女の子におすすめの情報♪
■掲示板に戻る■
あたしのこいびと。
1 :
如月
:06/10(土) 21:41:00
HOST:i125-202-69-103.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは快感が欲しかったわけじゃない。
ただ、「彼女」はあたしを惹きつけた。
男にしては線の細い顔、女にしては力強いカンジで。
少ししゃがれたハスキーボイス。
どこをとっても綺麗なひと。
今も、あたしの心を離さない。
あたしのこいびと。
***************************************
初めまして、こんにちは。
如月と申します。
前違う名前で小説を書いていましたが、
恥ずかしいので改名しました。
カラダ小説は初めてなので、ドキドキです。
読んでくださると嬉しいです。
では、どうぞー。
2 :
如月
:06/10(土) 21:42:07
HOST:i125-202-69-103.s02.a020.ap.plala.or.jp
「10円です、ありがとうございました、またお越し下さい」
彼女は私の家の近くのコンビニでバイトしてる。
名前は「佐伯恵」。多分、平仮名で読んで「さえきめぐみ」。
あたしは彼女に逢いたくて毎日コンビニに通ってる。
彼女からすればあたしはただの冴えない客だろうな。
毎日10円ガム一個の客ってそうとうヤバイよね。
彼女は綺麗だった。
ひとめ見た瞬間、このひと綺麗だ、ってわかった。
クラスの醜い男とは違う。あたしの友達とも違う。オーラがもう、違う。
こんなひととなら恋ができるかも、って思った。
あたしは男と恋をする気はない。汚いし、醜いし、不潔。
欲望の塊としか思えない。あの男性器の気持ち悪さと言ったらもう吐きそう。
彼女にもっと近づきたい、いつしかそう思ってた。
3 :
如月
:06/10(土) 21:43:55
HOST:i125-202-69-103.s02.a020.ap.plala.or.jp
1ヶ月に1回、月末にあたしはお小遣いをもらう。
もらう、って言うか、「奪う」が正しいかな。
母親はお金を置いて新しい男と寝てる。
気持ち悪い、声聞こえる。もう名字変わるのめんどくさいんだけどな。
逃げ場もないから、彼女に逢いに行く。
「・・・105円になります」
あれ、一瞬詰まった。
「・・・今日はお小遣いの日?」
彼女がそう私に問う。なによ、子供だと思って。子供だけど。
「そうです」
「ありがとうございました。またお越し下さい」
少し笑っていつもの言葉で締めくくる。ちょっと寂しい。
そう思った瞬間、あたしの口は動いてた。
「あの、あなたのことが好きです」
彼女はきょとんとした顔であたしを見つめ返す。
あたしはすごいこと言っちゃったって気づいた。
「あ、ごめんなさい・・・あたし、えっとそうじゃなくて・・・」
ヤバイ、顔熱い。馬鹿だ、あたし。
「いいよ」
「・・・え」
びっくりして彼女の顔を見つめ返す。
「いいよ、つきあってあげる」
あまりにもあっさりした口調。今度はあたしがきょとんとしちゃう。
「名前、セイちゃん?」
すぐ変わる会話のテンポについていけない。慌てて答えた。
「えっと、セイじゃなくサヤです」
よく間違えられるんだよな、この名前。
清、て書いてサヤ。嫌いじゃないけど。
「んじゃよろしく、サヤちゃん」
そうしてあたしと彼女のつきあいが始まった。
4 :
如月
:06/11(日) 13:29:03
HOST:i58-93-1-183.s02.a020.ap.plala.or.jp
つきあうことになった2日目、あたしは彼女の家に泊まることになった。
あたしの親はあたしがいないからって心配なんてしない。
彼女は大学生で、ひとり暮らし。高校生のあたしにはそれが羨ましかった。
部屋は結構広い。いいところ住んでるじゃん、って誉めたら笑った。
だけどすぐに
「いいの、帰らなくて」
彼女はそう言ってあたしを心配そうに見た。
「いいの、親が寝てるから」
あたしはわざと少し寂しそうに言う。同情してほしかったのかもしれない。
「まぁ親も生き物なんだよ」
だけど予想に反して彼女はあっさり言った。ちょっと残念。
「ところでなんで好きですとか言ったの?
彼女の会話は時々すぐに変わる。
「私レズじゃないですけど、多分、恵さんが綺麗だったから」
あたしは正直に言う。あー馬鹿だまたやっちゃった。
こんなこと言っても困らせるだけなのに。でももう口は止まらない。
「やっぱりあたし、男の人と恋愛とか無理だし。
綺麗なひと、好きなの。恵さんはあたしを一目で惹きつけたの。
正直、こういうひとになら触られても良かっ・・・・・」
そこであたしのセリフは止まった。彼女に唇を押し当てられた。
びっくりして瞬きさえ忘れた。
「それじゃ、触ってあげようか」
あたしが固まっていると、彼女は笑った。
「冗談。まだ昼だよ。夜のお楽しみね」
ちょっとホッとしたけどがっかりした。
5 :
如月
:06/11(日) 19:16:29
HOST:i218-224-131-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼女が作った夕食はおいしかった。
「おいしいー、恵さんいい嫁になれるね」
正直に言うと、少し笑う。
「今度はサヤがなんか作ってね」
それはまた来い、ってことかな。
あたしは居場所を肯定されてるみたいな気がした。
触ってあげようか、なんてセリフを吐いておいてお風呂は別だった。
恵さんなら裸も綺麗なんだろうな、なんて変態みたいだ、あたし。
「さて、寝ようか」
「・・・ベッドはどうするんですか」
「いいじゃん、ふたりで寝れば。ほらおいでー」
うわ、本気だこのひと。慣れてそう。
あたしはその優しそうな瞳に酔ってついていく。
「していい?」
彼女はそう聞く。照れもしないで。
あたしは返事のかわりに抱きついた。
6 :
如月
:06/11(日) 22:13:28
HOST:i222-150-76-213.s02.a020.ap.plala.or.jp
その途端、あたしの唇に彼女の唇が触れた。
すぐ離れて、また繋がる。
あたしのファーストキスは、味がしなかった。
「恵さん、あたし、初めてだから・・・」
「そう?大丈夫、痛くない怖くない。ただ感じてればいい」
“感じてればいい”の部分であたしの秘部が熱くなったのがわかった。
自分で触るのよりもっと疼く。そのままの体勢じゃいられないくらい。
秘部に意識を向けてたら、ふいに彼女からキス。深い、キス。
「・・・っ、っふぅ・・・っ」
彼女の舌が入ってくる。熱い。
あたし自身が漏らした声がいやらしくて、さらに熱くなる。
「サヤ、キス下手だね」
「なっ・・・んてこと言うんですか、もうっ」
「教えてあげる」
そういうと彼女はあたしの唇をペロッと舐めた。そしてまたキス。
「駄目、サヤも舌入れなきゃ」
あたしは言われたとおりにする。彼女の口内も、熱い。
「そう、もっと掻き回して。真似して」
彼女の動き回る舌を真似して必死に絡めた。
膝にふたりの溶けた唾液が落ちる。
「っん・・・そう、上手」
誉められた途端、あたしはいい気になってもっとやってみた。
優しくしたり、激しくしたり。彼女は綺麗な顔を少し歪める。
「サヤ、上手になったね。でも駄目。今日は全部してあげる」
彼女はあたしを押し倒す。また、舌が入ってくる。
さっきとは違う、もっと荒々しくて情熱的な口づけ。
「・・・ん、んんっ・・・・・ふ、ぅっ・・・」
あたしももう限界。キスだけで倒れそう。
自分で自分を触った。下のほうをまさぐって。
いつもより濡れてる。もう、絶えられない。苦しい呼吸さえ気持ちいい。
7 :
とと
:06/11(日) 23:05:12
HOST:p2011-ipbf05morioka.iwate.ocn.ne.jp
いい まぢいい
こーゆうのみたかったんです
めッチャ期待してます
8 :
如月
:06/12(月) 16:12:00
HOST:i125-202-70-204.s02.a020.ap.plala.or.jp
とと様、ありがとうございますー。
期待に応えられるよう頑張ります☆
初めてのコメント、ほんと嬉しいです!!!
9 :
じお
:06/12(月) 17:03:07
HOST:pl989.nas923.yamaguchi.nttpc.ne.jp
この頃、赤西仁と倖田未来がHしたんだって。
赤西仁が倖田未来を無理やりラブホに連れて行ったらしいよ。
私は赤西君のファンでした。すごく悲しいです。
これをこの掲示版に2個張るとその動画が見れます。
やってみて下さい。
これは本当です。他のチェンメは見れないけどこれは100%見れます。
私を信じてやってみて下さい。
【www.akanisijinn.koudakumi.rabu.ettinagazou///kning;,hh;】
10 :
如月
:06/12(月) 17:07:15
HOST:i125-202-70-204.s02.a020.ap.plala.or.jp
じお様、そういうものはやめてください。
倖田さんの名前間違ってますし。
チェンメはここでは駄目ですよ。
11 :
如月
:06/12(月) 21:11:13
HOST:i60-34-77-150.s02.a020.ap.plala.or.jp
やっと彼女があたしから離れる。
だけどあたしは止まらない。指先を精一杯使って自分に快感を与えていた。
クリトリスが敏感になったのがわかる。
彼女はあたしに気づいて、
「自分でやってんの?」
と言った。
あたしは真っ赤になったけど、否定できない。
「ごめんなさい・・・」
「駄目だよ、やっちゃ。我慢しなきゃ。快感なら、あげる」
そう言うと服の上から胸を揉んだ。首筋にキスを落としながら。
腰のあたりと、触られている部分と、キスされた場所がぴくぴくする。
「脱がすね」
そう言うとブラを剥ぎ取った。胸があらわになる。
「もう立ってる」
「うるさいです、もう」
彼女はわざと意地悪なことを言う。それに感じるあたし。Mなのかな。
彼女は慣れた手つきで触り始める。
優しく触られただけでも敏感になったあたしはすごい感じる。
ふいに、乳首をつねられる。
「・・・っあ、ん」
「ふふ、感じちゃった?まだまだだよ」
彼女は口内にあたしの胸を含む。
さっきのディープキスと同じくらい丁寧に舐め回す。
「んっ、あぁ・・・ん、もっと、して・・・」
“もっとして”なんて、あたしの口から出た言葉と思えない。
「焦らないで。これからいっぱいしてあげるから」
そういうと彼女はもっと激しくやりだした。あたしも一緒に喘ぐ。
「はぁ・・・・・んっ、んんっ、あっ」
もうすでに腰が砕けそう。彼女は意地悪に微笑む。
「これだけで感じてちゃまだまだ。サヤ、感度高すぎる」
12 :
如月
:06/12(月) 21:57:55
HOST:i60-34-77-150.s02.a020.ap.plala.or.jp
「もう、恵さんってば・・・」
「上手いでしょ」
「・・・・・」
自信満々に言う彼女に嫉妬を覚える。
あたしも彼女を虐めてみたくなって、唇を押しつけてみる。
「な、ちょ、サヤ・・・?」
「あたしも恵さんを感じさせたいー」
ちょっと大胆になってみる。
さっき教わったとおりに舌を絡めてみたり、もっと奥に入れたり。
首筋にもキスしてみた。彼女がいやらしく顔を歪めるのが暗闇でもわかった。
「恵さん、気持ちいい?」
そう聞く。返事を聞く前にまた舌を入れて、首を撫でる。
「・・・っふぁ」
彼女が声をあげる。感じてくれてるのかな。嬉しい。
そう思うと彼女はまたあたしを押し倒した。
「駄目だよ、そんなことしちゃ。お仕置きしなきゃね、サヤ」
13 :
如月
:06/12(月) 21:59:33
HOST:i60-34-77-150.s02.a020.ap.plala.or.jp
「え、お仕置きって・・・うぁっ!!!」
一気に脱がされる。体が一瞬ひやっとした。
次に、すぐ眩しさに体が気づいて目が開けてられなくなる。
落ち着いたころ目をあけると、あたしは素っ裸で押さえつけられていた。
「恵、さん・・・?」
「お仕置きー」
彼女は楽しそうにあたしの手首を縛り、足を無理矢理開かせる。
「い・・・、やっ、そんな見ないで・・・」
「駄目だよ、お仕置きだからね。見てもらいたかったんでしょ?」
彼女はあたしを椅子に開脚した状態で縛り上げた。
蛍光灯の下ですみずみまで見られる。あたしの顔が赤くなる。
「あの・・・恥ずかしいんで、ホントに・・・足、閉じさせてください・・・」
「駄目。見たい」
彼女は触るわけでもなんでもなくただあたしを見つめ続ける。
その刺すような目線だけで感じる。
触りたくなるくらいにそこが疼く。
「サヤったら腰動かしちゃって・・・なに、絶えられない?」
えぇそーです、あなたの笑顔に感じてます。
なんて、言えない。あたしのそこはもうきっとどろどろだ。
「お願い、恵さん、もうあたし無理・・・」
「かわいいなサヤは」
やっと紐を解いてくれた。でも、足だけ。
「あの・・・?」
「いいよ、許してあげる。見ててあげるから触ってごらん」
え。うわぁーこのひとSだ。
でもあたしはそんなことを考える暇もないほどに求めていた。
夢中になって触り出す。彼女の視線を同時に感じながら。
「ん・・・んっ、あぅっ・・・・・・は、ぁっ」
彼女の目に気づいて声を抑える。でも、無理。
「いいよ、喘いで」
「そんなっ、人前であたし・・・」
「我慢できないくせに」
「そんなことな、いっです・・・ん、ふぁっ!!!」
駄目だ、恥ずかしいけどあたしは感じてる。
今までにないくらいに秘部を濡らして、指がべとべとになるのにもかまわずに。
14 :
如月
:06/15(木) 19:19:25
HOST:i220-99-184-77.s02.a020.ap.plala.or.jp
「そろそろもう、無理か」
そういうと彼女は紐を解く。足も。
え、という暇もないくらいに素早く彼女はあたしをベッドに寝かす。
そして彼女を受け入れられる状態になった場所に指を這わす。
「恵さっ、んんっ!!!電気、消し・・・て・・・・・」
「いいじゃん、見たいし」
そういうと指の動きを早くする。
「あっ、あぁ・・・んっ!!!う、あぁ!!!」
「ここ、好きなんだ」
そういってあたしの1番感じる場所を撫でる。優しく、ときに強く。
「だっ・・・め、そこ、声、出る・・・・・」
「いいよ、喘いで」
さっきと同じセリフをさっきより強く言う。
彼女も興奮してきているんだろう。
「次、なにしてほしい?」
「え・・・」
「なんでもしてあげる」
あたしのそこはもう限界。脳味噌も限界。
あとから考えるとなんであんな恥ずかしいことを言ったんだろう、てカンジだけど、
そのときのあたしはどうかしてた。言ってしまった。
「舐めて・・・ください」
彼女はにやっと微笑み、
「了解」
とだけ言って太股に舌を這わした。
太股、その内側、お腹、お尻。どんどん舐め回す。
そのたびあたしは声をあげてのぞける。
「うぅ・・・っ、あっ、そこ、もっとぉ・・・っ!!!」
「もっと?」
「強く・・・あ、ん、舐め・・・てぇっ!!!」
ついに彼女の舌はあたしの1番感じるクリトリスに。
舌でいじくりまわす。あたしは感じたことのない快感に身を委ねていた。
その下のまだ若い穴にも吸い付く。赤子のように。
あたしのどろどろの愛液までも飲み込む。
「あ、あぁ・・・恵さん、いいっ!!!ん、あぁっ、はぁぁっ!!!」
彼女はわざと音をたてて吸い付く。いやらしい音がまわりに響く。
「もぉ・・・だめえっ・・・・・あ、あぁぁっ!!!!!」
あたしは疲れて眠ってしまった。
15 :
如月
:06/17(土) 15:40:59
HOST:i219-165-253-229.s02.a020.ap.plala.or.jp
なんか、暖かい。
なんか、気持ちいい。
