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-お前にもう一度逢いたくて-

1 :(xFy/V8wehE):09/04(火) 20:02:41 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

こんにちは!
こないだ完結した「SunSet.」を
書いていた優です*
今日から、これを書いていきますので
応援宜しくお願いします★




-お前にもう一度逢いたくて-



2 :(xFy/V8wehE):09/04(火) 20:06:58 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


俺の名前?

“ 桜 礼 ”(サクラ レイ)


昔からこの女みたいな名前が嫌だった。

名前のせいで友達と言える程の人が

少ししか居ないのがこの俺。


でもあいつは違った。

俺の数少ない幼馴染。

女。

こいつは女。


“ 外岡 涼 ”(トノオカ リョウ)

名前が男みたい。

いっそ俺の名前と交換してくれ。


名前が嫌な、

俺とあいつの物語。




-お前にもう一度逢いたくて-


3 :(xFy/V8wehE):09/04(火) 20:10:53 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「れぇーいっ!」

バリバリ女声で俺の名前を呼んだのは涼。

ま、女だけど。


「まとわりつくなって」

「いーじゃん!幼馴染なんだからぁ」


こんな日常茶飯事が繰り返される。

はあ…


「礼!」

今度は男の声。

友達の“ 日向 亮太 ”(ヒナタ リョウタ)

こいつの名前が羨ましい。


今日もいつもの毎日が過ぎていく。


*+*+*+*+*+*+*+*+*


今日はここまでです!


4 :有-you-:09/06(木) 16:01:12 HOST:ser356610003810542
前の作品も見てました!で、始めてレスってみましたッ!!
新しいこの小説も毎日遊びに行くので頑張って下さい!!

5 :有-you-:09/06(木) 16:01:58 HOST:ser356610003810542
前の作品も見てました!で、始めてレスってみましたッ!!
新しいこの小説も毎日遊びに行くので頑張って下さい!!


後、一般で最後のラブレターと言う小説を書いてるのでまた遊びにきて下さい茸

6 :(xFy/V8wehE):09/07(金) 09:55:08 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>4-5様

ありがとうございます★



7 :(xFy/V8wehE):09/07(金) 10:02:04 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「日向!」

亮太が担任に呼ばれて行ってしまった。
亮太はスポーツマンだからな…
推薦とか決まってるんだろう。

「ねぇ礼〜」

甘ったるしい涼。


「ねぇってば」

…俺は、こいつの事が好きだったりする。


「礼?聞いてる?」

小さいときから。


「礼!」

大きい声を耳元で出した涼の声で我に返る。


「何だよ」

「礼が聞いてくれないからじゃん・・」

しゅん、となった顔でうつむく涼。


こういうとこが可愛くて

好きだったりする。


「はいはい」

俺は頭を撫でた。

これでも結構緊張してる。


「礼!」

パァっと顔を喜ばせて抱きつく涼。


この時間が…

好きだったりする。



8 :ぐりこ:09/07(金) 16:30:17 HOST:ntfkok070074.fkok.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
おひさ〜
ぐりこです^^
やっぱり優の書く小説面白い♪

9 :(xFy/V8wehE):09/12(水) 22:03:46 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>8 ぐりこ

かきありがとう(^ω^)
面白いとか嬉しい〜♪



10 :(xFy/V8wehE):09/12(水) 22:07:14 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「おい桜ぁ〜」

クラスの時々話す奴に呼ばれた。


「また外岡とイチャこいてんのか〜?」

茶化すように言ってくる。

ちょっと照れる。

だなんて恋人でもないのに…


「違うの〜!礼はただの幼馴染!」

涼は言った。

寂しかった。

俺はやっぱり“ただの幼馴染”でしかないんだ。


「そうなの?じゃあ外岡貰っちゃおうかな〜」

クラスの奴は更に茶化す。


「やめてよ〜あたしは礼のなのっ」

ドキン


心が躍った。


「何なの?外岡ぁ!どっちなんだって〜」

そう言いながらクラスの奴は去っていった。


なぁ涼。

どっちなんだ?



11 ::09/12(水) 22:09:23 HOST:so5.cty-net.ne.jp
ぁげー!
新作ですね!
あげありがとうございました!
今、少しだけ新作かいてます(名前は違いますが)
「君一色」っていうのです。
また見てください!
両方と同時進行でがんばります><

12 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:14:52 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>11 章さん

あげありがとうございます★
同時進行頑張って下さい、
時間があるとき見に行きますね^^



13 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:16:31 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「礼、今の……じゃないからね」


え?

涼が何て言ったのか分からなかった。



「何て言った?」

「聞いてなかったの?ひどいっ!
 もういいから、教室行くよ〜」

涼に引っ張られ

教室に向かった。



14 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:19:30 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「おっ!カップルの登場〜」

さっき俺らを茶化した奴等が

俺と涼が教室に入った途端また茶化す。


「だから!違うって!」

涼は必死に否定。


そんな涼が少し…寂しかった。

そんなに否定しなくてもいいだろ。


冗談でも…「恋人」そう言って欲しかった。

なんて、俺のただのわがままに過ぎないけど。


「礼!」

亮太が戻ってきた。


「おお、何の話だった?」

「陸上」


やっぱりな…

スゴイな…


「ま、良い話じゃないけどな」

ははっ、と亮太は笑い、席に着いた。


そのときの亮太の顔はどこか

寂しそうだった。



15 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:22:32 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


興味のない授業なんて聞いてない。

ただ窓の外を眺めるだけ。


「桜!読め!」

いきなり振られた。


は?

どこだし…



「I want to…」

大嫌いな英語。


そういえば俺は今中2。

英語なんて嫌いだ…


「よし」

座って良いぞという合図なのだろうか。

俺は席に座った。


それを面白おかしく眺めてる涼を見つけた。


あいつ…あとで怒っておくか。


16 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:25:52 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

授業終了の鐘。

「れーい!」

すぐに涼は寄ってくる。


「いつもいつも来るなって。
 暇人だなあ…」

「暇人じゃないもん。
 美香が居るもん!」


そういうと、栗田美香(クリタ ミカ)とかいう人を引っ張ってきた。

「ちょっと涼…」

栗田は困ってた。

涼の強引さには負けるだろ。


「涼には大変だろ」

俺は栗田に話しかけた。


「ひどくない?」

そういう涼をあえて無視して。


「えっ…あの…」

栗田は顔を赤らめていた。


は?

何?


