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1 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:10:54 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
初めまして☆
【妹】
を書かせてもらう、りっつんです☆
他のサイトでも小説を書いてたんですが、一時期来なかった為、流されてて・・ウ・・・━━(。-ω-)ウワ━(。・ω・)ァァ━・゚・(。>ω<)・゚・━━ン!!!

ココで新たに書いていきますw
未熟者ですが:・(*>▽<*)ゞ・:よろしくお願いします

2 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:20:55 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
。゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚
+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


中野  雪 (なかの  ゆき)主人公
高校1年生で、優と双子。ちなみに姉

中野  優 (なかの  ゆう)
高校1年生で、雪と双子。ちなみに妹

天野  啓汰 (あまの けいた)
二人のクラスメイト
実は雪が好き


安堂  智香(あんどう  ともか)
雪と優の幼なじみ
雪と仲が良く、優とは喧嘩ばかり
和と付き合っている

桜井   和  (さくらい  かず)
啓汰の幼なじみで親友
智香の彼氏

゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 。゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 +。







3 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:24:22 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp


私は、雪



優じゃない



親も間違えるほど似ている私達



一卵性双生児



小さい時から双子なのがコンプレックス


高1になった今でも


私は妹に苦しめられているー・・・・・・





4 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:25:12 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp





5 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:56:51 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
4は気にしないでさぃ;;(ミスなんで

゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。



双子って珍しがられて


羨ましがられるケド



良いもんじゃない



特に、似ている双子は。




「雪ー。おはよ♪」



背後から明るい声がした。



奴だ・・・・・



双子の妹



「何?」


優を睨みつけて冷たく言い放つ



「雪ったら酷ぃ〜。何でそんなに優を睨むの?」



ぶりっ子


優は、私と同じ顔


だけど、可愛い


仕草とか、喋り方とか女の子っぽくて・・


同姓には嫌われるけど。


とにかく男子にはモテてた。



私は、男子が苦手。



不器用だし・・、うぢうぢしてる。


男の子っぽくてサバサバしてる訳でもなくて。



「さ♪学校行こっ」


ニッコリと微笑んで私の手をとる。



何でいちいち一緒に登校しなきゃなんないの


そう思いながら靴を履いて、ドアノブに手をかける


「じゃ、行ってきま〜す☆」


優は他の部屋にいる親に聞こえるよう言った



ドアを開けて、学校へと向かう



少し歩いたところには曲がり角があって、


いつもそこで智香と待ち合わせしてる。


「ぉは」

智香が笑って言う




学校に着くと、靴箱で男子達が優を待っていた。








6 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 13:59:49 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
「ぁっちゃー・・」

優がばつ悪そうに呟いて私を見る



また優のおねだりが始まるよ・・


「ねぇ。雪ぃ・・優のフリしてくれないかなぁ??」


優は子犬みたいに目を潤ませる。



「普通に無理だから」


だって、髪型違うし。


優はロング。


私はセミロング。



見分けがつくように・・ね。


「ちぇー」


優が不服そうに舌うちして男子達の元へ行った。


「ったく・・。」

智香が呆れたように優を見つめながらため息をつく。


気分は最悪


重い足取りで私は教室へ続く階段を上った。



7 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 14:25:51 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp



「んじゃ、また後でね」


智香がそう言って自分のクラスへと入っていった。


「またね」


私も自分のクラスへと入った。


自分の席に鞄を置いて、引き出しの中に教科書を詰め込む。


「ふぁ・・・」


寝むそうな声が聞こえてきた。


誰だろうと思い、その声の方を向くと、後ろの席の天野君だった。


「ん・・・・」


彼は目をこすりながら起き上がる。





そういえば天野君ってモテるんだっけ?


「ぁ、中野サン。」


見ていたのがバレたのか、彼は私に呼びかけた。


「ど・・どぅも;;」


男子が苦手な私は、優と違いスラスラと話せなくなる。


「ァレ??・・・今日は優と一緒じゃねぇの?」


「ぇ?」


天野君とは、まともに話すのは今日が初めてなはず。


だけど・・彼は私を優と間違えなかった。

「ん?」

彼は優しく微笑む。



初めてだった。


いくら髪型が違っても、皆必ず最初は間違えるカラ。


「私の事、すぐ雪だって分かった・・?」


私がそう聞くと、彼は笑顔で頷いた。
























8 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 14:33:17 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp


ァ・・ァレ??








顔が赤くなっていってるのが自分でも分かった。









まさか・・・

















恋!??!












恐れていた恋。








だって・・







妹は必ず私の好きな人を盗っていく。




例え、自分が好きでなくても。




私の好きな人ってだけで・・




盗っていく

















9 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 15:26:08 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp



「てかさ、」


少しの沈黙の後、天野君が切り出した。


「?」


「・・・・ぅゎw言いにくいかも;;」


彼は片手で顔を覆う。




「?」






彼は、決心したかのように、座りなおして真顔で言った。

「・・・雪って呼んで良い??」



「ぇ」




「ホラー・・やっぱ困るよな;;ゴメ・・」
「良いょ」






「え!?マジで??」


彼の表情は一変して明るくなった。



「ぅんw」


あんまり嬉しそうにするから


私もつられて笑って答えた。




幸せだった。




優が教室に戻って来るまでは。















10 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 15:51:23 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
ガラッ



教室のドアが勢い良く開いた。


皆同時にドアの方を向く。



ドアを開けたのは・・・優だった。



「皆おはよぅ☆」




そう言って、優はスカートをひらひらさせて


長い髪をかきあげ、笑顔を振りまいた(男子に


「優チャンおはよー」

男子達が優の方へ歩みよる。


キモス


優はそいつらに一通り挨拶をすると、私の方へ歩いて来た。


「ァレぇ?雪が男子と話してるのって珍しいねー」


そう言って、今度は天野君に優は誘惑をかける。




やっぱり。。



気づかれた。



「啓チャンおはょ♪」


「け・・啓チャン??w」



天野君が苦笑いをして優を見る。


「ぇー??啓チャンって呼んぢゃ・・ダメ?」


優は、得意な上目使いで迫る。


斜め45度の角度で、少し見上げるように


目は必ず潤ませる


そして手は必ず顎の近くに添える。




コレで何人の男子が・・・・



「・・うぜぇ」



天野君は、誰も予想してなかった言葉を発した。



その瞬間、ざわめいていた教室が静まり返る。



ぃ・・今うぜぇって言った!?

さすがの優も目を大きく見開いて驚いているようだ。



「俺、ぶりっ子嫌いなんだよね」


彼は吐き捨てるように呟いて教室から出て行ってしまった。



「ぁ・・天野君!」


私は咄嗟に彼を追って教室を飛び出した。



だから私は気づかなかった・・・



優が呟いた言葉に




























11 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 17:29:55 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
「ねぇ、どこ行ってんの??」


私は早足で歩く彼を呼び止める。


「んー・・・屋上?w」


彼は二カッと笑って言うと、私の腕を軽く掴んだ。


!?


「一緒にサボろうぜw」

私はあまりの驚きに声も出ず、頷くだけで精一杯だった。


彼は、私が頷いたのを見ると、


私の手を引いて屋上へ向かった

12 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/08(日) 17:44:06 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp


屋上へ着いて、ドアノブに手をかけると・・

「ァレ??開かん・・」

鍵が掛かっていた


「マジかよーw」

彼は蹴ったりしてドアを開けようとしている。

「まぁ、当たり前だよねw」

「だな・・」

私達は顔を見合わせて笑った。


どんどん私の【スキ】の気持ちは大きくなる。


優・・

お願いだからこの人だけは盗らないで・・?


私は静かに心の中で願う。

13 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/09(月) 01:27:09 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp



「・・・ふぁ・・」


次の日の朝。


いつも通り、7時30分に起き・・・


「は!?」


時計を見ると8時ジャスト。


ヤバ・・


家から学校まで片道15分。


普通に間に合わない。



ため息をついてもう一度ベッドに寝転がる



「ふぁ・・」


眠・・・。


私はいつの間にか眠っていた。



優が着実に計画を実行している事も知らずに・・・



14 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/09(月) 12:54:16 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
それからの毎日、優は天野君を手に入れようと必死だった。


朝、教室に着くと、真っ先に彼の席へやって来る。


いつもは相手にしていない天野君だったけど


今日は違ったんだ。




「啓チャン♪おはよっ」


優は笑顔で挨拶する。


同じ双子とは思えない可愛さ


私は少し嫉妬した。


「はいはい。おはようさん。」


近寄って来る優を虫を追い払うかのように扱う。


「ひっどぉーい」


優は頬を膨らませて怒る。



ぶりっ子が


調子のってんじゃねぇよ




女子達は優の事をそうののしった。



「うざいから。どっか行け」


彼は優を見ようともせず、窓から外を眺める。



ほら  相手にされてないし


女子達の勝ち誇ったかのような言葉。



優にだって聞こえてるはず。


だけど優は耳を塞ぐ事もせず聞き流していた。



「うざいなんて啓チャンひどぉーい」


そう言って彼の背中を軽く叩く。



嫌だ




触らないで



私の心の隅で黒い影が大きくなる。




「・・・桜井ー。サッカーしよーぜ。」


天野君はそう言うと、桜井君を引っ張って外へ行ってしまった。


「ちっ・・・」


かすかに聞こえた舌打ち。


きっと私だけにしか聞こえなかっただろう。


女の子らしくて可愛い優が舌打ちするなんて誰も夢にも思わない。


まして、こんなに騒がしい教室じゃ聞こえるはずもない。


私は窓からサッカーをしてる彼らを見つめていた。

15 :はゃて (xia322DdWE):10/09(月) 13:03:52 HOST:softbank221031164062.bbtec.net
あげ!!