誰かがあたしを撫でてる。
「サヤ、朝」
あ、恵さんだー。あたしは彼女にもう少し撫でていてもらいたくて寝たフリをする。
「こらこら。遅刻するぞ学校」
遅刻してもいい。
「起きないと襲うよ」
あたしは反射的に飛び起きる。
正面にはにっこりした彼女の顔。
「おはよう」
「・・・おはようございます」
着替えたあと、あたしはキッチンへ。
「あぁ、もう出来てるから食べな」
「ありがとうございます・・・」
やっぱり彼女の料理は美味しかった。
「えっと、すいませんいろいろと・・・」
「いえいえ。昨日イロイロお礼はしてもらったから」
あたしは昨日のことを思いだして赤面する。
確かなんかすごく恥ずかしいことを言ったような、ないような。
「サヤさぁ、意外と激しいよね」
「・・・それは誉め言葉ですか」
「もちろん。てか、感度いいよな」
それはあなたが上手いからですよ、恵さん。
彼女はあたしのそんな気持ちも知らずににこにこしてる。
と言うか、これ朝食の話題にしては危ないんじゃないのかな。
「昨日も・・・ありがとうございました。というかごめんなさい」
「何謝るの?」
「いや、ひとりで勝手に寝ちゃって・・・」
そう、あたしは昨日彼女に触れる前に果ててしまった。
まだ彼女は脱ぎもしていないのに。
「いいよ、それで楽しかったから。またおいで」
「はい・・・」
あたしはきちんと布団を畳んで学校へ。
まだドキドキしてる。
16 :
如月
:06/17(土) 19:36:43
HOST:i219-165-253-229.s02.a020.ap.plala.or.jp
今日はコンビニにも彼女の家にも寄らずに真っ直ぐ帰った。
「ただいま」
誰にともなく呟く。
あれ、おかしい。今日はお母さんがいる。それと、あの男も。
あたしの家庭は結構複雑、らしい。
あたしの本当のお父さんは4歳のときに浮気して出ていった。
一人目の再婚相手はお母さんが飽きて捨てた。
その次は不倫だったらしく相手の妻にバレてわかれた。
そして今の男はまた20代。信じられない母親。男も相当だけど。
あれとあたしに血の繋がりがあるなんて信じられない。
「あら、おかえり。早かったのね」
「まぁね」
お母さんは男の前でだけ「いい母親」を演じるひと。
あたしにとってはいい迷惑以外のなんでもないんだけど。
「おかえり、清ちゃん」
「ただいま、鈴木さん」
あたしは「鈴木さん」を強調して言うようにしてる。
まぁ言っちゃえばただの嫌がらせ。
あんたなんか父親と思ってない、っていう。
「パパって呼んでくれないのかい?」
「そうよ、清。もうこのひとは私の夫なんだからー」
冗談。鈴木さんをパパなんて呼ぶわけがない。
あたしは曖昧に笑って自分の部屋に逃げた。
17 :
如月
:06/19(月) 17:33:36
HOST:i60-34-75-163.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしが寝る時間、お母さんと鈴木さんの声が聞こえた。
またヤってんのか。・・・まだ、ヤってんのか。
正直、自分の親・・・例え義理の親でもそんなもの聞きたくない。
「あっ、んん・・・・・いや、もう焦らさないで・・・」
「可愛いよ・・・もっと感じてよ」
よく娘の隣の部屋でやるよな、と思う。
いつもだったら耳を塞いで目を瞑って布団に潜り込む。
でも今日のあたしは違った。
昨日の恵さんとの行為を思いだしていた。
彼女の荒いながらも巧みに動く指先。
すみずみまで見つめる情熱的な視線。
あたしを快感へ突き落とす舌。
どれもちゃんと思い出せる。今でも感じてる。
気づけばあたしの右手は胸を、左手は下をまさぐっていた。
「ん・・・・・う、んっ・・・」
堪えても堪えきれない。彼女の「喘いでいいよ」という声が聞こえてくる。
ヤバイ、耐えられない。
「あっ!!!ダメ、そこ、はぁ・・・・・ん」
あたしの声とお母さんの声が重なる。
あたしは「快感」を覚えてしまった。
そして、「恵さん」を覚えてしまった。
18 :
如月
:06/20(火) 20:15:18
HOST:i220-109-68-10.s02.a020.ap.plala.or.jp
翌朝、あたしはぐったりして起きた。
あれから多分2時間くらい自慰を続けたんだろうな・・・。
「おはよう、清ちゃん」
「おはようございます・・・お母さんは」
「あぁ、もう会社だよ」
今日は土曜日。お母さんはまた仕事。鈴木さんは暇みたい。
あたしはパンをかじってスープからにんじんを取り出して食べる。
「清ちゃん、昨日聞いてたんだね」
あたしはどきっとする。“聞いてた”イコールアレしかない。
「何をですか?」
しらばっくれてみる。
「嘘ついちゃいけないよ。僕と暁美さんのセックスだよ」
「・・・してたんですか。娘にそういうこと言っていいんですか?」
しらばっくれるのを続ける。目線は逸らさないで。
「娘?こういうときだけ娘ぶってちゃいけないよ、淫乱清ちゃん」
「・・・淫乱、て・・・鈴木さんに言われたくないです。あたし処女ですから」
「処女だけど指使いとかは上手いみたいだね。昨日感じてたでしょ?」
バレてる。あたしの顔、多分青に染まってる。
背中に冷や汗がつたうのがわかる。
鈴木さんはにやにやしながら続ける。
「何?餓えてんの?僕もそろそろ若い体欲しいんだよね・・・抱いてあげようか」
「結構です。鈴木さんはお母さんの夫でしょ」
「若い娘と金がついてなきゃ結婚なんてしなかったよ」
「・・・最低」
このひと、きもちわるい。
あたしの本能がそう告げてる。
「清ちゃん、誰を求めてるの?」
そういった鈴木さんのモノはズボンに収まりきらないほどに膨れていた。
息が荒くなってる。
「うるさいっ!!!このハゲオヤジ!!!」
あたしは怖くなって急いで玄関を抜けて家から出た。
いや、別に鈴木さんハゲてるわけじゃないけど。
とにかくあたしは怖かった。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!
19 :
如月
:06/21(水) 21:54:04
HOST:i219-167-16-200.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしの足は自然とコンビニへ向かっていた。
恵さんに逢いたい。
「いらっしゃいま・・・せー」
一瞬止まってびっくりしたような顔をする彼女にどこか安心した。
「恵さん、バイト終わるのは・・・」
「あと1時間くらいかな。何か用?」
何か用、て冷たいなー。
でもあたしにはわかる。その中に優しさがあることちゃんと知ってる。
「じゃあ待ってる」
「うん」
あたしは端っこに行って漫画を立ち読みする。
隣のハゲオヤジ・・・これは鈴木さんじゃなくて本物のハゲ。
そのひとがエロ本を読んでる。硬直させて。
やっぱり男って気持ち悪い。
体より愛求めろよ、愛。
20 :
如月
:06/22(木) 21:23:44
HOST:i125-202-66-56.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ごめん、待たせて」
「ううん、いいのいいの」
まるで恋人同士みたいな会話。
「ねぇ・・・恵さんは男って汚いと思わない?」
彼女はいきなりこんなことを言い出したあたしにびっくりしたみたいだ。
「よくわからないな。サヤは?」
「あたしは汚いと思う。体目当てのひとばっかり。
ひとを見ればエロいこと言ってきて。話すときですら目線は胸とかだし。
本当に大嫌い。どうして神様は男なんて作ったのかな・・・」
彼女はあたしの話を黙って聞き続ける。
「まぁ・・・男いないと人類死んじゃうし」
正論だ。
「だけど汚いの」
「何かあったの、サヤ」
すごいな、お見通しだ。あたしは全部を話した。
もちろんあたしが自分で感じてたことのあたりは伏せて。
「そうか。サヤは男が嫌い?」
「ん・・・恵さんが男だったらきっと大丈夫だけどね」
「馬鹿」
軽く笑う彼女は可愛い。
正直に可愛いね、と告げると今度は赤くなってさらに可愛い。
どうして女同士じゃ結婚できないのかな、なんて本気で思った。
21 :
如月
:06/24(土) 18:06:24
HOST:i60-34-78-70.s02.a020.ap.plala.or.jp
「大丈夫?」
「ん。あたし、男に負けるほど弱い女じゃないから」
心配そうに聞いてくる恵さんにそう答えると彼女は笑った。
「そうだね、サヤなら大丈夫でしょ」
「じゃ・・・また明日」
「ばいばい・・・あ、そうだ」
彼女はいきなりあたしにキスした。
びっくりしてると、
「忘れ物ー」
なんてベタなセリフを吐いてくる。
あたしの顔が染まるのがわかった。
「ねぇ、恵さん、もう1回して」
ついでだからちょっとだけおねだりしてみたり。
「なにサヤ、足りない?」
「違うの、なんか欲しくなっちゃっ・・・」
あたしの言葉が終わるより前に彼女はあたしの唇を塞いでいた。
「サヤ、口開けな。舌入んない」
「え・・・道端でそんなことしちゃいけないです」
「真面目だね、まだまだ」
彼女はあたしの言葉も聞かずに唇を押し当てる。
ちょっと恵さん、左手変な位置にあるんだけど・・・。
「ん・・・ふぅっ、あ・・・」
たまらなくなって声が漏れる。
その隙間を彼女の舌が入り込んできた。
あたしを求める彼女を、あたしも同時に求めてみる。
通りすがりの小学生があたしを見てたけど気にしなかった。
小学生が真っ赤になって通り過ぎると、
「道端でそんなことしちゃいけないんじゃないの?」
なんて意地悪な質問。
「・・・正しい、性教育?」
「ふふ、そろそろ帰りな。遅いから」
「ハイ」
ふたりで手を振っていつもの曲がり角でさよなら。
あたしの背中が見えなくなるまで彼女が手を振ってるのは知ってるけど、
振り向いたらまたそばに行きたくなっちゃうから絶対振り向かない。
“パパ”なんかに負けない。そう、約束したから。
あたしには恵さんがついてるんだ。
22 :
如月
:06/26(月) 17:31:16
HOST:i220-99-205-46.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは緊張しながらも無言で家のドアを開ける。
良かった、お母さん帰ってきてる。
「あら、お帰り清」
「お帰り清ちゃん」
なんだこの男。さっきのことなんて無かったような顔しやがって。
「ただいま、お母さん、パパ」
鈴木さんはもちろんびっくりしたような顔をした。
だって、パパとか言ったし。今まで1度も言ったことがない。
「お母さん、あたし今日夕ご飯いらない」
「あらそぉー?」
「あたし勉強して寝るから。おやすみ」
あたしは鈴木さんの近くに居たくなくて部屋に逃げた。
鍵をかけて布団に入る。
もう夕方というより夜に近い。星見えるかな、なんて思って窓を開ける。絶句。
「・・・めぐみ、さん?」
紛れもなく本物の彼女。
彼女は唇に人差し指をあてると木に登りだした。
「よう」
「・・・ようって・・・何でここに」
「サヤが心配になってね。親父、大丈夫だったの?」
あたしは素直に嬉しかった。
愛されてるのかな、みたいな。
「ん。ただいま、パパって言ってやった」
「ふふ。意地悪」
「だって親子で関係を持つのは危ないでしょ」
「何言ってんの。サヤと関係を持つのは親父じゃなくてもひとりで充分」
「ひとりって?」
あたしは答えを知っていながら問いかける。
彼女は私だよ、という答えのようにあたしに口づけた。
「恵さん、すきー」
「よしよし。可愛いな」
夜だから変なことも言える。好き、なんてすぐ言えないのに不思議。
「じゃあそろそろ帰る。ときどき来るから。ピンチになったら呼びな」
そう言って彼女はあたしの頬に触れて帰っていった。
あたしはいつも彼女がしているように姿が見えなくなるまで手を振った。
もう夜。明日も恵さんと居られますように、そう願って眠った。
23 :
如月
:06/27(火) 22:03:21
HOST:i60-34-191-114.s02.a020.ap.plala.or.jp
駄目。眠れない。
自分の指だけじゃ快感が得られない。
あたしの体は確実に恵さんを求めていた。
「・・・・・あ」
そうだ、行けばいいんじゃん。
あたしの家と彼女のアパートは結構近い。
暗くても怖くても良かった。逢いたかった、それだけ。
そっと窓を開けて、木を伝う。彼女がしたように。
あとはよく覚えてないけど、多分怖くて走ったんだろうな。
24 :
如月
:06/28(水) 18:35:21
HOST:i125-202-70-184.s02.a020.ap.plala.or.jp
呼び鈴を押す。
「はいはい・・・・・ん。サヤ?」
「はい、サヤです」
びっくりしてくれて嬉しい。
「なにしに来たの」
「逢いに」
「・・・そう」
あれ、なんだこの反応。迷惑なのかな。
「駄目だよ、こんな暗い時間に子供が来ちゃ」
彼女はそう言ってあたしの頭を撫でた。
なんとなくムッとする。
「体は子供じゃないよ?」
彼女はいつものようにふっと軽く笑う。
「駄目。C以下は子供」
・・・悪かったな。どうせBです、貧乳です。
あたしはそんな意地悪をする彼女に構わず、家にあがりこんだ。
「何、さっそくベッド?」
「違くて、その・・・逢いに来ただけ」
「嘘つけ。シャワー浴びるから待っといで」
彼女は慣れたふうにあたしをベッドに寝かせてシャワールームへ。
なんか、違う。これじゃただのセックスフレンドじゃない。
あたしは“帰るね”とメモを残して帰った。
やっぱり怖かったけど、それ以上に寂しかった。
25 :
kao
:06/29(木) 13:03:31
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげーー!!面白いです!!
26 :
如月
:06/29(木) 18:01:02
HOST:i125-202-72-120.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
2人目のあげ嬉しいですv
面白いだなんて最上級の誉め言葉を・・・v 感動です。
この小説誰も読んでないかなと不安でしたが良かったです。
27 :
如月
:06/29(木) 21:18:19
HOST:i60-34-212-165.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしの部屋はいつもより広く感じられて、それが寂しかった。
あたしの体もやっぱり彼女を求めていてさらに寂しかった。
パソコンを持ち込んでエッチ動画を見てみたり
自分で自分の秘部を写真にとってみたりしてもやっぱり無理。
あたしの携帯が鳴った。
「はい・・・あたしです」
「あぁ、サヤ?」
恵さんだ。あたしは急に申し訳ないような情けないような気分になった。
「サヤのせいで今日は2回もシャワー浴びちゃったじゃん」
「・・・ごめんなさい」
「どうしてくれるの?」
「・・・ごめんなさいー」
あたしは謝るしかなかった。
彼女の声は時々有無を言わせない凄みがあるから。
「ねぇ、ホントはなんで来たの」
いきなり核心をついてくる。うわー結構ヤな性格。
「いや、寂しくなって・・・」
「心が?体が?」
「両方」
普通の女の子は心がに決まってるじゃない、とか可愛く言うんだろうな。
あたしはそういう対応の仕方がわからない。
「じゃあ明日サヤんち行くわ。両方、満たしてあげるから」
「え・・・あたしの家?」
「そう」
「時間は?」
「わかんない」
「えっそんな・・・ちょ、恵さん!!?」
切っちゃった。うわー結構自己中。
でもあたしをまだ惹きつけているんだから凄いひとなのかも。
2分後来たのは“早く寝ろ”というメール。
あたしは明日のことを考えて興奮して眠れなかったけど
それは彼女には教えてあげない。
28 :
?
