
 上手く考えがまとまらない・・・。

 そんな俺を見て、千冬はむっとしながらいった。

 「あ、オコチャマ的考えだとおもったな!?どーせ俺は学年1位の双子の兄にはかないませんよ・・・。」

 どうやら黙っている俺に、自分がバカにされたと思ったらしい。

 つんとしながら湯船から出る千冬。

 その体は白く細いのに、筋肉質な男の体に変わろうとしている感じだった。

 俺が千冬の体に見とれていると、それに気がついたのか、千冬は俺に手を差し伸べてきた。

 「千鶴ってば、ボーっとしちゃって・・・のぼせちゃうよ?」

 差し伸べられた手をとり、また骨っぽく感じた。

 千冬も男としての色気が出てきたのか・・・。

 男からの告白に、また色気の増した千冬。

 その色気に魅了されてしまった、13歳の冬。

236 :あき:08/09(木) 21:57:21 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
更新されてるっ!!
ホントに陽炎さん文才あると思います〜
あげです♪

237 :黒崎星歩:08/09(木) 22:07:06 HOST:softbank221035247057.bbtec.net
二人が一緒にお風呂に入ってる所が
僕的にツボですmmmmmmっ♪ミ
千鶴本当に千冬にベタ惚れですね!!!
千鶴とても可愛いです☆+°
やっぱり僕は千鶴ファンです!!
これからも楽しみにしていますVV

238 :?心愛 (GmgU93SCyE):08/09(木) 23:05:38 HOST:ntchba280245.chba.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp

私の中では1番ルルくんが好きです(照´*`)>
塚ほんと…私の小説とは比べ物になりませんッ(/□`)。◯
また来させてもらいますね☆



239 :心愛 (GmgU93SCyE):08/09(木) 23:07:47 HOST:ntchba280245.chba.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
きゃぁ〜間違えましたッ(T*T)
これをキッカケにこの小説読ませてもらいます…(**
もうほんとバカですいません ;;


240 :陽炎:08/10(金) 14:34:43 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     そ、そんな!文才なんて無いですよ(><)!!
     
 黒崎星歩サマ》ありがとうございます!!
       お風呂はだいぶ悩んだ結果です・・・。
       それを喜んでいただいて嬉しいです!!
       千鶴を可愛がっていただき、ありがとうございます!!
       これからも楽しんでいただけるように頑張ります!!

 心愛サマ》ありがとうございます!!
     大丈夫ですよ!
     と言うか、心愛サマの小説ずっと読んでます!!が、コメしてないんです・・・。
     こちらこそゴメンなさい(><)!!

 今から更新させていただきます!!

241 :陽炎:08/10(金) 14:46:02 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 千冬が髪を染めたのは、中学校3年生の初めの頃だったと思う。

 俺も誘われたが、当時も生徒会長をしていたし、第一に髪を染める事を考えていなかった。

 髪を染める=不良になる
 
 そういう古い考えしか頭に回らなかったからだ。

 通っている学校では別に校則で髪を染めてはいけないと決まっているわけでもない。

 だけど、自分で染めようと考えた事が無かった。 

 翌日千冬の姿を見ると、どう表現すればいいのか・・・?

 まだ馴染んでないけど、何気に千冬は似合っていた。

 当然おばあちゃんに怒られたが、その髪のせいで人気が上がったのも、言うまでも無かった・・・。

242 :心愛 (GmgU93SCyE):08/10(金) 16:40:19 HOST:ntchba280245.chba.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp

髪染め…いいですょねッ☆*+.。
私も染めたいんですけど…学校が;;
双子設定大好きですVV
これからも頑張って下さい☆+。

243 :結理:08/10(金) 16:42:05 HOST:ser358348006083845
陽炎サンやっぱり才能あると思います

番外編が終わっちゃってもまたステキな作品つくってくださぃね!

244 :陽炎:08/10(金) 19:29:37 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 心愛サマ》ありがとうございます!!
     髪染めです!私も未体験で・・・私もこんな校則な学校に行きたいです・・・。
     双子設定は私もだいぶ気に入ってます!!
     もっと楽しんでいただけるように頑張ります!!
     