16 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/09(月) 13:14:47 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
「・・サン?・・中野サン!」


へ!?


「・・は、はぃ?」


女子の学級委員が私に呼びかけていた。


「一時間目保体だから早く着替えて?」

そう言う彼女の服装を見てみるとジャージ姿だった。


時計を見るともう後5分で授業が始まる。


ヤバ・・・


私は彼女に頭を下げて


急いで更衣室へ行った。


体育館につくと、もうすでに授業が始まっていた。


「もう、雪遅いよぉー」

保体で同じチームの百合が不機嫌そうに言った。

「ゴメンゴメン」

そう言った瞬間だった


「痛ったぁーい」


優の甘ったるい声が聞こえてきたのは。。

わざとらしく足をさすりながら


先生におねだりを始める。


ぶりっ子





女子達の気持ちが痛い程よく分かった。




17 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/09(月) 13:16:35 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
はゃてサマ
ぁげありがとぅござぃます(*ノ∀`*)
ものすごく嬉しぃです[*ノωノ]


18 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/09(月) 23:23:23 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp


「痛いよぉ・・」


瞳を潤ませて先生に囁く。


「保健室・・行っても良いですか・・?」


体育館に居る生徒全員の視線が優に注がれている


保体の先生は

まんまと騙されて



「じゃあ、保健委員は中野を保健室まで連れて行ってくれ。」


そう言い、


授業を再開した。


保健委員ってさ・・




天野君じゃん



しかも



女子の保健委員は風邪で休み。



「最悪・・」

全部計算されてる。



19 :ハニュハニュ:10/10(火) 10:20:04 HOST:i121-114-165-36.s02.a012.ap.plala.or.jp
 この小説、サイコ〜でつおo
これからも、頑張ってぱぃでつおo


20 :あ-ちム:10/10(火) 18:39:39 HOST:softbank221032192065.bbtec.net
頑張ッくださL1★

21 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/10(火) 23:53:05 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
ハニュハニュサマ
書き込みぁりがとぅござぃます(*ノ∀`*)
最高ですヵ・・めちぁ嬉しぃです☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆

あーちムサマ
書き込みぁりがとぅござぃます(o´ェ`o)
頑張ります★(*´∀`*)


:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


天野君は結構人気がある。

だから、優への風当たりはどんどん強くなる。

「・・しょうがねぇなぁ」

天野君は面倒くさそうにしながらその場から立ち上がって優の元へ駆け寄る。

「ホラ、立って」

天野君が優に手を差し伸べる。

優は当たり前のようにその手を握る。

嫌だ

あの日・・

初めて彼とまともに会話したあの日に、私が触れていた彼の手に優が今触れている。

「ありがとう。。」

少しはにかんだ笑顔を見せ、

勝ち誇ったかのような微笑を私に向ける。

何でそこで私を見るの?

私は嫌になって二人から目を逸らす。

もう・・嫌

見たくないけど どうしても視界に入ってしまう。

無意識にしてるのかもしれないけど。

二人が体育館から去った後も、

私には、先生の説明している姿も、

周りの友達も

全て色あせたような  味気ない景色にしか見えなかった。








22 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 00:20:30 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。

「じゃあ、各チームごとに分かれて練習!!」

うるさっ・・・

先生の無駄に大きい声で我に返った私。

皆いそいそと倉庫へボールをとりに行ったり、

パスの練習をしたりしている。

「・・皆何してんの?」


私が今更な事を聞くと、


「普通に見て分かんないの?バスケだよ。」



と智香が呆れたように肩をすくめて言う。

ぁぁ・・バスケですか。

私の一番苦手なバスケ。

人からボールとるとかできないしw

「ふーん・・」

「良いからパス練でもしよっ」

智香が張り切って投げたそのボールは、

勢い良く

私の顔へと直撃した。






23 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 14:01:13 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。

「雪!?」

智香や、他のクラスメイト達が一斉に駆け寄って来る。

ヒリヒリとボールが直撃した顔が痛みだした。

「大丈夫だからw」

私は、心配する智香達に笑ってみせた。

そこで名案が浮かんだ。

保健室!

そう、保健室。

「私っ・・保健室行って来る!」

私は智香達にそう告げて保健室へと走りだした。

保健室に行けば

二人を邪魔できる。

もう二度と、優の思い通りになんかさせない。



24 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 14:28:10 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


私は保健室のドアを勢い良く開けた。


「ねぇ・・優ね、天野君が好きなの・・」

入るとすぐに、甘い優の声が耳に入った。


ベッド側に行くと二人の姿が。


え・・?



ちょっと・・





何・・・してるの?


「俺、優の事好きじゃねぇから・・」


彼は真剣に呟いた。


その時

優は

後ろから


彼を抱きしめた。















25 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 14:35:37 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp


「優じゃ・・ダメ??」


優は天野君を強く抱きしめて囁いた。


「俺は、優じゃなくて・・」

彼がそう言っているのを遮るようにして優は続ける。

「優ね・・ホントに啓チャンが好きなの。」

優はそう言って、

後ろを向いた。

気づいてたんだ


私が入って来た事に。

彼女は今さっきのように

勝ち誇ったかのように・・微笑んだ。

私への当てつけ。

いつだってそうだった。

好きな人だけじゃない。

勉強も

ぬいぐるみや、おもちゃだってそう。

いつも優は私が欲しいもモノを汚い手で奪っていく。

いつだって





26 :千花:10/11(水) 14:44:33 HOST:PPPa2092.e14.eacc.dti.ne.jp
面白いです!!

次の展開が楽しみ♪雪ちゃんがんばれぇぇ☆

27 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 15:11:54 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
千花サマ
書き込みぁりがとぅござぃます。
楽しみって言ってもらぇて嬉しぃデス☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆





28 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 15:12:07 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。
「優ね、啓チャンしか見えないんだよぉ?」

嘘つき

本当は好きでもないくせに

優への憎しみは増していく。

「だから、俺はっ・・」

彼は自分を抱きしめていた優の手を振り払った。

その時

彼は後ろを向いた。

優の手を振り払うために。

「啓チャンひどいよぉ・・優、足痛いんだよぉ?」

優はわざとらしく床に座り込んだ。

彼は、優と私を交互に見る。

気づいて・・

それ演技なんだよ

ねぇ

気づいて。

私は必死に心の中で訴える。


だけど彼は優の演技に騙された。


「啓チャン、優、二人で居たいな」

優が甘えるように彼の耳元で囁く。

私は保健室から逃げるようにして出て行った。



29 :みり:10/11(水) 15:41:56 HOST:PPPa2092.e14.eacc.dti.ne.jp
激面白い!!!!あげ↑


30 :00:10/11(水) 15:46:18 HOST:KHP059140002150.ppp-bb.dion.ne.jp
あげ

31 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 16:18:56 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
ヽ(゚Д゚;)ノ!!
皆サマ書き込みぁりがとぅござぃます・・(。´Д⊂)
みりサマ
書き込みぁりがとぅござぃます。
激面白ぃとヵ(超´Д`人´Д`嬉シィ)デスw

00サマ
ァゲぁりがとぅござぃます(*ノ∀`*)








32 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 16:45:54 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚
+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


何も見たくない


考えたくない


聞きたくない

ただ

ただ

私は走る


脳裏に浮かぶのは


天野君の笑顔

そして  優の

歪んだ性格を裏付ける  勝ち誇ったかのようなあの微笑


「何で・・・・」


走るのを止め、私はその場に座り込む。

少しひんやりとする廊下。

窓から温かい日差しが差し込む

外は眩しいくらいに晴れてて

雲1つ無い青空


「天気良いな・・」

そう呟くと

私の頬を

大粒の涙が伝った。








33 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 16:53:22 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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泣きたくなんかなかったのに・・

悔しいよ・・

「雪・・?」


その時優しい声が背後から聞こえた。


心地良い日差しの向こうには

息を切らした彼が立っていたんだ。



「ぁ・・・・」


何で?

何でココに居るの?

優と一緒に居たんじゃないの?