:06/30(金) 05:43:31
HOST:KHP059134236191.ppp-bb.dion.ne.jp
? ?.
?? ??
???? ????
??????????????
?????????????????
?????????????????
?????????????????
?????????????????
???????????????
????????????
???????????????
?????????????????
?????????????????
29 :
kao
:06/30(金) 15:06:21
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
本当に面白いです!がんばってください♪
30 :
あいこ
:06/30(金) 15:21:48
HOST:softbank219039241127.bbtec.net
今までレズトヵにちょっと抵抗ぁったんですヶド、(ごめンなさぃ)
これ読んで、女トヵ関係無ぃ、普通の恋愛じゃんって
思ぇるょぅになりました!すごぃ面白ぃですvVV
age!!
31 :
如月
:07/01(土) 13:08:45
HOST:i125-202-71-239.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様、2度目ありがとうございますー。
本当にのろのろな更新ですいません;
頑張っていきたいです。
あいこ様、ありがとうございますー。
抵抗・・・これを読んで普通と思えるようになってくれたんですか?
すごい面白いだなんて言葉、勿体ないです。
本当に嬉しいですv
32 :
如月
:07/01(土) 13:10:17
HOST:i125-202-71-239.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしが起きるともう8時。
階段を下りていくと鈴木さんがいた。
「おはよう、“パパ”」
パパ、強調。すごい嫌がらせ。
「おはよう清ちゃん。昨日は感じてなかったみたいだね」
あたしは言葉を失う。お母さんいないからっていきなりセクハラ発言?
信じられない男。クラスのガキどもじゃないんだからやめてよね。
「ねぇ、清ちゃんシカトしないでよ」
「パパなのに娘にそういうこと言わないでください」
「・・・パパ?そんなこと思ってないくせに」
え、と思った瞬間あたしの体は床に打ち付けられた。
叫ぶ前に唇に気持ち悪い感触。
「んっ・・・やめてよ!!!」
「感じていいんだよ」
彼はグロテスクとしか表現出来ないものを取り出す。
既に大きくなったそれはあたしの前に突き出された。
―――怖い。本能があたしにそう告げてる。
「舐めろよ」
あたしはとっさに目をそらす。気持ち悪い。
「舐めろよ」
彼はもう一度そう言ってさらにそれを近づける。
それでも抵抗するあたしを彼は殴りつけ、口を無理矢理開かせた。
「ん・・・・・うぅ、ふぅっ!!!」
息が出来ない。彼は快感に身を委ねていた。
「あ・・・う、そう、上手いじゃん・・・さすが娘、血は争えないねぇ」
あたしは必死だった。
殴られたくない、傷つきたくない。
・・・逃げ出したい。
「もっと舐めろよ・・・慣れてんだろこんなの」
彼はそれを更に喉の奥まで突き刺してくる。
あたしは咽せて吐き出した。
「うぇ・・・っ、何すんの気持ち悪い!!!」
「強がっちゃって、すぐ黙らせてあげるよ」
彼はそう言うとあたしの股に手を入れだした。
この年にしては脂っぽい指があたしを触ってる。
「い・・・・・やぁぁぁっ!!!!!」
げふっ、て音がした。あたしが殴った音だ。
彼は動かない。
あたしは怖くなって逃げ出した。
33 :
たんぽぽ
:07/01(土) 15:03:52
HOST:softbank219192070059.bbtec.net
あげ!!なにげこっそりみてました!!笑
めっちゃ面白い☆★
34 :
如月
:07/01(土) 18:23:23
HOST:i60-34-205-204.s02.a020.ap.plala.or.jp
たんぽぽ様、ありがとうございます。
見ていてくれたんですか!? 嬉しいですv
お褒めの言葉感激です。
35 :
さき
:07/02(日) 13:37:48
HOST:ser350296007402910
超面白い(d*´Д`*)b
あた∪も女に走ろうヵな…。笑
頑張ってください◇◆
36 :
如月
:07/02(日) 14:18:14
HOST:i60-34-205-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
さき様、ありがとうございます。
超面白いだなんてそんなっ!!!感激です。
女に走る・・・走ったらお話聞かせてください 笑
37 :
如月
:07/02(日) 14:18:49
HOST:i60-34-205-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
逢いたい。逢いたい。逢いたい。
あたしの心はそれだけだった。
寝起きだから髪の毛はねてるしジャージだけど、気にしない。
彼女の家の前まで来てふと立ち止まった。
あたし、汚れてんだ。
鈴木さんの肉棒をくわえた。
舐めたりもした。あたし、喘いでた。
彼はあたしに触った。恵さんとあたし以外のひとが触れてはいけない場所に。
駄目、汚い。
彼女を汚せない。
あたしには、居場所がない。
38 :
如月
:07/04(火) 21:02:40
HOST:i60-34-192-105.s02.a020.ap.plala.or.jp
このままじゃ彼女に逢えない。
かと言って家にも帰れない。
しょうがないからそのへんをぶらぶら歩いた。
あれ、お母さんだ。
「お母さ・・・・・ん?」
呼びかけようとして立ち止まった。
隣に男がいたから。お母さんはあたしに気づいてない。
新しい彼氏、かな。
「今晩はおごってね?」
「しょうがないな、陽子さんてば・・・結婚してくれたらいいよ」
「やだぁもうー」
やらしい会話に頬を染めるお母さんは、まるであたしのようだ。
男がお母さんに何か囁いた。
お母さんは赤い顔で男の腕にすり寄ってる。
ここにも汚れたひとがいる。
あたしもお母さんも汚れてる。
鈴木さんも汚れてる。お母さんの新しい恋人も。
綺麗なのは恵さん、彼女だけ。
それをあたしが汚すことは出来ない。
39 :
如月
:07/07(金) 21:05:41
HOST:i60-34-193-194.s02.a020.ap.plala.or.jp
道を行くひと。
恋人同士とか。友達とか。親子とか。おじいさんとか。
このひとたちの中であたしより汚れているひと、いるかな。
このひとたちの中であたしを助けてくれるひと、いるかな。
もう暗くなってきた。帰らなきゃいけない。
「サヤっ!!!!!」
呼ばれてあたしは反射的に振り向いた。
「は・・・・・い」
「はい、じゃないっ!!!」
恵さんだ。本物の。
彼女はめちゃめちゃ怒っている。
髪の毛はもともとばらばらなのがもっとばらばら。
走ったらしく息が上がっていて、汗をかいていた。
あたしをそんなに探したの・・・?
「何やってんだもー」
「え・・・ちょっといろいろ、まぁ・・・」
彼女にあたしの汚いところは見せられない。
「来な。うち泊まってけばいいから」
「え・・・困るんだけど」
「困ってんのサヤじゃないの?」
それはそのとおりだけど。
このまま行ったらあたしは綺麗なひとを汚してしまう。
「はいさっさと歩け」
「え、ちょっ!!!あたしまだいいとか言ってな・・・」
あたしが言い終わらないうちに彼女はあたしの腕を引っ張っていった。
少し痛くて、あたしの手首に赤い痕がついた。
彼女はあたしが汚いことを知らないんだ。
だから、こんなことが出来る。今更言えないのに。
40 :
かおり
:07/07(金) 22:37:11
HOST:softbank218133244133.bbtec.net
あげっ☆
なんか普通の恋愛とはまたちがっていいw
ってか恵さんって神秘的な人できにいったょぅw
更新楽しみにしてるからFIGHT☆☆
41 :
如月
:07/08(土) 19:43:04
HOST:i125-202-68-198.s02.a020.ap.plala.or.jp
かおり様、ありがとうございます。
神秘的!!!きっと恵さんも喜びます 笑
更新のろのろですいません;
頑張りますね。
42 :
如月
:07/08(土) 21:39:35
HOST:i125-202-68-198.s02.a020.ap.plala.or.jp
家に着いたらてっきり事情を聞かれると思ったけど、彼女は何も聞かなかった。
「ん。食べなよ」
「ありがとうございます・・・」
インスタントラーメンだけど、美味しかった。
「んじゃちょいシャワー浴びてくるわ」
「あ・・・言ってらっしゃい」
やっぱり食べたあとはベッド、てものなのかな。
別に嫌いじゃないけど。
どうせなら汚して汚して、ふたりで落ちるのも悪くはないのかも。
「あ。これは・・・」
机の上にエロ本。
棚の上にコンドーム。
やだもう。恵さんだってそんなに綺麗なわけじゃないんじゃん。
少なくともあたしよりは綺麗だけど。
でも棚の上のモノを見てあたしの心は沈んだ。
誰とやってんのかな。
やっぱり女じゃ足りないの?たまには攻められたりもしたいの?
買い慣れてたりするのかな。あたしはそんな邪なことを考える。
暇だし、ぱらぱらエロ本をめくる。うわ、過激。
恵さん、女じゃ足りない、じゃなくてあたしじゃ足りない、なのかも。
あたしの秘部が取り返しのつかないことになる前に、あたしは本を閉じた。
43 :
如月
:07/10(月) 21:23:44
HOST:i220-220-107-242.s02.a020.ap.plala.or.jp
「おまたせ。入っていいよ」
「ありがとうございます。えっと・・・これは」
彼女がお風呂から上がってきた。
視線の先にあったのはあたしが閉じた本。
「あぁ、それは気にしなくていい。ただの欲望。よくあることでしょ」
「はぁ・・・じゃあこれは」
よくあることなんだ、エロ本て。
「あぁ。まぁいつか寝るかもしれないから。おとなのたしなみ」
「はぁ・・・」
おとなってよくわからない。
コンドームとか持ってるんだね、やっぱり“おとな”は。
「いいから、気にしない気にしない。人間は欲望の塊ってことさ」
「ん。じゃあお借りします」
「ハイ行ってらっしゃい」
人間は欲望の塊、か。
あたしの心になんだか切なく突き刺さった。
同時に暖かく包み込んだ。
彼女はあたしを欲望で抱いている。彼女の意志で。
それならあたしが汚したことにはならない、ハズ。
現に他の誰かと寝てるんだから。多分。
どうせ汚すなら一緒にめちゃめちゃに汚してもいいかも。
バスルームでそんなことを考えた。
44 :
如月
:07/10(月) 21:26:15
HOST:i220-220-107-242.s02.a020.ap.plala.or.jp
あ、ごめんなさい
1行目と2行目の間開けるの忘れました;
45 :
るみ
:07/11(火) 14:02:23
HOST:softbank218119028026.bbtec.net
アゲAデスゥゥ☆ (´ω`●)
続きが見たいですぅぅ!! 早く更新してください!!
46 :
kao
:07/11(火) 15:13:47
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげです!久しぶりです♪がんばってください!!