「ちょ、美香来て!」

なにやら怪しく涼は栗田を引っ張っていった。



17 :(xFy/V8wehE):09/14(金) 23:29:11 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

栗田は涼に説教を受けているらしい。

面白くて笑った。


「お前、楽しそうだな」

1人で怪しく笑う俺に気づいたのか

亮太は俺のところにやってきた。


「あいつを見てると面白くてな…って!?」

亮太の顔を見ると、顔を真っ赤にしていた。


「は?どしたんお前…」

「いや…言わないでおく…いや言っておこうか…」


亮太はすごく迷ってる。

「いや、言おう!」

決心したのか俺の前の席のイスにどかっと座った。


「俺は外岡のことが好きなんだよ…」



え?

は?

今何て?


涼のことが好き…?



18 : :09/15(土) 08:32:26 HOST:balm.aitai.ne.jp
あげます!!
おもしろい

19 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 12:15:21 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>18 さま

ありがとうございます★


20 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 12:19:12 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

前書いていた
「グランド奇跡。」という小説のスレッドが
見つかったので、そちらも同時進行で
更新していきたいと思っています。
どちらもよければ読んで下さい。


21 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 12:21:54 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>20をお読み下さい


---

「は?お前今なんて…」

「だから、俺は外岡が好きなんだって。
 何回言わせるんだよ。」

複雑そうな顔をして亮太は見つめた。


そんな。

ライバルがこんなに近くに居たなんて。

思いもしなかった。


「ごめんね礼!」

涼が栗田を引っ張って戻ってきた。


亮太を見るといつもの平然とした顔に戻っていた。

さっきまでの真っ赤な顔はどこへやら。


俺はきちんと亮太を見ていれば、

亮太の事に気づいていたかもしれないのに。


もう時は遅すぎたのか…?



22 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 12:24:33 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>20をお読み下さい

---

「礼?」

涼は亮太を見ている俺を見て言った。


「あ?」

「何で亮太君見つめてるの?」

「なんとなく、な」


なんとなく。

それでよかったのだろうか。


亮太もまた、俺を見ていた。

“頼むから応援してくれ”

そう言っているかのように。


あぁそうか。

涼と亮太を2人にすればいいんだな。


「栗田、ちょっと話があるんだけど」

俺は栗田を呼んで教室を出て行った。

“よっしゃ!”という顔の亮太と

“え?”という顔の涼を置いて。

顔を赤らめている栗田と一緒に静かに歩いていった。




23 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 16:42:16 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>20をお読み下さい

---

「桜くん、どうしたの?」

「あ?いや…何でも無いけど」


栗田はまだ顔を赤らめていた。

何だ…?こいつ…


「俺は涼と亮太を2人にしてやったんだよ」

「…何で?」


「…言わないでおく」

「…そっか」


俺と栗田はいつのまにか中庭に来ていた。


授業開始の鐘がなる。

「おい、栗田。お前戻った方が良いんじゃねえの?」

栗田を巻き込むのは良くない。


「え、桜くんは?」

「俺はいいや。サボる…」

「じゃあ私も」


ビックリした。

しっかりしてる栗田がサボるなんて。


俺と栗田は、

緑が綺麗なイチョウの木の下のベンチに

ただただ座っていた。



24 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 16:49:26 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

授業終了の鐘がなる。

「戻るか?」

「うん」


そういって栗田と共に教室へ戻る。


「おっ?新しい彼女か?」

教室には入ってすぐ、茶化したクラスの奴が言う。

「ちげぇよ」

俺はそう言ったけど

「ち、違うよ」

明らかにおかしい、顔を赤らめてる栗田が言った。


「礼!」

「…涼」

「どこ言ってたの?」

「中庭」

「そっけないよ?返事が。」

「あ〜もういいだろ!!」


大声を出した。


教室のド真ん中で。



25 : :09/15(土) 17:07:58 HOST:balm.aitai.ne.jp
あげます

ちがう方の小説も見に行きますね!!

26 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 17:56:59 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>25 さま

あげありがとうございます*.
見に来てくれるんですか?
ありがとうございます^^



27 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:05:31 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

涼がうざかった。

そんなこと、今まで一度も無かったのに。


何か、頭がムシャクシャする。

亮太は不安げに見る。

栗田も驚いた様子で居る。

一番驚いてるのは涼だった。



「…礼、ごめんね」

「あ、ごめん、俺も…」


その瞬間、

涼は走り出した。


「おいっ…」

俺は追いかけようとした。

だけど…


「お前が行くなら俺が行く」

亮太はそう言って、涼の後を追いかけて行った。



何してんだ、俺…


28 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:08:14 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


みんなが見てる中、

3時間目の授業開始の鐘がなり、

担当の先生が入ってきた。


「何やってるんだ、始めるぞ」

先生の声でみんな席に着く。


栗田と一瞬目が合った。

不安げにこちらを見ていた。

俺はすぐに目をそらして、席に座った。



涼、ごめん。


ただそれだけが言いたい。



29 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:09:58 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「じゃあこれで終わりにする」

授業が終わった。

給食まであと1時間。


「桜くん…」

何か言いたげな顔で栗田が近寄ってきた。


「俺、涼探しに行ってくる」

俺は走り出した。


おい涼、

どこに居るんだよ…。


30 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:13:01 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


授業開始の鐘が鳴っても俺の足は止まらない。

涼。

それだけが頭の中で回っていた。


理科室に入っては出て、

被服室に入っては出て、

中庭に行っては走る。


裏庭…そこしかなかった。



俺の足音がコンクリートの裏庭に響く。




「ヒック…」

泣き声がした。

これは涼の泣き声だ。


「りょ…」

涼の名前を呼ぼうとした途端、


「大丈夫だから」

そう言う亮太の声が聞こえた。


呆然と立ち尽くすしかなかった。



校舎と校舎の間に、

2人で寄り添う涼と亮太の姿を見たから。


31 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:15:29 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「あ…」

亮太が俺を見つけたらしい。

「あ…」

涼も気づく。


何してんだよ、2人で寄り添って。

イラつく。



「涼、さっきはごめん」

俺は言う。


「あ、あたしが悪かったから…いいの」

「おい」

亮太が話をさえぎった。


「…何だよ」

「今涼ちゃんは傷ついてるんだ。
 俺が今話を聞いてやってるんだからあっちに行っとけ」


亮太はこんな奴だったか?



