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 【 I & U 】 

1 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 20:24:51 HOST:softbank218118124173.bbtec.net




        現在、全国老若男女から人気の双子ユニット――



            【 I & U 】



            この2人のお話しo



+・。゜+。・゜+・゜。+・。゜+。・゜+・゜。+・。゜+。・゜+・゜。+・。゜+。・゜+・゜。


   「キャー!優、カッコイイッ」


    「愛、可愛い!」


こんな事を、毎日言われまくってるのは――人気ユニット【I&U】


この【I&U】のメンバーは…


現中2の私、【愛】こと秋山 愛羅(Aira Akiyama)と


私の双子の弟、【優】こと秋山 優也(Yuya Akiyama)


毎日忙しいです…

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

こんにちわ!*愛音*です
前回作「 彼 氏 = お 兄 ち ゃ ん ? 」の節は
本当にありがとうございました!
今回作は、前回作の続編で、悟&皐の子供のお話ですb
最後まで、よろしくお願いします

2 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 20:25:35 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「愛羅と優也」

 「それ以外の人達」


*事務所 來夢*


 「愛羅、優也。お疲れ様」


私達が所属している事務所は【來夢(Raimu)】という


人気アイドルや俳優を、次々送り出している大手の事務所


社長は、私達と同じ苗字の秋山 達樹(Tatsuki Akiyama)といって


凄くパワフルな人


私達は、そんな事務所の…トップアイドルである


だから、デビューしたと同時に鹿児島にあった家を引き払い


わざわざ東京に引っ越してきた


「社長。いつも応援をありがとうございます」


「ねー社長ー…。俺、もう眠い〜…」


 「優、ちょっと待ちなさい。まだ、仕事があるんだ」


あたしは、笑顔を振りまくキャラとして


優也は、人懐っこくてみんなから愛されるキャラとして、売れているから


優也は普段から、こんな感じ


「優也ッ。寝ちゃダメ!星野さん、アイスコーヒーお願いできますか?」


星野 透(Toru Hosino)さんは、I&Uのマネージャー


デビュー以来3年も、お世話になっている


 「わかりました!じゃ、それまで…優也君を起こしておいて下さいッ」


年下の私達にも、何故か敬語を使ってくれる


性格の良さが出てるでしょ?

3 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 20:26:03 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「もー限界〜…」


「優也ッ。起きててよー!」


私は必死で、優也の体を揺らす


ガチャ


 「愛羅さん、コーヒー持ってきました!」


凄い早いッ


流石、星野さん


「星野さん、ありがとうッ。ほら、優也。コーヒー飲んで!」


「ん〜…」


ゴクゴク…


優也は、美味しそうにコーヒーを飲み干した


「あー…すっきりした」


優也がコーヒーを飲み終えた所で、私は社長達に尋ねた


「私達の次の仕事は何ですか?」


 「星野」


秋山社長が「言え」と顔で、表していた


 「はい!えっと…9時からMパーの生放送です」


Mパーとは…ミュージックパーティーの略で


今、1番人気の音楽番組である


「Mパーか…。2週間振りの出演だねー…」


「そういえば、そうね〜…。今、4時だから…歌詞の確認、しよっか」


「うん」


 「じゃぁ、8時からリハなんで…7時くらいに出発しますね」


「「はーい」」


私達は、こういう時はかならずハモる


この瞬間【やっぱ、優也と双子なんだなー】と実感する

4 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 20:26:52 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*I&U専用ルーム*


社長は「集中できるように」って、私達の為に専用の部屋を作ってくれた


普段は…事務所に来たら、そこで色々な事をする


歌詞作り、振り付け作り、食事など


でも、1番よくするのは――


  恋  愛  相  談  


私が、優也によく相談するの


好きな人が……優也の親友だから…


「ねー愛。ずっと聞きたかったんだけど…大地の事、何で好きになったの?」


何故だかわからないけど、優也は昔から、私の事を【愛】と呼ぶ


仕事上では、私も優也の事は【優】と呼ぶけど…


何でかわからないけど、優也に愛って呼ばれると…凄いドキドキしちゃう


だから、私は冷静を装って話しを続ける


「それはね…」


私の好きな人は…河原 大地(Daichi Kawahara)君


――完璧な片思い


だって…大地君は、同じ事務所の人気歌手グループの1人で、凄く人気がある


それに、大地君には…彼女がいるんだもん


彼女は――あたしの親友…


その子は、凄く可愛くて、頭が良くて、運動もできて…


所謂、完璧少女


勝ち目ないけど……大好きだから、諦められない


あの事があったから…

5 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 20:27:24 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「私が、大地君を好きになったのはね…」


「うん」


優也が、私の目を見て返事をした


「私達が仕事を始めたのって、小学校6年生の時だったよね」


「そうだね」


「その頃から、学校にはあまり通えなくなっちゃたでしょ?」


「その頃は…辛かったなぁ」


優也は、私の言った事一言一言に、何かを言ってくれた


【ちょっとウザイなぁ】って思う時もあったけど、逆に嬉しい時も沢山あった


今も、嬉しい


「それで、たまたま委員会の日にはお互い仕事がなくて、学校に行けたんだけど…。その時にねッ」


懐かしくなって、急に声が大きくなっちゃった


思わず、優也の方を見たら


「話しを続けて」


って、笑顔で言った


「同じ委員会だった大地君が『お互い、大変だけど…頑張ろうッ』って、笑顔で言ってくれて…」


「ふーん…。大地がそんな事をねー…」


「それで可愛かったし、その言葉が嬉しくて…好きになったの…」


だんだん声が小さくなっていった


自分でも、わかるほどに…


「あ〜…。愛、恥ずかしがっちゃってるー、可愛い」


って、笑い混じりで優也が言った


「――ッ!優也、早く歌合わせしよッ」


「わ…か…った」


今度は、ほとんど笑っていて…言葉が途切れ途切れだった


「優也の馬鹿!」

6 :詩乃:07/31(月) 20:43:43 HOST:p2243-adsah02tachib-acca.tokyo.ocn.ne.jp

アゲですっw

* 愛音 *さん頑張ってくださいっbw

7 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 21:03:51 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
詩乃san>
初あげ、ありがとうございます><
記念すべき(?)このスレ1回目のあげです♪

頑張りますね!

8 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 21:04:54 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*7時10分前*


コンコン… ギィィ…


誰かが、ドアを叩いて入ってきた


 「愛羅さん、優也君。そろそろ出発しますよ」


「「はーい」」


ほら、またハモった…

9 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 21:06:24 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*車の中*


ここから、仕事モードスイッチON


 「愛さん。今日は、親友の飯島紗柚さんも、Mパーに出るみたいですよ」


「え?!紗柚もなのッ?」


本名……坂上 紗柚(Sayu Sakaue)――あたしの親友


プライベートでも、芸能界でも親友


でも、事務所は違くて…社長達は仲が悪い


プライベートでは、同じ学校の芸能科のクラスメート


そして――大地の彼女


だから、親友の紗柚にも…好きな人を言っていない


知っているのは、優也だけ


「紗柚ちゃんかー…。久々に逢うー」


紗柚と居るのは楽しい けど、一緒に居ると比べられる…


私は、あまり「可愛い」と言われる子では……無い


紗柚の方が、私より何倍も可愛いから――比べられる


「そうだねー…」


やっぱ、紗柚に逢うのは…辛いかも


「愛ー、暗いッ。ダメだよ、そんな愛は可愛くない」


「優…。そうだよね!それに…今は仕事の事だけを、考えないといけないよね」


「そうだよー。さ、頑張ろ?」


「うん!」


優の一言が嬉しい


優が双子の弟で良かったって、本当に思う

10 :*愛音* (74x.rn2WV.):07/31(月) 21:07:13 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*テレビ椿 スタジオ1*


ギィィ…


「「よろしくお願いしまーす」」


いつも通り、笑顔を振りまく


 「愛ーッ」


紗柚がこっちに走ってきた


「紗柚!」


 「久しぶりだねッ」


「そうだね!最近、学校行ってる?」


 「全然…。最後は…体育祭明けからだから、2週間前くらい。愛は?」


「私も!体育祭明けから行ってない…」


 「じゃ、お互い、体育祭が最後だねー…」


やっぱり、紗柚と話すのは…安心するし、楽しい


大地君が好きになるのも、わかる


 「優君も、久しぶり」


「うん。そーだねー」


 「そろそろ、リハ始めます!」


「「「はーい」」」


今度は、3人でハモった


そんなに、心が繋がってるの…かな?