47 :
njk
:07/11(火) 17:57:10
HOST:p5217-ipad02takakise.saga.ocn.ne.jp
jk
48 :
如月
:07/12(水) 19:42:20
HOST:i220-99-184-61.s02.a020.ap.plala.or.jp
るみ様、ありがとうございます。
更新のろのろですいません;
一気に更新することはほとんどないですが
1日1回を目標にやっております。遅くてすいません。
kao様ありがとうございます。
毎回の応援ホント嬉しいですv頑張ります。
njk様ありがとうございます。
49 :
如月
:07/12(水) 19:45:06
HOST:i220-99-184-61.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ありがとうございましたー。綺麗ね、お風呂」
「まぁね。掃除好きだし。さて寝ましょうか」
彼女は緊張の欠片さえ漂わせずあたしを押し倒した。
ふたり、同じシャンプーの匂いがする。
ふと、あたしの脳裏を机の上にあったモノがかする。
「ねぇ、恵さん。今日はあたしにやらせて」
「は?」
「今日はあたしがしてあげる」
なんでそんな気になったのかわからないけど、やられっぱなしじゃ悔しいし。
「いいけど。出来るの?」
「出来るよ」
「・・・いいけどさ、攻められるのも。そのかわり、脱がさないで」
「え?駄目?」
「ごめん、ちょっと痛む傷とかあるんでね。今出てるとこのみで」
彼女にはあたしの知らない深い事情があるらしい。
でも彼女が着てるのはタンクトップとハーフパンツだから大丈夫。
たまには感じさせてあげないと。
あたしは気合いを入れて電気を消した。
50 :
如月
:07/12(水) 19:55:12
HOST:i220-99-184-61.s02.a020.ap.plala.or.jp
まず、彼女を寝かせる。少しだけ緊張する。
そっとほっぺにキス。多分、これはほっぺ。
暗闇で全然見えないから、彼女にとってはいきなりのこと。
体がぴく、って動いたのがわかった。
「ねぇ、やっぱり攻めるだけじゃ難しいから命令もしていい?」
「いいよ」
やっぱり何していいかわからないのが本音。
とりあえず首筋に舌を這わしてみた。
ほっぺから首、首から鎖骨。少しずつ下へ。
下に向かっていくと彼女が体を強ばらせるのがわかった。
「ねぇ、どこが気持ちいい?」
「んー鎖骨ちょい下」
あたしは鎖骨のあたりを攻める。少しだけ呼吸が乱れる。
やっぱり耐えられなくて、ついに唇。
彼女に教わったとおりに舌を絡める。全部舐めてあげたい。
「・・・ふ・・・・・ぅ・・・・・」
彼女が小さい声で息を漏らす。いやらしい声。
もっともっと聞きたい、そんな変態みたいな気持ちになった。
そっと指先を太股に這わせた。
もう少し脱いでくれるともっといいのにな。
それと同時にあたしは借りていたバスローブを脱いだ。何もつけない。
太股を舐めると、彼女が少しだけ足を閉じる。
意地悪したくなって内股を舐めると、今度は求めるように足を開く。
愛しい。そう思った。
51 :
如月
:07/15(土) 18:32:18
HOST:i125-202-70-129.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ねぇ、まだ攻めたいの?」
「たまには」
「まだ2回目じゃん」
「駄目。だってこれから恵さんと・・・いっぱいするし」
なんて恥ずかしいことを言ってるんだろう。
でもあたしが今していることに比べれば全然平気。
「そう。じゃあそろそろ命令してよ。舌が寂しいでしょ」
言葉で攻めるのを禁止するの忘れてた。
舌が寂しい、なんて言われると思わず想像してしまう。
「じゃあ・・・首にキスして」
「どんなふうに?」
彼女はにやにやしながら言う。
「ん・・・好きなように」
「命令になってないじゃん。何でも聞くよ?」
やっぱり結局攻められてんのはあたしかな。
「じゃあ、優しく。時々激しく」
「了解」
彼女はあたしを優しく吸った。いろんな場所を貪るように。
あたしが時々声をあげるのを楽しそうに見ながら。
ふと、彼女の舌がとまった。
52 :
如月
:07/16(日) 18:21:04
HOST:i219-167-16-161.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ねぇ。ここなんかされた?」
ヤバイ、と思うより前に彼女が電気をつけた。
彼女がここ、と指さした場所には彼女ではないひとがつけたキスマーク。
「ねぇ。誰?」
「え、これは違・・・」
「言い訳は聞いてない。誰、って聞いてんの」
でも次の瞬間あたしは彼女の腕の中に抱え込まれた。
「泣き終わったら説明しなよ」
「え、あたし、泣いてな・・・」
「嘘でしょ。いいよ泣いて」
あたしのほっぺを冷たいものが伝った。
泣いてるんだ、って思った。
彼女の黒のタンクトップがもっと濃い闇の色に染まった。
あたしは久々に声を上げて泣いた。
彼女はベッドのときより慣れないカンジであたしの髪を撫でた。
冷たかった涙が暖かくなってきたとき、彼女はあたしを抱きながら眠っていた。
彼女にそっとキスして呟く。
「ごめんね」
あたしは彼女に布団をかけて眠った。彼女の腕の中で。
53 :
如月
:07/17(月) 07:03:13
HOST:i220-109-7-189.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ん・・・」
ぱちっと目を開ける。あー、目が腫れぼったい。
目の前には恵さん。まだ眠っている。
そうっと離れて鏡の前に立つ。まだ、首筋に赤い痕があった。
あたしはそれから目をそらして、彼女に口づけた。
あたしにある赤い痕よりもっともっと深く口づけをして、痕をつけた。
「朝から欲情?元気だね」
「あ。おはようございます」
「はいおはよー」
彼女は小さく微笑む。少し寂しそうなのがあたしの胸を締め付けた。
「ねぇ今日サヤサボんの?」
「え?」
「今日月曜日って知ってる?」
「あ」
忘れてた。
「えっと・・・あたし行きたくても行けません。制服ないし」
「あーそっか。家、か」
「すいません・・・」
「いいよ。サヤここに住めばいいじゃん」
54 :
如月
:07/17(月) 07:04:00
HOST:i220-109-7-189.s02.a020.ap.plala.or.jp
は?話繋がってない。大丈夫か、恵さん。
「あとで親がいない時間に家に行こう。荷物持ってここにおいで」
「住んで、いいの?」
「帰れないでしょ」
彼女はあたしが何も話さなくてもわかっていたみたいだ。
今日サボるのは学校でやってる優等生のイメージが少し崩れるけど、
あたしとしては彼女と居られることのほうがずっと大事。
「恵さんは?」
「サボる。午前はひとつしか授業ないからね。さて」
「?」
「聞きましょうか昨日の話を」
やっぱり話さなくちゃいけないんだ。
だけど嫌じゃない。彼女はあたしをわかってくれるから。
55 :
如月
:07/18(火) 20:10:53
HOST:i220-220-107-58.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしはそれを全部話した。
時々怒ってくれたり寂しそうな顔をしたり、申し訳ない気持ちにさせる彼女。
だけどそれはあたしを愛してくれてるんだ、ってわかった。
「ふーん」
「まぁ。逃げてきたわけですよ」
「どうする?」
「え」
どう、と言われてもな。
「家出しようか」
「え」
「冗談冗談。そのうち帰れる。お母さん浮気してたんでしょ?すぐ別れるよ」
「そーゆーもんですか」
「そうそう。うちの親もそうだったし」
彼女のうちもやっぱり複雑らしい。
似たもの同士は惹かれあうのかな。類は友を呼ぶ。
「てか、人間なんてみんな汚いよ。サヤみたいのを綺麗っていうんだよ」
「ないです、そんな!!!綺麗なのは、恵さんで・・・」
「馬鹿。綺麗なひとがエロ本置くか?」
それはそうか。
あたしは綺麗、って恵さんには見えるんだ。
「同じだね」
あたしと。
「何が」
「秘密ー」
「なんだ、やらしいな」
小さな共通点でも嬉しく思える。
あたしはどうやら彼女の隣に居られるみたいだ。
56 :
如月
:07/19(水) 14:20:22
HOST:i125-202-67-235.s02.a020.ap.plala.or.jp
荷物を一緒に取りに行ったあと、彼女は大学へ行ってしまった。
あたしはすることもないから、ごはんを作っておくことにした。
あたしは近場のスーパーに買い物に行く。
ついでに気分を出すためにエプロンをして。
それが間違いだった。
「清!!?」
「え・・・あ」
「何してるのよ・・・探したのよ」
お母さんだった。あたしを見つけて心底驚いている。
「何してるの。誰の家に居たの?どうして?」
「泊まってただけじゃない」
「嘘でしょう。男でしょう」
あなたに似たのよ、と言ってやろうかと思ったけどやめた。
ここで変に怒る理由はないし、男じゃないし。
「ね、いいから帰りましょう。怒らないから」
「どうして?」
「え?」
「どうしてあたしが帰らなきゃいけないの?お母さん男の人と遊んでるくせに。
あたしが襲われても助けないくせに。あたしのことなんて知らないんでしょ!!?」
あたしはこれ以上お母さんの顔を見ていたくなくて逃げ出した。
57 :
柊
:07/22(土) 12:22:04
HOST:i219-164-107-242.s02.a022.ap.plala.or.jp
初アゲ(ノ^∀^)ノ
この小説ホントに好きですww
更新頑張ってくださいね!!
私も小説書こうかなぁ・・・(・∀・)
58 :
如月
:07/22(土) 18:50:54
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
柊様、あげありがとうございます。
ホントに好きだなんて・・・頬が緩みますv
皆様、更新ホントのろのろ亀状態ですみません。
部活のコンクールが近いため、毎日練習があり・・・(泣)
59 :
如月
:07/22(土) 18:51:39
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
走った途中で買い物をしていないことに気づいて、
近くの八百屋さんで野菜だけ買ってきた。
恵さんはきっと鶏肉がいいだとか麺が食べたいだとか言うだろうけど。
あたしは久々に泣いた。
彼女のことが好きだ。
でも、あたしはずっとここには居られない。
帰らなきゃいけない場所があるから。
あれでも一応母親とその夫。
彼女は赤の他人。
60 :
如月
:07/22(土) 18:56:04
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
帰ってきた彼女にそれを打ち明けた。
「ふーん。夕食は?」
「・・・恵さん、あたしの話聞いてた?」
「うん。夕食は?」
聞いてねぇなこのひと、と思いながらも返事をする。
「ただのシチュー。肉無し勘弁してください」
「ふーん。おいしそうじゃん」
「・・・もう食べますか」
「そうしようか」
あたしは彼女のぶんを少し多めに、あたしを控えめによそう。
そんなあたしの仕草を彼女はじっと見ていた。
「何ですか?」
「いや。帰らなくてもいいんじゃないの、サヤ」
「は?」
「ちゃんと学校行って勉強して、たまに夕ご飯作ってくれればずっと居ていいよ」
61 :
如月
:07/22(土) 19:04:31
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは彼女の言っていることがすぐに理解出来なかった。
徐々に気づきはじめて、彼女に尋ねた。
「ねぇ、それってあたしのこと好きってこと?」
「そうだね。サヤもそうでしょ?」
「ん・・・大好きだよ」
言ってから照れてももう遅い。
彼女はあたしの頭を軽く撫でて、可愛いなぁ、なんて笑った。
「おかわり、もらえる?」
「ハイっ!!!」
わざとすごい大盛りにしてみたりして。
おいしい、とかいい味だ、とか誉めてくれて、
お世辞かなと思う部分もあってもあたしは嬉しかった。
誉めてくれたことより、ここに居ていいということより、
彼女があたしを好きで、あたしが彼女を大好きと答えられることが嬉しかった。
62 :
如月
:07/23(日) 14:06:03
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
食べ終わって一息つくと、彼女が口を開いた。
「今日は寝ようか」
「・・・ハイ」
寝る、つまりまぁイチャイチャしましょう、だ。
「じゃ、あたし食器洗っちゃうんで恵さん先にシャワー浴びてください」
「あぁ、ありがとう」
彼女のシャワーは異常に長い。
あたしが食器を洗ってしまって、英語の予習をして、
学校の宿題をやり終えてもまだ彼女はお風呂にいた。
不意に思い立ってあたしは着替えを持ってお風呂に行った。
「何ー?」
「歯磨きです」
お風呂からくぐもった彼女の声が聞こえる。
歯磨き、と答えておいたけどもちろん嘘。一緒に入りたいだけ。
洗面所とお風呂場は繋がっているからこんな言い訳ができる。便利ー。
“痛む傷とかある”彼女が昨夜行ったこと。
あたしは気にしない。その傷さえ抱きしめてあげたい。
彼女があたしの汚い場所を慈しんでくれたように。
そっと服を脱いだ。音は立てないように注意して。
ぱっとドアを開けた。
63 :
如月
:07/23(日) 14:06:48
HOST:i220-220-105-6.s02.a020.ap.plala.or.jp
「な・・・・・・何なにナニ!!!」
「一緒に入っていいですかー?いいですよね」
「駄目駄目駄目駄目駄目駄目!!!」
「いいじゃん、ケチ」
すっごい動揺してる。たまには焦る顔もみたい・・・と思ったのもつかの間。
そこにあるはずのものがなかった。
そして、そこにないはずのものがあった。
「・・・き・・・・・・」
「ごめんごめんごめん!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!」
あたしは思わず逃げ出した。
だって、そんなの聞いてない。恵さんが男だなんて。
64 :
如月
:07/24(月) 21:51:30
HOST:i220-221-207-123.s02.a020.ap.plala.or.jp
考えれば考えるほどに混乱する。
でも、名前“恵”だし。細いし。小食だし。
いやでも、胸まったく無かったし。・・・アレ、あったし。
「おまたせいたしました」
反射的にあたしは飛び上がる。
真っ赤になった彼女・・・いや、彼か、が出てきた。
「見たよね?」
「はぁ」
何を、と問われなくてもわかる。ナニ、だ。
「えっと・・・男なんですか」
「うん」
あたしが絶句していると彼はあたしの手をとって胸にあてた。
「ね。無いでしょ」
「はぁ」
無いでしょ、って・・・。無いけど他に言い方無いんですか。
「退いた?」
「いえ。びっくりしただけです」
「でもさ、俺女なんて一言も言ってないじゃん。俺とも私とも言ってない」
「だって“めぐみ”だから・・・」
「ごめん、俺“けい”だから」
けい・・・恵。恵は、めぐみじゃなくてけいとも読むんだった。
65 :
如月
:07/24(月) 21:52:15
HOST:i220-221-207-123.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ごめんなさい。ちょっと考えるから今夜はひとりにさせてください・・・」
「寝ないのー?」
ぷつん。あたしの中で何かがキレた。
「寝れるか、このボケナスー!!!」
びっくりしている彼を置いて、お風呂に逃げた。
まだどきどきしてる。
男の人を愛しいと思ったのなんて初めてだから。
あんなに綺麗なひとが男?でも男、って認めてたし。
あたしの理想が崩れる音を聞きながら、お風呂に入って出て寝た。
今は何も考えられない。
66 :
如月
:07/26(水) 21:54:25
HOST:i58-93-5-229.s02.a020.ap.plala.or.jp
久々に早く目が覚めたあたしは、朝ご飯を作ってあげた。
恵さんはまだ寝てるみたい。ケイさん・・・あーあ、慣れないなぁ。
自分のご飯はたいらげた。
「んー・・・サヤ、おはよー」
「おはようございます」
あたしは咄嗟に2歩退いた。
彼が一歩近づくと無意識に一歩下がってしまう。
「何やってんの」
「いや・・・男のひとって怖いから」
「俺も?あんなことやこんなことの仲じゃん」
「もうっ!!!あたし学校行きますね」
彼が朝ご飯を食べ始めるのを後目に、あたしは鞄をひっつかんで靴を履く。
あの顔で“俺”とか言われると調子狂っちゃう。
「行ってきます」
一応、挨拶。多少ぶっきらぼうだとしても。
「あぁ、サヤ」
「ハイ?」
「帰ってくる?」
「え、もちろんです。夕ご飯係ですから」
「そう。行ってらっしゃい」
彼は少しほっとしたように呟いた。
それを見てあたしは顔が熱くなるのを感じた。
何男相手にどきどきしてんだか。男なんて欲望の塊じゃない。
だけど帰ってきてほしい、と言われたようで、
自分の居場所がわかったようで、少し浮かれてしまった。
67 :
凌
:07/26(水) 22:03:42
HOST:ser350293006527086
アゲ↑↑
68 :
如月
:07/27(木) 16:09:36
HOST:i125-202-66-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
凌様あげありがとうございます。
久々のあげホント嬉しいですv
69 :
kao
:07/28(金) 16:37:57
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげです!!がんばってくださいねー!!!
70 :
如月
:07/28(金) 18:53:32
HOST:i60-34-200-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様あげありがとうございます。
たくさんあげてくださってホント感謝ですv
71 :
如月
:07/28(金) 18:54:08
HOST:i60-34-200-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
学校で久々に授業で大恥をかいた。
あたしの頭の中は彼のことでいっぱいだった。
やっと長い長い授業が終わる。
「あぅー・・・もぉやだぁ」
「ねぇ清変だって。何よ、彼氏とかぁ?」
「違うよ、そんなんじゃなくて・・・うぁー」
友達にも説明できないよ、こんなの。
「あ、清見て見てー」
「何よぅ」
「外、イケメン!!!大学生ー?車持ってるーいいなぁ」
「イケメンて彼氏いるでしょ莉子・・・あ!!?」
外を見ていたのは紛れもない彼。
授業中失敗した原因のあの男。
あたしに気づくと、少し笑って手を振ってきた。
「〜〜〜〜〜」
「ねぇ、誰誰っ!!?知り合い!!?」
「そんなとこよ・・・あたし帰るね」
「はぁい、頑張ってぇー」
何を頑張るんだ、何を。
恵さんも恵さん。どういうつもりなんだか。
72 :
如月
:07/28(金) 18:55:07
HOST:i60-34-200-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
「見て見て、車。実は持ってたんだよ」
「それは・・・すごいですねぇ」
「助手席乗ろうか」
「はぁ」
あたしは言われるがままされるがままにしていた。
彼は異常なほどうきうきしてる。
何が楽しいんだか。あたしは全然楽しくない。
むしろ周りの目が痛すぎる。
「ねぇ、何しに来たんですか」
「お迎え。逃げないようにね」
「来なくてもちゃんと帰りますよ。家、帰れる状況じゃないし」
彼はふふ、と軽く笑う。
笑っているけど心配してたんだ。
車に乗り込むとゆったりとした音楽。大人っぽくてついうっとりしちゃう。
73 :
如月
:07/28(金) 18:55:59
HOST:i60-34-200-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ねぇ。サヤは俺のこと好き?」
「ん・・・わかんない」
「めぐみさん、は好きだった?」
「大好きでした」
「んじゃ、俺も好きになる。大丈夫だね」
何がだよ!!!こんなにつっこみ所が多い日は初めてだ。
「んじゃ、えと・・・ケイさんはあたしを好き?」
「・・・好きだよ」
あ、詰まった。少し答えるまで間隔が開いたのをあたしは見逃さなかった。
自分が傷ついていることに少し驚く。
あぁ、もうすでにあたしはこのひとに惚れているんだ。
あたしはその隙間を無かったことにしようと思った。
好き、という単語だけを信じてみようと思った。
次第に車はスピードを上げて走り出す。
「サヤ、男は怖くないよ」
「はぁ」
「めぐみさんって思われてたころの俺と今の俺変わらない。
だからさ、ちょっと試してみない?」
「何を?」
「寝てみればわかるってことさ」
「はぁ・・・えっ!!?」
「まぁ帰ってからのお楽しみですよ」
楽しくない楽しくない楽しくない!!!怖いって。
だけどあたしは彼を信じてみることにした。
74 :
如月
:07/28(金) 21:23:19
HOST:i60-34-200-223.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼の家についたあたしは、ご飯を食べて宿題をやる。
その間ずっとドキドキしてた。
“男の人”と寝る。
怖くて、少し楽しみで、やっぱり怖くて。
「ハイどうぞー」
「あ、ハイ」
お風呂から彼が上がってくる。
同時にあたしの心拍数も上がった。
「何見てんのそんなに」
「いや・・・あの、上着てくださいよ」
「いいじゃん、どーせ脱ぐし」
彼は上裸。やっぱり男、ということを改めて意識させられた。
「ねぇサヤ、どうせ寝るとき裸だからパジャマ着なくていいから」
「はぁ」
嫌だよそんな。自分から脱ぐようなこと出来ません!!!