32 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 18:18:41 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「…分かった」

亮太に押され教室へ戻る。


「どうだった?」

栗田が心配そうな顔で言ってきた。


「普通だった」

「そっかあ」

安心した顔でうなずいていた。


なあ涼。




俺のとこに来い。




だなんて格好良いこと、

いえるはずないか。


亮太を裏切る事になるから。

33 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:07:42 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


4時間目がいつも通り始まる。

涼と亮太はまだ帰って来ない。



ふと外を見た。

1年がグランドでサッカーをしている。


すると。

ガラガラ…と教室のドアが開いた。


みんなはドアに注目する。

俺も見た。


そこには、

亮太と涼が居た。


「涼…」

俺は肘をついていたけどあまりの驚きに

ガクン、と手が崩れた。


「先生、遅れてすみません。」

亮太はそう言った。

「いいから、座って…」

そう言って促した。


涼を席に座らせると、

亮太は俺の席の後ろに座った。



34 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:10:27 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


…後ろから肩を叩かれた。

振り向くと、さっきとは違った亮太の顔があった。

どこか寂しげで…今にも泣き出しそうな顔だった。


「何だよ」

俺はぶっきら棒に言った。


「放課後話があるんだ。
 残っててくれるか?」

「…おぅ」


話って…なんだ?

やっぱり涼のことが絡んでいるんだろうか?


放課後になってほしくない、

ふいにそう思ってしまった。



その後もいつも通り授業は進み、

ただ後ろから視線を強く感じるだけだった。


そしてとうとう、

放課後が来てしまった。


35 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:13:48 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「さようなら」

担任の挨拶で、クラスのみんなは

部活に行く人や帰る人で賑わった。


「おい、今日少し遅れるから」

同じクラスの陸上部の奴に

そう伝えている亮太。


何の話をされるんだろう。

ただ俺は待つ事しか出来なかった。


みんなが教室から出て行き、

残りの人数もわずかになってきた。


「なあ…礼」

ゆっくりと亮太は話し出した。


いきさつを。




36 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:18:30 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「あ〜もういいだろ!!」

外岡と話していた礼がいきなり叫んだ。

驚いてその様子を見る。


「…礼、ごめんね」

「あ、ごめん、俺も…」

2人して謝ってる。

その瞬間、外岡は走り出して

教室から出て行った。


その次の瞬間にはもう、

俺の脚は動いていた。


行こうとしている礼。

だけどそれはさせない。


「お前が行くなら俺が行く」

そう言って教室を出た。


外岡を探しに。



37 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:20:36 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「ハァハァ…」

息が乱れる。

外岡はどこにも居ない。


どこ行ったんだ?

理科実験室。

パソコン室。

どこにも居ない。


と、裏庭に差し掛かった途端…。

「ヒック…」

どこかで泣いている声がした。



よく耳をすませる。

コンクリートの裏庭の、

校舎と校舎の間の所からだった。




38 :(xFy/V8wehE):09/15(土) 21:22:40 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

俺はそっと覗き込む。


見ると、外岡が体育座りをして

泣いていた。


狭い、

2人ぐらいしか入れないこの隙間で。


「おいっ…」

声を掛けた瞬間、ビクッと

外岡の身体は飛び跳ねた。


恐る恐る顔をあげる外岡。

「俺だよ、日向。」

そういうと、安心したような顔を見せた。


何だか、

外岡が本気で好きになった。


…気がした。



39 :(xFy/V8wehE):09/16(日) 17:46:16 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>20をお読み下さい

---

「亮太くん…」

まだ涙目の外岡。


抱きしめたい。

強く思った。

好きだ。

外岡が好きだ…。


いや、まだいけない。

外岡はまだ傷ついてる。

礼のことで…。

礼のことで傷ついてるなんて

思いたくなかった。

けど、本当に傷ついてるんだ。



俺なら外岡に

こんな悲しい想いはさせないのに。




40 :(xFy/V8wehE):09/16(日) 22:39:47 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「大丈夫か…?」

俺は少し遠慮気味に聞く。


「うん、ありがと」

そう言う外岡の隣に座った。

コンクリートの冷たい感触がする。


「…どうしたんだよ」

「…礼に嫌われちゃったかな。」

「何でだよ」



そんなこと、聞かなきゃ良かった。




「あたし昔から礼の事好きだったのにな…。
 美香も礼の事好きだから、応援してたけど…。
 さっき美香連れて礼が行っちゃって、
 寂しくてしつこく聞いちゃったから…。
 絶対嫌われちゃったよね。」


涙目。

なあ、

俺じゃダメかよ。



そんなに礼が良いのかよ。


41 :(xFy/V8wehE):09/16(日) 22:42:16 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「…俺じゃダメか?」

こんな言葉、いつの間にか口から出ていた。


「え…?」

外岡は驚いている。

驚くのも無理ないよな。


「礼みたいに悲しい思いはさせない」

俺なりに言ったつもりだ。



「…ごめん」





やっぱりな。


「いいんだ」



「だけどもう少しだけ、こうしていて…」

外岡は俺の腕を掴み、

自分の肩に回した。




42 :(xFy/V8wehE):09/16(日) 22:47:37 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


授業開始の鐘が鳴ったり、やんだり。

鳴ったりやんだり。


その間もずっと、外岡は泣いていた。

やっぱり外岡は礼しか似合わない。


「ヒック…」

まだ泣いてる。

おだてる事しか出来ない。


「大丈夫だから」

そう声を掛ける事しか出来ない俺。


ふと空を見上げて顔を戻そうとした途端。



「あ…」

そこには、礼が居た。

「あ…」

外岡も気づいたらしい。


「涼、さっきはごめん」

礼は言う。


「あ、あたしが悪かったから…いいの」

外岡が言う。

ムカつく。

何仲直りしてんだよ。

「おい」

気がつけば俺は話をさえぎっていた。


「…何だよ」

礼が言う。

「今外岡は傷ついてるんだ。
 俺が今話を聞いてやってるんだからあっちに行っとけ」

皮肉っぽいことを言ってしまった。


礼に、こんなこと言いたくなかったのに。


43 :ゆ め:09/17(月) 09:34:18 HOST:softbank220008020168.bbtec.net
 

  あ、sun set 書いていた人だったんですか!

  実は前の作品呼んでました(・∀・)

  アゲます。今回の作品も面白いです!!



44 :(xFy/V8wehE):09/18(火) 19:29:44 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>43 ゆ めさん

はい、SunSet.書いてました★
読んでいてくれたんですか?
それは嬉しいです〜(^^)♪
あげありがとうございます!
励みになります*.