 結理サマ》ありがとうございます!!
     そ、そんな!!才能なんて無いですよ(><)!!
     番外編終わっても、また書きたいですねぇ・・・。
     まだ予定してませんが・・・。

 今から更新させていただきます!!

245 :陽炎:08/10(金) 19:40:08 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「じゃ〜ん!!見て見て!」
 
 そういって千冬は俺に何かを突き出した。

 そのパッケージには人の絵のようなのが描かれていて、いかにも染めたような髪の色をしていた。

 まさか、千冬・・・!

 「お前、髪染めるつもり?」

 そうたずねると、当然のように千冬はうなずいた。

 まさか千冬、不良グループに入るんじゃないのか・・・?

 恐る恐る聞いてみると、千冬に笑われてしまった。

 「そんなわけないじゃん!ただ俺的な美学のためだよ?
 千鶴も染めてみれば?」
 
 ちょっと安心したけど、髪を染めるなんて・・・!!

 「いい、遠慮しとくよ・・・。」

 そういうと千冬はウキウキ気分で俺の部屋から出て行った。

 
 翌日見た千冬の姿。それは言うまでも無く、パッケージの人と同じ髪の色をした千冬の姿だった。

246 :陽炎:08/10(金) 19:56:15 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「おはよ。昨日染めたんだけど、ちょっと茶色くなりすぎちゃって・・・。」

 苦笑いしながら千冬は自分の髪を少しだけつまんだ。

 なんていえばいいんだろう・・・。

 白い肌に映える茶色が、とても美しく思えた。

 一言で言ってしまうと似合う。
 
 まだぎこちなく見えるその髪は、多分慣れてしまえばもっと美しく見えるのだろう・・・。

 おばあちゃんにもこっぴどくしかられても、千冬はその髪をなおそうとしなかった。

 当然それで学校に行ったから、注目されるのも分かる。

 いつもの2、3倍は注目されていたと思う・・・。

 先生には注意は受けなかったが、千冬は告白されるので引っ張りダコだった。

 やっぱり、千冬のことは身内のひいき目じゃないんだよな・・・。

 千冬が髪を染めて以来、俺らは学園内のちょっとした名物になってしまった。

 いつも二人でいるときは、一人でいるときよりも目立っていたが、黒と茶色で、『対照的な双子』と言うことで、より目立ってしまった。

 でも、千冬とだったらいっか・・・。
 
 学園内の高等部にまで名物になってしまった、14歳の春。

247 :あき:08/11(土) 00:50:22 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
めっちゃィィ!!!
好きです!あげ〜^▽^

248 :陽炎:08/11(土) 22:15:22 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     喜んでいただけて光栄です!
     そ、そんな!!好きだなんて・・・恐縮です!!
 
 こんなながらもあと少し・・・。ちょっと悲しいです・・。

 でも、今から更新させていただきます!!

249 :陽炎:08/11(土) 22:21:17 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 高校はエスカレーター式に上がっていくので、何となく高校生になったという感覚が分からなかった。

 でも、この一年間は、いろいろな事がありすぎた・・・。
 
 初っ端から無理矢理生徒会長に仕立て上げられてしまったし・・・。

 一番驚いた事は、やっぱり千冬のこと。

 日乃咲が面白そうに千冬との事をつついてきた。

 その次の日ぐらいにそれは起こったから・・・。

 まさかまさか・・・俺が言いたかった事をアイツから言い出そうとするなんて・・・。

 でも、それを言うのは俺の役目だと思ってたから・・・。

250 :陽炎:08/12(日) 12:19:38 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 『親愛なる孫達へ
  おばあちゃんは第二の人生のパートナーを探しに世界一周旅行にいってきます。
  帰ってこなくても心配しないでね?  梅子』