質問攻めしたいけど


思うように声が出ない。


「天野君・・・」


そう彼の名前を言うのが精一杯だった。


「何で泣いてんだよ・・」


彼はそう言うと、

涙で濡れた私の頬を自分の学ランで優しく拭ってくれた。





34 :あ-ちム:10/11(水) 16:54:23 HOST:softbank221032192065.bbtec.net
この小説スチ---ヾ(P●>艸<q)

35 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 17:07:20 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
あーちムサマ
またA書き込みぁりがとぅござぃます☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆
( ゚Д゚)y \_ ポロッ
好き?!?!ぇwまぢですヵ??(何
とにヵくぁりがとぅござぃます(*ノ∀`*)

更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚
+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


何度拭ったって

私の涙は止まらない。

「涙腺すげぇなw」

一向に泣き止まない私をからかう様に彼は言った。


しばらく無言が続いた。


その沈黙を破ったのは鐘の音だった。


授業終了を告げるチャイムの音。

「うわ・・ヤベっ」

天野君はその音が鳴ると、私を強引に立ち上がらせた。

何気に痛いんですけど・・

私は心の中で毒づきながらも、素直に彼に付いて行く。

彼は少し早歩き。

だけど私がちゃんと付いて来てるかを確かめるためなのか、

後ろを向いては

静かに頷いて  また  歩きだす。










36 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 17:21:40 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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付いたのは屋上。

「ねぇ・・ココ鍵・・」

私はおずおずと尋ねる。

彼はニカッと笑い、


ポケットを探った。




「ホラ、コレ何でしょう??」

そう言って彼は小さな鍵を私に見せた。

「?」

ココの鍵・・?

私は蚊の鳴くような声で答えた。

天野君はちゃんと聞き取ってくれたみたいで、またあの笑顔で頷いて、鍵穴に鍵を挿した。

ガチャッ


と音が鳴ると、彼は嬉しそうに私の方を向いた。

「すげくね??」

何が凄いんだか・・w

気づくと私の涙は止まっていた。


穏やかな時はいつまでも続かない


私は後でそう思う事になる。


だけど

今は ・・・  彼の笑顔をずっと見ていたい


この思いしか心の中には存在しない。








37 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/11(水) 17:36:37 HOST:61-27-252-169.rev.home.ne.jp
「何か下から見下ろすの良いなぁw」

天野君は高い所平気なんだ・・


私・・苦手なんだけどなw

少し震える足。

気づかれないようにポーカーフェィスを決め込む私。

「ぁ・・もしかして雪高いトコ無理??」



ちょww

気づかれてたんだ・・

「だって、怖いじゃん??」

私がそう言うと、天野君は笑顔になった。

いつもニコニコの天野君。

だけど、今の天野君の笑顔は違った。

「そっか。」

そう言って優しく微笑んだ。

いつもみたいな無邪気な笑顔じゃなくて、大人みたいな優しい微笑み。

二度目のその笑顔に私の鼓動は速く高鳴る。

その時。

誰かが階段を登ってくる足音がかすかに聞こえた。



38 :あ-ちム:10/11(水) 23:59:28 HOST:softbank221032192065.bbtec.net
嘘じゃなくてまじで好きだょぉお(ノ∀`●)ぇ
更新早いし,読みやすいし,内容面白いし☆★☆
りっつんちぁンを応援してるカラねぇえ(★*¨从‥+☆)

39 :りい:10/12(木) 12:51:20 HOST:p7134-ipad601marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
面白いです。
頑張ってください!

40 :00:10/13(金) 19:22:13 HOST:KHP059140002150.ppp-bb.dion.ne.jp
あげ

41 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/13(金) 21:37:39 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
あーちムサマ
ウ━━━レ━━━ヾ(*´∀`*)ノスィ━━━━ィ!!!!!(壊
ぁりがとぅござぃますっ(*ノ∀`*)

りいサマ
面白ぃですヵ??
ぁりがとぅござぃます(*ノ∀`*)

00サマ
またァゲぁりがとぅござぃます(*ノ∀`*)ゞ



42 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/13(金) 21:51:44 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
気のせいだよね・・

私は自分に言い聞かせる。

だけど、足音はどんどん近づいて来る・・

「優・・?」


私がそう呟いた瞬間  


ガチャ

と音を立てドアが開いた。


「当たり。何で分かったの?」


優はわざとらしく驚いてみせる。


「何?」


私は優を見ないようにして言う。


「何で優の事睨むのぉ??」

優が上目使いして私に言った。


そこで天野君が口を開いた。


「俺さぁ・・雪と一緒に居たいんだよね」


頭を軽くかきながら彼は呟いた。

私の顔からはかすかに笑みがこぼれる。


嬉しい・・


ふと優の方を目にやると


悔しそうにしているかと思えば


私を見てあの微笑みを浮かべていた。



そう思っていられるのも今のうちよ


とでも言うかのように



43 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/13(金) 23:30:59 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。

「啓チャンは・・優の事嫌い?」

優は天野君に囁くように言った。


いつもの上目使いに

子犬みたいなうる目

長い髪を指に絡ませながら

自分より少し背が高い彼を見つめる。


「別に何とも思ってねーよ」


彼は面倒臭そうに言った。


「でも、優は啓チャンの事いつもいっつも想ってるんだよぉ?」


優は負けじと言う。


彼は深くため息をついた。

私は思わずビクリと体を跳ねらせる。


ため息って苦手


「ぁ、雪にじゃねぇよ?」

彼は焦ったように弁解して、優に一言

「じゃぁな」

と付け足し

屋上から去って行った。


優は彼が階段を降りたのを確認すると、


本性を出したんだ。

44 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 00:02:03 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。


「はぁ・・」


優はため息をつくと私を見つめた。

「・・・何?」


「別にーぃ?」

馬鹿にしたような含み笑いをし、優は続けた。

「雪さぁ、天野の事好きなんでしょ?」

やっぱりね。


気づかれてる。


私は確信した。


「あたしには分かるんだよ?w」


優は唇に指を当てて言ってみせた。


うざい


「だから何?」


私は今にもキレそうな怒りを抑えて呟いた。


優はまた二コリと微笑えむ。



「雪はね、両思いになんかなれないんだよ?」




その彼女の言葉が


深く心に圧し掛かった。


45 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 00:08:06 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
好い加減黙れよ


今にも優の胸座を掴んでやりたい・・・・


そう思った


私は仮にもお姉チャンだし?


一応そう言う感情は抑えが効くの。


あンタの挑発になんか乗らない。




私は心の中で呟いた


「優さ、空しくならないの?」


負けない


優の思い通りになんかさせないんだから。


「雪が傷ついてくれればね、



そんな空しさどっか行っちゃうんだよ?」




彼女は微笑んでそう言った。








46 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 00:15:33 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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ねぇ・・・優・・


私が何をしたの?


どうしていつも、いつも・・

大切な人を


欲しいモノを


汚い手で


私から離そうとするの?


私にはさっぱり検討が付かない。





教えて?


「天野はあたしが貰うから。」


そう言い残し、優は屋上から出て行った



やっぱり

ダメかもしれない。。


もう嫌だ・・

気づくと

また私の頬を大粒の涙が伝う


抑え切れない感情が溢れ出してきた


私は声が枯れるまで泣いた



47 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 00:26:08 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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「ゆーきっ」

教室に戻るなり、明るい声が私に呼び掛ける。


私は返事もせず、自分の席へと向かった。


だって   めんどいもん。


今は誰とも話したくない


何もしたくないの












「・・・雪??!」


何かー・・・聞こえる・・。


私はゆっくりと目を開ける。


そこには心配そうにしてる百合が居た。


「ん・・?どぉしたの・・」


頭痛い・・


目をこすりながら問いかける私に

百合は心配そうに言った。


「アレ・・・ほっといてて良いの・・?」


そう言うと、百合はある方向を指した。



私はその指先にある光景を見て


静かに頷いた。


「でも・・っ」


「良いよ・・。天野君も楽しそうだし」



そこには、優と天野君が笑顔があった。


楽しそうに話してる。


今さっきまで・・


私と話したいって言ってたじゃんか・・


私は軽く唇をかみ締めて、


勝手に教室を抜け出して家に帰った。



48 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 14:15:55 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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「ぁ・・・・アレ!?」

家の前で鞄を広げ、

必死に鍵を探す。

鍵・・忘れた系??

どんなに探しても

見つからない。


バカだろ・・・

心の中で自分に悪態をつきながら

家の前に座り込む。

「はぁ・・・」

頭を抱えて体育座り。

しばらくすると、頭上から声がした。

懐かしい声。

優しくて

「どーしたの??」

見上げると、

まだ少し幼い男の子

ん・・??中1くらいかな?

私がそう思い見ていると、

その子は優しく微笑んだ。

「ちょっと鍵失くしちゃって・・」

苦笑いで私は呟いた。





49 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 14:38:05 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
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「そっかぁ・・」

その子は笑って、ドジだねwと付け足した。

て言うか・・

中学生が居る時間帯じゃないっしょ!?

まだ昼だし・・

平日の昼に・・

私はもう一度その子を見つめる。


え!?