彼は慣れているらしく、鼻歌混じり。
お風呂に入っている間中それが聞こえた。
あたしが緊張していることを知らないかのような歌。
「ねぇ恵さん。あなたが好きなひとは誰ですか?」
そっとお風呂場で呟く。答えはないとわかってるけどね。
汚いやり方とはわかっていても、あたしは家を探ってしまった。
そのときに見つけた写真。
あたしよりずっと綺麗なひとと、恵さんが映ってた。
とても幸せそうに。
彼はあたしの中に彼女を見ているだけかもしれない。
「ねぇ恵さん。あたしはあなたが好きです。あなたが好きなひとは誰ですか?」
もう1度問い、少しだけ泣いた。
あたしはいつからこんなに涙もろくなっちゃったんだろう。
好きだよ、と答えたときの沈黙の意味なんか知らなければ良かったのに。
75 :
ゆ-こ
:07/28(金) 21:26:53
HOST:h082.cidr3-2.kct.ad.jp
なンかエロい小説読んでるはずなのに
めっちゃ切なくて、キューンってキます…
たぶん、恵さん だとか 清ちゃん だとかの吐く言葉がきれいだからだと思います
更新楽しみにしてますね*
76 :
ウリ
:07/29(土) 12:08:13
HOST:softbank220028138002.bbtec.net
あげエ-★!
こンなおもUろL1小説読ンだの久Uぶリです(ノv`)**
77 :
如月
:07/29(土) 19:29:28
HOST:i220-221-207-95.s02.a020.ap.plala.or.jp
ゆ−こ様ありがとうございます。
切ないですか!!?
いやぁちょっと涙を誘ってみようかと思いまして 笑
言葉が綺麗だなんて嬉しい言葉、ありがとうございますー。
そう言ってくれるひとがひとりでも居る限り如月は頑張りますv
ウリ様ありがとうございます。
おもしろいだなんて最上級の誉め言葉です。
そう言われて幸せですv頑張りますね。
78 :
如月
:07/29(土) 19:30:47
HOST:i220-221-207-95.s02.a020.ap.plala.or.jp
「サヤぁ、風呂長い」
「ごめんなさいーだって下着で出てくとか嫌なんですー」
わざと明るく言ってみたり。あたしって単純だな。
「いいから早く出なさい。服着ていいから」
「はぁい」
あたしは新しい下着を身につけ出ていく。
もちろん服は着たけれど。
もう、新しい下着とかあたしは何を期待してるんだろう。
「あー、サヤ、ちょっと明日食べるパン無いから買いに行ってくる」
「はぁい」
彼がいなくなるとあたしは、またさっきの写真を取りだした。
変わらずに笑っている彼と彼女。
恵さんの笑顔は今より無邪気に見える。
隣の彼女は綺麗で大人っぽくて、彼とよく似合っている。
その棚の奥から出てきたものを見て、あたしは目を逸らした。
指輪・・・内側には“I love you”の文字。
あたしを好きだと言ったのはやっぱり嘘?
彼をいつの間にかこんなに好きになってるの、おかしいのかな。
79 :
如月
:07/29(土) 19:50:30
HOST:i220-221-207-95.s02.a020.ap.plala.or.jp
車の音であたしは慌てて写真を閉まって玄関で出迎えた。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「さて、これからが本番。ほら、おいで」
彼に促されてあたしはベッドに横になった。
彼は無言で電気を消す。
彼の細い指と冷たい唇があたしの頬を撫でた。
「・・・ねぇ、ちょっと待って。恵さん、あたしのこと好き?」
「どうして?」
「知りたいだけ」
「ちゃんと、好きだよ」
ちゃんとって何?どんなふうに好きなの?
聞きたいけど聞けない。
彼の指があたしの鎖骨をなぞって胸に走る。
あたしの新しい下着に気づかないのか、下着を剥ぎ取った。
我慢できないらしく、下も一気に。
「ねぇ、もう濡れてるよ。ほらね、怖くないでしょ」
「でも・・・いれんの、怖い」
「大丈夫。ちゃんとしてあげる」
ちゃんとって何?さっきと同じ質問がまた頭に浮かぶ。
「ねぇ、怖いよ」
「俺はサヤのパパじゃないよ。俺の舐めさせたりしないし」
「そーじゃなくて」
恵さんにあたしを通して彼女を見られるのが。
あたしを忘れられてしまいそうで。
80 :
凌
:07/29(土) 22:23:13
HOST:ser350293006527086
アゲます↑↑頑張ってくださぃ☆
81 :
如月
:07/30(日) 16:24:25
HOST:i210-164-166-133.s02.a020.ap.plala.or.jp
凌様ありがとうございます。
あげと、励ましの言葉がなによりのエネルギーですv
頑張りますね。
皆様へ。今更ながら訂正。
清のお母さんの名前が「暁美」になっているところと
「陽子」になっているところがありますが、
正式には「暁美」です。
もうひとつ。
恵が清を縛るところがあるんですが、
最初にほどいたのは足ではなく手首です。
手首外さないと触れませんよね。
紛らわしくて申し訳ありません。
82 :
如月
:07/30(日) 19:00:57
HOST:i210-164-166-133.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ん・・・ひっ!!!」
突如、あたしの秘部に彼の舌が這った。
前のときよりも強く。
そのたびあたしは甘い声をあげる。
「んん、ふぅ・・・っ」
彼の腕はあたしの胸の突起に。ときに強く、そして優しく。
「ねぇサヤ、どこが好き?」
「・・・下」
「下、の?ここ?」
「あっ・・・う、駄目、そこ・・・」
「もっと気持ちよくしてあげる」
彼はそういうと舐める速度を速めた。
「んっ、あぁ、恵っ、さん・・・っ!!!」
「いれるね」
よく知らないその場所に冷たい指が入ってくる。
指を曲げると、一気に背中がぞくっとする。
あたしは今まで感じたことのない快感を感じて、思わず大声をあげた。
なんだか、あたしの体じゃないみたい。壊れそう。
「あ、あぁっ・・・ん、あっ・・・」
「そろそろ、いれていい?」
「ん・・・来、て」
来て、を合図に彼は指を抜き、代わりに彼のものをいれた。
83 :
如月
:07/30(日) 19:02:13
HOST:i210-164-166-133.s02.a020.ap.plala.or.jp
「恵、さん、痛いっ」
「力っ、抜いて・・・そう、怖くないから」
「いた、い・・・痛いよっ!!!」
あたしの腰あたりに激痛が走る。涙で恵さんが滲んだ。
「ねぇ、痛・・・んっ、ふ・・・ぅ」
あたしの口を彼が塞いだ。ふっと肩から力が抜けて楽になる。
「そう、もっと・・・落ち着い、て」
「あっ・・・、はぁ・・・っん」
「気持ち、いい?」
「は、い・・・あっ・・・恵、さんっ・・・」
気持ちよさが怖いくらいになったころ、突然目の前が真っ白になった。
彼が少しあとにあたしの中を出たのがわかった。
ぼーっとした頭で彼を見る。
「サヤ、どうだった?」
「・・・・・気持ち良かった」
「俺が怖い?」
「ううん。怖くない」
それだけは自信を持っていった。
あたしはこんなにも彼が好きなんだ。
男とか、女とか関係ない。“佐伯恵”が好き、それだけ。
84 :
如月
:07/31(月) 17:24:14
HOST:i218-224-134-96.s02.a020.ap.plala.or.jp
「あの・・・恵さんは気持ちよかった?」
「うん」
「え、でもイってないでしょ」
「・・・何ゆーのこの子」
突然のあたしの発言に彼は少しびっくりしたみたい。
だって、恵さんにも気持ちよくなってもらいたかったんだもん。
あたしの頭は、腰は、秘部は気持ちよすぎてまだひくひくしてるのに、
彼はけろっとした顔であたしを見ているから。
「恵さんの・・・舐めていいですか」
「はっ?駄目だよ」
「なんでー」
「サヤが嫌って言ったじゃん」
「嫌じゃない。恵さんならいい」
あたしは返事を聞かずに彼のそれを握った。
汚い女でもいい。彼があたしの心を求めないなら体をあげる。
元カノに、体だけでも勝ちたい、そう思った。
「ね、そんな・・・力入れないでよ」
「気持ち、いいでしょ?」
「ん・・・」
暗闇だから大丈夫。
あたしの泣きそうな目も真っ赤な顔も見られない。
85 :
如月
:07/31(月) 17:25:26
HOST:i218-224-134-96.s02.a020.ap.plala.or.jp
「どこが好き?」
あたしは彼に、彼がしてくれたように問う。
「んーどこも好き」
「ここ?ここ?」
探りながらそれを舐めるのはやっぱり怖かった。
おそるおそる舐めるとなんだか切ない味がする。
「・・・・・ん・・・っ」
彼が少しだけ喘いだのが聞こえる。
ここが好きみたい。あたしはその場所を何度も擦って舐めた。
「あっ・・・ちょ、駄目・・・」
「駄目じゃない。気持ちいいでしょ?」
やっぱり怖い気持ちが勝ってる。
それでもいい。あたしは口全体を使ってそれを含んだ。
舌を使って全部、あたしで覆う。
「サヤ・・・っ、うっ」
突然、口の中に苦みが広がった。
だけど離さない。全部飲み込んだ。
飲み込むと嬉しい、なんの雑誌に書いてあったんだっけ?
「ごめんサヤ」
「ん、大丈夫。ねぇ、気持ちよかった」
「うん」
86 :
如月
:07/31(月) 17:26:09
HOST:i218-224-134-96.s02.a020.ap.plala.or.jp
「あたしのこと好き?」
「好きだよ」
今度は沈黙が無かったね。安心した。
一体今日何度それを聞いたんだろう。
ほっとしたあと、一緒にシャワーを浴びて、Hな話をして寝た。
寝る間際、彼があたしの手を握った。
「何?」
「サヤが朝になってもここに居るように」
「どこにも行かないよ?」
「サヤは嘘つきだからね」
恵さんのほうがずっと嘘つき。
逃げるとしたらあんたじゃん、と思ったけど、あたしは力を入れて握り返した。
恵さんが朝になってもここに居ることを信じて。
87 :
凌
:07/31(月) 22:27:52
HOST:ser350293006527086
なんかいろいろとびっくりな展開でおもしろいです☆あと、キュンってかんじですね!続き楽しみです♪アゲますヾ(^∀^*)
88 :
如月
:08/01(火) 18:31:23
HOST:i222-150-75-35.s02.a020.ap.plala.or.jp
凌様ありがとうございます。
毎回嬉しいですvv
びっくりな展開ですか?無理矢理な展開でもありますが 笑
キュンってカンジは目指しているので嬉しいですー。
切なくて愛しいみたいなものを書きたいのですよ。
今から更新しますねv
89 :
如月
:08/01(火) 18:32:15
HOST:i222-150-75-35.s02.a020.ap.plala.or.jp
夜中に目が覚めた。彼の声で。
「サ・・・行かないで・・・っ!!!」
あたしは飛び起きた。
「ちょ、恵さん?恵さん?」
「駄目・・・っ」
「恵さん!!!!!」
焦って必死に彼を揺らした。
はっと彼は目を開ける。
「あ・・・・・」
「どうしたんですか?大丈夫?」
「うん・・・、ただの、夢」
サ、って聞こえたけどそのあとに来る言葉はヤじゃない。
サヤ、とは呼んでいなかった。あたしじゃない。
「ねぇ。俺から離れないで」
「離れませんよ、ほら」
あたしは彼の手をきゅっと握った。
すごく、冷たい。
90 :
如月
:08/01(火) 18:33:10
HOST:i222-150-75-35.s02.a020.ap.plala.or.jp
「サヤ、言ったよね。俺なら男の人でも大丈夫って言ったよね?」
「言いました。大丈夫、男でも女でもいいから」
まるで彼は小さな子犬みたい。
震えて、冷たくて、大きい背中が小さく見えた。
「恵さん、誰を見てるの?何が怖いの?」
「なんでもない」
「なんでもなくない!!!」
「なんでもないんだよ」
彼はいつものようにふっと笑ってベッドを離れた。
「どこ行くの?」
「外」
彼はその言葉を残して行ってしまった。
彼が叫んだのはきっと彼女の名前。
もう1度部屋を探す・・・いや、荒らした、に近いよもう。
見つけたのは真っ白な封筒。
「遺書・・・佐伯紗衣」
いけないことと思いつつ、あたしはそれを開いた。
91 :
kao
:08/01(火) 19:37:08
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげー!!
続きがとっても気になりますッ
92 :
如月
:08/01(火) 22:10:44
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
気になっちゃいますか?