 俺は置手紙を見てため息を一つついた。

 何で俺の周りにはこんな人しか居ないのだろう・・・。

 そのうち千冬もおきてきた。

 おばあちゃんがいないことを伝えると、千冬は飲んでいたコーヒーを噴出して驚いた。

 驚くよな・・・普通。

 別に居てもいなくても、旅行好きのおばあちゃんだし・・・。変わらないか・・・。

 じめじめとした6月の空気は、いいことも悪いことも俺にいろんなことを招き入れてくれた。

 その日の午前中、千冬がコソコソと俺の部屋に入っていくのが見えた。

 多分・・・千冬は俺のことを、“普通の”男だと思っているんだろう・・・。

 つまらなそうな顔で千冬は俺の部屋から出てきた。
 
 「ち、千鶴・・・!」

 俺は一つため息をして言う。

 「俺、そういう女とか、興味ないから。」

 そういって、昼飯の買出しに出かけた。

 俺が好きなのは、千冬しかいないんだよ・・・。
 
 そういえないぐらい臆病で、自己嫌悪がした。

251 :陽炎:08/12(日) 16:05:25 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「千鶴君、今日の会議は第一大会議室だよ。」

 そういって俺のクラスまで迎えに来る日乃咲。

 隣のクラスだし、生徒会も同じなため、結構仲がよかったり悪かったり・・・。

 なんでも、生徒会副会長の2年生に交際を迫られているらしい・・・。

 だからって、何で俺が噂の相手にされなければいけないのだろうか・・・。

 そんな事を考えながら第一大会議室に向かっていると、隣の日乃咲が話し始めた。

 「そういえば今日、千鶴君の弟君に呼び出されちゃった!」

 !! 嘘だろ!?だってこんな・・・一見優等生ぶっているが、実はすごく気の強い女なんて・・・。

 と言うか、何でこの女はもてるのだろうか・・・?
 
 本当の性格知ったら絶対にみんなヒクぞ・・・。

 「何驚いてるの?千鶴君の思ってる感じじゃないからね?
 っていうか、千鶴君の弟君ってカワイーね!ねぇ、私にちょうだい?」

 何言ってんだコイツ・・・。

 「絶対にヤダ!」

 そういって俺は、ちょっと歩調を速くして、第一会議室に入った。

252 :結理:08/12(日) 19:42:48 HOST:ser358348006083845
ぁ−なんかコレ読むとテンション上がります−漱

つづき気になる−ヒ

253 :あき:08/13(月) 00:26:25 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
何か話が繋がってくる感じがイイ!!
あ〜続き気になるけど
終わってほしくないよ!!><

254 ::08/13(月) 12:37:31 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
めっちゃ続き気になります----!!!
更新頑張ってください★

255 :陽炎:08/13(月) 16:51:04 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 結理サマ》ありがとうございます!!
     そ、そんな!!恐縮です!!

 あきサマ》ありがとうございます!!
     そうですか?一応千鶴が振り返ってる感じなんですが・・・。よかったです!好評で!!
     私もまだまだ書きたいですが・・・続きを書きたいような書きたくないような複雑な気分です。

 圭サマ》ありがとうございます!!
    もっと楽しんでいただけるように頑張ります!!

256 :陽炎:08/13(月) 17:16:07 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 それから数日ぐらいたっただろうか・・・?

 俺は自室で宿題をしていた。

 ・・・あれ?俺、辞書学校においてきたんだっけ?

 いや、昨日千冬に貸したような・・・?

 まあいいや。千冬の部屋に確かめに行かなきゃ・・・。

 そう思い、俺は千冬の部屋のドアを叩いた。

 ・・・返事が無い。いいや、あけちゃえ!

 ドアを開けると、千冬は普通にいた。

 返事ぐらいしろよ・・・まさか!俺避けられてるんじゃないのか?

 ドキドキしながら千冬の机の上にある辞書をとって、俺は部屋から出ようとした。

 ・・・なんかずっと何かを言いたそうな目で見られてるんですが・・・!!

 「言いたい事があれば言えば?こういう空気、すっげー嫌い。」

 そういったらいったで、言い返されてしまった。

 「俺はお前が気に食わないんだよ!」

 ・・・なんて理不尽な!!

 ってか俺、何か嫌われるような事したか?

 まさか!!日乃咲のやつ、千冬に何か余計なこと吹き込んだんじゃないのか!?

 俺が千冬のことスキだって・・・バーレーテールー!!??

 俺もちょっとムキになっていった。

 「そこまでいうのなら、解決案を出すのが筋だろう?どうすればいい?」

 自分でもなんでこんな事いったんだろう・・・?