よく見ると、その子は近くの男子校の制服を着てた。


うわっ・・

高校生じゃんっ・・

「ぁー・・・中学生かと思った?w」

彼は少し寂しそうに呟いた。

すごぃ童顔・・

私はまじまじと彼を見た。

格好良いとは程遠い、可愛い系と呼ばれる顔立ち。

背もそれ程高くない方で

ってゆか低い。

高校生では屈辱的な150a代。

「ぁ、俺、隣に住んでる竹内・・」

竹内・・??

なんだか聞き覚えのある声と

その名字・・


「もしかして・・柚木君?!?」

柚木君・・

隣に住んでた男の子。

確か寮制の高校に行ったとかなんとか・・

かすかな記憶を遡る。

でも、隣に住んでたけど

中学も私立行ったらしいし

小学生の時なんて忘れたし

話した事は全くと言って良い程無い。

彼は頷いた。

「私は・・中野 雪。」

二コリと微笑んで名乗る。




50 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/14(土) 15:00:27 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。

「てか、中野サンって双子だっけ?」

「ぁ、うん・・」

双子

そうなんだよね

ふと優と天野君の笑顔が浮かんできた。

考えない様にしなきゃ・・

私は首を横に振った。


「1年だっけ?」

「そうだよー」

「んじゃぁ、後輩だなw」

何気なく彼は言った。


はぃ!??!


「ぇ・・と」

私は思わずどもる。


「17歳〜」

彼は二カッと笑った。

少し

その笑顔を天野君と重ねてしまった。

51 :あ-ちム:10/14(土) 21:32:21 HOST:softbank221032192065.bbtec.net
いぱい更新されてるぅぅぅ♡笑

あげるねンッヾ(P●>艸<q)
頑張ってぇ!!!

52 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/15(日) 13:03:40 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
あーちム様
またA書き込みぁりがとぅござぃます。
頑張ります(*´∀`*)

53 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/15(日) 13:24:19 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。
「アレ・・・??雪何やってんのー?」
甘い声と
ほのかに香る甘い香水の香り

優だ


優は、柚木君と私を交互に見つめる。

「鍵、あんたが持ってんでしょ」

私は優に手を出す

「あ、鍵ね」

そう言って鞄から鍵を取り出し、私の手の中に落とした。

「てか・・」

柚木君が驚いたように口を開いた。

「似すぎじゃね?」

「そぉかなぁ?」

優は考えるような素振りをみせる

いや、普通にそっくりだから

「・・・てゆーか、何・・雪と柚木付き合ってんの?」

優が真顔で聞いてきた。

え?

優・・柚木君の事覚えてたんだ・・

「付き合ってねーよw」

柚木君が笑って言った

「柚木受験生でしょー?学校は?」

優はいつものぶりっ子じゃなくて

素で彼と話してた

興味が無い男の事なんて覚えない

ソレが優の口癖だったのに

もしかして

優は柚木君の事が




好きー・・・?

54 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/15(日) 18:30:25 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
ぉ知らせ+.゚(●´I`)b゚+.゚
:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。 ゚:;。+゚゚+。::゚。:.゚。+。
たまーに他キャラの目線になる時がぁりますw
一応、○○目線とヵ書くと思ぃますが、それ以外ゎ雪なんで:・(*>▽<*)ゞ・:よろしくお願いします
でゎ・・早速w


55 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/15(日) 18:30:55 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp

【啓】


ガチャ

ドアを開けて、乱暴に閉める。

奥の部屋から聞こえる声

「啓!?帰って来たなら  ただいま  ぐらい言いなさいっ!!」

あー・・

うっせぇババア

無視して二階へと続く階段に足を伸ばす

階段を登りきると、ポケットに入れていた携帯がブルブルと震えだした。

電話かメールだ。

後で良いやー・・眠いし

俺は自分の部屋のドアノブに手を掛ける

まだしつこく携帯は震える

「誰だよ・・」

ポケットから携帯を取り出し、画面を開く。

そのディスプレイに映った名前を見て

俺はぎょっとした。


【着信   優】


は!??!

俺・・優なんか登録してねぇよ!!

通話ボタンを押す

聞こえてきたのは甘ったるい優の作り声

「ぁ、啓チャンー?」

「ンだよ!お前勝手に俺の携帯いじっただろ!?」

「ぇー??だってぇ、優の名前無かったんだもーん」

意味分かんねぇし

「もう電話掛けてくんな」

優は不満そうに言う

「何でぇー?」

「きしょいから」

そう言って俺は電話を切った。

電話帳から【優】を早速削除。

携帯を閉じて机に置く。

「雪・・」

いつの間にか彼女は居なくなってた。

どうしたんかな

具合でも悪かった・・??

携帯を再度開いて、

フリガナ検索で【ユ】を検索。


【該当するデータはありません】

出てきたのは冷たい言葉

「はぁー・・」

メルアドも聞けない自分に腹が立った。

探してたのは優じゃない



「明日・・聞いてみっか」

俺はそう呟いて、

眠りについた。





56 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/15(日) 18:40:56 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
それから、優と柚木君は楽しそうに話してた。

やっぱ・・好きなんじゃんw

いつも私の邪魔をしてばかりの優。

そんな彼女の弱味を握れた様な気がしてきた。


「私先に帰ってる」

そう言って私は家へ入って行った。

優が帰って来たのは、

それから何時間か経った後だった。

「ただいまーっ」

いつにも無くテンションが高めな優の声が玄関から聞こえる。

「お帰りー・・遅かったじゃんw」

私は思わずニヤつく。

「久しぶりだったからねー・・」

優はそう言って、

私に微笑を向けた


何・・?


「そぉだよ。あたし、柚木君が好き」

「イキナリ何よ」

「だけどー・・・」

優は自分の唇に人差し指を添えて

「天野はあたしが貰うから」

と言った。

「は?」

優は、ポケットから携帯を取り出して、私に見せてきた。

ディスプレイに表示されていた名前を私に見せ付ける。

勝ち誇ったかのような笑みを浮かべて・・



57 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/16(月) 12:34:29 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
お知らせ+.゚(●´I`)b゚+.゚
明日ヵら金曜まで更新できません。
自然教室(林間学校)がeヵら・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。
今日ゎ事前指導で3時間だったのでできるだヶ更新しょぅと思ぃます(*ノ∀`*)ゞ

58 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/16(月) 12:56:05 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
【啓チャン】

優の携帯の画面には、彼の名前とか・・アドレス、ケー番が映し出されている。

何・・

いつの間に交換してんのよ

私は優をきつく睨みつける。

「さて・・と」

優は、一息つくと、

リビングへ向かった。

私はなんとなく付いて行く。

彼女は、髪を束ねて、

ソファーに腰掛けた。

「雪も座ればー?」

そう言って向かい合わせに置いてあるソファーを指差す。

私は言われた通り座って、優を見ていた。



ピッ


しばらくすると、機械の音が。

優の携帯の音のようだ。

優は、携帯を耳に当てている。

誰かに電話してんのかな・・・

私が立ち上がろうとした時

「アレぇー??啓チャン出ないなぁー」

と優がわざとらしく

あのぶりっ子声で言った。

ぁぁ・・

分かった。

私を向かい合わせのソファーに座らせた訳

「そう言う事ね・・」

私は呟く

聞きたくないけど

もう一度座り直して優の会話に耳を傾けている自分が居る



59 :こんたん:10/16(月) 13:04:13 HOST:121-82-164-73.eonet.ne.jp
あげ

60 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/16(月) 14:02:39 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
こんたん様
書き込みぁりがとぅござぃます。
ァゲぁりがとぅでしたっ(*´∀`*)

61 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/16(月) 14:38:17 HOST:61-27-210-178.rev.home.ne.jp
しばらくの沈黙

優は偉そうに足を組んでる。

だけど次の瞬間

優の表情が変わった。

「ぁ、啓チャンー?」

どうやら彼が電話に出たらしい。

またあのぶりっ子声で彼の名前を呼ぶ。

気持ち悪い

私はため息をつく。

「ンだよ!お前勝手に俺の携帯いじっただろ!?」

天野君の怒鳴り声が聞こえた。

普通話してる相手にしか聞こえないでしょ・・w

どんだけデカイ声出してんだか・・

私の顔には自然と笑みがこぼれる。


「ぇー??だってぇ、優の名前無かったんだもーん」

優は甘えた声で言う。

うざ

私は心の中で優に毒を吐いた。

何が【優の名前無かったんだもーん】だよ

「何でぇー?」

しばらくすると優は不満げに言った。

何言われたのかな・・?