11 :瑞穂:08/01(火) 16:38:18 HOST:125194147058user.quolia.com
前にL1てL1た【彼 氏 = お 兄 ち ゃ ん ? 】
もちゃンと見てましたッッ!!今回のもめさx02楽しみですッ☆
今回の【I&U】も頑張ってさイッ($'°★)b

12 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:07:53 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂san>
初あげ、ありがとうございます><

前回作も、見ていただけたんですか?!
ありがとうございますッ

これから更新します♪

13 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:20:41 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*リハ*


 「はい、じゃリハ開始しまーす」


ディレクターが、全員に声をかける


この人の、この言葉だけで全てが始まる


 「じゃ、正哉さんと鈴さん。司会からお願いします」


 「おう!」


 「はい!」


正哉(Masaya)さんと鈴(Suzu)さんは、芸能界の先輩……って言っても


まだ、2人とも30歳代


だけど、私達から見れば、先輩って感じ


 「皆さん、こんばんわッ」


 「Mパーの時間がやってきました!」


 「今日のゲストは、豪華です」


 「何と…秋さん、武史君、紗柚さん、健二君、I&Uのお2人等の、若い面々でお送りします」


いつも通りのセリフで、リハーサルが進んでいく――

14 :miku:08/01(火) 20:21:25 HOST:msu1673.msubr1.thn.ne.jp
あげです!!まえの話「彼 氏 = お 兄 ち ゃ ん ?」も見させてもらってました!!【 I & U 】も楽しみに見させてもらってます。がんばってください!!応援してます力"ン..。.:*ヾヾ(≧∪≦*)ノノ*:.。バレ
p.s
今、【シャボン玉からあなたを】をかいてます。よかったら見て下さい。


15 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:21:27 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*本番*


「話している言葉」

『歌』


順調に、生放送の本番が行われている


 『今でも… あなただけを… 愛してる…』


流石、紗柚


やっぱり、歌も上手いなー…


【パチパチパチッ】


 「紗柚ちゃん、ありがとう!続いては…I&Uの2人です!」


「「こんにちわー」」


ここでも、笑顔を絶やさない


【笑顔が可愛い】のキャッチフレーズで、生きている私


辛い時にも、笑わないといけない


 「2人は、よくハモるねー」


「はい、双子なんで」


笑いながら、私が答えた


 「今日、歌ってくれるのは…新曲って聞いたけど、本当かい?」


「はい!歌う曲は、新曲の…青春No.1でーす」


 「青春No.1か…。良い題名だね」


「俺も気に入っているんですよ!今日は1番だけだけど、聞けばきっと夢中になりますよ」


優は、正哉さんとも仲が良い


誰でも仲良くなれる優は、やっぱり凄い――


 「それでは、ステージにスタンバイして下さい」


「「はい!」」

16 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:23:38 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
miku san>
初あげ、ありがとうございます><

前回作も見ていただき、ありがとうございます;
mikuさんの小説、見させていただきますね♪

17 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:24:20 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


タタタ…


「愛、頑張るよ」


「うん」


ライトが私達を照らす


イントロが始まった――そろそろだ…!


息を大きく吸う


『夕暮れの道 あなたと2人 肩を並べて道を歩いた』


『緊張して何も話せない その時わかったこの気持ち』


『これが恋の気持ちだと 初めてわかった』



『やっとお前が口を開いた』


『あたし達これからどうするんだろ と彼方聞いた』


『それはわからない けれど…確実に未来に向かって歩んでいく そう答えた』


『カッコつけていると 思わず言ってしまったけど 彼方の言葉に感動した』


『未来について語る この事で また新しい気持ちを知った』



『『未来について語るのが 青春』』


『『恋をするのが 青春』』


『『青春―― 最高!』』


『『青春は今のうちに 味わっておこう……』』


久々に……緊張したー…!


「「ありがとうございました!」」

18 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:51:31 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*本番終了*


 「お疲れ様でしたー!」


その声と同時に、正哉さんと紗柚が、私と優に走り寄ってきた


そして、声を揃える様に叫んだ


 「愛ちゃん、優!凄く良かったよ!」


 「愛と優って、やっぱりカッコイイ!」


「そう…かなぁ…」


 「歌詞、感動したよ!そうですよね、正哉さん」


 「あぁ!青春を…恋を…未来について語るのを、またしたくなったよ」


「ありがとうございます」


嬉しいなー…


自分の歌に、感動してくれる人が居て


 「正哉さん…。じゃぁ、あたしと恋…しちゃいますか?」


紗柚が、笑いながら言った


紗柚…大地君と付き合ってるんじゃないの…?


 「紗柚ちゃん?!冗談は、よしてくれよ」


 「冗談じゃないですよー!正哉さんの事を…前からカッコイイなぁって思ってたんですよ」


優も、不思議そうな顔して…口を開いた


「え……紗柚ちゃんって、大地と付き合ってるんじゃないの?」


 「うん。でも、大地は…もう飽きちゃったし…」


 「じゃぁ…付き合っちゃおうっか」


 「やったぁ!正哉さん、大好きッ」


何、それ…


「―――ッ」


私は……外に向かって、走り出していた


「愛…!」


 「愛…?どうしたんだろう」

19 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/01(火) 20:52:03 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*渋谷*


「……っく…ふぇ…」


走り続けて、辿り着いたのは渋谷だった


さっきから、周りの人全てが…私を見ているのは、わかっている


けれど、泣き続けている私には…声を掛けない


「……い…!あい…!愛羅!」


優しい面影のある声が聞こえる――


後ろに振り向いた


「ゆ…うや…?」


優也だった…


息を切らして、汗を掻いている


「みんな、探してるんだぞ?!自分がどれだけ悪い事したのか、わかってるのかよ!」


……怒ってる


こんな優也、初めて――


「ご…め……な…ッ」


動揺と悲しみが入り混じって、言葉にならない


「愛羅……」


ギュッ


優也が、私を――抱きしめた


「優也…?!」


「ごめん。マジで心配したから…愛羅に当たっちゃった…。ごめんね」


いつもの……優しい、甘え上手な優也だ…


「ううん…。私も…急に飛び出しちゃってごめんね…」


「愛……。帰ろうっか」


「うん」


優也は、私を抱きしめるのを止めた


そして、2人並んで…TV局に帰った


悪魔の手が忍び寄っている事も、知らないで――


 「ラッキ〜♪」

20 :瑞穂:08/02(水) 13:36:01 HOST:119232211203user.quolia.com
お‐(&人'`@◆)
また更新されてるッ(bq'艸`*){笑
「san」なンてL1らなL1よッ(d★'I`b嬉)⌒.+゜
「瑞穂」で全然(§'u`◎b)b.+゜OK


21 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 20:47:13 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂san>
レス、ありがとうございます☆

【san】いらないですか?
じゃ、遠慮なく瑞穂と呼ばさせていただきます(ぇ
私も、愛音で良いですよ!

22 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 20:49:43 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*翌日*


「話している言葉」

『ニュースキャスターの話』

《テロップ》


 「愛羅!優也!起きなさい!」


お母さん(皐【Satsuki】)に、叫び起こされた


「何…?」


 「皐!本当にテレビ椿の独占らしいぞ!」


珍しくお父さん(悟【Satoru】)まで叫んでいる


「父さんと母さん、どうしたの?」


 「2人共、テレビの芸能ニュースを見て!」


芸能ニュース…?


優也とリビングに向かい、テレビを見た


「「……?!」」


私達は…声も出ない


テレビ椿の朝のテレビ番組で、報道されていたのが――


《国民的アイドルI&U 近親相姦か?!》


「何これ…?」


「どういう事だ…?」


『テロップに出ているように、これは、テレビ椿の独占スクープです』


テロップに独占スクープが足された


『昨夜、東京都渋谷区の街中で、I&Uの愛さんと優さんが抱き合っている所の写真を入手しました』


キャスターの人が、少し拡大した写真を出した


それは、紛れもなく……私と優也だった――


『キスをしている等、決定的な現場は目撃されておりません』


なのに…何で?


『情報がありましたら、下の連絡先までご連絡下さい』


《テレビ椿 TEL03-77**-1234》

23 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 20:50:25 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「ゆ…うや…。これ…」


「あぁ…。まさか、写真撮られてるとは…」


 「じゃぁ…本当なのね…?」


お母さんが後ろから話しかけてきた


後ろに向くと、お母さんが泣いていた


 「本当に…近親相姦してたのね…?」


「違うの…!」


 「愛羅。説明してみなさい」


お父さんがゆっくりとした口調で、訊いてきた


「俺が説明する」


優也が、1歩前に出た


「昨日、愛が嫌な事があって、スタジオを飛び出しちゃったんだ」


お父さんは、真剣な顔をして、私達を見ている


こんなお父さん――初めて


「それで、愛を落ち付かせる為に…励ます為に、抱きしめたんだけど…。勘違いされたみたい」


 「本当に、そうなんだな?」


「うん。優也が言った事、全部が本当なの…ッ」


お父さん、信じて…


 「わかった。皐、安心しろ。2人を信じよう」


お母さんが、泣き止んだ


そして「うん」と短く返事をした


 「じゃ、達樹を呼ぼう。まず、あいつと相談だ」


「達樹…?」


何で、お父さんは社長を呼び捨てしてるんだろう…?


 「あぁ。きちんと、來夢社長と話し合わないとな」


お父さんは…そう言い残し、リビングを出た

24 :瑞穂:08/02(水) 21:04:59 HOST:108196147058user.quolia.com
お-(bq'艸`*){笑
更新されてるッッ($'°★)b
え!?何でお父さンは達樹のコト
呼び捨てなンだあああああッ(●'v`bd)
ではx02またあげですッッ☆

25 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 21:26:25 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂>
3回目のあげ、ありがとうございます><

謎が深い、お父さんですよね…笑
また2更新しますね!

26 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 21:27:12 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+30分後+


お母さんもすっかり落ちついた頃


ピンポーン…


家のチャイムが鳴った


 「おッ。達樹が来たな。達樹ー!勝手に入って良いぞ」


お父さんが叫んだ…


ガチャと玄関が開く音と同時に、廊下を走ってくる音が聞こえた


リビングに入って来た途端


 「悟!いい加減、叫ぶ癖を直せ!」


と、社長が叫んだ


何で、社長がお父さんを呼び捨てにしているの…?


「社長。父さん達と、どういう関係なんですか?」


優也も疑問に思ったみたい


私が聞きたかった事を、聞いてくれた


 「知らなかったのか?俺、お前等のおじさん」


と、笑顔で言った


「「えぇぇ?!」」


驚きもハモル


 「小さい頃、よく遊んでもらってただろう?覚えてないのか?」


そう言われてみれば、【達樹おじさん】って、居たかも…?


 「で?この報道は、嘘なんだろう?」


「はい」


 「それじゃぁ…大地に手伝ってもらおう」


「「へ?」」


疑問もハモル


 「実は、今な…俺が、映画の脚本書いているんだ。主役は男2の女1でな」


それと、どういう関係があるの?