 でも口が止まらなくなっていった。
 
 「それとも何か?俺に死んでほしいのか?」

 もしも本当に千冬に嫌われてたらどうしよう・・・?

 そんな時、千冬が口を開いた。

 心臓が爆発寸前で、本当に息が止まるかも知れない・・・。

257 :陽炎:08/13(月) 17:26:14 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「お、俺はただ、千鶴が・・・。」

 真っ赤になりながら千冬がいう。

 ・・・千冬メチャクチャカワイイ・・・。

 って!こんな時に何考えてるんだ、俺!?

 でも・・・ヤバイ、理性がなくなるか・・・

 自分でも気がついたときには千冬の近くにいて、千冬を押し倒していた。

 真っ赤になりながら上目遣い・・・真面目に可愛い!

 必死になって抵抗する千冬が、愛おしくて奪いたくて・・・。

 唇はまだとっておこう。

 俺は千冬の額に軽くキスを落とした。

 「ヒャッ!」

 千冬はビックリしたような声を出す。

 か、可愛い!!

 嫌いって断言されるのは今度でいい・・・。

 今日だけはカンベンして・・・。

 乱れた千冬を見ながら、俺はクスッと笑った。
 
 「今度、さっきの続きを聞かせてもらう。しっかり考えておけよ?」

 そういって俺は、自室へと戻っていった。

 自室に戻ってから気がついた・・・と言うかハズカシさがこみ上げてきた!!

 何やってんだよ、俺!?

 ずっと心臓がバクバクと激しくなっていた・・・。

258 :あき:08/13(月) 23:15:30 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
あげあげ〜!!!!

259 :陽炎:08/14(火) 09:53:27 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     更新の度アゲやコメをいただけてとても嬉しいです!!
     期待に副えるように頑張らせていただきます!!

 今から更新いたします!!

260 :陽炎:08/14(火) 10:31:17 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 次の日の夜、俺は自室で本を読んでいた。

 すると、ドアをノックする音が聞こえる。

 千冬・・・。もう、答えを言っちゃうんだ・・・。

 「ハイ」と返事をすると同時に千冬が部屋に入ってきた。

 しどろもどろに千冬は喋り始めた。

 「お、俺・・・千鶴のこと・・・」

 嫌われるかもしれない。

 今度は本当に・・・。

 そう思うと自分の方が先に気持ちを伝えたい・・・。

 俺は千冬を抱き上げて、自分のベッドに押し倒した。

 俺はメガネをはずし、耳元で囁く。

 「好きだよ、千冬。」

 自分でも恥ずかしい・・・!!

 でも千冬はほんとに真っ赤になっていた。

 千冬は抵抗して俺を突き飛ばそうとしていた。


 そんな千冬が可愛くて可愛くて!!
 
 もう少しで俺のもの。もう少しで俺の千冬・・・。

 そう思うと理性なんて吹っ飛んだ。

 ちゅっと唇を合わせる。

 だんだん深くしていく・・・。

 唇を離すと、千冬は息苦しそうな、ハズカシそうな顔をしていた。

 「可愛いな・・・お前。」

 つい本音が出てしまった。

 千冬の鎖骨に俺の唇を残す。

 俺の千冬になるんだ・・・。

 そんな時、電話がなった。

 こんな時に・・・おばあちゃんだろ?

 案の定おばあちゃんで、電話の向こうから思いっきり怒鳴られた。

 電話に出た後また部屋に戻ると、千冬は寝ていた。

 クスッと笑って千冬を部屋に運んだ。

 今日はファーストキスだけで我慢してやるか・・・。

261 :陽炎:08/15(水) 20:39:57 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 次の日、生徒会会議が長引いてしまった・・・。

 「そいえばさ・・・」

 終わった頃、日乃咲が話しかけてきた。

 「見ーちゃった。千冬君の胸の辺り・・・。」

 げ・・・。コイツに見られたのか・・・。

 「今日が楽しみだね?」

 そうひやかされたけど、嘘ではないな・・・。

 「まぁな」と返して、俺は急いで家に帰った。

 家に帰ると、風呂場からシャワーの音が聞こえた。

 俺はもう、我慢の限界かも・・・。

 「見ーつけた。」

 ビックリしたように俺を見る千冬。

 「何勝手に入って来てんの!?」

 そういわれたが、もう俺には聞こえていなかった。

 最後に見た千冬のハダカは13歳の時だっけ・・・?