気になる・・

すると、優は携帯を閉じた。

「電話終わったの?」

「まぁね」

優は髪を束ねていたゴムを外し、

リビングから出て行った。

明らかに声違うしw

私もリビングから出て行って、自分の部屋へと向かう事にした。


「はふぅー」

部屋に入って、すぐにべッドへダイブ。

制服のままだけど気にしない



携帯を開く。

意味も無くIモード問い合わせをしてみる。

【新着メールはありません】

返ってきたのは冷たい答え

「当たり前か・・」

心の中では、天野君から・・

とか思ったりしてるけど・・

教えて無いんだから来る訳無いんだよねw

そうして私は眠りについた。




62 :00:10/19(木) 17:37:28 HOST:KHP059140002150.ppp-bb.dion.ne.jp
あげ

63 : :10/20(金) 21:26:44 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
あげー!!
続き、楽しみにしてます。 頑張って下さい!

64 ::10/20(金) 21:31:18 HOST:ZB220100.ppp.dion.ne.jp
あげー(・∀・)


65 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/20(金) 22:07:02 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
00様
またAぁげぁりがとぅござぃました。

 様
書き込みぁりがとぅござぃます。
楽しみにしてぃただヶて嬉しぃです(*´∀`*)

南様
ぁげぁりがとぅござぃます。

皆様書き込みどぅもです(*ノωノ)
めちぁ励みになりますっ。
ゃっと帰って来れたんで
早速更新したぃと思ぃますw

66 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/20(金) 23:07:36 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
【優】

ガチャ

ありきたりな音を奏でてドアが開いた。

「はー・・うざ」

学校では絶対言わない言葉を吐きながら鏡へ向かう。

少し冷たいフローリングの床を素足で歩いていると、ペタペタと音がして少し耳障りな感じ。

鏡の前に立つと、映し出された自身を見て少しため息が出た。

大嫌いな女と同じ顔。

双子なんて・・

鏡を見る度に思う。

あたしが雪を嫌いな訳なんて聞かれてもすぐには分からない。

雪より長い髪を指に絡ませて蝶の飾りが付いたゴムで束ねる。

テーブルに乱暴に置いてある携帯に目をやる。

開くとすごいメール&着信の数。

軽く100は超えている。

その中から最愛の人の名前を探してみるがあるはずも無く、そこに映し出されているのは知らない男の名前ばかりで

一応知ってるんだろうけど興味無い奴は覚えない主義だし。

「ぁ、もしもしー??優だよぉ」

何気無く小文字活用。

一人一人に電話を掛けて、

メールも全て返す。

あたしはそうやって次の朝を迎える。

67 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/20(金) 23:41:13 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
少し肌寒い朝


騒がしい靴箱。

ギャル系の女子達は地べたに座り込みたむろっている。

「ねぇー雪ぃ」

智香の声が、品の無い笑い声にかき消される。

「えー??何か言った?」

「だから、昨日桜井と喧嘩したのっ」

桜井君は、智香の彼氏さん。

明るくてリーダー的存在な智香とは対照的に、あまり目立たない男の子。

ちなみに私の隣の席w

天野君とは小学校の時から仲が良いとか何とか。

智香の話は、まぁ、まとめるとこんな感じ。

彼女である智香と約束してたデートを桜井君はすっぽかして、急に誘ってきた男子達とカラオケへ行った。

それで一方的に怒って・・みたいな。

「何て幸せなお悩みです事」

私は嫌味っぽく言ってみせた。

「ひどっ。コレでも結構傷ついてるんだからねw」

「はいはい」

何回目かなぁ・・

ったく・・

どうせ喧嘩したってまたスグいつものバカップルに戻る。

私は智香に手を振って教室へ入った。



68 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 00:00:56 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
教室に入ると無意識に天野君を探してしまう。

てゆか・・自然と視界に入る。

「はー・・重っ」

私は思い鞄を引きずる様にしながら自分の席へと持って行く。

「うあw雪手伝おうかー?」

百合が小走りにやって来る。

ああ・・

百合が神様に思えてきたよw

「あ、ありが・・」

私がそう言って鞄を百合に渡そうとしたら

「良いよーw俺が持ってく。」

眠そうな顔をした天野君が目の前に居た。

69 ::10/21(土) 09:49:17 HOST:ZB212206.ppp.dion.ne.jp
キタタタタタタタタタ━(゚(゚ω(゚ω゚(☆ω☆)゚ω゚)ω゚)゚)タタタタタタタタタ━!!!

天野君   ラブ-(>_< )( >_<)

70 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 11:21:38 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
Σ(゚ロ゚;)
南様
天野君ラブですヵ(*ノωノ)ゥレシス
またA書き込みぁりがとぅござぃます。
*-楽-*-(*、A)(∀`*)-*-嬉-*


71 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 11:39:32 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「え・・??良いよっ・・」

私が彼の手から鞄を取ろうとすると、

あんなに重かった鞄を、彼は軽々と持ち上げて

「俺が持つの」

と言い残し、私の席へ歩いて行った。

すご・・

よく持てるなぁ・・

と感心している私の隣で、百合は不満そうに腕を組んでいる。

「どうしたの?w」

「友達には持たせるクセに天野には遠慮するんだねー」

そう言って、不適な笑みを浮かべる百合。

うわ・・優みたい・・w

「ゴメンってーw今度奢るからさっ」

私は願掛けをするみたいに手を合わせて言う。

「しょうがないなぁ・・」

百合はそう言って自分の席へと戻って行った。

私はお礼を言おうと天野君の所に向かう。

「あ、ありがとうございましたっ」

軽くお辞儀をして言う。

そんな私を見て天野君は

「ぷっ」

と笑った。

笑うとこじゃなくない!??!

私が唖然としていると、

「ゴメンゴメンw」

天野君はまだ笑いながら言った。

「何で敬語な訳?w」

「いや・・何となく?」

小首を傾げる私に天野君はまた噴出す。

「あーwwツボったわw」

ケラケラと笑う彼。

彼の少し茶が入った明るい髪が、日に当たってキラキラ光る。

私の頬はそんな無邪気な彼の笑顔によって

また赤く染められる。



72 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 11:48:39 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「あw林檎みたいーw」

そう言って彼は私の頬を軽くつねる。

「ちょ・・w」

大好きな彼に触れられた私の頬は、

より一層赤みを増していった。

「可愛いw」

天野君はそんな私を見てそう呟いた。

天野君は何気無く言ったんだと思う。

だけど、サラリと述べられたその言葉が

とても嬉しくて

「可愛くないしっ」

私はそう言って自分の頬に添えられた彼の手を解いた。

初めてじゃない

2回目の彼の手

少しひんやりとしていて私より断然大きい。

彼は私が手を解いた瞬間

少し寂しげな表情を見せた。

「あ、俺サッカーしてくる」

天野君はそう言って席を立った。


怒らせちゃった・・・??

でも・・




どう見ても不自然な態度に、私は少し不安になる。

「桜井ーっ」

黒板の前で他の男子と絡んでる桜井君を   強引に引っ張りながら  天野君は教室から出て行った。

私・・何かしたのかな







73 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 12:01:13 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
【啓】

いつも通り机に寝そべって窓から外を眺めていた。

すると、隣のクラスの安堂と、雪が楽しそうに話しながら歩いて来るのが見えた。

その後ろには小さいけれど男達が群がっている。

多分、優の取り巻きだろう。

俺は雪に視線を送る。

気づけよー

とか思いながら。

まぁ、そんな俺に気づく訳も無く、しばらくすると雪が教室へやって来た。

「はー・・重っ」

鞄を引きずりながら雪は席へと歩いていた。

つか、あんなのが重い訳?

女子ってホント力ねぇよな

チャンスとばかりに俺は雪の元へ駆け寄る。

「うあw雪手伝おうかー?」

おいw雪の友達

余計な事しなくて良いからっw

重そうにしていた雪の表情は一変して、明るくなった。

「あ、ありが・・」

あーw何かむかつく

俺は咄嗟に雪の鞄を取った。

「良いよーw俺が持ってく。」

俺はそう言って、鞄を持ち上げる。

うわっ・・

マジで重いんですけどww

一瞬よろけそうになりながらも、隣で何か言ってる雪に

「俺が持つの」

と台詞を残し雪の席へと鞄を運んだ。

74 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 12:13:31 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
【啓】

「あ、ありがとうございましたっ」

雪は突然やって来て、俺に頭を下げた。

ええっ!?w

何か敬語だしw

「ぷっ」

俺は思わず噴出してしまった。

唖然としている雪。

「ゴメンゴメンw」

と笑いながら雪に謝る。

彼女はまだ不信な表情を浮かべている。

「何で敬語な訳?w」

俺がそう言うと、雪は首を傾げて語尾を上げて言った。

「いや、何となく?」

首を傾げて

不思議そうに呟く彼女が、可愛くて

ついケラケラと笑ってしまった。

「あーwwツボッたわw」

俺はそう言って雪に目をやった。


そこには。林檎みたいに顔を赤くしている彼女が居て

つい

触れたくなった。

75 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 12:25:26 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
【啓】

「あw林檎みたいーw」

今気づいたかの様に言って、

なるべく自然に雪の頬へと自分の手を添える。

あ、気持ちぃw

ついつねってしまった。

すると、雪の頬はまた赤く染まっていった。

可愛いー

俺は心の中でそう思ったつもりだった。

だけど、雪は驚いた様な表情を浮かべていた。

えw

まさか・・俺言っちゃった?