そう言われると焦らしたくなるのが・・・いえいえ、なんでもありません。
多分200レス以内に完結すると思いますが
それまでどうかよろしくおねがいします。
93 :
如月
:08/01(火) 22:12:50
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
さよなら恵。ごめんね。
私、行くから。
あなたが嫌いなんじゃない。
そうじゃないの。
好きだから行くの。
もう、佐伯紗衣じゃないね。
でも佐伯紗衣のまま行きたいの。
ごめんね。
せかいでいちばんあいしてる
さよなら
さよなら
ごめんね
佐伯紗衣
94 :
如月
:08/01(火) 22:18:08
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
読んだとたん悟った。このひと、写真の彼女だ。
「ひとの家荒らすなよ」
ぱっとあたしは振り向く。恵さんだ。
いつ帰ってきたんだろう、なんて考える暇もない。
「あ・・・えと・・・」
あたしは急いで紗衣さんの遺書を隠した。
彼に辛い想いをさせるのはもう嫌だ。
「何見てたの?」
「別に?」
「じゃあなんで目そらすの?」
「恵さんこそ」
「サヤ」
いつもの恵さんと違う。
細い腕で手首を捕まれる。遺書は握ったままで。
「俺をちゃんと見てよ」
「・・・っ離して」
「ねぇ、捨てないでよ」
手首の痛みが増した。
真っ直ぐ彼を見つめると彼は泣きそうだった。
95 :
如月
:08/01(火) 22:19:45
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
「離して、あたしは・・・」
「紗衣。もう離さないから」
彼はあたしに抱きつく。
いつもより数倍きつく。数倍哀しく。
「ねぇ、恵さん・・・」
「紗衣。お帰り。待ってたんだよ」
「恵さん?」
「紗衣・・・」
あたしは“紗衣”じゃない。そう叫びたくても叫べなかった。
あたしがどうしようもなく切なくなって、堪えきれなくなると、彼は離れた。
「ごめんね、サヤ」
「あ・・・たしは、大丈夫」
「紗衣なんて、もう居ないのにね。サヤ、愛してる」
彼はあたしに世界一切ないキスをして布団に入った。
「勝手なひと・・・」
ぽつりと呟いたのが聞こえないのか、彼は後ろ向きだった。
あたしはもう1度遺書を読み直す。
“佐伯紗衣”このひとをあたしは憎んだ。
彼の愛を独り占めするなんてずるいよ。
96 :
如月
:08/01(火) 22:20:37
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしが起きると、恵さんは切ない笑顔をくれた。
「おはよう」
「おはようございます」
「ごめん昨日」
「いえ・・・あたしは、大丈夫です」
あたしは、ね。心配なのは恵さんだよ。
「ごめんなさいいろいろ見ちゃって・・・」
「いや。大丈夫」
「あたしじゃ力になれない?あたしには話せない?」
あたしは駄目もとで聞いてみる。
YESの返事なんて待たないけど。
「紗衣は・・・いいんだよサヤは心配しなくて」
「じゃあ、なんで紗衣って呼ぶときそんな声するの?」
あたしは気づいてた。
サヤ、ってあたしを呼ぶときと紗衣、って彼女を呼ぶとき、違うこと。
あたしは愛されているとは想う。
だけど紗衣さんとは違う。
97 :
如月
:08/01(火) 22:21:26
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
「サヤ。ごめんね。サヤは似てるんだよ」
誰に、なんて聞かない。紗衣さんに、だ。
「だから、そんな切ない顔しないで。サヤは守りたいんだ」
「じゃあ、恵さんもそんな顔しないで」
神様、あたしは彼の力になれないのですか?
生まれて初めて・・・でもないけど、神様を恨んだ。
「ねぇ恵さん。話して」
「駄目だよ」
「なんでっ!!?」
「サヤは離したくないんだよ、わかれよ」
「わかんないよ・・・」
「もうこの話終わり。学校ちゃんと行きなよ?」
「なっ・・・・・・んでそーやってもう・・・」
あたしが反論する前に彼は家を出ていった。
しょうがないから朝ご飯は食べるけどさ。美味しいし。
ひとりで食べるごはんなんて全然楽しくないんですけど。
98 :
kao
:08/01(火) 22:23:42
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
やっばいです!!切ないーー;;
最後まで付き合いますよー!!!がんばってください♪
99 :
如月
:08/01(火) 22:25:23
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
おぉ、リアルタイム!!!
kao様毎度ありがとうございます。
最近エロ少ないですが・・・。
更新はまだまだ続きますー。
100 :
如月
:08/01(火) 22:26:26
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
無いだろう、とは思っていたけど帰りのお迎えは無かった。
莉子に言わせれば恋愛は押して引くが基本だし、だそうだ。
よくわかんないけど。
彼からの連絡は夕食の買い出しを頼むメール一通。
励ましてあげなきゃな、せめて夕飯くらいは。
「おばちゃん、今日美味しいのはー?」
「あぁ清ちゃん、よく作るわねー。いいキャベツあるよ」
「じゃあそれ1個。あ、あと桃も」
「はいはい」
なんだかな、主婦みたい。
「清ちゃん、どんどん似てくるね」
「誰に?」
そこでおばちゃんは声を潜める。
佐伯君・・・つまり恵さんに言わないでね、と前置きして。
「佐伯君の元カノだよ」
「・・・恵さんにも言われた」
「似てるんだよ、切ないくらいにね。面影がね。
清ちゃんみたいに私のことをおばちゃん、おばちゃんって呼んでくれてさ」
「今、元カノどこに居るの?」
「死んじゃったよ」
おばちゃんが遠い目をして言う。
“遺書”があったから自殺したんだろうとは思っていたけど、驚いた。
101 :
如月
:08/01(火) 22:27:40
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
「元カノ・・・紗衣ちゃんって言うんだけどね。いい娘だったよ。
お金持ちのお嬢様だったんだけどね、高飛車になったりしないでね。
優しい佐伯君と恋に落ちたさ。
結婚したら「サエキ サエ」なんて語呂が悪い名前になるなんて言ってね。
いつでも幸せそうだったんだけどね」
そこでおばちゃんは言葉を切った。
目をぱちぱちさせて、涙を堪えてる。
「ある時町に遊びに行ったんだよ。
綺麗だった紗衣ちゃんはね、そこで恋に落ちたんだ。
佐伯君にはない強引さと違う強さがあった男に。
佐伯君と別れてその男・・・ヤクザのような男に惹かれていったさ。
それからだ、変わっちまったのは。
酒は飲むタバコは吸う・・・多分麻薬とかもね。
佐伯君はやめさせようとしたよ。だけど止められなかったんだ。
佐伯君はその男と知り合いだったんだよ。
男が、紗衣ちゃんの金目当てで付き合ってるってこと知ってたんだ。
だけど佐伯君はね、優しすぎて言えなかったんだよ」
102 :
如月
:08/01(火) 22:28:46
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしの目元が熱くなる。
彼の気持ちが痛いほどにわかる。
あたしがお母さんに鈴木さんのことを言えないのと一緒だ。
「紗衣ちゃんは壊れちゃったんだ。その男に妊娠させられちゃってね。
だけどそれを嬉しそうに佐伯君に報告したんだ。
変わり果てたやつれた姿だったな、もう。
あとは知らないよ。報告した次の次の日に駅に飛び込んで死んじまった」
「おばちゃん。あたし帰るね」
「ごめんねこんな話聞かせて・・・」
「いいの、あたしが聞きたがったから。じゃ、キャベツありがとう」
あたしは坂道を走った。
後ろからおばちゃんの“あんたはもっと強いよ、あいつを守りな”という声を背に。
守るよ。命賭けてでも。
103 :
如月
:08/01(火) 22:30:33
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしが作ったロールキャベツは大成功。
恵さんは桃が苦手らしいからあたしひとりで食べたけど。
「恵さん。あたし、おばちゃんに聞いちゃった紗衣さんのこと」
「そう」
あたしが切り出した。怒るかと思ったけど。
彼はため息をついて言う。
「ねぇ、サヤ」
「はぁい?」
「どこまで聞いた?」
「紗衣さんが別の男との子供作ったとこまで・・・」
言うのが切ない。
あたしが喋ると彼は泣いてしまいそうだ。
でも知らないとあたしも切ないから。
彼は諦めたように言った。
「紗衣はね。死 ぬ前に俺と寝たんだよ」
「・・・駄目だよ言っちゃ」
「いや、聞いてほしい。
妊娠して・・・俺怒って・・・紗衣をめちゃめちゃにしたんだ。
子供、死 ねばいいとか思って。
気がついたら俺と紗衣が泣いててね。
紗衣が言うんだよ。やっぱり俺のことが好きだ、って。
そんで次の日ね、男と話つけにいったんだ。
俺行こうか、って言ったんだけどいい、って断られて。
そしたら麻薬やっちゃった。帰ってきて俺を殴るんだ。
俺、年下で。まだ17で、紗衣は21・・・22だったかな。
大人の女だし大丈夫なんて勝手に思ってたんだよ。
最後にもう嫌、死 ぬ、って言って遺書書き始めてね。
もう3度目くらいだったから冗談だろうって思って相手にしなかった。
そしたら死 んじゃった。止められなかったんだよ」
104 :
如月
:08/01(火) 22:31:33
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼は涙を流した。
あたしが拭おうとするのを手で制した。
「サヤは。紗衣に似てて。
守ろうって思った。こいつを紗衣と思おうとしたんだ。
愛しすぎて無理だよ。俺がまためちゃめちゃにしそうで怖いんだよ・・・」
あたしはいつの間にか泣いていた。
彼を抱きしめて、改めてあたしは小さいことに気づいた。
お母さんが浮気してるから何?
義理のお父さんに襲われかけたから何?
彼はもっと辛い思いをしてるんだ。
「紗衣、俺と結婚するって言ったんだよ。だから“佐伯紗衣”になってるんだ。
でも書いたときはもう狂ってたんだろうね。
字すら書けないほどに俺は紗衣を痛めつけたんだよ」
「・・・恵さん。紗衣さんはきっと幸せだったよ?」
「どうして?」
「最後に愛するひとのそばに居られたから。
恵さんは悪くない。紗衣さん、幸せなはずだよ。遺書に愛を残すなんてさ。
確かに疲れたからって死 んじゃったかもしれないけど、恵さんは悪くない」
「サヤはわかってない」
「わかんないよ!!!」
105 :
如月
:08/01(火) 22:32:42
HOST:i60-34-195-215.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは言葉を続けられなくなる。
恵さんも哀しそうな目でこっちを見る。
「恵さん。こっち向いて」
あたしは彼に口づけた。
「サヤ、駄目だよ」
「駄目じゃない。ちゃんと見てよ!!!
あたしは紗衣じゃない。あたしはそんなに弱くない。
あたしは紗衣さん以上に恵さんが好きだよ。
恵さんがあたしを好きな気持ち以上に恵さんを好きだよ」
泣く男の人なんて見たくないって思ってた。
だけど今は違う。
男の人は汚くなんてない。
あたしと同じくらい脆くて弱くて。
「恵さん。あたしが守ってあげるよ」
あたしは神様に祈った。
神様。彼を助けてあげてください。
神様。あたしを助けてください。
彼を愛しています。
彼が愛しすぎます。
「サヤ・・・寝ないの?」
「寝るよ?」
「サヤ、俺が怖い?」
「怖くないよ」
弱々しい声の彼を守ろう、そう決めた。
きっと彼もそう思っただろう。
あたしこそは守ろう、そう思っただろう。
106 :
kao
:08/01(火) 22:47:29
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
すっごいいっぱい更新お疲れ様です!!
めえっちゃ面白いですっがんばってください♪
107 :
如月
:08/02(水) 18:57:39
HOST:i60-34-196-220.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございますー。
面白いだなんてvv
喜びますよ、私。
更新はお待ちください。
108 :
如月
:08/02(水) 19:23:39
HOST:i60-34-196-220.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしはずっと起きてた。彼が目覚めてしまうから。
「恵さん、眠れない?」
「んー」
「紗衣さんを愛してた?」
「うん」
「もし今生きてたら守りたい?」
「うん」
「あたしと・・・」
あたしはそこで言葉を止めた。
これ以上悩ませちゃいけないもんなぁ。
あたしと紗衣さんどっちが好き、なんて聞けないし。
「あのね。お墓参り行けばいいと思う」
「紗衣の?」
「それと、相手の男とっちめるとか」
「そうだねぇ」
「ねぇ、真剣に聞いてよ」
「聞いてるよ」
彼は立ち上がった。
「寝ないの?」
「やることあるんだ」
そう言うとあたしがこっそり出した遺書とか写真とかをアルバムに入れ始めた。
あたしは何もしないで見てた。
109 :
如月
:08/02(水) 19:24:21
HOST:i60-34-196-220.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼はそれから言った。
「明日、お墓参りしようか」
「うん」
「それとね。俺が“今”好きなのはサヤだから」
「・・・うん」
「寝ようか」
「そうだね。どっちの意味で?」
「バカ、今日もー疲れたよ」
やっと本当の笑顔見せたね、恵さん。
今日も手を繋いで一緒に寝た。
朝起きたら居なくなる、なんてことありえない。
愛を確かめあうため、分かち合うために繋いだんだ。
「恵さん。世界で1番恵さんを愛してるのはあたしだよ」
「知ってるよ」
「あたしは紗衣さんじゃないよ。離れたりしないよ」
「知ってるってば」
ふふ、といつものように彼は笑う。
そしていつものように勝手に寝ちゃう。
恵さんは、こうでなくっちゃね。
110 :
kao
:08/02(水) 19:29:21
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
リアルタイムあげー↑
がんばってくうださい♪
111 :
凌
:08/03(木) 19:02:50
HOST:ser350293006527086
すばらしぃですね!何
頑張ってくださぃ☆アゲます↑↑(*つ∀<。)っ〃
112 :
凌
:08/05(土) 01:57:21
HOST:ser350293006527086
再びアゲ↑↑
113 :
如月
:08/05(土) 19:29:49
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
あぁ、リアルタイムに気づけませんでした(泣)
凌様ありがとうございます。
2回もあげていただけて嬉しいですv
すばらしいだなんてvv
114 :
如月
:08/05(土) 19:30:23
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは朝一番に莉子に電話をかけた。
「あ、もしもし、莉子?」
「んー、清?」
「うん、あのさぁ、今日学校サボるからよろしく」
「はいはい。男?」
「まぁねぇ」
あたしはにんまりして言う。
莉子は多分電話の向こうでびっくりしてるだろうな。
中学、高校と親友やってきたけどあたしの初彼ですからね。
あたしは極度の男嫌いである、ということももちろん知ってるし。
「ちゃんと紹介してよ」
「はいはぁーい」
それからいっぱい喋った。
あたしのあまりにもうるさい電話の声にやっと彼も起き出した。
「あ、莉子、そろそろ切るね?」
「何、男か」
「まぁねぇー。莉子も今日は楽しんでくればいいじゃない?」
「ノロケちゃってまぁ・・・わかったー、じゃ、バイバイ」
あたしは電話を切ると彼を起こしに向かった。
115 :
如月
:08/05(土) 19:31:05
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
「ねぇ、あたし学校休んだよー。行こうよ」
「んー」
聞いてんだか聞いてないんだか。
可愛い顔して寝てる。ホント女の子みたい。
「こらー、起きないと襲うぞ」
いつかの彼みたいなこと言ってみたり。
「んー」
期待してたとおり、彼はあたしを抱きしめた。
顔中彼の匂い。幸せだなって感じる。
彼は紗衣さんにもこーゆーことをしたかもしれない。
だけどあたしのほうが愛があるもんね。
「ねぇ、起きてー・・・んっ」
突如あたしの唇に彼の唇が触れた。
恵さんたら朝から・・・別にいいけど。
「ちょっと!!!起きてよー・・・ふっ、うぅ・・・んっ」
長い長いキス。
あたしと彼の真ん中から液が零れる。
あたしの口からも吐息と声が漏れた。
「んんっ・・・ふぁ・・・・・」
「ねぇ、朝からやるのってOK?」
「駄目!!!」
ちぇーつまんねぇーとかほざいてる恵さん。
知らないっ、と。今日は大切な日だからそれはあとまわし。
116 :
盈
:08/05(土) 19:31:38
HOST:softbank221032176139.bbtec.net
まなCHAN☆
AGE有り難うvv
頑張りマースv
117 :
如月
:08/05(土) 19:32:04
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
「行こうか」
「うん」
あたしと彼は手を繋いで歩き始めた。
外は夏っぽくってあったかい。
彼の手から体温が伝わってくる。たまらなく、心地いい。
「紗衣の墓参りとか、初めてだな」
「1度も行ってないの?」
「悪い気がしてさ。早いな、もう3年・・・4年?」
「ふぅん」
彼が紗衣さんのことを話すときはやっぱり愛しさに溢れた声を出す。
でも、前とは確実に違う。
「ねぇ、恵さん変わったよね」
「そう?」
「紗衣さんをね、語る声が変わった」
「そっか」
あたしは花屋さんに立ち寄る。
俺わかんないから、という恵さん。やっぱり男の人だなぁ、なんて。
「ねぇ、紗衣さんって何色が好きなの?」
「虹色?」
「・・・もうっ」
あたしだってわかんないんだけどな。
とりあえず無難な花を選んでおいた。ごめんね、紗衣さん。
118 :
如月
:08/05(土) 19:46:38
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
そんなこんなでお墓についた。
彼は紗衣さんに語りかける。
あたしはなんとなくいたたまれなくなって席を外した。
「サヤ、ここに居て」
「え・・・」
「サヤにも聞いてほしいから」
「ハイ・・・」
小さな声で語り始める。
紗衣さんにかあたしにかは区別がつかないけれど。
「紗衣。ここに来たよ。
今、幸せにしてる?