 その時より筋肉質ですらっとした男の身体になった千冬に暫し見とれていた。
 
 嫌がる千冬も乗り気になってきたし・・・。

 俺と千冬が初めて結ばれた15歳の梅雨。

262 ::08/16(木) 22:48:40 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
あげッッ★

263 :陽炎:08/17(金) 19:17:50 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 更新が遅れました!ゴメンなさい(><)
 
 圭サマ》ありがとうございます!!
    一言一言に励まされます!!

 皆様には本当に感謝しております!
 皆様のおかげで『桜舞』は番外編までくることができました!
 そんな『桜舞(番外)』も残す所あと1話(?)となりました!!
 名残惜しさもありますが、皆様に支えられて後1話を、より良いものにしていきたいと思います。
 後もう少しだけ、『桜舞』にお付き合い下さい・・・。

264 :陽炎:08/17(金) 19:28:49 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 俺が一番の思い出としている事、それはまだ記憶に新しい『誕生日』と言うものだった。

 事の発端は『樺城兄弟愛好部』が主催する、樺城兄弟のバースディパーティだった。

 ついそこで本音が出ちゃったのだが・・・。

 誕生日の朝に(多分シュリーの)黒服たちに気絶させられて、誘拐されるし・・・。

 千冬は千冬で、その後熱出すし・・・。

 でも俺的にこの16年間で、一番最高な誕生日だったんだと思う・・・。(多分)

265 :紅朱:08/18(土) 10:58:46 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
あと1話ですか…
もうすぐ終わっちゃうんですね…(泣

後もう少しどころか
私は何処までもついて行きますよ!…オイ

続き楽しみにしてます!頑張ってください


266 :陽炎:08/18(土) 22:37:13 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 紅朱サマ》ありがとうございます!!
     そうなんですよ・・・。もう終わっちゃうなんて・・・。
     そういっていただけると励みになります!!
     もう少しですが、ご期待に副えるように頑張ります!!

 今から更新させていただきます!!

267 :陽炎:08/18(土) 22:44:19 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 「ね、千鶴君。」

 そう話しかけてきたのは、クラスの女子生徒だった。

 何だろう?この子と話したことはあまり無い・・・。

 「あのね、今日の放課後なんだけど、暇?」

 いきなり聞かれて戸惑いながらもうなずくと、その女子生徒は大げさに喜びながら続けた。

 「あのね?今日の放課後、樺城兄弟愛好会主宰の樺城兄弟御生誕記念日のパーティするの!」

 ご、御生誕記念?誕生日会って事か?

 「来てくれる?」

 そこまで言われると断りようが無かった。

 まあ、久々に生徒会会議もないし・・・。

 「いいよ。」といい終わるか終わらないかのうちに、その女子生徒はまた喜びながら走っていってしまった。

 走りながら彼女は、俺に向かって「放課後、第二家庭科準備室に来てね〜!!」といっていた。

 多分千冬も誘われるんだろうな・・・。

268 :あき:08/18(土) 23:34:41 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
思い出しますね〜!!!
あと1話とか…最後まで見守りますよ♪
あげ!

269 :結理:08/19(日) 15:19:48 HOST:ser358348006083845
あと一話かぁ…(泣)

また書く予定ありますかっ?
また書いて欲しいです!

270 :陽炎:08/19(日) 17:17:34 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     あと1話です・・・。
     私も最後まで全力を出し切りたいと思います!!
     
 結理サマ》ありがとうございます!!
     あと1話ですねぇ・・・。
     もう『桜舞』は書くことは無いですが、違う作品なら考えてます!(ちょっとした宣伝だったり・・・。)

271 :陽炎:08/19(日) 19:54:20 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 放課後。第二家庭科準備室に行ったら、取り押さえられてしまった!!

 なんか・・・異様なほどコスプレ(王子?)っぽい服を着せられてしまった・・・。

 ほんとに千冬来るのか・・・?

 そう思っていると、千冬は同じような服で登場。

 なんか千冬、ノリノリ・・・・?