27 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/02(水) 21:27:47 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「イメージ的に1人は、大地って決まってたんだ。それで、この映画のテーマは【近親相姦】」


どんな映画だよ…


 「ま、結局はハッピーエンドで終わるんだ。だから、宣伝だったって事に…」


「それじゃ、無理があるんじゃ?」


 「それは、大地とも同じ事をすれば良いんだ」


なるほど…!


「そっか…ッ。じゃぁ、大地君とも…同じような事をすれば良いんだ!」


――って!


それって……大地君とッとッとッ


抱き合っちゃったりするって訳?!


「そっかー。それなら一石三鳥だ!」


 「三鳥って…1つは報道の嘘を証明して、2つ目は宣伝になって…後のもう1つは?」


社長は不思議そうな顔をしている


もしかして……優也、私が思ってる事…わかっちゃってる?!


「秘密」


笑顔で楽しそうに、こっちを見ながら答える優也…


絶対に楽しんでるし…!


 「ま、とにかくこの方法で行くぞ」


「「はい!」」


 「おい、達樹…」


お父さんが、達樹社長に話しかける


 「その映画の内容って、まさか……」


達樹社長は、楽しそうに…笑顔で答えた


 「あぁ。例の俺らの再現映画」


再現映画……?


どういう意味だろ

28 :瑞穂:08/03(木) 15:09:28 HOST:038236001211user.quolia.com
愛音‐(§'u`◎b)b.+゜
またx02更新されてるやンッ☆
【近親相姦】とカやばイ-゜+.(◆ノv`)=b
再現映画・・・もしカして・・・・・o
優也と愛羅ガ・・・!?主役とヒロインなンじゃ-!?
後、大地もおるコトやし・・o
とンでもなイことなるンとちゃウの-!? 爆死
あ、長々と書いて御免なァ-Σ(ノ∀`*)ペチ
これカラも頑張ってなァ-☆愛音ッ(●'v`bd)

29 :*愛音*:08/04(金) 13:33:39 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂ーッッ(何

この小説、よくわからないトコあるけど
見逃して…笑
(ってか、何時の間にかに返レスがタメになってる…汗)

レス、ありがとう♪
これからも、よろしくお願いします!

30 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 13:34:58 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*翌日*


 「2人共、早くしなさい」


「優也ーッ。早く行くよ?!」


「愛、待ってよー。ご機嫌なのは、わかるけどさ…」


今日は、大地君と社長と打ち合わせの予定


内容はどういう【宣伝】をするかを


大地君に最後逢ったのは、1ヶ月前くらいかな?お互い…仕事が忙しくて、なかなか逢えない


だから、今日は凄く……嬉しくて、緊張してる


打ち合わせは【I&U専用ルーム】で、5時から


今日は、スキャンダルのせいで…仕事がない


だから、久々に学校に行ける!


――みんなの反応が気になるけど

31 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 14:58:54 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*私立春華学園*


 「おはようございます」


「あ、おはよ」


春華学園は、エレベーター式の学校で、普通科と芸能科で分かれている


普通科と芸能科は、校舎は何故か同じだけど


門も、制服も、先生も…何から何まで違う


普通科の子は、芸能科に逢うと敬語を使う


同じ生徒なのに…


そんな事を思っていると、自分の教室2−7*に着いていた


(*マークは、芸能科という事を表している 普通、7組が芸能科クラス)


私は、自分の教室の前に立ち…大きく息を吸った


そして、ドアを開けた


「「おはよー」」


 「あ、愛羅と優也!おはよー」


 「何?朝からラブラブ?」


やっぱり、同じ芸能人からも…ヤジが飛ぶ


「悪いけど、あれは宣伝。俺達が次に出演する映画のね」


ヤジを飛ばした男子の方を睨んだ


優也、怖い…


みんなが、そう感じただろう――


 「あ…そういえば、この前のMパー!愛羅達、凄かったね!」


この場の雰囲気を変えようと、1人の女の子が明るく振る舞った


この子は…東京に来てからの、初めての親友


「美子、ありがとう」


市瀬 美子(Miko Ichinose)


美しい子って書くけど、紗柚に比べれば…負けている


可愛さは…私より上で、紗柚より下って感じ


美子は、顔よりスタイルが良いから、モデルをやっている


 「青春NO.1、いつCD発売?」


「優也ー、いつだっけ?」


優也の機嫌を伺うように、聞いてみた


「来週だよ」


さっきより、怒りはマシになったみたい

32 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 15:11:06 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*放課後*


 「愛羅ー!バイバイ」


「美子、バイバイ」


紗柚も大地君も、今日は来ていなかった


大地君、打ち合わせには来るのかな…?

33 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 15:11:46 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*I&U専用ルーム*


私はドアをノックして、開けた


「どうも」


 「よッ。愛!元気か?」


「大地君…」


目の前で、私を笑顔で呼んだのは――大地君


大地君は、私の事を愛と呼ぶ


苗字じゃない――それが嬉しい


 「愛、ここに座りなさい」


「はい」


胸の時めきを押え、社長に指定された席に座った


 「で…大地は、協力ありがとな。助かる」


 「良いですよ。俺の練習にもなるし」


本当に大地君だ…


私は、嬉しくて――泣きそうになった

34 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 15:12:59 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「それで、何をするんですか?」


大地君が、社長に聞いた


私も、1番気になっていた 何をするんだろう…?


 「うーん…何が良い?」


「優也と同じ事はどうですか?」


 「それじゃ、ダメだよ。もっと、違うものを…」


うーん…何が良いかな?


 「あ!それじゃぁ、やりたい事があるんだけど…。社長、ちょっと耳を貸してください」


 「あぁ」


それから、3分くらいの間、私に聞こえない声の大きさで…話し合っていた



 「よし!これで、良いな」


話がまとまったみたいだ


「何をやるんですか?」


 「それは…秘密!実行日はMパーの日だから。楽しみにしてて」


と、楽しそうに大地君が言った

35 :瑞穂:08/04(金) 15:18:53 HOST:124235078203user.quolia.com
お-(d★'I`b嬉)⌒.+゜
別にいいさァ-(○&'v`bd%.+゜
タメでもばりx02お-け-よッ(●'v`bd)
あんね-、ウちも一般小説で一応小説書いてるンよ-o
まァ-・・台本書き?なんやけどなァ-(汗
もし、よカったらカキしにきて(&人'`@◆)
アドバイスとカ聞きたいし!!!
「幼い私が多くの・・・」ってやつやけんo
こちらこそよろしくお願いしま-すッッ(d★'I‘b嬉)⌒.+゜

36 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 16:55:22 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂>
レス、ありがとう><
じゃ、バリ2タメで('艸`+笑+)

一般に行ってみたんだけど…名前、瑞穂じゃない?
瑞穂じゃなかったから、間違ってたら恥ずかしいから
レスしてない↓↓
ごめんねッ

37 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 16:56:29 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*5日後*


朝――まだ、小鳥の囀りが街に響いている頃…


秋山家では、1人の娘が…ご機嫌だった


「優也ー!起きてッ。今日もMパーに出演だって!」


「ん〜…。愛、まだ…6時半じゃん…。寝させてよ」


そう まだ6時半


「それだけじゃないの!今日から、映画の撮影開始だよッ」


秋山社長脚本の映画が、今日から撮影開始


台本を読んだけれど、私的には「凄く良い話だなー」と思った


この映画の主役『翠川 皐』さんになりきろう!


『翠川』って、お母さんの旧姓だったような…


他にも『悟』『達樹』など、お母さん達に関わるワードが出てくる


偶然かな?


「そっかー…。今日から撮影か…。じゃ、起きるよ」


「良かった」

38 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 16:57:19 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*撮影現場*


撮影現場は、埼玉のある街の住宅街


緑が多い、素晴らしい街――…


「「おはようございます」」


映画の題名は【△関係 *彼氏=お兄ちゃん?*】で、国民の興味を引きそうだからなのか


撮影現場は、いつも以上に活気が溢れていた


 「おう、2人共おはよ」


「大地ー!久しぶり」


 「優、久しぶりだな。背、伸びたか?」


「ちょっとー。そっちは?」


 「俺は、3センチ伸びた!」


と、嬉しそうに言った


「マジで?!凄いじゃん」


2人は、身長を競い合っている


優も大地君も、背は平均より低い方だから…


そんな2人を見ていると、可愛くて…面白かった


「ね、大地君。今日の撮影って、大地君は出ないけど…来たの?」


 「あぁ。挨拶したいし、2人の様子見たいし…。それに…」


「このまま、事務所に戻るんだったら、一緒に戻った方が楽しいから…だよね?」


悪戯な笑顔を浮かべて、優は言った


 「That's right!流石、優。俺等、以心伝心してるんじゃね?」


「そうかもねー」


 「愛さん、優君、大地君ー!撮影開始しますよ」

39 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 17:27:28 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*撮影前*


映画出演は、何回もある


だけど、今回は特別


初主演だし――大地君も一緒に出演する


 「みなさん、集まって下さい!」


スタッフの声によって、皆が集まる


そして、円を描くように並んだ


 「みなさん、こんにちわ。私は、監督の立山です。どうぞ、今日からよろしくお願いします」


30歳台くらいの、若い男の人が立山監督だった


若いのに、凄いなー…


 「それでは、主役の3人から…簡単で良いので、役と名前をお願いします」


私と優と大地君は、顔を見合わせて…譲り合った結果、私から


「翠川皐役の、秋山愛です。よろしくお願いします」


真面目な所を見せたくて、笑わずに自己紹介


「秋山悟役の、秋山優です。よろしくお願いします!」


飛びきりの笑顔で、優も自己紹介


 「秋山達樹役の、河原大地です。よろしくお願いします!」


大地君も、優に負けない笑顔で…自己紹介


 「それでは、撮影に入ります!」

40 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/04(金) 18:02:28 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*撮影*


「話している言葉」

【セリフ】


衣装を着替えて、今は【皐の家】という設定の家の中


カメラなど、撮影機具は極力少なくしてある


 「それでは、シーン1から!3、2…」


1を指で表し、カンッと…金属の触れる音がした


それと同時に、ピンポーンとインターホンの鳴る音がする


【はぁい?】


【あ、皐?俺】


優も『秋山悟』になりきってる…


私もなりきらないと!