俺は紗衣を傷つけたけど、相変わらず幸せにしてる。
紗衣。もし生まれ変わったら幸せになれ。
俺が今度こそ幸せにするから」
「ちょっ、恵さん・・・?」
つまりそれは生まれ変わったらあたしを捨てるということ?
そう問おうとしたら彼はにっこりして言葉を繋いだ。
「俺とサヤ、ふたりで幸せにするよ。ね、サヤ」
「・・・・・ハイ」
それは将来の約束。
確かなことは言わなかったけど、それは彼の告白だとわかった。
119 :
如月
:08/05(土) 19:47:21
HOST:i58-93-6-14.s02.a020.ap.plala.or.jp
「帰ろうか、サヤ」
「ん。もう終わり?」
「うん。また来るからね」
帰りも手を繋いで帰った。
隣を見ると、彼は爽やかな顔をしていた。
「サヤ、これあげる」
「ん?」
あたしが受け取ったのは名前は知らない小さな白い花。
「サヤってさー、こういうカンジ」
「あたしこんなに弱くないよー?」
「違うよ、綺麗なんだよ。弱く見えてもね、守るから大丈夫」
「恵さんって・・・バカだよね」
あたしは微笑んだ。つもり、だけど。
涙で前が見えないよ。
あたしは神様じゃなくて紗衣さんに誓った。
このひとを一生賭けて守ります、って。
120 :
kao
:08/05(土) 22:00:53
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげです!!がんばってくださいッ
ほんとにこの小説はまる〜↑
121 :
まいこ
:08/05(土) 23:02:29
HOST:softbank219021165169.bbtec.net
前から隠れて読んでました。
かなりいいです。
大好きです。
これからも応援してるので頑張って下さい。
それでは、また読みに来ます。
122 :
如月
:08/06(日) 11:36:45
HOST:i125-202-69-102.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
ほぼ毎日来ていただいていますねvv
ホント感謝です〜。励みになります。
まいこ様ありがとうございます。
前から読んでいたんですか??
かなりいいとか大好きとか、その言葉が何より嬉しいです。
私の元気の源になりますー。
123 :
如月
:08/06(日) 11:37:49
HOST:i125-202-69-102.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼が買い物に行こう、と言いだしたから行くことになった。
「ねぇ、夕ご飯何食べたい?」
「んー魚」
「昨日食べたじゃんー」
「じゃあ魚以外にすればいいじゃん」
「思いつかないから聞いてんのにー」
まわりの視線がやっぱり違う。
若夫婦、とか思われてるのかな。嬉しいけど、恥ずかしい。
「じゃあ、サヤが食べたい」
「っな!!!・・・もう、バカじゃないの」
単純なもので、あたしの顔はすぐに赤くなる。
彼はどうしようもなくあたしの扱い方が上手みたい。
「いいじゃん、休みだし。帰ってすることないでしょ」
「いいけどさー、夕ごは・・・」
「いいって言ったね」
にこっと嬉しそうに彼は笑う。
結局あたしはそれを許しちゃって。
完全に彼のペースだな、もう。
124 :
kao
:08/06(日) 22:08:08
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげですーーー!!!
更新応援してますよォォオ
125 :
如月
:08/07(月) 13:55:30
HOST:i210-164-160-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
毎回嬉しいですv
126 :
如月
:08/07(月) 13:57:13
HOST:i210-164-160-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
結局魚を買うことになって、帰り道。
あたしは視界に入ってきたひとりのひとのために止まった。
「サヤ?」
急に止まったあたしを彼が不思議そうな目で見た。
「鈴木、さん・・・」
鈴木さんは真っ直ぐあたしに近づいてきた。
彼は特有のねちっこい声で言う。
「清ちゃんじゃん。こっち、彼氏?」
「そうですけど、何か?」
あたしを後ろに隠して恵さんが言った。
あたしの背中を冷や汗が伝う。
気持ち悪い。
「清ちゃん、彼氏の家にお世話になってんの?」
「悪いの?」
「学校行かないの?
あぁそう、彼氏と戯れるのに一生懸命なんだね。
淫乱なことだけ覚えちゃって。避妊しなよ?
どうせやっぱり寝てんじゃねぇか。俺ともまた寝るか?」
鈴木さんはあたしに猥雑な言葉を浴びせかける。
怖い。このひと絶対おかしい。
恵さんの服の裾を引っ張る。離したら離れてしまいそうで。
127 :
如月
:08/07(月) 13:58:17
HOST:i210-164-160-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼は鈴木さんに軽蔑した視線を向けていきなり言った。
「えぇ、そーです。寝てますけど。避妊、してますから」
「なっ!!!恵さ、ん・・・?」
「行こうサヤ。失礼します、お父さん」
彼はあたしの手をとってどんどん歩き出した。
何考えてんだこのひと。避妊は、したけど。
「おい、帰ってこい!!!清ちゃん帰ってこねぇなら暁美壊すぞ!!!」
あたしは後ろで叫んでる鈴木さんの声にハッとなる。
お母さん。
そんなことも知らずに彼はどんどん歩き出し、鈴木さんが見えなくなる。
「恵さんてば!!!」
「何?事実事実。サヤは淫乱だしー、避妊はちゃんとしてるし」
「いんら・・・違うし」
「いいじゃん、人間なんて性欲よ」
意味、わかんない。
でも助けてもらったのは事実だから。
「・・・ありがと」
小さく、呟いた。聞こえてなくても。
128 :
kao
:08/07(月) 17:13:14
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげー!!
もうまぢがんばってください!!
129 :
如月
:08/07(月) 22:11:59
HOST:i220-220-104-3.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
更新のたびに言葉をくれて嬉しいですv
130 :
如月
:08/07(月) 22:12:48
HOST:i220-220-104-3.s02.a020.ap.plala.or.jp
家に帰っても、あたしの頭の中はいっぱいだった。
帰らなくちゃいけない。
お母さんが、危ない。
「恵さん・・・」
「んー?何。ごはん足りない?」
「ううん、お腹いっぱい。あたし、帰らなきゃ」
何気なく言ったつもりだけど、彼は固まった。
じっとあたしのほうを見つめる。そんな目で、見ないでよ。
「なんで?嫌なの?」
「ううん・・・恵さんのことは好きだけど。暁美、は、お母さんなの。
暁美を壊す、って鈴木さん行ってた・・・お母さん、危ないから」
「そっか」
彼はじっと考えているようだ。
あたしだって出来れば帰りたくない。ここに居たい。
「じゃ、まず電話かけようか」
「え、誰に?」
「決まってんじゃん、“暁美さん”だよ」
恵さんはすごいなぁ、なんて思う。
あたしの不安はなんでもないことみたいに拭ってくれるよ。
131 :
如月
:08/07(月) 22:13:36
HOST:i220-220-104-3.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは震える指で携帯を押した。
何ヶ月ぶりだろう、この番号を押すの。
「はい、鈴木です」
「あ、お母さん?清です」
「あらま。どうしたの?」
「いや・・・すず・・・パパ、はどうしてる?」
「帰ってきてない」
お母さんの声はいつもと変わらない。
だけど、“帰ってきてない”って・・・。
「何で?」
「知らないわ。あんたがパパに犯されたって言ってたって伝えたのよ。
そしたら次の日から消えちゃったー」
消えちゃったー、ってお母さん。
「犯されそうになった、だから」
「同じことよ。あのひとはあんた目当てだったんでしょ?
私離婚届持って待ってるわ。離婚したら、帰ってきなさい」
あたしはそれに返事ができないまま世間話をして終わらせた。
132 :
凌
:08/08(火) 13:46:09
HOST:ser350293006527086
お母さんNice!あげ↑↑
133 :
kao
:08/08(火) 15:34:57
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげでーす(●'゚b)゚+.
とっても面白いでーーーす!!
134 :
ちぃ
:08/09(水) 01:02:38
HOST:145252001211user.quolia.com
まじぉもろいよぉぉ★ァゲちゃいます↑↑(≧∇≦)ノ
がんばってください(//∇//)
135 :
如月
:08/09(水) 17:24:04
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
凌様ありがとうございます。
お母さんナイスですか?
私は嫌です、こんな母親 笑笑
kao様ありがとうございます。
毎回あってますねvとても励みになります。
ちぃ様ありがとうございます。
初めましてですね。
お褒めの言葉嬉しいですv
136 :
如月
:08/09(水) 17:24:52
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
離婚、か。あっけないものなんだなぁ。
確かに結婚当時、最初は愛し合ってたように見えたのに。
それもただの“フリ”?切なすぎるよ。
「お母さん、何だって?」
「離婚するから平気、だって」
お母さんとお父さんのように。
お母さんと2番目のお父さんのように。
お母さんと鈴木さんのように。
あたしと恵さんもいつか別れるのかな。
あたしは途端に寂しくなって彼を抱きしめた。
「何?」
「なんでもないよ」
「何さー、発情期?」
「それは恵さんでしょ。こうしてていい?」
「いいよ」
彼は優しくあたしの髪を撫でる。心地良い。
あたしはお母さんじゃない。彼はお父さんじゃない。
きっと大丈夫。
137 :
如月
:08/09(水) 17:25:59
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
数日後、お母さんから電話が来た。
あっけなく一言、“離婚したから”。悲しさの欠片も感じさせない声で。
また名字戻るのか。鈴木とか、ありがちだから嫌だったしいいけど。
ふいに玄関のチャイムが鳴った。恵さん?
最近帰り遅いんだからまったくもう。
「はいはーい。おかえりなさ・・・」
「ただいま、清ちゃん」
あたしは目を見開いた。鈴木さんがそこに居た。
「なん・・・で・・・」
「調べりゃ一発なんだよ。ここ、彼の部屋?ふぅん」
「入って、こないでっ!!!」
自分でもわかるくらいに声が震えてる。
体も震えてる。情けない。
「バレバレだよ。震えてること・・・それとももう感じてるの?」
「違っ・・・んんっ・・・」
玄関に押し倒されてキスされた。
若い男の力にはやっぱりかなわない。
138 :
如月
:08/09(水) 17:26:49
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
「離しっ、てっ・・・」
「駄目だよ、帰ってこないから離婚させられたじゃないか」
「嫌っ、知らないし・・・!!!」
彼の手があたしの胸に触れる。
背筋がぞっと冷たくなる。
触られるのが嫌で、体を動かしたら殴られた。
「痛っ・・・なにすんの」
「こっちのセリフだよ。ベッドがいい?」
あたしは彼に抱き上げられて、恵さんのソファーに寝かされた。
急いで起きあがろうとしてもまた腕を押しつけられた。
「ノーブラじゃん。ヤる気満々?」
「違くて、お風呂上がり・・・んっ」
キスが、この上なく気持ち悪い。
どんどんあたしは脱がされてく。彼も脱いでく。
見たくないのに、彼のものが目の前にある。
「前みたいに舐めろよ」
「嫌、やめてよ!!!」
「じゃあ俺が舐めようか」
彼はあたしの下着を一気に脱がすと秘部にしゃぶりついた。
139 :
如月
:08/09(水) 17:28:08
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
どんなに嫌でもやっぱり体は感じてる。
悔しいくらいに、濡れてるのがわかる。
「んっ・・・ふぅぅっ・・・」
「感じてんじゃんか」
「嫌っ・・・ん、違・・・う、気持ち・・・悪、いっ」
刃向かうあたしを見て、彼は目をぎらぎらさせて言う。
「もっとやってあげるよ」
「いっ・・・、やぁぁっ、やめ、てっ」
彼は唾液と愛液にまみれてあたしを啜る。
音をたてて、少し噛んで。
「あっ、んんっ・・・やぁっ」
嫌、と言いながらも感じてしまう。
いきなり彼が動きを止めた。
あたしもつられて視線の先を見る。てか、見なくてもわかってた。
恵さんの香水の香りがしたから。
140 :
如月
:08/09(水) 17:28:52
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
安心と同時に、あたしが今ヤバイ状況だってわかった。
「何してんの?ひとんちで」
「清ちゃんが物欲しそうな顔してたからさ。今だって感じてたんだよ?」
「サヤ」
「・・・違っ、くて」
彼は無言で鈴木さんを一発殴り、玄関へ連れ出した。
廊下で鈴木さんがわぁわぁわめいてる。
「おい、てめぇ何様だ!!!」
「俺?オレサマだよ。二度とサヤに近づくな」
がちゃん、と鍵を閉めた音がした。
彼があたしに近づいてくる。優しい顔で。
そんな顔しないでよ。あたしは裏切ったんだから。
「よしよし。怖かったねー」
そんなあたしの思いも知らずに、彼は優しすぎる。
「ごめんね、帰ってこなくて」
「遅すぎだよ・・・」
「よしよし。あとで消毒はしてやるよ」
彼はどうしてこんなにおとななんだろう。
3,4歳の差はやっぱり大きいよ。まだまだ勝てないみたい。
141 :
kao
:08/09(水) 17:36:59
HOST:softbank221029168025.bbtec.net
あげー!!
鈴木キモいー!!恵さんカッコいー!! ワラ
142 :
如月
:08/09(水) 17:43:59
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
kao様ありがとうございます。
わおーリアルタイム!!!