 女子生徒達もとっても楽しそうだった。

 最後に一言頼まれたが、即興の建前で喋るのが精一杯だった。

 だけど・・・自分でもなんであんな事いったんだろう・・・?

 「ここで、10年間親無しで頑張ってこれた、俺を支えてくれた人に感謝したいと思います。」

 何言ってるんだ?俺・・・。

 ちらりと千冬を見ると、期待に満ち溢れた眼で見られている・・・。

 まあ、パフォーマンスだと思ってくれるだろう?

 ちゅっ

 軽い口付け。それだけで一気に会場がゆれるほどの歓声。

 千冬もフリーズしちゃった・・・。

 なんだか急に気恥ずかしくなり、逃げるように会場を後にした。

 本当の誕生日まで後一週間を切ったぐらいだっただろうか・・・?

272 :海菜:08/19(日) 21:26:45 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
さらに番外編が増えてる★*゜・。
嬉しいワ--+

●*-頑張ってね-*●

あげぇ↑♪*

273 ::08/20(月) 11:02:57 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
も--めっちゃかっこいいし可愛いです!!!
ウチの周りにもいてほしい!!!笑
あげw

274 :陽炎:08/20(月) 13:22:11 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 海菜サマ》ありがとうございます!!
     喜んでいただけて光栄です!!
     応援、とても励みになります!!

 圭サマ》ありがとうございます!!
    キャラクターを愛していただけて、ウレシハズカシ・・・とても光栄です!!

 今から更新させていただきます!!

275 :陽炎:08/20(月) 14:03:19 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 終業式が終わっても、俺はまだまだ沢山やることがあった。
 
 来週までに二学期の生徒会費の集計なんて、俺以外でも出来るだろ・・・。

 と言うかなんで日乃咲は逃げたんだよ!?

 自室でぶつぶつ言いながら必死で電卓を叩いていた。

 時計を見ると、もう2時をまわっていた。

 そろそろ寝なきゃ・・・。

 ベッドの上で横になっていると、まもなくして千冬が部屋に入ってきた。

 ・・・何するつもりだろう?

 狸寝入りをしながら様子を伺っていると、不意に頬に何かが当たった。
 
 千冬が・・・千冬が自主的に俺に、ホッペにチューを!!

 ちょっとした感動。

 これは・・・誕生日マジックか・・・?

 立ち去ろうとする千冬の腕を引っぱり、ベッドに押し倒した。

 「何しにこの部屋にきたの?」
 
 そうたずねると千冬は、俺の下で慌てていた。
 
 可愛いなぁ・・・。

 そう思っていると、つい、唇を重ねたくなってしまう。

 唇を重ねると、千冬はいつも苦しそうな、キモチよさそうな顔をする。

 唇を離すと、千冬はいつも物足りなそうな顔をする。

 そんな表情が見れるのも、俺だけの特権・・・。

 「千冬、誕生日おめでとう。」

 心の底から、千冬の誕生した事を祝った。

276 :陽炎:08/20(月) 20:04:02 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
「ち、千鶴も、誕生日おめでとう。」
 
 照れながら言う千冬。可愛くて可愛くてしょうがなくなった。
 
 俺は千冬を半分犯すように抱いた。

 まだ痛いのは知ってる。けど、それを聞こえなかったように強く、荒く抱いた。

 その後のことは、思い出せない・・・。

 朝。俺は呼び鈴の音で起きた。

 こんな時間に押しかけてくるなんて・・・。日乃咲だろ?

 渋々起き上がり、日乃咲と話をしたまでは覚えている。

 その後黒服によって俺らが気絶させられたまでは記憶にあるんだが・・・。


 ここは・・・どこ?

 窓が一つしかない部屋の、ベッドで寝かされている・・・。

 突然ドアが開いたと思ったら、メイドさんたちにいきなり服を脱がされ、違う服を着せられてしまった・・・。

 タキシード?みたいな?

 そしてそのまま大広間まで連れて行かれてしまった。

 ここは・・・嬢松邸!!
 