45 :(xFy/V8wehE):09/18(火) 19:33:59 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「…分かった」

どこか寂しげな顔を残して、

礼は裏庭から去っていった。


「あ、礼…」

何か言いたげで、でも悲しそうな顔をして

必死で礼を呼び止めようとする外岡。


でも、礼にその言葉は届かず…


また外岡は泣き出した。



礼がそんなに好きか。

俺もそれぐらい、お前が好きだ。



いえるなら、

今しかない。



「外岡」

無表情な顔をしていただろうか。

俺は静かに、

外岡に気持ちを伝えた。



46 :(xFy/V8wehE):09/18(火) 19:38:53 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「…ん?」

泣き顔で、俺を見上げる外岡。

そんな顔で見ないでくれ。


もう、振られると分かってるのに

そんな顔されたら何もいえないじゃないか─。


「…俺、お前が好きだ」


素直に言った、俺の気持ち。

初めてした、告白。


「え…」

ビックリする愛しい奴の顔。


「お前が礼を想ってるのは知ってる。
 でも、俺はお前が好きなんだ…」

自分でも驚いた。

こんなにストレートな気持ちを口に出したのは

いつぶりだろうか。


「…ごめん」



やっぱりな。

予想通りの答えが返ってきた。




47 :(xFy/V8wehE):09/18(火) 19:41:15 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「本当にごめん…」

謝る外岡。

手に入れられない物。


「ごめん」の返事を聞いてから、

外岡は必死で何かを言っていた。

だけど俺は耳を傾けなかった。


礼に負けた。

そう思いたくないけど思ってしまう。


ただ覚えているのは、

「亮太くんも好きだけど」

その外岡の言葉。


だったら、

俺にしとけ。


そんな格好良いこと、

言えるハズないのに…。




48 :(xFy/V8wehE):09/19(水) 19:22:22 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


時は過ぎる。

「もう泣き止めって」

俺は言う。

そんなに謝られたら俺の立場も無い。

「本当にごめん…」

「もういいって。教室戻るか?」


「……うん」



ショックの外岡を肩で支えながら、

ゆっくりと教室に向かう俺と外岡。


外岡の吐息がすぐ近くで感じる。


好きだ、

でも手に入らない。


そんな惨めな気持ちになった。


49 :(xFy/V8wehE):09/19(水) 21:47:47 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


ガラガラ…と音を立て、

教室のドアは開いた。

クラスの奴等ほぼ全員がこちらを向く。

視線を感じる。


横で少しだけグッタリしている外岡を横目に見つつ、

教科担当の先生に言う。


「先生、遅れてすみませんでした。」

「いいから、座って…」

先生は少し焦った様子で言った。




俺は外岡を席に座らせ、

静かに自分の席に着いた。


礼の後ろに…。





50 :(xFy/V8wehE):09/19(水) 21:51:01 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp




「んな感じ。」


亮太は言った。

そうか。

亮太は涼に告ったんだ。


「…」

何も言わない俺。

何か言わなくちゃ、と言葉を探してると、

亮太が口を開いた。


「俺はもう外岡を守ってやる事は出来ない。
 だけどお前なら守ってやれる。
 俺が手に入らない物をお前は持ってる。
 だから…」


亮太は手を自分の顔に当てた。

泣いていた。

亮太が泣くなんて。



「だから、な、
 お前が外岡を幸せにしろ…」



亮太、ありがとう。


51 :(xFy/V8wehE):09/19(水) 21:53:34 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


自分の心に決心が着いた。


「亮太、ありがとう」

俺は礼を言った。


「良いんだよ。
 じゃ、俺部活行くから…。
 あ、外岡さっき出て行ったからまだ近くに居ると思う」


それだけ言って、

亮太は部活に行ってしまった。


なあ亮太。

俺はお前になんて言ったら良いんだろう。


お前を少しでも恨んだ俺が憎い。

ごめん。

それしか出てこないけど

これを言ったらきっと亮太は


「ごめん、じゃなくてありがとう、だろ」

そう言って笑ったかもしれない。


俺、言うから。




52 :(xFy/V8wehE):09/19(水) 21:56:39 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「言って来い」

亮太はそう言ってくれるだろうか。


「言って来る」

俺はそう心で呟いて、

教室を後にした。



「っ…涼っ!」

息を乱しながら、俺は走る。


残念ながら、

靴箱から教室まで本当に遠い。


歩くのが昔から早い涼に

追いつけるだろうか。


「涼!」

愛しい奴の名前を叫びながら、

俺は廊下を走り続けた。



53 :(xFy/V8wehE):09/20(木) 19:02:18 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

なんとなくあげます
見てくれてる方居たらコメ下さい^^



54 ::09/20(木) 21:26:33 HOST:i121-118-211-208.s10.a044.ap.plala.or.jp
カ...隠れファン...で〜す♪わら
めちゃ面白い!
あげwq

55 :(xFy/V8wehE):09/20(木) 23:25:42 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>54 3さま

か、隠れファンだなんて!
嬉しい限りです…^^
あげありがとうございます♪


今日はもう遅いので更新できませんが
明日出来たら更新しますね!


56 :(xFy/V8wehE):09/21(金) 22:15:48 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

ちょっとだけ更新

---


まだ叫び続ける俺。

見つからないお前。

もう帰ってしまったか?


それでも諦めずに走る、走る。


すると視界の真ん中に、

愛しい奴の姿が見えた。


小さく小さくうずくまった涼の姿。

俺は近寄る。


「涼…!」

涼は苦しそうにしていた。

汗をかき、

涙目になり、


何よりも。



「…れ、い…」

俺を呼ぶ涼。


「涼!」

俺は涼を抱きかかえた。


57 :(xFy/V8wehE):09/21(金) 22:19:42 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

俺は涼をお姫様抱っこしながら俺の家に入る。


「母さん!」

俺は今日、たまたま仕事が休みだった

母さんを呼んだ。


「どうしたの?あら!」

そう言って血相を変えて電話に飛びついていった。


「もしもし!…」


しばらくしてガチャッと電話を切る音が聞こえた。


「涼ちゃん、大丈夫!?」


「ハァ、ハァ…」

と息を苦しそうにしている涼。


俺は涼の背中を摩る母さんを見る事しか出来なかった。



情けない…俺。


58 :(xFy/V8wehE):09/21(金) 22:24:08 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


独特の音のする救急車の音が聞こえた。

「すみません、どの子ですか?」

急ぎ足で入ってきた救急隊員の人。


「こ、この子です!」

慌てた様子で母さんは受け答えする。

幼馴染ということもあって、

自分の子供同然に一緒に過ごしてきた涼を、

ほったらかしに出来ないのだろう。


「さあ、乗って!」

救急隊員の人に連れられ、

俺は涼の乗った救急車に乗った。


付き添いとして。



「脈…」

救急隊員の人達の声が木霊する。

黙って隣で、

苦しんでる涼を見る事しか出来ない俺。


「れ、い…礼、れいっ」

俺の名前をひたすら呼ぶ涼。


「大丈夫だから」

俺は手を握った。



59 :(xFy/V8wehE):09/21(金) 22:26:34 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


しばらく慌しい救急車に揺られ、

病院に着いた。


今思うと、

よく俺はこんなにも冷静で居られたなと

思った。


担架にレールが付けられたような物に乗せられ、

その隣で名前を呼ぶ俺。


「れい、れ、い、っ…れいっ」

「大丈夫だから。
 俺、信じてるから。な。」


「…うん」




愛しい涼は、

手術室の中へ消えた。



60 :(xFy/V8wehE):09/21(金) 22:28:59 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


今日わここまでです(^ω^)
また後で更新します♪+゚



61 :奈々:09/22(土) 00:26:40 HOST:ntkyto112069.kyto.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
奈々です。

次が気になります!!!!!