恵さんは・・・私の理想の男性であります。 爆
まだまだ更新続きますv
143 :
如月
:08/09(水) 17:44:57
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
「さて。お風呂入ろうか」
「は?」
「消毒消毒」
彼は嬉しそうにあたしを脱がせていく。
待ちきれない。もどかしい。
がらにもなく、上目遣いで言ってみる。
「ねぇ、もう待ちきれないからこのままじゃ駄目?」
「・・・いいよ?」
彼はあたしを持ち上げてベッドに運んだ。
なんだか、彼に逢ってどんどん大胆になっちゃってるみたい、あたし。
あたしの上に彼が覆い被さった。
もう、怖くなんてないね。
優しい口づけ。恵さんていつも思うけどキス上手い。
今日は大胆になってみたり。あたしからも求めてみる。
「ふ・・・ぅっ、んん・・・・・」
「サヤ、可愛い」
「んっ、あ・・・」
彼の指があたしの首筋に這う。
徐々に服にかかる。良かった、今日ピンクのブラで。
「あっ、ふぁっ・・・」
「ここ、良い?」
「ん・・・良い・・・、あっ」
ありえないほどに感じる。
彼はあたしの乳首を甘噛みした。声を殺しても、出てしまう。
144 :
如月
:08/09(水) 17:45:47
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼は器用に、あたしを弄びながら脱ぎ始めた。
「うっ・・・あ、ん・・・」
「気持ちいい?」
「・・・気持ち、い・・・い。ねぇ、恵さんにもやってあげる」
恵さんは微笑んでTシャツを脱いだ。
どうぞ、と言ってベッドに寝ころぶ。
あたしは初めて見る彼のそれを優しく触った。
「どう、男は?」
「ん、大丈夫」
彼がしてくれたように優しくしたり強くしたり。
彼の吐息が少しだけ荒くなる。
それを見てあたしはそこを口に含む。
「恵さん、今度は恵さんが触って?」
「いいよ」
また逆向き。今度はあたしは自主的に脱いだ。
下半身が彼を求めて止まらない。
彼が音をたてる。
さっきと違う、愛がこもったやり方。気持ちいい。
「ねぇ・・・ここ、噛んで?」
「いいの?サヤ壊れちゃうよ」
嫌、って言っても絶対やるくせに。
恵さんになら壊されてもかまわない。
145 :
如月
:08/09(水) 17:47:11
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
「んっ、あっ!!!あぁ・・・っ、はぁ・・・・・ん」
「感じすぎ」
「るさっ、い・・・・・あ、やぁっ・・・」
嫌じゃない。壊れるのが怖いから嫌、って言葉が出るだけ。
本当に壊れそう。あたしの体じゃないみたい。
「サヤ、俺のも欲しい?」
「・・・欲し、いっ・・・口で、してあげる・・・」
彼があたしを、あたしが彼を舐める体勢になった。
快感を与えて、与えられて。
「・・・知ってる?69って言う、んだよ。てか、サヤ・・・っ、キツイ」
あたしはかまわず快感をあげた。
本当は声をあげたくてしょうがない。
だけど、今彼のものを離したら壊れちゃいそう。
でも、無理。彼があたしを吸う速度を速めた。
「んっ、ふぅ・・・んん!!!」
「サヤ、後ろ向いて」
彼のものが離れてく。
きっと彼も壊れそうなんだね。
146 :
如月
:08/09(水) 17:48:04
HOST:i220-220-104-64.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは後ろを向かされて、四つん這いにされた。
「ひぁっ!!!」
「ここも感じるんだ?」
彼はあたしの肛門までも舐める。
「ねぇ、汚いっ、よ・・・っ」
「大丈夫」
大丈夫なんかじゃない。あたしの体、おかしいもん。
「あぁっ、だ・・・めっ、あぁっ!!!」
「いくよ、そろそろ」
あたしが軽く頷くとその体勢のまま彼が入ってきた。
前よりもっともっと奥まで彼を感じた。
「あんっ、あぁ・・・・・っ、や、あ!!!」
「サヤ・・・っ、愛、してる・・・」
「んっ、はぁっ・・・あたし、も・・・っ、愛してるっ・・・」
良かった、暗闇で。
あたしが泣いてるのは彼には見えない。
幸せすぎて泣けてきたなんて言えないよ。
「・・・サヤ、俺・・・っ、くっ」
彼があたしから出ていったのが見えた。
それと同時にあたしも果てた。
一緒に、イけたね。幸せすぎるよ、もう。
147 :
如月
:08/09(水) 21:06:50
HOST:i220-220-105-44.s02.a020.ap.plala.or.jp
行為のあと、あたしは真剣に考えてた。
そろそろなんとかしなきゃって。
「恵さん。あたし、帰ろうか?」
「どこに?」
「あたしんち。鈴木さん消えたし・・・」
「サヤも俺から離れるの?」
彼は寂しそうな顔をする。
やめてよ、そんな目で見るの。反則だよ。
そんなことされたらまた抱きしめたくなっちゃう。
「違うの。あたしと、恵さんのことハッキリさせたいってゆーか・・・」
彼はくすっと笑って言う。
「じゃあ、婚約したい、とかそーゆー?」
「・・・ん」
彼はなんでもお見通し。
血でも繋がってんのかもしれない。
「俺はずっとサヤと一緒にいたいよ?」
「あたしもそうだよ」
そこで彼も真剣な目で言った。
「サヤ、愛してる」
「・・・知ってるよ。あたしも愛してるって知ってるでしょ?」
「知ってるよ」
148 :
如月
:08/09(水) 21:09:02
HOST:i220-220-105-44.s02.a020.ap.plala.or.jp
彼は遠い目をして呟いた。小さな声で。
あまりにも小さすぎて聞き取れなかった。
「え、何?」
「駄目?」
「何がよ」
「サヤが高校卒業したら、結婚しちゃおうか」
あたしの返事はもちろんYES。
あたしはお母さんじゃない。彼はお父さんじゃない。
絶対、終わったりしない。
ってことで、再確認。
「恵さん、愛してるよ」
「俺のほうが愛してるよ?」
「あたしだし」
「俺だよ」
くだらない言い合いって重要なんだよね、結構。
149 :
如月
:08/09(水) 21:20:16
HOST:i220-220-105-44.s02.a020.ap.plala.or.jp
お母さんにあたし結婚したいなーと言ってみたらOKが出た。
適当なひとだ。
「いいじゃん、すれば?」
「・・・いいの?」
「高校卒業したらでしょ?すぐすぐ。あんた進路決めてないんだし。
さっさと子ども作って引退しちゃえばいいのよ仕事なんて」
「子ど・・・はぁ。まぁ、孫の顔をもうすぐ見せてあげるよ」
あたしはにんまりして電話を切った。
すごい母親。でも、大好きかもね。
莉子にあたし結婚したいなーと言ってみたら泣かれた。
感動、だよな?
「清のバカ・・・うぇっ、私の清がぁー・・・ひっくひっく」
「あたしはいつからあんたのもんよ。それに相手、車の彼だよ」
「えっマジマジ!!?じゃあいいー。紹介してね」
すごい友達。でも、やっぱり大好きかもね。
卒業まではまだまだ時間がある。
あたしのこと、お母さんのこと、恵さんのこと。
ちゃんと考えていかなくちゃ。
150 :
ちぃ
:08/10(木) 01:01:38
HOST:145252001211user.quolia.com
ゎー★更新されてますね↑↑(≧∇≦)
めちゃめちゃオモシロイですよこの話↑↑(´・∀・`)
二回目あげです↑↑★
151 :
如月
:08/11(金) 07:04:28
HOST:i220-109-7-147.s02.a020.ap.plala.or.jp
ちぃ様ありがとうございます。
めちゃめちゃオモシロイ・・・恐縮です。
その言葉でまた更新する気力が湧いてきますvv
152 :
如月
:08/11(金) 07:05:31
HOST:i220-109-7-147.s02.a020.ap.plala.or.jp
「鈴木。おまえ、進路どうするんだ?」
先生に聞かれた。
「もう鈴木じゃないですよ。離婚したし」
「そうか・・・で、進路はどうするんだ?」
ちっ、話逸らしてみたのに失敗。
進路なんて言われてもな。
この時期に全然考えてなかったあたしもあたしだけど。
「せんせー、あたし結婚しちゃうかも」
「・・・いいのか?」
「なんのこと?」
「おまえ男嫌いだろう」
「せんせーは結構平気だよ」
あたしは先生に余裕の笑みを見せてみる。
正直、恵さんに逢うまでは先生さえも怖かったけれど。
「あたしね、信じられるひと見つけたんだ」
先生がぽかんとしてる。
あたしは思わず笑う。
ちょうどいいタイミングで外から車の音と、あたしを呼ぶ声が聞こえた。
“サヤ”って呼んでくれる彼の声は心地良い。
あたしだけのひと。
153 :
如月
:08/11(金) 07:07:06
HOST:i220-109-7-147.s02.a020.ap.plala.or.jp
「先生、帰るね。彼氏がお迎えきちゃった。
高校卒業して、専業主婦にでもなっちゃうから!!!」
後ろからぽつんと先生の“頑張れ”って声が聞こえた。
頑張るよ。大丈夫だよ、あたし。
「サヤ遅いー。俺20分前から居た」
「嘘ー。今来たくせに」
「バレた?」
「車の音」
くだらない話をしながら帰った。
いや、帰ってない。
恵さんは逆方向に車を運転し始めた。
「ねぇ、どこ行くの?」
「・・・サヤんち。お母様にご挨拶よ」
あーそっか。・・・じゃなくて。
本気なんだ、恵さん。なんか、嬉しい。
あたしは幸せな気分で助手席に座っていた。
154 :
如月
:08/11(金) 14:13:32
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
久々に帰る家。
懐かしい匂いがする。今日は、肉じゃがみたいね。
「ただいまー」
「おじゃまします」
あたしと恵さんの声がハモった。
「あら、おかえり、いらっしゃい」
お母さんたらわずかだけど緊張してる。
あたしの初彼、だもんね。
恵さんはお母さんとすぐにうち解けた。
もちろん、あたしとお母さんも。
「ねぇ、お母さんいいでしょ?」
「・・・恵さん。清のこと好き?」
「はい」
「守ってくれる?」
「はい」
「一生?」
「はい」
答える彼の声には迷いなんてなかった。
聞いてるあたしのほうが恥ずかしいよ、まったくもー。
「・・・幸せにしてあげてね」
お母さんからお許しが出た。
最初は渋ってたけど、わかってくれたみたい。
お母さんの目尻になにか光ってたのは見ないフリ。
お母さんに涙なんて似合わない。いつも元気で居てもらわなきゃ。
155 :
あずこ
:08/11(金) 17:11:55
HOST:softbank220054236140.bbtec.net
あげますvv
156 :
如月
:08/11(金) 17:41:23
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
あずこ様ありがとうございます。
初めまして、ですねvv
良ければ以後もよろしくお願いします。
みなさまへ。
もう少しで完結となります。
清を見守ってやってくださいv
157 :
如月
:08/11(金) 17:42:12
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは久々に自分の家で寝た。
お母さんと布団を並べて。何年ぶりだろう。
恵さんは邪魔したくない、って言って帰った。
「清・・・今、幸せ?」
「もちろん。お母さんは?」
「そうね、幸せかな」
それからお母さんはあたしのお父さんのことを語りだした。
「清のお父さんと私、離婚じゃないのよ。死別なのよ。
彼を恨んだ。どうして置いていってしまったの、って。
それで誰か他の男と・・・関係を持てば戻ってきてくれるんじゃないか、って
バカみたいだけどずぅっと信じていたの。
心ではわかっていたけどね、清、ごめんなさい」
びっくりした。そうなんだ。
158 :
如月
:08/11(金) 17:42:47
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
あたしは泣く母親を初めて見た。
どうしようもなくて、恵さんがしてくれたようにただ涙を拭ってあげた。
「いいの。昔のことは。恵さんもね、元カノ死んじゃって引きずってた。
あたしが直してあげたんだよ。お母さんも、きっと大丈夫。
あたしが、居るから。ずっと居るから」
言ってる途中であたしも目の奥が熱くなった。
お母さん。お母さん。お母さん。
どうしてもっと早く気づいてあげられなかったんだろう。
「清・・・ありがとう。幸せになってね」
「ん。大丈夫。恵さんが居るからね」
あたしとお母さんは笑ってから、お互い逆方向を向いてねた。
あたしは声を殺して泣いた。多分、お母さんも泣いてた。
これから、だよ。これから幸せになるんだよ。恵さんと。
159 :
如月
:08/11(金) 17:54:52
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
家に帰ったあたしは恵さんと指輪を買いに行った。
誕生日が近いから、って。
「どれがいい?」
「えー。どうしよう。なんかさ、こーゆーの困っちゃう」
「お客様、これなどいかがでしょう。
華奢な指に映えると思いますよ。
若い方に人気ですし、年輩の方にも似合います」
お店のひとが勧めたのは、何の変哲もない銀の指輪。
飾りはないけどおしゃれ。
あたしは迷わずそれにした。
「ねぇ、恵さんて来月だよねー?」
「ん。そうだよ」
ひとりで指輪しててもつまんない。
あたしは彼が買ってくれたものとそっくり同じものを、
サイズを大きくして買った。
きっと恵さんにも似合うと思う。
160 :
如月
:08/11(金) 17:55:28
HOST:i220-220-108-218.s02.a020.ap.plala.or.jp
「サヤ。今つけたい?」
「うん!!!・・・あなたは、あたしを愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
彼の言葉には迷いが無かった。
あたしの指にはめられた細い銀の指輪。
「あなたは、俺を愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
彼はあたしにとびきりの笑顔とキスをくれた。
こっそり買っておいた指輪を出して、彼の指にはめてあげた。
彼はあたしのやってることなどお見通し、という表情で笑う。
「サヤもさ、買ってるなぁとは思ったけどさ。ゆるいよ、コレ」
「・・・あたしのも、ぶかぶかー。ズレちゃうよ?」
「じゃあ、ぴったりになるまでしないでおこうか」
「えー、してたいのにな。ぴったり、なるのかなぁ」
「なるよ。早く成長しなさい」
そうだね。早く大きくなるよ。
あたしがこの指輪がぴったりになっても。
恵さんがこの指輪がぴったりになっても。
多分、ふたり一緒に居ると思うの。
161 :
凛呼
(75jf0MpqMw)
:08/11(金) 18:09:49
HOST:softbank220048207058.bbtec.net
感動★
恵さン×清ちアン最高です!!!
幸せになッて欲しいです。紗衣さンの為にも...
【`・Å・p『アげ』q
162 :
如月
:08/12(土) 10:55:14
HOST:i125-202-69-154.s02.a020.ap.plala.or.jp
凛呼様ありがとうございます。
初あげでございますねvv
私も、あなたに感動です!!! 笑
あなたの名前、見覚えがあるんですがどこかで会いましたっけ?
もしかして、「紅音」を知っていますか?
人違いでしたらすみません。お気になさらず。
163 :
如月
:08/12(土) 10:56:49
HOST:i125-202-69-154.s02.a020.ap.plala.or.jp
「サヤぁ、夕飯ー」
「はぁい」
あたしの隣に恵さん。
彼の部屋で、彼の手料理。
棚の上にはぴかぴかのシルバーリング。
「何笑ってんの」
「ふふ、秘密ー」
幸せです。
とても、幸せです。
あたしは心の中で呟いた。
164 :
如月
:08/12(土) 10:57:28
HOST:i125-202-69-154.s02.a020.ap.plala.or.jp
お母さん。
あたしを生んでくれてありがとう。
ほっとかれたけど、最後は愛してくれたよね。
紗衣さん。
恵さんは元気にしています。
あたしを愛してくれています。
だからどうか、生まれ変わったときはあなたもどうかお元気で。
神様。
あたしと恵さんを出逢わせてくれてありがとうございます。
あたしは大切なひとを見つけました。
あたし以上に大切なひとです。
一生かけて守ります。
165 :
如月
:08/12(土) 11:04:22
HOST:i125-202-69-154.s02.a020.ap.plala.or.jp
恵さん。
あなたが大切なひとです。
愛しているなんて言葉じゃ足りないほどに愛しています。
どうかどうか、指輪がぴったりになっても。
あたしが子どもすぎて迷惑をかけたとしても。
おばちゃんになって、おばあちゃんになっても。
あたしの隣に居てください。
このひとがあたしのこいびとです。
************* end *************
お世話になりました、皆様。
このたび「あたしのこいびと。」を完結とさせていただきます。
中途半端な部分や、変な表現も多かったと思われるこの作品。
私としてはとても一生懸命考えて書いたと思います。
みなさんの応援やメッセージがあったからこそ頑張れたと思います。
本当にありがとうございました。
では、いつの日かあなたさえよろしければまた会いましょう。
女の子ショッピング♪
★
小説保管庫用掲示板
★
ピコ森