 やっぱり主犯は日乃咲だった。

 そこで本当のイイナズケの嬢松柚水と合わなきゃいけないなんて・・・。

 千冬の勘違いのおかげで、料理食べたらすぐ帰らせてもらえたんだが・・・。

 誕生日ってこんなに疲れるっけ・・・?

 俺は着替えを済ませて居間におりながら考えていた。

 居間には千冬がまだそのままで座っていた。

 なんだか顔色が悪い・・・。

 「どうした?」っとたずねても、なんでもないと返されてしまう・・・。

 千冬が着替えを済ませ、また居間に戻ってきた時、本当にやばいんじゃないかと思った。

 顔も赤いし、もしや・・・?

 そっと千冬の額に手をそえる。

 熱い!やっぱり熱か・・・。

 ちょっと叱ってやろうと思ったが、熱のせいでさらに潤む眼にちょっと俺までもがふらついてしまった。

 とにかく、千冬を運ぼうと思ったときだった。

 ギュッと千冬が俺に抱きつく。

 ・・・不安になったんだろうな。イイナズケなんて。

 千冬を抱えて、俺は千冬の部屋に向かった。

 その間も、千冬は俺の胸に顔をうずめ、ギュっと抱きついていた。

277 :結理:08/20(月) 22:55:35 HOST:ser358348006083845
今日、部活の先輩に怒られてヘコんでたんですが、、読んだらテンションが回復しました
ありがとうございます…ニ
次の作品も始まったらまた読みますね
もちろん、舞桜も終わってしまうの残念ですがォ
頑張ってください!
応援してますっ

278 :陽炎:08/21(火) 17:25:22 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 結理サマ》ありがとうございます!!
     そ、そんな!!恐縮です!!
     でも、ちょっとでもお役に立てて光栄です!!
     次の作品も呼んでいただけるなんて!!嬉しいです!
     期待に副えるように頑張ります!!
     応援ありがとうございます!!

 今から更新させていただきます!

279 :陽炎:08/21(火) 17:34:47 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 俺がおかゆを持っていくと、千冬はやっと眼が覚めたらしい。

 蓮華一杯におかゆをすくい、フーっと息をかけて千冬に差し出すと、千冬は照れながら拒んだ。

 「いいじゃん・・・今日ぐらい甘えてよ。」

 そういうと、渋々と口をあけてくれた。

 千冬の眼が熱のせいで潤んでいる。

 可愛いなぁ・・・と思っていたら自分でも分からぬままキスをしてた。

 舌が絡み合う音だけが響く。

 話すと、上目遣いがさらに潤んでいる・・・。

 本当に俺がやられてしまう・・・。

 おかゆを口の中に流し込んでやると、また真っ赤になってた。

 そんな千冬が、その後あんな事を言うなんて・・・。

280 :陽炎:08/21(火) 17:52:35 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 多分千冬も熱があったから言ったのだろう・・・。

 「寒い・・・寒いよぉ・・・。寒い。一緒に布団入ってぇ?」

 !!! ちょっとビックリ・・・。

 そ、そんな・・・千冬から誘うなんて・・・。

 そう思いながら布団に入ると、千冬はもぞもぞと俺の腕の中でうずくまり、そのまま寝てしまった。

 クスッと笑いながら俺も寝ちゃったんだけど・・・。

 
 翌日目覚めると、千冬はもうおきていた。

 案の定昨日言った事は忘れていて、そのことを教えると真っ赤になっていた。

 可愛いなぁ・・・。

 思わず頭をなでる。もう熱も無いみたいだし・・・。

 「千鶴!誕生日過ぎちゃったけど・・・。」

 あぁ。あれか・・。

 「本当に、いつも俺を支えてくれてアリガト」

 なんか言ったらいったで恥ずかしくなってきた・・・。

 「俺も、いつもドジばっかりだけど、千鶴のおかげでここまでこれたから・・・。ありがとう!」

 なんて、千冬も可愛いこと言っちゃってくれるし・・・。

 俺が黙っていると、千冬がもじもじし始めた。

 可愛い奴だなと思い、押し倒す。

 唇を重ね、だんだん深いキスへ・・・。
 
 「朝だよ?」って千冬に言われても関係ない。

 
 俺は、16年間千冬とともに生まれ、千冬とともに生活してきた。

 千冬ナシの生活なんて、俺には無いも同然。

 千冬のためなら何でも出来る。なんでもしてきたつもりだ。
 
 冬だけに舞う鶴なら、俺も千冬だけの千鶴だから・・・。

    『桜舞 番外編〜冬に舞う鶴〜』END

281 :陽炎:08/21(火) 18:00:51 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 わ〜終わっちゃいました・・・。
 