【悟…?】


私は、そう言いながら玄関を開ける


【皐、少し匿ってくれない?】


【また、おばさんと喧嘩したの?】


【まぁな】


いつもの笑顔を浮かべ、楽しそうに言う


 「OK!」


ここで、一旦切られる


そして【皐の心の声】がここで入る


 「2人共、良かったよ!練習なのに、これ…使えそうだ。じゃ、次のシーン行くぞ」


監督が言ってくれた事が、凄く嬉しかった


 「愛も優も、凄い…。まるで、別人だ…」


「やったーッ。昨日の練習の甲斐があるね」


そう 昨日の夜、私と優は練習をした


「そうだねー。次のシーンも、一発だと良いねー」


「うん!」


きっと、この時の私は…満面笑みだった


この後、ビックリする事には気づかずに

41 :瑞穂:08/05(土) 12:27:21 HOST:094237211203user.quolia.com
あ-(♯'兪bq)
「優」ってやつやろ-??
あれなァ、ウちの本名やカラ間違ってなL1よw
ごめんなァ-紛らわしくって・・(汗
今回もバリx02最高wwwまぢ面白いッ!!


42 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/05(土) 20:53:49 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
瑞穂>
そうなんだー!わかった☆
今日は、もう時間ないから…涙
多分、明日レスするね♪

これから、時間の許す限りに更新します!

43 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/05(土) 20:55:00 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+シーン5+


シーン1と5の間には、皐と悟の子供時代のシーンが入る


だから、いきなりシーン5に飛ぶ


ここは、皐の部屋


悟(優)と2人っきりで、話しているシーン


 「3、2、1」


この声の後、カンッと音が鳴る


そして、悟のセリフからスタート


【俺の家にな…誰かが赤ん坊で、俺のお袋が抱いてる写真があるんだよ…】


【へッ…へぇ…】


私は驚いた様子を出す


【誰かわかんねぇんだよな!可笑しいよなー…!】


【そうだね…】


【あのな、俺…本当は双子だったんだと】


【え?!】


【それで養子に出したんだって。その子女の子だったらしくてさ…】


【………】


【一度逢ってみてぇな〜!】


【……逢えると良いね】


作った笑いを浮かべる私


 「OK!」


 「このシーンも良いねー!特に、愛ちゃんのビックリした顔と声!本当の皐みたいだよ」


「ありがとうございます」


そこには、無理に笑う私が居る


――本当に、ビックリした


さっきは…あまり気がつかなかったけど、優の口調が違ってた所や…なりきっている所


 い つ も の 優 と 違 っ て ビ ッ ク リ し た 


優って、こんなにも変わるんだ――


 「おい、優!」


大地君が大声で優を呼ぶ


「何ー?」


そう言いながら、優は大地君に走り寄っていく


 「お前、何時の間にそんなに演技が上手くなったんだよ?!」


「えー?俺、上手くないよ」


 「めっちゃ上手かった!この前の映画やドラマ、見させてもらったけど…それと全然違う!」


「俺、成長期だからッ。きっと、成長したんだな」


可愛い笑顔で、答える優


そんな優に、大地君は嫉妬したみたいだ


 「――っくしょー…」

44 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/05(土) 20:55:45 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+シーン6+


このシーンは私から


【もし…さ、双子の妹にあったら……どうする?】


【ん〜…。まず…抱きしめる?んで、色んな事聞く】


笑い混じりで、優が言う


【何を?】


【どこに居るのかとか…かな?】


【そっか…】


【………】


【ん?どした、皐】


【……あの…さ…、双子の妹に…そんなに逢いたい?】


じれったいように、私が言う


【ん?ん〜…かなり逢いたいな…。どういう子か知りたいからな】


【皐、どーしたんだよ?さっきから】


【悟…ッ!】


【?!】
 

私は優を引き寄せて、カメラからはキスしているように


見えるようにキスをする真似をした――


【別れて下さい】


【………は?】


【あたしと……別れて下さい】


【何でだよ?急に?!】


優が声を荒げる


【お願い…。あたしと別れて…ッ】


【皐……】


【お願いだから……別れて下さい】


【……皐がそんなに言うなら…別れるよ。でも…俺はお前の事が――】


【それ以上言わないで!】


私は、台本通りに叫んだ


【お願い…それ以上言わないで…】


【……俺、帰るから】


優は、大きな足音を立てながら…部屋から出ていった


【さ……とる…ッ】


 「はい、OK!でもなー…」


「何か、ダメな所…ありましたか?」


練習したのに、ダメかー…

45 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/05(土) 20:56:23 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「キスシーン……もうちょっとリアルに出来ないかい?」


「例えば?」


 「本当にキスするとか」


「「………」」


「「えぇぇ?!」」


私と優は、驚き顔で…顔を見合わせてから、2人で大声で叫んでしまった


 「やっぱり…無理かい?」


「監督、それって俺達に近親相姦しろって事ですか?」


 「そう…なるな。俺は、この映画は本当にリアルに作りたいんだ。わかってくれないか?」


「――わかりました」


「え?!ちょっと、優…!」


そんな事…大地君の前でやれっていうの…?


「愛、やるしかないじゃん。この映画、良い映画に完成させるって、きのうの夜に約束したでしょ?」


昨日の夜、確かに練習した後に――約束した


【何があろうと、この映画を良い映画に完成させる】と


「だからって……」


大地君の目の前で…キスなんて…


「愛、やろ?」


 「愛さん、お願いしますよ!」


「―――わかりました。私、やります」


 「愛さん、ありがとう!よし、じゃ…10分休憩するぞ!」


「はい」


私と優は、2階にある皐の部屋から、1階に下りた


 「優、愛!」


大地君が、こっちに走り寄ってきた


 「良いのかよ?!お互い、ファーストキスが…姉か弟なんて…」


「だって…やる…しかな…いんだ…もん」


目から、涙が溢れてくる


私だって、凄くイヤだ


何で、よりによって…大地君の前で?


 「――ッ!愛、来い!」


「キャ?!」


私は、大地君に手を捕まれた


そして、そのまま……家のセットの2階に連れていかれた

46 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/08(火) 19:24:13 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*セットの2階 皐の部屋*


鍵も閉められ、密室に大地君と2人っきり


「だ…いち君ッ…どうしたの…?」


 「………」


大地君は、私の手を握ったまま


「ねぇ?大地君…ッ」


 「…れは………んだよ」


「え?」


 「俺は、優と愛がキスするのがイヤなんだよ!」


え…?何で?


「何で…?大地君には…関係ないじゃん…」


 「……ッ!関係大有り!だって、俺は…!」


「俺は…?」


こんなに必死に…何を守って、何を言いたいの?


 「俺は……愛が好きだから」


「……へ?」


今の……幻聴?


 「俺は、小6の頃から…お前が好きだ!」


「…嘘…だぁ…。大地君には、紗柚が居るもん」


 「紗柚には、振られた。正直、最初から好きじゃなかったからな」


それって…愛の無い付き合い…?

47 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/08(火) 19:24:43 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「じゃぁ…何で付き合ってたの…?」


私、2人が付き合ってるから…諦めかけてたのに…


 「無理矢理。告られた時、振ろうとしたら…泣かれたんだ。だから、振れなかった」


「そう…なんだぁ…」


 「お前だけが、好きだ。だから…俺と付き合ってくれないか?」


嬉しすぎる…


ずっとずっと…彼方だけを愛していたから――


「私も…大地君が好き…」


 「マジで?!」


恥ずかしさが込み上げてきて、言葉が発せられなかったから


代わりに、コクンと頷いた


 「じゃ、付き合ってくれる?」


「はい…」


今度は、ちゃんと話せた


 「――っしゃ!愛、めっちゃ好き!」


「私も…大地君の事――」


「愛!もう撮影始まるよ?!だから、開けてよッ」


私の言葉を遮り、多分ドアの外から叫んでいる優の、言葉が飛びこんできた


「えッ?嘘!待って、すぐに…キャッ」


いきなり大地君が、腕を引っ張って来た


 「頑張れよ」


そう言いながら、唇に――キスした


「〜〜ッ」


 「愛、真っ赤じゃん。可愛いー。愛の初キス、俺が貰った」


「もうッ」


そう言いながらも、凄く恥ずかしかった


「愛、早く開けてよー」


「あッ、ごめん」


そう言いながら、急いで鍵を開けた

48 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/09(水) 20:32:26 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+シーン6 Take2+