頑張ってください

アゲぇ!?

62 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 15:25:56 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>61 奈々さん

ありがとうございます^^



63 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 15:29:39 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


重苦しい空気の中、

俺、母さん、涼の両親は手術室の前で

溜め息と緊張感を醸し出していた。


パッと小さな音が鳴り、

手術中のランプが消えた。


ウィーンと扉が開き出てきたのは

おそらく涼の手術を担当した担当医だろう。


「外岡さん、ちょっとこちらへ…」

俺と俺の母さんを残し、

涼の両親は担当医に連れて行かれた。


しばらくして、戻ってきた涼の両親。

「どうしたんですか…?」

俺は問いただす。


涼のおふくろさんは、涙目になっていた。

涼のお父さんは肩が震えていた。


それは、何を示していたんだろう?


64 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 15:31:09 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「何でもないのよ、また今度お見舞いに来て頂戴ね」

涼のおふくろさんは言った。

涙目になって、少しやつれた笑顔を見せて。


「…はい」

今は此処を出るしかない。

そう思った俺と母さんは病院を出た。


背後で、

涼の両親の泣き叫ぶ声を聞きながら。



65 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 15:33:10 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


翌日。

涼の容態が分からないまま、学校に着く。


「礼、昨日は言えたか?」

何も知らない亮太が言った。


「涼…病院に居る」

「え?」

驚いた様子で亮太は言った。

─昨日の事を話した。


「今日お見舞いに行こう」

亮太の、亮太らしい気遣い方。

そんな亮太が友達でよかった。

そう思った。


66 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 16:50:28 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


ガラガラ…と静かに扉を開け

「外岡 涼様」と書かれた札の掛かった

病室に入る俺と亮太。


真っ白なベッド。

真っ白なカーテン。

そして、色々な機械を付けられた

愛しい奴の姿。


なぁ涼。

お前はこの真っ白な世界で、

何を思って

何を願ってた?


俺はこの部屋に入った瞬間、

涼を抱きしめたいと思った。

だけど機械があるから無理で、

ただ見守ってやる事しか出来なくて、

無力な自分に腹が立った。


ベッドの横には、

涼のおふくろさんが居た。



67 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 16:53:59 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「あら礼くん、お見舞い来てくれたのね」

涼のおふくろさんは、

笑顔を見せた。


「はい」

「ありがとうね、…あなたは…?」

亮太を見て、おふくろさんは尋ねた。


「日向 亮太です。クラスメイトです」

「あら…ありがとうね」

また笑った。


「あ、お花の水替えてくるから、ゆっくりしていてね。
 涼に、話しかけてやってね…」

気を使ってくれたのか、

おふくろさんは病室を出て行った。



68 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 17:00:06 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

…ふと、涼を見つめる。

少し首をかしげた感じで眠る涼。

涼の寝顔を見るのは何年ぶりだろう?


そういえば、

幼稚園の頃のお昼寝の時、

生意気にも程があるが涼が

「寝た顔みないでよ!」

と無邪気に言ったのを覚えている。


「礼が寝るまで寝ないんだから!」

そう意地を張って座った涼の顔といったら。

それでも俺より先に眠りについた涼。

おかしくて笑って、

俺はこっそりキスをした。


あのあと、

顔がユデダコになったっけ…。


「礼、俺帰るな」

部活を返上してまで一緒に見舞いに来てくれた

亮太の声で目が覚めた。


「どうした?」

「やっぱ部活行くわ。試合近いし。
 それに外岡見て安心したしな。」

「そっか」


「おぅ、じゃあまた」

亮太は病室を出て行った。



69 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 17:05:30 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


物音1つしない病室。

ただ時折、真っ白なカーテンが靡き

気持ちの良い風が入る。

ベッドの横の棚には、

涼の好きな物ばかり。


カクン


と涼の首が少し動いた。

俺は涼の手を握った。

少しだけ汗をかいた涼の小さな手。


昔から騒ぎっぱなしで

昔から甘えん坊で

昔からハイテンションで

昔から好きだった涼。


俺、

告白するって決めたのに

まだしてねぇよ…。


すると突然、

涼の手がピクッと動いた。



70 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 17:13:48 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


続きはまた後で★




71 :(xFy/V8wehE):09/22(土) 23:08:32 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


今日わ更新出来ませんが
あげときます(^Σ^)★+゚




72 :青唯 (y7H0tS6R9Q):09/22(土) 23:36:47 HOST:p1248-ipbf2710marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
一気に読みました!!!
更新頑張ってください♪

73 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 10:12:22 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>72 青唯さん

ありがとうございます♪
頑張ります!

---


「…涼?」

俺は涼の名前を呼ぶ。


「…?」

涼はうっすらと目を開ける。


「涼…良かった」

「…」

「どうした?」


衝撃の言葉を聞く。


「涼?」


次の瞬間までは。

俺は何も知らなかった。

真実を。


「…貴方は、誰?」



74 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 10:15:36 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

ガラガラッ

次の瞬間、病室の扉が勢いよく開いた。


「…涼!?」

驚いた様子で駆け寄った涼のおふくろさん。

きっと、

病室の外で待っていて、

涼の言葉に驚いて入ってきたのだろう。


「…お母さん?」

「あぁ…」

泣き崩れてしまった。


「涼、この人誰だかわかる?」

「…知らない」


俺の事だけ忘れてしまったのか?

…愛しい涼。


75 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 10:19:41 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


すぐにナースコールを押すおふくろさん。


しばらくして担当医が来た。

今までの状況を話しているおふくろさん。


「…後遺症ですね」

担当医は静かに呟いた。


その瞬間、

涼には何かが起こって、

その後遺症で記憶…

いや、俺という存在だけを

忘れてしまった。


そうなのか?