「可愛くないしっ」

一人焦っている俺の手を彼女は優しくふり解いた。

ズキン

似合わず軽く傷ついちゃったよ俺・・w



一瞬だけ触れた雪の手は、やっぱり女なんだって思わされる位小さくて、温かかった。

「あ、俺サッカーしてくる。」

そう言って、俺は席を立った。

気持ちを悟られない様に言ったつもりだっだけど、雪が心配そうに俺を見上げているのに気づき、軽く自己嫌悪。

こんな時はアイツに相談だっ

俺はそう思いつき、

「桜井ーっ」

ホモらない程度に好きなアイツ・・桜井を無理矢理引っ張って

教室を去った。










76 ::10/21(土) 12:25:26 HOST:p84a57b.gifunt01.ap.so-net.ne.jp
ァゲー♡

77 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 12:26:05 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
w様
書き込みぁりがとぅござぃます(*´∀`*)
ぁげどうもです☆


78 :若菜:10/21(土) 14:54:51 HOST:softbank219053100063.bbtec.net
マヂおもしろぃです(●^▽^●)
これヵらも頑張って更新お願いしまぁす↑↑
アゲェ

79 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 15:00:31 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
若菜様
書き込みぁりがとぅござぃます。
面白ぃって言ってもらぇて嬉しぃです(*´∀`*)
暇な時ゎなるべく更新します(*ノ∀`*)


80 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 15:16:08 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
しばらくすると、授業開始を告げるチャイムが鳴った。

今まで外に居たのだろう。

ボールを持った男子達が滑り込みで教室にやって来て、

「セーフッ」

とか言ってる。

いつもその中に混じってる天野君だけど、今日はいなかった。

サボリ・・かぁ。

私は窓から外を眺める。

探してみるけどそこに彼の姿は無かった。

やがて先生が入って来た。

「授業始めるべー」

入って来たのは女子に人気がある生物の笹岡 拓也 先生。

渋谷とかにたむろってそうな茶髪の明るい髪にピアスといった、俗に言うチャラ男だ。

「うわー、笹岡チャンじゃんー」

クラスに必ず1人居る、お調子者の男子が言う。

「おおよw今日はゴリ休みだから俺が代理だぜw」

先生らしく無い口調で喋る笹岡先生。

女子の間では、笹拓(ささたく)とか呼ばれてる。

「超ラッキーじゃんっ」

いつもだったら携帯いじってるか手紙回してるかのギャル系の女子達が言う。

私は別に興味無いから、適当に教科書開いてぼーっとしてるだけ。

「よっしゃぁ!!ゴリ休みとかめっさ嬉しー!!」

またお調子者が叫ぶ。

ゴリとは、同じく生物の先生。

まぁ、ありがちなゴリラみたいな先生だから略されてゴリとか呼ばれてる。

私は少し笹岡先生が好きだった。

だって

優の甘えが通用しないから。



81 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 15:28:33 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
それは何ヶ月か前の事。

優は理数系がめちゃくちゃ苦手で、

特に生物がダメらしい。

だから、サボってたのを見られてすっごい叱られたって聞いた。

優の事だから、いつもの甘えで言い訳したんだろけど、どうやら通用しなかったらしく、家でも文句を言ってた。

私は優の方へ目をやる。

思った通り、最悪  と顔に書いてあるようだった。

「授業始める前にー欠席確認すっぞー」

先生はそう言って、手帳を取り出した。

「えっとー、今日の欠席は無し・・だよなー?」

先生は確かめる様に呟いた。

「あ、中野姉ー」

「はい?」

私は先生から 中野姉と呼ばれてる。

優は 中野妹。

一定の生徒だけ名前で呼ぶのはどうやらダメらしい。

「お前の後ろと隣がいねぇのは何でだー」

隣は桜井君

後ろは天野君

二人共朝出てったきりだ。

「えー・・っと」

私は苦笑して

「と、トイレとか??」

と言った。

すると、その瞬間  クラスの全員と言っても良い

大半が噴出した。

勿論、笹岡先生もだ。

「中野ーwありえねぇからw」

「雪ったらww」

こんな声が聞こえてくる。

やっぱ無理矢理だったか・・w

私は苦笑する。

「あー・・んじゃぁ、トイレって事でw」

ノリの良い先生はそう言って手帳に何か書いていた。

優は、ただ黙って先生を睨んでいるだけだった。






82 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 21:57:32 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
【優】

少し寝不足・・

しかも今日は1時間目から大嫌いな生物の授業だし・・

あたしの心はものすごく重い。

校門に足を踏み入れた瞬間に男子達に囲まれて

不機嫌だっつーのに・・。

だけど声と表情はいつもの「優」。

どんなに気持ち悪い秋葉系の男子が寄って来ようが、

あたしは笑顔で

「おはよぉw」

と可愛く言ってみせた。

何だか足元がおぼつかない。

額に手を当ててみれば、少し熱かった。

恐らく風邪気味と言った所だろう。

完璧に風邪では無い様だ。

教室に着くと、楽しそうに話してる雪達が視界に飛び込んできた。



今日は体調が優れないので邪魔するのはやめた。

いや、一応人間ですからw

「優、おはよ」

滅多に女子から声を掛けられないあたしに声を掛けてきたのは

無愛想な女子。

美人系で、大人っぽい雰囲気の彼女は男女共から人気を得ている。

名前は・・確か 高橋  鈴【たかはし  すず】

「おはよ」

作り笑顔で挨拶。

沈黙が始まる。

何か苦手だなぁ・・とか思ってたら、更に苦手な笹拓が入って来た。

うわ・・最悪っ

「授業始めるべー」

あのチャラ男教師がっ

心の中で笹拓に思いっきり悪態をつく。

「うわー、笹岡チャンじゃんー」

「おうよw今日はゴリが休みだから俺が代理だぜw」

あんた教師だろ

てかゴリの方がマシだからっ






83 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/21(土) 21:57:50 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「超ラッキーじゃん」

黙っとけ

この時代遅れの山姥が

あたしは思わずし舌打ちする。

だけど、山姥達の下品な笑い声で掻き消された。

「舌打ちとか・・中野サンでもするんだね」

は!?

後ろから聞こえた小さな呟き声にあたしは耳を疑う

84 :中村s:10/22(日) 00:00:08 HOST:softbank221031164072.bbtec.net
あげ
\おにぎりワッショイ!!/
+ \ /■\  /+
   (´∀`∩ +
 + (つ  ノ  +
+   ( ヽノ +
   し(_)   +
`/■\  /■\
(´∀`∩ ( ´ー`)
(つ  ノ (つ  つ))
ヽ ( ノ ) ) )
(_)し" (_)_)


85 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 00:36:47 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
中村s様
書き込みぁりがとぅござぃましたー(*´∀`*)
ヵゎぃぃAAAですねw


86 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 01:18:24 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「はぁー・・」

窓から外を眺めていると、

自然とため息が漏れた。

先生の声になんか耳も貸さず

ただ、彼の事を考える。

そのうち、授業の終了を知らせるチャイムの音が

騒がしい教室に響き渡った。

「おーし、天野と桜井はサボりっちゅー事で減点しとくからー戻って来たら言っとけよ」

笹岡先生は、誰に言う訳でもなくそう言い残すと、そそくさと教室を去って行った。

それと同時に百合が私の元へやって来た。

巻き髪に明るい髪色の百合。

流行に敏感な百合の持ち物は常にキラキラのゴージャス系。

私と百合が、仲が良いのが不思議だなぁとか考えにふけってみたり。


百合は桜井君の席に腰を下ろした。

その時、風と共に百合の香水が香ってきた。

「天野再発したんかねー」

百合が呆れたように言う。

「再発・・??」

何の事だかよく分からず、私は聞き返す。

「あー・・中学ン時の事知らない??」

百合は遠くを見て呟いた。

「知ってたらー・・好きになってないか」

何の事・・??


「教えてくれる?」


天野君の事を


もっと


もっと


知りたい。


例えそれを知った事で


彼の存在が


遠くに感じても


知りたいから


私はその一心で百合に話しを聞く事にした。


87 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 15:58:43 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
再発とか病気じゃ有るまいし・・w

私は軽く考えていた。

百合が述べた【再発】の意味を

百合は、視線を下に落とし

何度も私に念を押す。

「聞いて後悔しても知らないよ?」

と。

私は

「しないってばw」

と返す。

百合は、決意したかのように口を開くが、

また言葉を発す前に閉じてしまう。

「百合・・?」

そんな彼女の態度に不信感をも覚えつつ

彼女を急かす。

「雪も、奇聞いた事はあると思うんだけど」

ようやく百合は語り始めた。


天野啓汰の

過去について




88 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 16:09:28 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「隣町の朔浜中学校にさ、山口って男子が居たでしょ?」

山口・・??