【もし…さ、双子の妹にあったら……どうする?】


【ん〜…。まず…抱きしめる?んで、色んな事聞く】


笑い混じりで、優が言う


【何を?】


【どこに居るのかとか…かな?】


【そっか…】


【………】


【ん?どした、皐】


【……あの…さ…、双子の妹に…そんなに逢いたい?】


じれったいように、私が言う


【ん?ん〜…かなり逢いたいな…。どういう子か知りたいからな】


【皐、どーしたんだよ?さっきから】


【悟…ッ!】


【?!】
 

私は優を引き寄せて、キスをした


大地君――ごめんね


【別れて下さい】


【………は?】


【あたしと……別れて下さい】


【何でだよ?急に?!】


優が声を荒げる


【お願い…。あたしと別れて…ッ】


【皐……】


【お願いだから……別れて下さい】


【……皐がそんなに言うなら…別れるよ。でも…俺はお前の事が――】


【それ以上言わないで!】


私は、台本通りに叫んだ


【お願い…それ以上言わないで…】


【……俺、帰るから】


優は、大きな足音を立てながら…部屋から出ていった


【さ……とる…ッ】


ほとんど、さっきと同じ通り


だけど、今度はちゃんとキスをした


 「はい、OK!じゃぁ、今日の撮影はこれで終了です!お疲れ様でしたー!」


「お疲れ様でした」


 「愛ー!」


大地君が、こっちに走ってきた


 「愛、お疲れ。早く事務所に戻ろ?」


「うん」


「大地ー…。何で、そんなに愛と仲良くなったんだよー?」


凄く悪戯な顔して、大地君をからかう


 「あー…。俺等、付き合ってるから」


「えー?!ホントに?」


「う…ん」


こういう事、家族に言うのは…優でもやっぱ恥ずかしい


「愛、良かったねー!」


 「愛さん、優君、大地君!早く行きますよー!」


「星野さんだ!はーい!今、行きますッ」

49 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/09(水) 20:33:22 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*來夢 社長室*


今、この部屋には…


私と優と大地君と社長と星野さんと大地君のマネージャーの里中 希美子さんが居る


 「大地、あれ…上手くやれよ」


 「わかってますよ。楽しみにしてて下さい」


凄く楽しそうに言う、大地君


やっぱり、カッコ可愛い…


 「里中さん、俺って今日は何を歌えば良いの?」


 「えっと…俺から。です」


 「そっか…わかりました。ありがと」


俺から…?新曲かな?


「愛ー…俺達、歌詞を確認しに行こうよー…」


甘えた顔と声で、優が言ってくる


「そうだね!じゃ、行こ」


 「あ、俺も行って良い?」


「え?!I&U専用ルーム」


 「うん。ダメ…?」


うッ…。可愛い


「良いよね、優」


「ダメ」


怖い顔で、優が言った


「え…?」


「とにかくダメ!愛、行くよ」


優に手を引っ張られて、無理矢理I&U専用ルームに連れていかれた

50 :miku:08/10(木) 20:47:33 HOST:msu1161.msubr1.thn.ne.jp
あげです!!まじおもしろいです!!これ方も頑張ってください!ガンバッテヾ(*≧∀≦)(≧∀≦*)ノガンバッテ

51 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/17(木) 20:42:39 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
miku san>
あげ、ありがとうございます><

更新が遅くなってしまって、申し訳ありません
これから更新します!

52 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/17(木) 20:43:55 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*I&U専用ルーム*


「優也!何で、大地君が来ちゃダメなの?」


「ここは、俺達の部屋だから」


「でも、大地君は…優也の親友だし、私の彼氏なんだから…良いじゃない」


「……ッ。来てほしくないの!」


意地を張る優也


「何で…?何で、ダメなの?優也」


「愛は…俺の愛だと思ってたのに」


「え…?」


「俺…ずっと愛が好きだったんだ」


えぇぇ?!


「優也…それって恋愛感情で…?」


「うん…」


「優也、それ禁断って…わかってるの?」


「――そのくらい、わかってる。けど、好き。さっき、キスしたのも…本当は凄く嬉しかった」


優也…


「優也、ありがとう。だけど…やっぱり、私達は愛し合っちゃいけないんだよ。だから…ね?」


「諦めろって言うでしょ?」


「うん…。でも…私、優也の事は家族として大好きだよ」


「愛、ありがとう…ッ」


「じゃ、歌詞の確認しよ!」


「うん!」

53 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/17(木) 20:44:34 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+1時間後+


 「愛羅さん、優也君。そろそろ行きますよ」


「「はーい!」」


*車の中*


今、この車には…さっき、社長室に居たメンバーが乗っている


 「愛、今日の放送が終わったら…俺が呼ぶから、ちゃんと来てくれよ」


「うん!何やるの?」


 「秘密ー。今、言うと…どっかの誰かさんが、ヤキモチ焼くからな」


大地君は、そう言いながら…優の方を向いた


「ふんッ」


優は、また機嫌が悪くなってきちゃった…


――ったく、もー…


ここは、姉であり…相方の私が、どーにかしないと…


「優、今日も頑張ろうね」


「うんッ」


私の一言で、明るくなる


可愛いなー…

54 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/17(木) 20:45:22 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*テレビ椿 スタジオ1*


「「「よろしくお願いします」」」


今日は、大地君も含めて、3人で挨拶


 「おっ、優と愛ちゃんと大地なんて…凄い豪華な組合せだな」


 「正哉さん!どうもです。正哉さんも混ざりますか?」


冗談混じりで、大地君が言う


 「あっ、良いのか?若い中に、俺が入って」


「正哉さんも、若いじゃないですかー」


当り前の様に、優と正哉さんと大地君は話している


 「リハ、始めまーす!」


「「「「はーい!」」」」


4人でハモった…

55 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/18(金) 21:10:25 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*リハ*


この前の様に、正哉さんと鈴さんの挨拶から、始まった


Mパーは、何故か歌のリハは…全くしない


だから、このリハをしている間も…頭の中で歌を歌っていないと


失敗してしまう――


きちんと覚えないと…!

56 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/18(金) 21:10:59 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*本番*


 「それでは、先週…大反響を頂いたI&Uの青春NO.1。どうぞ」


今日の曲は、この前と同じ青春No.1


「優、先週より良い物にしようね」


「うん」


と、アイコンタクトをとる


ライトが私達を照らす


イントロが始まった――


息を大きく吸う


『夕暮れの道 あなたと2人 肩を並べて道を歩いた』


『緊張して何も話せない その時わかったこの気持ち』


『これが恋の気持ちだと 初めてわかった』



『やっとお前が口を開いた』


『あたし達これからどうするんだろ と彼方聞いた』


『それはわからない けれど…確実に未来に向かって歩んでいく そう答えた』


『カッコつけていると 思わず言ってしまったけど 彼方の言葉に感動した』


『未来について語る この事で また新しい気持ちを知った』



『『未来について語るのが 青春』』


『『恋をするのが 青春』』


『『青春―― 最高!』』


『『青春は今のうちに 味わっておこう……』』


終わったと同時に、歓声と拍手が沸き起こる


 「いやー…先週より良かったですね、鈴さん」


 「はい、そうですね!I&Uのお2人、お疲れ様でした!」


 「さて、続いては…今、大人気のMY LIFEの大地君です」


次は大地君なんだー…


しっかり見ておこうっと

57 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/21(月) 20:27:10 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「こんにちわー!」


 「大地君、久しぶりだね」


 「そうですねー…。最後は、メンバー皆で出た…2ヶ月前ですかね?」


 「そうか…。今日、歌ってくれる曲は…?」


 「俺から。って言って、初めてのソロ曲です」


嬉しそうに言う、大地君


 「それは、おめでとう!鈴さん、詳しく知ってるんだよね?」


 「正哉さん、実はですね。この俺から。なんですが…」


鈴さんの目が輝いた


 「俺から。は、大地君が初主演する…映画の主題歌なんですよ」


 「へー…。その映画って、どういう物なんだい?」


 「それは、俺から説明します。△関係 *彼氏=お兄ちゃん?*という…凄い内容の映画です」


 「近親相姦がテーマで、I&Uのお2人も主演なんですよ」


と、鈴さんが補足した


 「そうなんだ…。それでは、早速歌ってもらいましょう!スタンバイ、お願いします」


 「はい!」


大地君は、元気よくステージに走っていく

58 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/21(月) 20:35:59 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



イントロが始まった


暗闇の中から、歌が聞こえる


『君に言いたい事がある―― 俺から』


ライトが、大地君とダンサーを照らす


それと同時に、客席からは歓声


大地君とダンサー達は、楽しそうに踊っている


カッコイイ…


『あの日 お前に告られて 俺は「うん」としか言ってないよな?』


『あの日 お前に「うん」としか 言ってやれなかった俺を許してくれ』



『俺は今 後悔している 何であの時に、「好きだ」とか言えなかったんだろう』


『きっと あの日の俺は まだ幼かったからだろう』


『でも 今は違う 君への思いがあの時よりもある』


『きっと 今なら言える 言わせてくれ』


『今更でごめんな』



『俺はお前が好きだ 愛してる』


『これからもずっと一緒に居ような』


最後の決めポーズ、カッコイイ…


曲が終わったら、黄色い声と拍手でスタジオがいっぱいになった


 「はい、CM入りまーす」


その声と同時に、大地君が手を振りながら走ってきた


そして、ギュッと私を抱きしめた――


「だ…大地君ッ?!」


一体…何?


みんなの目の前で、こんな事して良いの…?