何故俺だけ?


「貴方の事を思い過ぎて、忘れてしまったのでしょう」

詳しい事は知らない。

俺の事を思い過ぎて?

そんな事があるのだろうか。


俺はそこに、

ただただ立ち尽くす事しか出来なかった。



76 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 11:38:53 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「礼くん…ごめんね」

おふくろさんは謝る。


「いいんです、おふくろさんが悪いんじゃないんですから」

俺は何故か淡々と答えていく。


「ねぇ…」

すると突然、

涼が口を開いた。


「貴方の事、何も知らない。

 だけど、何か忘れてる気がするの。

 もう一度、またきっと…

 会いにきてくれる?」

寂しげな顔をして、

言う涼。



「分かった」

それだけ言って、俺は病室を後にした。



77 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 11:41:20 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「ただいま」

先に帰っていた母さんに言う。


「…おかえり。涼ちゃんどうだった?」

「俺の事…忘れてたよ」

「えっ…」


驚いた母さんをそのまま玄関に残し、

2階へあがった。


バタンという音をたてて

自分の部屋の扉を閉める。


「はぁ…」

さっきから溜め息しか出ない。


ゴロンとベッドに横になった。

そのまま俺は眠りについた。



78 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 11:43:46 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


雀の鳴き声がする。

「礼ー!早く起きなさい!」

下から母さんの声がする。


俺は目を開け、

むくっと起き上がった。


背伸びをする。

「んー…」

時計に目を向けると、

6時30分。


「用意するか」

いつもの朝が来た。


昨日の事は、

考えないようにしよう。


そう強く思った。


79 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 12:04:01 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「おはよ、礼」

朝練を終えて少し汗をかいている

亮太が言った。


「おはよ」

俺はいつも通り挨拶をした。


「おっす!あれ?今日はイチャこき外岡が居ないのか?」

いつも通り茶化すクラスの奴。


「…それ、今言うな」

亮太が言う。


そう、

いつも通りの朝なのに

いつもとたった1つ違うのは

涼…

お前が居ない事。

お前が居ないだけで

俺、駄目になりそうだ…。




80 :うた:09/23(日) 12:28:13 HOST:FLH1Acg222.fko.mesh.ad.jp
こんにちは★ 妹なんて大嫌いをかいている うたです★
今日は、あげありがとうございます
恋愛いいですよねo(^▽^)o
あげです↗

81 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 21:10:50 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>80 うたさん

あげありがとうございます!
励みになります!



82 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 21:13:50 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


---

「今日は外岡さんは休みです」

担任が言う。


昨日まで

一緒に此処に居たのに。

なのにどうしてだ…。




昼休み。

給食の後で、

中庭でくつろいでいた。

すると…


何人かの女子が俺の所にやってきた。

真ん中に、顔が真っ赤な奴が一人。

周りに、

「頑張れ!」っていう奴が数名。


「なんだ?」

俺と亮太は2人して、

不思議な顔をしていた。


83 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 21:16:14 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「あのっ…」

真ん中の顔が真っ赤な奴が言った。


「…何?」

「ずっと前から先輩が好きでしたっ。
 付き合って下さいっ。」


…え?

俺?


周りの奴らはゴクンと唾を飲み込んだ。

俺は亮太を見た。


何も言わず、ただ頷いた亮太。


…分かってるよ。

「…ごめん。
 俺好きな奴居るから…。」

そう、


俺は涼しか居ないんだ。



「うわぁっ…」

そいつは走って行ってしまった。

周りの奴らも追いかけていった。


うん、

俺には涼しか居ない。



84 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 21:21:07 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


それから数日。

いつもと変わらぬ日々。

ただ涼が居ないだけ。

あれから見舞いに行ってない。


…今日行くか。

そんな軽い気持ちで行った。



ガラガラッ

と扉を開ける。


重苦しい機械をまだ身体に

付けられた、涼と目が合った。


「よお。…おふくろさんは?」

「お母さんは今日はまだ来てないよ」

「そっか」


何だか涼は悲しい顔をしていた。



85 :(xFy/V8wehE):09/23(日) 21:23:01 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


それからしばらく

他愛の無い話をしていた。

学校の事、

亮太の事…。


ガラガラッ…

背後で扉の開く音がした。

振り返ると、おふくろさんがいた。


「あら礼くん。来てくれたの?ありがとう」

ニッコリと微笑んだおふくろさん。

何だか前よりもやつれた気がした。


「…礼くん、話があるの。いい?」

俺はおふくろさんに呼び出された。



86 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 14:26:57 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

---

俺は病室から少し離れた所の

椅子に座った。


「礼くん…心を落ち着かせて聞いて頂戴」

「…はい」

嫌な予感がして堪らない。



「涼は…もうそんなに長くないの」


嘘だろ。

なあおふくろさん、

嘘だと言って下さい。

俺は…どうすればいいんだ。


「…涼は小さい時から病気でね、
 身体が弱かったのよ…。」

それからもおふくろさんは説明していたけど

俺はもう、

何も聞こえなかった。


涼が…


死ぬ。


それだけで頭が

いっぱいだった。


87 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 14:28:53 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「だからせめて、
 涼が生きている間だけは笑顔で接してあげてね。」

おふくろさん。

俺にそんな事出来るかな。

俺にそんな重い仕事、出来るかな。

涼の前で笑顔、なんて。

無理かもしれないけど。



涼のため。

涼のためになら俺、

頑張れる気がする…。



ガラガラッ

扉を開ける。

涼は外を見ていた。



88 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 14:31:34 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「涼、お母さんもう帰るわね」

せっせと帰る支度をするおふくろさん。


「うん」

淡々と答える涼。


準備の終わったおふくろさんは、

「じゃあね」

とそれだけ言って出て行った。




「ねぇ…」

涼が言った。


「何?」

「私貴方の事分からない。
 だから私と貴方の関係だけ教えて…」

涼の顔を見ると、

真剣な眼差しでこちらを見ていた。



89 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 14:33:03 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「幼馴染。」

俺は言う。

「幼馴染…?」

「そう。」


「名前は?」

「桜 礼」


「桜 礼…?」

その瞬間、

涼は驚いた顔をした。





90 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 14:35:19 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「…礼?」

ん?

今何て言った?