私はすぐには何の事だか分からなかったが、

しばらく経つと、思い出した。

山口君

先生からも 大人からも  友達からも

よく言われた言葉。


朔浜中の山口には関わるな


この町内で  名前を知らない人はいないって位  有名で

私は見た事無いんだけど。

「で、それがどうしたの??」

何の関連性も無いじゃん。

百合は私を見つめて言う。

「だから・・


山口は天野の前の姓なの。」


え?

「姓??」

「名字の事」

嘘でしょ?

だって山口君って・・


「そ。少年院出のかなりの不良君だよ。」

百合は私の思いを悟ったのか、

ため息交じりにそう呟いた。



89 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 16:36:20 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
不良だったーとか

普通にね、驚く事じゃないし、軽蔑する事でも無い。

だけど、その山口君って警察にお世話になるくらいの不良だった。

でも、今まで噂が無いとか変じゃない?

「何・・で噂とか出ないの?」

私は百合に問いかけた。

「ほら、名字違うし、髪も茶色だし」

「髪?」

「そ。アイツ金髪だったっしょ?」

「え」

知らないし

「あー、正確には黒のメッシュも入ってたっけ」

百合は思い出したかの様に付け足した。

「噂が無いのはー、髪と名字の事もあるけどさ」

彼女の言い方が少し気になった。

髪と名字の事もあるけど

まるで、まだ理由があるみたいな言い方だ。

「他にも理由あるんでしょ?」

私は百合を真っ直ぐ見つめて言った。

そう言えば、山口君の噂はたった1年だけ広まっていた。

噂では引っ越したとか

組の子供に怪我させて殺られたとか

色々あったけど。

百合はおもむろに口を開いて、小さく言った。

「少年院」

とだけ。

「アイツ・・先生刺して・・」

百合は遠くを見つめて言った。

「先生・・刺したの?」

信じられない

「一時期ニュースでもあってたじゃん」

ニュースにまで・・

天野君が

あの人がそんな事するの?

「最初はね、授業サボるくらいだった訳よ」

私は何も言わず、ただ黙って聞いていた。

と言うか言えなかった。

私は噂とかに疎い方で、

どっちかと言うと真面目な部類に入ってたから

「だけど、万引きとか放火とか興味本位でやってたんだろうけど、高校生とかにね・・」

こーゆうのは

一人じゃできないから高校生とかは年下を従わせてパシりに使ったりする。

「一緒に恐喝だの何だのしてたみたいだよ」

百合はそう言うと、そっと私に耳打ちした。

「いくら過去でも前科あるし、今だにそう言う人達との付き合いもあるみたいだから 止めといた方が良いかもしれない」

とだけ言い残し、百合は去って行った。


「理解・・できない」

私の頭の中はぐちゃぐちゃ

少年院とか・・何

刺したとか・・

私は次第に彼を恐いと思う様になった。

そんな自分が今でも許せない。



90 ::10/22(日) 18:33:10 HOST:ZB212206.ppp.dion.ne.jp
うわ・・・。

上げ。・

91 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 19:39:11 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
南様
うわ・・ですょねw
書き込みぁりがとぅござぃました(*´∀`*)
天野君が嫌なキャラになりつつある・・(ぉぃ
ぁげどぉもです(*ノωノ)

92 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 20:06:10 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
気がつくと昼休みになっていた。

色々ぐちゃぐちゃで・・かすかに頭痛がする。

鈍く痛む頭。

隣の席を見てみると、桜井君の姿があった。

「うわっ」

「え?」

私は思わず変な声を出してしまった。

私は取り繕うかの様に、キョトン顔の桜井君に もう戻って来てたんだと付け足した。

桜井君はそんな私に苦笑して、

ビニール袋の中から何かを探し始めた。

「?」

「あ、あった」

桜井君は目的の物を探し当てた様で、ソレをビニール袋から出すと、私に差し出した。

「??」

今度は私がキョトン顔。

「コレ、嫌い?」

差し出されたモノはりんごジュース。

「好き」

私はそう言って受け取った。

「ありがと」

私がそう言うと、桜井君は少し微笑んで

「いえいえ」

と言った。

その時、智香が桜井君を好きになった理由がなんとなく分かった気がした。

いわゆる・・癒し系みたいなw

何だか少し会話しただけで和む。

天野君もこんなトコが好きなのかななんて思ってみたり。

「あ、天野君は?」

そう言えば見当たらない。

桜井君はビニール袋からりんごジュースを取り出して、ストローをさしている所だった。

りんごジュース・・好きなのかなw

「啓汰ならー・・多分屋上じゃね?」

「屋上?」

桜井君は頷くと、

「アイツ昼休みになると消えるんだよ」

と言った。

「へぇ・・」

消える・・か。

私はもう一度桜井君にお礼を言って

屋上へ行った。


93 :面白い(・∀・):10/22(日) 20:15:18 HOST:softbank218134098066.bbtec.net
アゲ!!

94 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 20:17:53 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
屋上は、教室から割りと近い。

桜井君から貰ったりんごジュースを手に階段を駆け足で登る。

「ふー・・」

少し息が切れている自分が情けない・・w

「運動不足なんかなぁ」

とか呟きながらドアノブに手をかけて、

ゆっくり

ゆっくりと回す。


キィ・・


と言う音と共に、本来なら開かないハズのドアが開いた。

天野君いるのかな・・

少し嬉しいけど

百合から話を聞いて恐いって気持ちもあった。

だけど好きだから

私は迷わず屋上へ足を踏み入れた。




95 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 20:19:06 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
面白い(・∀・)様
書き込みぁりがとぅござぃます。
何ヵ励みになります(*´∀`*)


96 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 20:32:25 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
「アレ?」

そこには誰の姿も無く、

ただ ぽつんと真ん中に携帯と購買で買ったと思われるおにぎりの袋が置いてあるだけだった。

「携帯忘れてるし・・」

おにぎりの袋は置いといて、

少し悪い気もしたけど携帯を開いてみた。

ストラップは何もついてなくて

黒のいたってシンプルな携帯。

恐らく男子のモノだと思われる。

待ち受けは人気スポーツブランドの画像。

「明らかに男子のだ・・」

私はそう呟き、

コレ以上は見てはいけないと思い携帯を閉じた。

私が携帯を元の場所に戻し、屋上を去ろうとした時、

誰かが階段を登って来る足音が聞こえた。

もしかしたら携帯の持ち主かも・・

私はその足音の主が

屋上へ辿り着くのを待った。



97 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 23:29:02 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
『あ』

第一声はこれだった。

二人同時に驚いた様な表情を浮かべて。

「何、お前ココで何してんの?」

まだ驚いた様な表情を浮かべたまま

天野君は私に問いかけた。

そう

足音の主は天野君だった。

手にはりんごジュースを持って

私の返答を待っている。

りんごジュース・・桜井君も飲んでたよねw

二人して同じ好みとかw

思わず笑みがこぼれる。

「ンだよw」

天野君も一緒に笑う。

「で、何でいんの?」

「あー・・えっと」

桜井君から天野君が屋上に居るかもしれないって聞いたから

なんてバカ正直に言えるかよ!

とか思ってると、

天野君は

「ま、良いやw」

と言い、その場に座り込んだ。

「りんごジュース・・好きなの?」

私が、彼が持っているりんごジュースを指して言うと、

天野君は何故か顔を真っ赤にした。

「え?」

今まで見た事の無い天野君の表情に

思わず私は驚く。

いつもニコニコの天野君しか知らなくて

いつも眠そうにしてる天野君しか知らなくて

私の心拍数はどんどん速くなった。

恥ずかしそうに頬を赤く染めて

「いや、うん。まぁ好き」

とかごにょごにょ言ってる天野君が

この世で一番可愛いと思えた。

あんな過去があるだなんて

嘘じゃ無いかとも思った。


98 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 23:45:07 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
だけどやっぱり過去は紛れも無い真実なんだ。

「・・どした?」

天野君の心配そうな声で我に返る。

知らない内に俯いていたのだろう。

彼が私の顔を覗き込んでいた。

可愛い系とまとめられる柚木君と対照的に、

格好良い部類に入る天野君。

キレイに整った顔が近くにあって

その至近距離に思わず顔を背ける。

「雪?」

「な、何でも無いっ」

私の声は上ずっていた。

「そっか」

寂しそうに呟く彼。

彼は時折寂しげな表情を見せる。

皆とバカやって騒いでる時も、

どこか寂しそうで。

「あ」

天野君は小さく呟いた。

「ん?」

私は彼の方へ振り向く。

「俺、携帯置きっぱなだったわw」

天野君はそう言って真ん中に置いてあった携帯をポケットに入れた。

「あ、ソレ天野君のだったの?」

「おうw」

そう言えば・・今さっき見ちゃったんだよね

私が素直に謝ろうかどうか迷っていると、

「見た?」

ニヤと笑みを浮かべて天野君が言った。

私が素直に頷くと、

「えっち」

と彼はまたニヤとしながら言った。

「ちょww」

私は思わず赤面。

「かーわいw」

「だからっ・・可愛くな・・」

「可愛い」

私が可愛くないと言おうとしたのを

天野君は遮る様にして言った。

お世辞でも、

軽いノリの言葉でも

すごく嬉しかった。

甘い

甘い

ふわふわした気持ちになる。







99 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/22(日) 23:50:57 HOST:61-27-210-162.rev.home.ne.jp
ふと彼に目をやると、