 「ちょ…!あれ、何…?!」


 「大地君?!」


 「何で、愛とッ?」


とか、沢山の声が聞こえてくる


 「どう?俺、カッコ良かった?」


と、私の耳元で囁いた


「か…カッコ良かった…」


 「マジ?歌詞ね、俺が作ったの。サビの部分、愛への気持ちだよ」


「大地君…。ありがと…」


自然に、目からは温かい物が流れてきた


 「え?!何で、愛…泣いてるの?もしかして、嫌だった…?」


私を抱きしめるのをやめて、ビックリした顔で、私の顔を覗きこんできた


「違う…。嬉しいの…ッ。私なんかの事を、大地君がこんなに思ってくれて…」


 「愛…。当り前だろ?愛は良い奴なんだから。ほら、泣くな」


そう言って、温かい手で涙を拭ってくれた


 「あのー…お取り込み中悪いんだけど…」


 「里中さん、どしたの?」


 「このままだと、観客が暴動を起こしかねないという事なので、そろそろ離れて下さい」


「あッ、そうだった…。大地君…」


 「チェ…。じゃ、俺向こうの席に座るから。じゃーな」


「うん、バイバイ」


大地君は、里中さんに引っ張られるように…ドンドン遠ざかって行った


 「皆さん、各自の場所についてください!」


再び、放送開始――…

59 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/25(金) 20:38:00 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*放送終了*


 「お疲れ様でした!ありがとうございましたー!」


「はー…。終わったね、優」


「そうだね…」


まだ少し暗いなぁ…優


「妬かないでよ、優…」


 「おーい!愛ーッ」


「あ、大地君だ。ごめんね、優ッ」


優を措いて、私は大地君の方に走って行った


ごめんね、優


これが、姉弟の決まり――これが普通なんだからね


 「お疲れ。じゃ、今から良い?」


「うん」


 「全部、俺に合わせて。わかんなくなったら、俺の口見て」


「わかった」


大地君が、大きく息を吸った


 「俺達、本当に気が合うな!……一緒に暮らさない?」


みんなに聞こえるように、大声で言った


ざわめきが、少しずつなくなっていくのがわかる


「え…?」


大地君が口パクで何かを言っている


ぷ……ろ…ぽ…う…ず。繋げてみると…


「プロポーズ?!」


 「そう聞こえるかもな…。俺、一緒に暮らす人を探してたんだ!だから…お願い!」


「………」


 「あ…はは、やっぱ…イヤだよな。男にこんな事言われるって…。良いや!今の忘れて!」


ざわめきが、ほとんど無い


また、大地君が口パクをしている


んーっと…

60 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/25(金) 20:38:34 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


「――良いよ?」


 「へ?」


何か、心臓がバクバクする…


頑張って、このまま続けよう


「一緒に暮らそ?」


 「マジで?良いの?!」


「うん……。お願いします」


 「―っしゃぁ!」


 「ちょ…ちょっと待ってくれ!大地君、これ…マジで?」


マイクを通して、正哉さんが訊く


 「誰か、マイク下さい!」


スタッフの人が、大地君にマイクを渡した


 「これは…宣伝です!」


楽しそうな笑顔で言う大地君


 「宣伝?」


 「さっき、映画の話をしたじゃないですか?その映画の宣伝です」


 「そうだったのか…。じゃぁ、これは演技なんだね?」


 「もちろんですよ!あ、さっきのも…この前の優と愛が抱き合ってたっていうのも、宣伝です」


 「そうだったのかい?!」


 「はい。誤解されてしまったのが、残念ですが…」


「何だー」「良かった」など、観客から安堵の声が聞こえてくる


これって…成功だよね?


 「皆さん!△関係…彼氏=お兄ちゃん?をよろしく!」

61 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/25(金) 20:39:10 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*事務所 來夢*


 「愛、大地!お疲れさん。ありがとな」


「いえ、社長…。私のせいなんで…」


そう そもそもの原因は私


あの時、あんな事をしなければ――


 「愛、良いんだよ。お前も辛い思いしたんだろうから」


「社長…」


 「だけど、もうこんなことするなよな」


「はいッ」


 「あ、皆に…聞きたいことがある」


社長が、ゆっくりとした口調で言った


 「紗柚なんだけどな……あの日から、正哉さんと付き合って本当か?」


「あ…はい。紗柚が告白みたいなのをして…」


社長の表情が曇る


 「本当だったのか…」


 「何がですか?」


大地君が訊く


 「実は、正哉さんの事務所が…紗柚を譲れと言ってきてな…」


「譲れって…事務所を移れと言うんですか?」


 「あぁ…そうみたいだ。紗柚もうちの事務所の人気アイドルだから、譲りたくはないんだが…」


 「紗柚は、何て言ってるんですか?」


大地君は、興味深々みたい


やっぱ、紗柚は元カノだもんね…


 「紗柚は…移りたいみたいだ。学校も転校するらしい。愛に悪いとか何とか言ってて…」


「もしかして…あの事、気にしてるんじゃ…」


「愛、紗柚ちゃんの所に行きなよ」


優也…そうだよね


「社長、紗柚は今日来てますか?!」


 「あ…あぁ。3階のリハ室に居るはずだが…」


「行って来ます!」


そう言って、私と優也は社長室を飛び出した

62 :若菜:08/26(土) 00:06:26 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
彼氏=お兄ちゃん?を見てた若菜ですっっ☆
愛音さんが書く小説ゎメッチャおもUろぃ
ですっっ
これヵらも頑張ってください!!!!!!
応援Uてます♪

63 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/26(土) 14:35:11 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
若菜san>
お久しぶりですッ
レス、ありがとうございます☆

「面白い」って言ってもらえて、嬉しいです!
ありがとうございます!

更新します><

64 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/26(土) 14:36:15 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*3F リハ室前廊下*


リハ室は、廊下から見えるようになっているから、覗いてみた


そこには、暗い紗柚が居た


 「紗柚、サビはもっと表現した方が良い」


 「はい…」


來夢の歌手指導の伊東さんに注意される紗柚は…返事も小さくて、暗い


紗柚――何があったの?


正哉さんとは、幸せに過ごしてるんじゃないの?


私は、リハ室のドアを開けた


 「……愛羅…」

65 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/26(土) 15:04:08 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*3F リハ室*


 「愛と優?どうした?」


伊東さんが私達に訊ねる


「紗柚に話があるんです」


強く…胸を張って言った


 「そうか…。じゃ、俺は席を外すな。優、お前も来い」


優也を引っ張って外に出て行った


「え…え…ッ?」


優也は、戸惑ってるみたいで…気弱な声が聞こえてくる


私は、ドアが閉まったのを確認すると…紗柚と向き合った


「紗柚…」


紗柚は、ずっと下を向いている


「ねぇ…どうして?どうして…事務所も学校もを変えちゃうの?」


 「………」


「紗柚…!」

66 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/26(土) 15:11:26 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「だって…愛羅は、大地の事を好きだったんでしょ?それなのに…あたし、気づかないで…」


紗柚の頬に、涙が伝った


「紗柚…だからって、私から離れないでよ。私…紗柚を一緒に居て、本当に楽しかったんだよ?」


 「でも…あたしは、愛羅を傷つけた…。本当に悪いよ」


「もう良いの。大地君と私…今は、付き合ってるし…」


 「え…そうなんだ…」


「紗柚。紗柚は、私にとって…必要なの。だから…お願い…」


私の目からも、涙が溢れてきた


 「…良いの?あたし…愛羅と居ても…良いの?」


「うん。私、紗柚に居てほしい」


 「あ…りがと…う、愛羅…」


「ほら…泣き止んで、紗柚。もう良いんだから、ね?」


 「うん…本当にごめんね…。ありがと…」


私と紗柚の友情は、また深まった

67 :*愛音* (74x.rn2WV.):08/29(火) 14:10:10 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*社長室*


「失礼します…」


私と優也は、恐る恐る部屋に入った


 「愛羅、優也。またか」


「スイマセン…!色々事情があって…」


社長が怒った顔をしているから、必死で謝ろうとした


 「お前等…本当に迷惑ばっかりかけるな…」


「でもー…社長。紗柚ちゃん、説得できましたよ?」


気楽に…笑顔で反論する優也


 「紗柚をか?!それで、どうなった」


「來夢に残るそうです。紗柚、凄い思いつめてて…」


 「よっし!これで、大丈夫だな。ありがとな、愛羅と優也!」


態度が一変…


優也は、こっちを向いてウインクした


「ありがとう」と口パクで返した

68 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/01(金) 17:08:30 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+翌日+


 「愛羅ー優也ーッ。起きなさーい!」


「はーい…。ッ?!」


頭が、割れるように痛い…


優也が廊下を歩く音が聞こえた


「ゆ……う…や!」


必死で優を呼んだ


「愛?どうしたの?」


優也がドアから顔を出した


「優也…頭が痛いの…」


「わかった。母さんに言っとくよ」


そう言って、優也はリビングに向かった

69 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/01(金) 17:10:19 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*リビング*


「母さん…おはよ。愛が、頭痛いって言ってるー…」


 「あら、大変!」


*愛羅の部屋*


 「愛羅?大丈夫?」


「お母さん…。頭が割れるように痛いの…」


 「熱は…?」


そう言って、お母さんは私のおでこに手を添えた


 「んー…ちょっとあるかしら…。今日は仕事あるの?」


「わかんない…。そこの鞄に手帳が入ってるから見てくれる?」


 「鞄?あぁ、これね…。うーんと…夜9時から、トーク番組ね。どうする?」


「頑張ってみる」


 「じゃ、今日は学校を休んで!しっかり休みなさい」


「はーい…」

70 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/01(金) 17:11:14 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*PM6:24*


あーあ…暇だなぁ…


頭は痛いし、体はダルイけど…


もうたくさん寝ちゃったし、お母さんは出かけちゃったし…


メールも来ない


来るのは家の電話くらい


うるさい電話を、出る気にはならないけど


「テレビでも見ようかなー…」


私はリビングに行き、リモコンでテレビを点けた


やっていたのは、旅番組


「んー…変えようっと。新聞は…っと」


6時台なので、ニュース番組ばっかりだった


「あ!」


私は、5chでは7時から生歌番組をやっているのを発見した


「今日のゲストは…。――?!」


ゲストは、紗柚・大地君…そして――I&U…


「何で?手帳に書いてなかったの?!」


私は、急いで部屋に戻り、手帳を見た


そうしたら――


トーク番組は、明日で…今日は歌番組だった事が発覚した


「どうしよう…」


その時、携帯に電話が入った


「もしもし?」


「愛!どこに居るの?」


「優也ぁ…今、家なの…」


「何で?!」


「お母さんには、今日は夜にトーク番組って言われてたから…」


「社長、どうしますか?」


電話の奥からは、社長の声が聞こえた


 「今から、家に迎えに行くから…用意しとくように伝えとけ!」


「優、聞こえたから。大丈夫!じゃぁね」


私は、優との電話を切り、急いで支度をした

71 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/04(月) 20:52:07 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+10分後+


インターホンが鳴った


「はーい!今、行きます!」


荷物を持って、玄関を開けた


「スイマセン!遅くなっちゃって…」


迎えに来てくれたのは、星野さんだった


 「いえ、良いんですよ。さ、乗って下さい」


「はい」


星野さんの車の後ろの席に乗って、ビックリした


「大地君…」


 「早く乗れよ」


「あ…うん」


大地君が居た

72 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/04(月) 20:52:52 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*車中*


「ねぇ、何で来てくれたの?」


 「愛が番組を忘れてたから」


 「あれー?さっきまで…愛さんの事、どうしたのかなって心配してたのは…何処の誰だったっけ?」


 「兄貴ッ!」


大地君…顔真っ赤…


心配してくれたの?