驚いて口をあけていると、

「礼…だ。」

「え?俺?」

「礼だっ!」


涼は何らかの理由で、

俺の名前と俺の存在を思い出した。



「礼だ…」

「礼、だよ」

「やっと思い出せたっ…」

涙を流して俺に抱きついた。

未だにあの癖は直っていないらしい。

そんな事がおかしくて、

俺は笑った。




91 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 15:03:27 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

「あ…」

それと同時に、

何かもう1つ思い出したらしい。


「?」

「ねぇ…あたしの病気の事聞いた?」


うん。

そこでこう言ってもいいんだろうか。


「聞いたんだね。」

心の声が伝わったかのように、

涼は言った。


「あたしね、最初怖かった…。」

目が潤み始める。


「礼に何度も言おうとした。
 だけど軽蔑されるのが怖くて…。」

涼。

俺は軽蔑なんてしない。


「だから言えなかった。
 でも知られちゃったね…。
 軽蔑する?」

涙目で聞く。


答えは勿論。


92 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 15:06:24 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「軽蔑なんてしない。
 俺は…」

今なら、

素直に言えるから。

気持ちにケジメがついたから。

亮太に勇気を貰ったから。


今なら言えるよ。


「どうしたの?礼…うわっ」

俺は涼に抱きついてた。

辺りは夕暮れだった。


「俺…お前の事好きだから。
 病気なんて関係無い。
 付き合って…下さい。」

「え…?

 嘘じゃない?」


「嘘な訳ないだろ」

「あたしも…礼の事大好き。
 でもあたしでいいの…?」

「いいに決まってるじゃん」


グスッ…と

涼は泣いた。


93 :(xFy/V8wehE):09/24(月) 15:08:41 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「あた、あたし…
 礼が大好きだよ。病気でも良いって
 言ってくれた礼が大好きだよ。
 ずっと一緒に居たいよ。
 死ぬのが怖いよ…。」

「え、お前…」

死ぬ、

って事、

知ってるのか?


「知ってる。
 偶然お母さんとお医者さんの会話聞いちゃって…。
 死ぬのが怖い、
 死にたくない、
 ずっと礼と一緒に居たいよ…。」

泣き叫ぶ涼。

俺だって…

俺だって涼と、

一緒に居たい。

涼が死ぬなんて考えたくも無い。


だけど…これが現実なんだ。


94 :(xFy/V8wehE):09/25(火) 18:44:47 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

なんとなくあげます

※明日と明後日試合の為
今日、明日、明後日と更新出来ません



95 :KIKYO:09/25(火) 21:32:51 HOST:softbank219210242013.bbtec.net
こんにちは、KIKYOだよ♪

さっそくアゲに来ちゃいましたが、遅くなってゴメンなさい;;
では、頑張ってね☆

96 :ゆあ$:09/25(火) 23:32:03 HOST:softbank218129166086.bbtec.net
たった今この小説のファンになりました!
すごい面白いです!あげます$'v`★

97 :(xFy/V8wehE):09/28(金) 18:59:45 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>95 KIKYO

大丈夫だよ★
ありがとう!


>>96 ゆあ$さん

すごい面白いって言ってもらえて
嬉しいです★
あげありがとうございます♪



98 :(xFy/V8wehE):09/28(金) 19:02:48 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

---

「俺だって離れたくない…」

「あたし礼が好き、大好きだよ?」


涼は不安げに見つめた。

「俺…」



俺はこんな弱気で良いのだろうか?

死んでしまう

涼の方が怖いハズなのに…。

本当に寂しいけど、

涼の前だけでは強い俺でいよう。



「大丈夫だよ。
 涼はずっと生き延びれる。
 だから…」

「…だから?」

「涼が居なくなるまで、
 俺はお前を離さない。」


涼はそれを聞いた途端

泣き出して俺をぎゅっと抱きしめた。


そして…



キスをした。



99 :(xFy/V8wehE):09/28(金) 19:09:54 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「へへっ…」

涼は可愛らしく微笑んだ。


「はは…」

俺も笑った。



それが、

合図のように。


ピピピピ、ピピピピ…


広い病室に

電子音が鳴り響く。


「何だ?」

と思う俺。

涼を見ると…。


「ハァ、ハァ…」

息を荒くしていた。


「お、おい涼!」

胸の辺りをぎゅっと押さえて

苦しそうにしている涼。

もう見ていられないほど

苦しそうだった。



100 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 13:47:53 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

なんとなくあげ*



101 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:30:19 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

---

俺はナースコールを押した。

早く、

早く誰か来てくれ…。


誰か早く、

涼を助けてくれ…。


「大丈夫か!?」

俺はそう問いかけながら

涼の生きている事を確認する。


「ハァ、だい、じょうぶ…ハァ、ハァ…」



ガラガラッ

と扉が開いた。


「どうしましたか?あ…」

看護婦さんは

病室に入るなり驚いて

すぐに出て行ってしまった。


医者を呼びにいったのだろう。



バタバタッと扉が忙しく開いた。

担当医が入ってくる。



「あなたは外に出ていて下さい」

そう言われ病室の外へ出た。



102 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:34:54 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

ガチャガチャと

病室の中で音が聞こえる。


苦しそうな涼の声も

担当医の叫ぶ声も

全部…。

なくなってしまえばいいのに。


しばらくして

病院から連絡があったのか

涼の両親が駆けつけてきた。


「れ、礼くん…」

おふくろさんは言う。

「涼は大丈夫です」

俺は淡々と答える。


本当は心の中で

焦っていた。

涼が死ぬかもしれない。

だけど此処で弱気になったら

涼の両親の方が

もっと焦ってしまうだろう。



俺は…涼を信じてる。


103 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:39:44 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


と、その時。


ピーピーピーピーピー…

病室の中から

何やら聞きたくない音が

聞こえてきた。


そう、

涼の心臓が止まった。


俺は分かった。

涼がもう、

この世に居なくなってしまった事を。


涼の両親はまだ音が

聞こえない様子で、

心配していた。



静かに扉が開いた。

俺は担当医を見る。



担当医が首を振った瞬間、

涼の両親は泣き出した。



俺は呟いた。

「涼…」と。



104 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:43:11 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp



…あれから。


「あら礼くん」

背後から声がした。


「…おふくろさん」

振り返るとそこには、

涼の両親と亮太が居た。


「ありがとうね」

おふくろさんが言う。



そう、

俺は今日

涼の墓参りに来ている。


伝える言葉はいつでも1つ。

大好きだ。





105 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:44:56 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


亮太は言う。

「お前と外岡は、いつでも両思いだもんな」


そう。

俺はそう信じてるよ。


だって俺は

涼が居なくなる寸前、

愛を確かめ合ったもんな。


なあ涼。



俺、

お前に手紙を書いてきた。


聞いてくれるか?