 なんというか・・・。千鶴君より千冬君のほうが書きやすいですね、やっぱり・・・。

 ここでちょっと秘話を。

 千鶴は名前すぐ決まったんですが、千冬はなかなかの曲者でした・・・。

 いくつかの候補の中からやっと決まった感じです・・・。(といっても、千冬と千尋と千影と千積だけですが・・・。)

 有亜さんもシュリーもすぐ決まりました!(有亜さんは友達から一文字もらってつけたんですが・・・)

 柚水チャンが一番悩みました・・・。

 そんな桜舞でしたが、最後まで見ていただいて光栄です!!ありがとうございます!!
 
 番外編まで見ていただいて・・・。本当に幸せ者ですね私・・・。

 本当にアゲを下さったり、コメを下さったり、応援してくださった皆様も、ただ見ていただけるだけでも光栄です!!

 ありがとうございましたぁ!!!

 P.S.
  次回作書きますよぉ〜!!(ちょっとした宣伝です)

282 :紅朱:08/21(火) 18:56:14 HOST:ntnigt082057.nigt.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
番外編も完結おめでとうございます!
…終わってしまうのですね(泣
いつも楽しくそりゃーもう楽しく読ませて頂きました
ホントにお疲れ様でした

次回作楽しみにしております!!!

283 ::08/21(火) 19:03:53 HOST:softbank219024050176.bbtec.net
完結おめでとうございますww
ホンマにこれで終わりなんですか・・・
ずっとファンでした!!!
ってか・・・これからもファンですからッッ
お疲れ様でした★
次回作も楽しみにしてますw

284 :陽炎:08/21(火) 19:56:42 HOST:p129.net059084112.tokai.or.jp
 紅朱サマ》ありがとうございます!!
    終わってしまいました・・・。
    そ、そんな!恐縮です!!
    ほんとにありがとうございました!

 圭サマ》ありがとうございます!!
    本当にオワリなんです【泣
    そ、そんな!!ファンなんて恐れ多いです!!(><)
    本当にありがとうございました!

 実はもう次回作開始しちゃってます☆【ぇ

285 :芽衣:08/21(火) 23:52:43 HOST:07011021402803_ae.ezweb.ne.jp
あ−
ツイに………
終わってしまいましたか(泣


もうファンです!!!!
これからも読ませて下さい☆★

286 :結理:08/22(水) 00:49:46 HOST:ser358348006083845
お疲れさまでした−漱
桜舞も番外編の方も好きでしたっ
なので終わってしまってちょっと寂しい感じです…,
次の作品頑張ってくださいっ!浮ワた読みます+゚。

287 :陽炎:08/22(水) 14:39:30 HOST:p193.net219126003.tokai.or.jp
 芽衣サマ》ありがとうございます!!
    ついに終わってしまいました・・・。
    そ、そんな・・・ファンだなんて!!もったいないお言葉です!!ありがとうございます!

 結理サマ》ありがとうございます!!
     そ、そんな!!恐縮です!!
     私もちょっと寂しいです・・・彼ら(千冬たち)にあえなくなるなんて・・・【ぇ
     ありがとうございます!!頑張ります!!

 保管庫に保存してもらいたいなぁ・・・。

288 :あき:08/22(水) 20:45:46 HOST:ZG202204.ppp.dion.ne.jp
良かったですよ!!!
最後の終わり方もさっぱりしてて♪
すごいスキです!
次回作も期待してまってますね〜^^

289 :陽炎:08/23(木) 14:52:54 HOST:p193.net219126003.tokai.or.jp
 あきサマ》ありがとうございます!!
     そういっていただけると嬉しいです!!
     す、好きだなんて・・・恐れ多いです(><)
     本当にありがとうございました!!

290 ::09/15(土) 15:08:38 HOST:ser359479006659638
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ピコ森
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