「……大地君、ありがと」


 「え?!あ…うん」


星野さんは、運転しながら…笑っていた


――って、ちょっと待って…


「兄貴ィ?!しかも、星野さんがタメ口?!」


 「へ?…あぁ、星野透は、俺の兄貴」


「え?名字違うよね?大地君は河原で…」


 「あ、それは…兄貴は母さんに引き取られて、俺は父さんに引き取られたからな」


「でも、今まで星野って呼んでたよね?」


 「社長に禁止されてたからですよ、愛さん。だから、大地のマネージャーができなかったんです」


そうだったんだ…


でも、今こうしていられるんだから…良いよね


 「あ、愛。これ、トップシークレットな。本当は、他人には話しちゃいけねぇんだ」


「うん!大丈夫」


 「さ…愛さん、大地。もう少しで着きますよ」

73 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/04(月) 20:53:41 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*夕陽テレビ スタジオ2*


「おはようございます…」


恐る恐る、スタジオに入った


 「愛!何してたんだ!」


「しゃ…ちょう…。本当にスイマセン!さっきまで、寝こんでて…」


 「寝こんでたって、お前…熱でもあったのか?!」


「あ、もうほとんど大丈夫です」


 「そうか、悪かったな」


「いえ。あ、優は…?」


「愛ー!」


優が、心配した顔で、こっちに走ってきた


「優…!ごめんね」


「俺は良いんだけど…愛は大丈夫?」


「大丈夫!…だと思う」


 「愛ッ」


「あ、紗柚!」


 「大丈夫なの?具合、悪いみたいだけど…」


「もう大丈夫!ありがと」


 「本番、入りまーす!」


「「はーい!」」

74 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/04(月) 20:54:19 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*本番*


 「こんばんわー!生ウタ!の時間です」


 「今日のゲストは、紗柚さん、大地君、I&Uの4人です!」


司会者の2人が番組を始める


 「さて、今日から新コーナーができます」


 「それは…名づけて『ゲストの恋愛事情』」


 「これは、恋愛系の事全て…暴露してもらうコーナーなんですねー」


はい…?何それ…


 「今日のメンバーは、期待できそうですね!さ、それでは…早速歌ってもらいましょう!」


 「紗柚さん、お願いします」


 「はい!」



 「それでは…CD発売以来、人気が衰える事のない、紗柚さんの…あなただけ。どうぞ」



照明が、紗柚を照らす


 『あの日 彼方と別けれなければ良かった…』


 『そうすれば 運命は 変わっていたかもしれない』



 『あの日は 凄く凄く嬉しくて 幸せだった』


 『だけど 次の日には 不幸が襲ってきた』


 『彼方が好きで好きで 堪らなかったのに』


 『どうして? どうして私をおいて 行ってしまったの?』


 『寂しいよ 苦しいよ  辛いよ』


 『彼方が居ない世界では どう生きていけば良いの?』


 『わからないよ だけど わかる事は1つだけあるの』


 『恥ずかしいけど 空から聞いてね』



 『今でも 彼方だけを 愛してる』


心に…紗柚の言葉が迫ってくる


凄い感動した…


やっぱり、紗柚は凄いね――

75 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/04(月) 20:55:00 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


 「さて、次は大地君。大地君の新曲は、早速人気です!」


 「それでは、スタンバイをお願いします」


 「はい」


生ウタ!は、椿テレビのMパーとは違うなー…


何か、歌手と司会者の距離があるっていうか…


変だし…


……あ…れ?


目の前がぼやけて、回ってる…


これ…目眩?


やっぱ、まだダメだったのかな…


そんな事を考えてる内に、大地君の曲の半分は終わってしまっていた


『きっと 今なら言える 言わせてくれ』


『今更でごめんな』



『俺はお前が好きだ 愛してる』


『これからもずっと一緒に居ような』


紗柚の時みたいに、拍手が湧き起こる


 「良かったですねー!」


 「さ、次はI&Uの2人です!スタンバイお願いします」


「「はい」」

76 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/07(木) 20:07:05 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



気がついたら、何時の間にかに歌い終わっていた


それ程、今の私には…キツイのかな…


治りきってないんだ、きっと…


 「さ、I&Uのお2人さん!戻ってきて下さい」


「はい」


優だけが答えた


異変に気づいた優が、耳元で話しかけてきた


「愛…?本当に大丈夫?」


「ごめん…。無理っぽい…だけど、終わるまで…頑張る」


「わかった…。これ以上、無理しないで」


「うん…」


 「愛さん、優さん?何をしてるんですか?」


「あ、スイマセン!今、行きますー」

77 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/07(木) 20:07:53 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



 「さて、皆さんお待ちかねの『ゲストの恋愛事情』!皆さん、全て暴露して下さいね」


 「ま…待ってください!本当にですか?事務所の許可は…」


大地君が訊く


 「そこらへんは、気にせずに!さ、紗柚さんからお願いします」


 「え…?あ…あの…」


 「さぁ!早く!」


紗柚は、泣き出しそうになっている


 「じゃ、俺が言います。それで、紗柚達は勘弁して下さい」


 「お!誰だい?」


 「愛」


 「愛って…I&Uの愛ちゃんかい?それか…莢川愛ちゃんとか…?それとも、仲原愛ちゃん…?」


 「そいつの為に、これ以上は言いません」


大地君…


 「だから、もう偽番組は止めて下さい」


「に…偽番組?大地、本当?」


 「あぁ。ここは、テレビ夕陽じゃない。ドアの所で撮ってる人達が、本物だよ」


「本当だー…。怒った顔で撮ってる。さー…白状して下さい」


 「……チッ。バレちまったか…」


口調が変わった…


 「そう、俺等は偽物。本物は隣。だけど、お前等から間違って来たから…騙してやろうと…」


 「全く…。さ、後は我々に任せて!余ってる時間で、本当の放送をして下さい」


と、社長が言った


 「ありがとうございます!1人残していきますね。じゃ、皆さんは隣に!」


「「「「はい!」」」」

78 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/07(木) 20:08:38 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*來夢 社長室*


 「お前等、ご苦労様だったな。そして、悪かった」


社長が深く頭を下げた


 「良いんですよ、社長。確かに、泣きそうになったけど…」


 「社長、さっきの人は…?」


大地君、やっぱり…気になるよね


 「警察に通報したさ。俺も、事情聴取を受けてきた」


「そうなんですか…。よ…かっ…た……」


あれ…?


体の力が抜けてきて…目の前が暗い…


何でなんだろうなぁ


誰かが、私を呼んでいる…


ごめんなさい、目を開ける気にならないの


……?


体がフワフワ浮いてる…?


何で――?

79 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/11(月) 20:45:52 HOST:softbank218118124173.bbtec.net




「……ん…?」


朝?


今、何時だろう……6時!


あ…日曜か…


仕事、何時からだっけ?


私は、体を起こして…初めて気がついた


「大地君…?」


私のベットに顔と手を置いて、大地君が寝ていた


「大地君…もしかして、一晩…付き添っててくれたの…?」


 「……あ…い…」


「大地君…ッ」


私は、涙がドっと溢れた


本当に…何で、こんな素敵な人が…私なんかを、好きになってくれたんだろう…


ありがとう…


私、何も役に立てなくてごめんね…


 「ん…?あ…愛?!何で、泣いてるん?まだ具合悪い?」


「ご…めん…ね…起こし…ちゃって…。私…嬉しい…のッ。大地君が…優しく…し…てくれ…て」


 「愛…。全く…泣く事ないだろ?ほら、愛には笑顔が似合うんだから。笑えよ、な?」


大地君の言葉は、しっかり心に入ってくる


凄い力を持ってるんだね――


「うん…」


 「さて…と。今日は、学校休みだし…俺もお前も仕事ないし。デートしねぇ?」


「え?私、仕事あるよ?」


 「あ、それは優也が1人で出るから。社長が、今日は体を休めろだってさ」


「そっかぁ…。……じゃぁ、デート…したいなぁ…」


 「喜んで。じゃ、俺は30分待ってるから。それまでに、愛羅は用意しろよ」


「…!う…ん」


大地君が部屋を出ていくのを、呆然と見送った


大地君が――私の事、愛羅って呼んだよね…?