「…是非読んで」

おふくろさんも言った。




106 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:46:45 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp



愛しい涼へ。


お前にもう一度逢いたくて、

俺は今日手紙を書く。


お前にもう一度逢いたくて、

俺は今日も空を見上げる。


俺、

葬式の時泣かなかったんだ。


延々と続くと思える

煙突から

お前が空に舞い上がったんだ。


だから俺は

「いってらっしゃい」

そう言って見送った。


なあ涼。

そっちで浮気、

してないか?



107 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:49:05 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


俺は今日も不安で、

いつも携帯を眺めてる。


いつか、またディスプレイに

「涼」と表示される事を望んでる。


馬鹿みたいだろ?

もう居ない、

お前をずっと想ってるなんて。

だけどなあ、


どんな奴から告られたって

どんな奴から元気づけられたって、

俺はお前しか居ないから。


信じてる。

涼。

愛してる。

涼。


お前言ったよな。

「大好き」って。

だから俺も言うから。


大好きだ…。



108 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:51:50 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


お前の両親は今、

お前の為に色々してくれてる。


1つ嬉しかった事は、

お前の部屋から出てきた手紙。


「礼へ。
 大好きだよ。」


たった2行だったけど

俺は嬉しかった。

だから返事を書いておいた。


「涼へ。
 大好きだよ。」

そう書いて、

綺麗になったお前の部屋の

机の上においておいた。


だからお前が

帰ってきたら

それを読んでくれ。





109 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:54:42 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

亮太は今、

栗田と付き合ってる。

亮太が栗田に

告って、今

幸せそうにしてるよ。

だから心配しなくていい。



最後に俺。


お前の事を

小さい頃から想ってきた。


誰よりもお前を

分かってきたつもりだった。


ただ1つ分かってなかったのは

俺とお前のお互いの気持ち。


お互い心の中で

好き、って思ってたのに

口にすることが出来なかった。




110 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:56:06 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


もう少しだけ

早くお互いの気持ちに

気づいてあげられていたなら

俺とお前はもう少し

幸せな時間を過ごせたかな。


でも俺は後悔してない。


“お前”という人に

出逢えたから。


それだけで俺は十分だ。




111 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:56:35 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp










本当に好きな人と、

       巡り逢えたから。











112 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 15:58:18 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


お前にもう一度逢いたくて

この手紙を書いた。

お前にもう一度逢いたくて…。


でももうそれは

叶う事が無いから。


俺、ずっとお前を

想っていても良いかな。


だからお前も

俺をずっと

想っていて欲しい。


だって、

俺はお前が好きだから。






113 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 16:00:18 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


「礼くん…」

涼の両親と亮太は

泣いていた。


「俺、本当に涼が好きです」

素直な気持ちが言えた。


「礼くん…」

おふくろさんがいう。


「何ですか?」



「涼を好きになってくれて
 ありがとう。」


その言葉を聞いたら俺は

何だか心が軽くなった。



114 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 16:02:26 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp



俺は手紙を、

線香の火に付けた。


そして手を合わせて思った。




涼。

俺はもう一度お前に逢いたい。

叶う事が出来ない想いだけど

涼、

俺はお前を一生愛してるから。



手紙の灰は

空まで昇っていった。


俺はいつまでも

この手紙が涼に届くように

願っていた。



涼、

お前にもう一度逢いたくて

この手紙を書きました。




END



115 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 16:07:57 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


無事完結致しました★
読者の皆さんのお陰です!
これからも末永くお願いします!
次の作品も一般で書いていく予定です!
見つけたらコメント等お願いします。

尚、
この作品が保管庫に入るまでは
感想等の返事などさせて頂きます!


      またいつか、どこかで会えたら…。



116 :w:09/29(土) 17:44:25 HOST:i121-118-211-208.s10.a044.ap.plala.or.jp
完結おめでとうございますq
いい話でしたw
次回も期待してますb

117 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 19:14:29 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>116 wさん

良い話なんて言って貰えて
嬉しい限りです。
次回作もお楽しみに、です!



118 :(xFy/V8wehE):09/29(土) 19:25:36 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp


<*新作発表*>

タイトル 屋根まで登れば
場 所  一般小説
ジャンル 恋愛

興味の有る方はご覧下さい!
コメント等頂けると嬉しいです♪



119 :ゆあ$:10/01(月) 22:38:39 HOST:softbank218129166086.bbtec.net
……これ読んで泣けました><。
すごくすごくいいお話でした。
ずっとこの小説は忘れないと思います。
完結おめでとうございます!
そしてお疲れ様でした!

120 :(xFy/V8wehE):10/07(日) 16:43:31 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>119 ゆあ$さん

泣いた。
ただそれだけを聞きたくて
この小説を書いたようなものです。
そう言って頂けて嬉しいです。

ゆあ$さんの心の中に、
この小説が残ってくれるよう
祈っています。

お返事遅れてすみませんでした。



121 :(xFy/V8wehE):10/13(土) 20:08:35 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

なんとなくあげ、です。
「 屋根まで登れば 」
只今連載中です...★



122 :すいか:10/13(土) 20:27:12 HOST:softbank218116013059.bbtec.net
今全部見ました・・・
めちゃ02感動しました(pq´・д・涙)
まぢでなけました。
「屋根まで登れば」も、めちゃ02感動します(泣)

123 :(xFy/V8wehE):10/13(土) 20:28:25 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>122

嬉しいです、
お聞きしたいんですが
どんな所が具体的に感動しましたか?

今後の作品作りに
役立てて行きたいので
是非お願いします!



124 :すいか:10/13(土) 20:33:52 HOST:softbank218116013059.bbtec.net
はい答えます♪
「愛してる」とか小さな一言一言が感動します☆

125 :(xFy/V8wehE):10/13(土) 21:28:41 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>124

そうですか!
じゃあセリフ1つ1つに
意味を込めて書いていった方が
いいですね!

意見ありがとうございました!



126 :すいか:10/13(土) 22:16:11 HOST:softbank218116013059.bbtec.net
いえいえ★
これからも頑張ってください♪

127 :米沢牛:10/13(土) 22:18:57 HOST:05001018052108_va.ezweb.ne.jp
『お前にもう一度逢いたくて』


とても良い作品なので、是非たくさんの人に読んで欲しいです!


感動上げ!


(/↑ω↑)/


上げ〜上げ〜




128 :(xFy/V8wehE):10/14(日) 12:48:47 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

>>126

ありがとうございます!


>>127

感動上げとか
かなり嬉しいです★

ありがとうございます!



129 :(xFy/V8wehE):10/14(日) 20:20:16 HOST:KHP059134127182.ppp-bb.dion.ne.jp

あげ




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