初めて…愛羅って呼んでくれた――


「幸せ過ぎるよぉ…」

80 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/11(月) 20:46:38 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


+30分後+


 「愛羅ー?まだなん?」


部屋の外から、大地君の声が聞こえた


「あ…!ちょ……キャッ。大地君、ごめん…ッ。洋服決めるのに、時間かかっちゃって…」


 「あと、どれくらい?」


「3分だけ待ってくれる…?」


 「わかった」


+3分後+


私は、部屋のドアを開けた


「大地君!本当にごめんねッ」


 「………」


「大地君…?」


 「愛羅…更に可愛い…」


「え…ッ」


思わぬ大地君の一言に、心臓はバクバク


体温も急上昇したみたい…


 「街中の奴らに、見せつけてやりてー…。けど、ちゃんと対策しろよな」


「うん!大丈夫だよ。伊達眼鏡と…帽子があるからッ」


 「じゃ、俺も優也から借りたグラサンして……。行くぞ」


「行ってきまーす!」

81 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/17(日) 14:15:10 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



「何処行こうかー」


 「愛羅、何処に行きたい?」


何処でも良いって言ったら、大地君…困るよね…


「大地君は?」


 「実は…!俺、ティスニーB♭の1日パス…2枚持ってるんだけど…行かね?」


「行く!行きたいッ。私、ティスニーリゾート大好きなの!」


 「めちゃ嬉しそうだな…。じゃ、行くか!」


「うん!」


私と大地君は、手を繋いで――ティスニーB♭に向かった

82 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/17(日) 14:16:08 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*ティスニーB♭*(B♭=べーと読みます)*


「着いたー!わぁッ、凄い!大地君、何から乗ろっか?」


電車の中で、大地君と沢山話した


学校の事、優也の事、仕事の事――


こんなに沢山話したのは、初めてだったから…


凄く…凄く嬉しかった


 「んー。愛羅、絶叫系…平気?」


「ぜ…絶叫系…?――頑張る」


 「よし!じゃぁ、絶叫系に全部乗ろうぜ」


「うん!」

83 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/18(月) 20:10:22 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



アトラクション『Break』は、私達を乗せて…どんどん上に進んでいく


私と大地君は、帽子が飛ばされるから…今はサングラスか伊達眼鏡だけ


バレルかもしれない恐怖感と落ちる恐怖感が混ざって…頭の中には【怖い】しかない


「大地君…やっぱ…怖いかも…」


 「大丈夫だって、直に落ちるのは終わるし。それでも怖いんだった…手、握っててやるよ」


「手…握って…?」


 「あぁ…」


大地君がそう言った瞬間――落ちた


「キャ――ァッ!」


 「うお!すっげ」


「凄く長いじゃんッ。怖いーッ」


 「お…もう終わりじゃん」


落ちてる時間は…とても長かった


多分、50秒くらい


 「お帰りなさい!冒険、お疲れ様でしたー」


「長かったじゃん…ッ」


 「あんなに長いとは、思わなかったなー…」


「次も…絶叫系?」


 「当ったり前!」

84 :若菜:09/19(火) 21:57:33 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
すっごくおもUろぃです↑↑
これヵらも更新頑張ってッッ(●^▽^●)

85 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/20(水) 19:44:01 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
若菜san>
あげ、ありがとうございます!

久レスで、嬉しい限りですっ
今後、大地のキャラに注目して下さい!

86 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/20(水) 19:44:31 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



私達は、今はアトラクション『ファイルの冒険』に並んでいる


「ね…ねぇ、何か…お化け屋敷っぽくない?」


 「そうか?多分、コースター系だろ?」


「そうだと良いんだけど…。お化け屋敷とジェットコースターって…最強の組合せだから…」


 「俺はその方が嬉しいけど」


 「何名様でしょうか?」


もう順番回ってきたんだ


「あ、2人です」


 「それでは、1番までお進み下さい」


1番――それは、4列2人乗りの1番前


「……1番前…」


 「ラッキー!ほら、早く行くぞ」


「うぅーッ」

87 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/20(水) 19:44:59 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



 「それでは、冒険をごゆっくりお楽しみ下さい!」


私達を乗せた【車】は、動き出した


そして、不気味な音を立てながら…暗闇の中を――どんどん、進んでいく


 「雰囲気出てるなー…」


「う…うん」


周りを見渡すと…怖い絵など、たくさん並んでいる


まるで、怖い物専門の美術館みたい


なんて思っていたら…


いきなり右へ急カーブ


「キャァッ?」


次に左へ急カーブをして、一気に下がる


 「ヒュー!このコースター最高ッ」


「ど…こがよぉぉ!キッ…キャァーッ」


さっきから、同じ動きをしているのは…わかっている


――でも…怖すぎるよぉッ

88 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/22(金) 19:32:53 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



「はぁ…はぁ…ッ」


 「あー…。これも楽しかったな」


「もう…!私…絶叫系無理なのかも…」


 「は?まだ乗りまくるし。良いよな?」


「……はい…」


今…何より大地君が怖い…


  コ  ワ  イ  


こんな大地君…イヤダ

89 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/22(金) 19:33:27 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



 「あー…!本当に最高!あと…5つあるな!よし、行くぞ」


「………」


本当に怖かった…


大地君と…好みが違うのもわかるよ?


だけどさ……一方的過ぎるよ――?


「大地君…私、もう無理…」


 「お前、何言ってるんだよ?俺の女の癖して。俺に逆らえるとでも、思ってるのか?」


「大地君…?貴方、本当に大地君…?」


 「あーあ…。お前のせいで、素が出ちまったじゃねーか…。これが本当の俺の性格、わかった?」


何…?


あの優しかった大地君は――何処?


 「俺、優也の前でも、素は出してねぇけど…。ま、お前の前ではしょうがねーから、素を出してやるよ」


「………」


 「ほら、行くぞ。次のアトラクション。素を出さないように、頑張ってやったんだから。付き合えよ」」


こんな、我が侭で…性格の悪い人なんて、知らなかった


「……てい…」


 「はぁ?」


「最低!大地君なんて、大嫌い!」


私は、そう言い残して…


無我夢中で、大地君から逃げるように…家に帰った

90 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/23(土) 20:34:18 HOST:softbank218118124173.bbtec.net


*家*


「……ただ…いま」


「お帰りー…。まだ、5時だよ?どしたの?」


目の前に居たのは、優也だった


「優也ぁ…ッ」


「愛ッ?」


私は、もう我慢できずに…優也に泣きついた――


「どうしたんだよ…?全部聞くから。な?部屋に入ろうよ」


*愛羅の部屋*


私は、泣きじゃくりながら…全部優也に話した


「大地、許せねぇ…!今までのあいつの優しさは…全部嘘だったのかよッ?」


「怖いの…ッ。大地君が…怖いの…。これから…学校でも、映画でも、事務所でも…どうしよう…」


「愛…。俺が守るよ、愛の事。だから、あいつに優しくされた事とか、全部忘れろよ」


優也…ありがとう


でも――


「忘れられないよ…大地君の事」


「はッ?何で?」


「だって…初恋の人だもん。初彼だもん…。何時も優しかった人だもん…。忘れるなんて、無理だよ…」


そうだよ…大地君は、何時も優しかった


私のために頑張ってくれたし


あの笑顔が、良い笑顔を持つ、大地君が……嘘だって、信じられないよ…


「愛……。そうだよな。初恋だもんな…」


「――明日、大地君とちゃんと話す。で、ちゃんと……別れるね」


「一緒に居ようか?」


「う……ん。怖いから、お願い」


「じゃ、明日…アイツを呼び出そう。で、ちゃんと話しを付けよな」


優也、ありがとう


こんな双子の弟が居て、本当に幸せなんだね…私って

91 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/23(土) 20:34:45 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



「―――かか、おまえ? ……ていだな。あいをなかすなんて」


誰かが電話してる声がする……誰?


「今日、ちゃんと俺んち来いよ」


優也だ――


じゃぁ…相手は…大地君だ


もうすぐ、来るんだね


怖いよ――



インターフォンが鳴った


「愛…あいつが来たよ」


「うん……頑張るよ」


優也が、大地君を迎えに行った

92 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/23(土) 20:35:38 HOST:softbank218118124173.bbtec.net



 「よぉ、愛羅」


何もなかったかのように、リビングに入ってくる大地君


「………」


 「んだよ、その態度。彼氏に対する態度か?」


「は? お前、愛に酷い事したくせに…よくそんな事が言えるな」


 「あーはいはい。別に良いじゃねぇかよ……。その事だったら、俺聞きたくねぇし」


何それ?大地君……?


酷すぎだよ


「ねぇ……大地君。こっち向いて」


 「はぁ?んだよ…――?!」


「あ……愛?!」


私は、大地君の顔を思いっきり殴った


 「――ってぇ!何すんだ、このアマッ!」


「大地君なんて、大嫌い! もう別れよ」


 「あっそうですか。こっちは頼まれて付き合ってるし。何も支障はねぇよ! じゃ、あばよ」


そう言って、大地君は帰っていった


「……愛、スッキリした?」


「うんっ。もう、後悔しないよ」


「そっか。よかったな」


***


あれから、もう1年――


 「キャー! 優ーっ」


 「愛ちゃん、可愛いー!」


 「愛さん、優さん!お願いします」


「はい!」


私達は――まだまだアイドル真っ盛り!


これからも歌いつづけます!


*fin*


微妙な終わりでスイマセン……
今まで、レスを下さった方々ありがとうございました!
次回作もよろしくお願いします

93 :若菜:09/23(土) 21:34:54 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
もぉ終わってしまぅんですかぁ!!!!
さびしぃヶド、面白かったですッッ☆ミ
次回作も超楽しみにUてまぁし(●^▽^●)

94 :*愛音* (74x.rn2WV.):09/23(土) 21:49:01 HOST:softbank218118124173.bbtec.net
若菜サン>
いつもレス、ありがとうございます!

――実は、今スランプ気味なんで、早めに終わらせちゃったんです…汗
こうしてみると、前回は長かったですね…
(今回、100行かないですし…orz)

次回も頑張ります☆


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