恥ずかしそうに顔を赤に染めて

片手で顔を覆っていた。



「あーっ・・恥ずかし」

とか一人事言いながら。


自分で言ったクセにw

軽いノリで言った言葉じゃないって

なんとなく確信した。

「天野君の方が可愛いよ」


思わず出た本音。

「えあ?」

彼は意味不明な声を上げると、

また恥ずかしそうに

りんごジュースをすすっていた。





100 : :10/23(月) 02:26:55 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
めっちゃ面白い!! 続き、めっちゃ気になる!!
男子が女子に、素直に「カワイイ」って言ってくれるコトなんて めったに
ないし、素敵ですよね。
あげです。^^

101 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 19:31:10 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
 様
書き込みぁりがとぅござぃました。
面白ぃにめっちゃまで付ヶてもらぇて・・ぁたし感激で泣きそぅです(。´Д⊂)(ぁ
ですょねw
ぁ、でもぅちのクラスに@人だヶぃたりします(*´∀`*)
さらっと可愛ぃって言ぅ男仔。

でゎ、更新したぃと思ぃます。


102 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 19:50:50 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
【啓】

『あ』

誰もいないはずの屋上には

何でいるの?って顔をした彼女が立って居た

「何、お前ココで何してんの?」

何気なく俺が聞くと、

雪はその質問に答えず、ただ俺の手元を見て微笑んだだけだった。

優しく微笑む雪が、太陽の日差しを浴びて

より一層キレイに見える。

自然と自分も笑顔になって

「ンだよw」

そう言って彼女の反応を待つけど、雪はまだニコ二コしている。

「で、何でいんの?」

話を元に戻すと、

雪の顔から微笑みは消えて、急に困った表情が浮かんできた。

「あー・・えっと」

何か困る事聞いてっかな?

「ま、良いやw」

俺はそれ以上聞かない事にした。

雪を見ると、困った表情は消えていた。

その場に座り込んでいると、

雪が俺の手元を見てまた笑う。

俺は恐らくキョトン顔だろう。

「りんごジュース・・好きなの?」

おもむろに開かれた彼女の口はそう語った。

俺の手元を指して。

りっ・・りんご・・・ってあ!?

手にはしっかりと【果汁100パーセントのりんごジュース】とか書いてあるりんごジュースが握られていた。

うわ・・

恥ずっ

普通高1の男子がりんごジュースとか飲むかよ!!

俺は自分に悪態づく。

普通っ・・コーラとかだよな?

どうも炭酸が苦手な俺。

てか、少し隠したかったな・・

だってりんごジュースだぜ?

俺は明らかに動揺していた。

雪は、また驚いた様な顔をして

「え?」

とか言ってる。

「いや、うん。まぁ好き」

俺は聞こえるか聞こえないか分からない、

蚊の鳴く様な声で呟いた。





103 :亜美:10/23(月) 20:03:21 HOST:f61-pc18.cty-net.ne.jp
すっごく、おもしろいです!!(つ´▽`)つ
めっさ、天野君好きやし♪
再新頑張ってくださいね!

104 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 20:11:28 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
【啓】

ふと、雪を見ると、何だか元気が無い様な顔をしていた。

百面相だな・・

俺は彼女に気づかれない程度に含み笑いをし、

俯く雪の顔を覗き込む。

うわ

顔近っ

自分でしときながら何言ってんだか・・

そんな事考えてる場合じゃねぇっ

「・・どした?」

俺がそう声を掛けても雪は

まだ何か考えている様だった。

「雪?」

「な、何でも無いっ」

そう言って顔を、いや、体をも背けた彼女をどこかアイツと重ねてしまった。


何でも無いよ?

ふとその言葉が脳裏に蘇る。

忘れたはずの思い出は

今も鮮明に記憶に刻まれてるのだろうか。

「そっか」

何かあるんなら言って欲しい。

俺で良ければ・・

そう言いたくなったが、俺は口をつぐんだ。

そんな偉い事言える立場じゃねぇから。

ぐっとこぶしを握る。

「あ」

話を逸らそうと屋上を見ていると、

黒い何かが視界に入った。

俺の携帯。

「ん?」

雪は振り向いて、

どうしたの?と言う顔をしている。

「俺、携帯置きっぱなだったわw」

なるべく明るくそう言って、携帯をポケットに入れる。

「あ、ソレ天野君のだったの?」

「おうw」

そう答えると、雪はまた考え込む。

まさかー・・

「見た?」

なんだか自分でも怖ぇんだけど、

ニヤと笑みがこぼれてしまう。

彼女は素直に頷いた。

やっぱりなw

何か少し虐めたくなってくる。

「えっち」

「ちょww」

雪はすぐさま反応して、えっちじゃないしっとでも言う様に、顔を赤くした。

「かーわいw」

「だからっ・・可愛くな・・」

「可愛い」

何で否定すんの?

俺にとっては

世界で一番可愛いのに。

雪はまた顔を赤く染めてる。

でも

時間が経つと    自分で言った言葉が

途轍も無く恥ずかしく思えてきた。










105 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 20:16:58 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
亜美様
書き込みぁりがとぅござぃました。
すっごく面白ぃとヵ・・[*ノωノ]キャッ!!!
皆してぁたしを泣ヵせる気ですヵ!?(違
天野君好きですヵー(*´∀`*)
何ヵ安心しましたw
はぃ。頑張ります(*ノ∀`*)


106 : :10/23(月) 20:59:38 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
天野君、不良だったなんて思えない!!
雪ちゃんには、”今の”すっごく優しい天野君を見てて欲しいな☆
それと、優もどうなったのか気になるww

107 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 21:33:32 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
 様
またAコメントぁりがとぅござぃますっ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
そぅですねー(*ノ∀`*)
何ヵ、めちぁ具体的に言ってもらぇて嬉しぃです(*´∀`*)
優ゎそろA出て来るヵと思ゎれますー(何

108 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/23(月) 21:54:12 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
【優】

何・・アイツ。

どんだけ地獄耳なんだよ

と高橋鈴に悪態づく。

「優?」

落ち着いた声であたしは我に返った。

「百合・・」

そこには、百合が居た。

数少ない女友達の中の一人。

雪とも仲良いみたいだけど

実はあたしとも仲良くしてくれてる子。

「よ。昼一緒に食べよ?」

百合はウインク交じりにそう言うと、

「はい、どうせ買って無いんでしょ?」

と、あたしにパンを差し出した。

「あ、ありがと」

時計を見ると もう昼休み。

机に出していた生物の教科書を引き出しに詰め込んで、

百合がくれたパンの袋を開ける。

「ね、私も一緒して良い?」

そう言ってきたのは、

高橋 鈴だった。



109 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/24(火) 00:46:58 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
うわ出た・・

心の中ではそんな事を思いながらも、

顔と声はいつものあたし。

ニッコリと微笑んで、

「良いよー。一緒に食べよぉ」

なんて言いながら椅子を用意するあたし。

高橋鈴は、独特の笑顔で軽くお礼を言い、椅子に座る。

「ありがと」

百合は誰とでもすぐに打ち解ける。

「あ!鈴の美味しそーwちょぉだいw」

とか言って彼女の弁当に手を出している。

やってらんない・・

何が悲しくてコイツと食べなきゃなんない訳?

あー・・うざい。

最初は鈴の事、こんな風に思ってた。

だけど、それは、鈴があたしにとって掛け替えの無い

大切な友達になるなんて思ってなかったから。



「あーw美味しかったあ」

満足そうな百合。

「だねー」

あたしは笑顔を崩さない。

ホントは食べた気もしないんだけど。

「あ!ちょっと用事あるから・・ゴメンっ」

百合は携帯を見るなりそうあたしと高橋鈴に告げると、

全速力で廊下を走って

どこかへ行ってしまった。

うわ・・

二人になっちゃったじゃん。

思わずため息が漏れる。

「あのさ」

高橋鈴は、ひじをついてあたしを見上げる。

「どおしたの??」

「中原サンって、

お姉サンの事嫌いでしょ?」


「は?」


高橋鈴ー・・・恐るべし。





110 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/24(火) 01:05:31 HOST:61-27-210-5.rev.home.ne.jp
【優】

「え?何言ってるのぉ?優は、雪の事大好きだよ?」

図星。

ホントはあんな奴大嫌い。

理由なんて単純な事だけど、

逆恨みなだけかもしれないけど

確かにあたしは雪が嫌い。

だけど、今まで家以外では仲の良い姉妹って設定だったはず。

何で・・

コイツは分かったの?

「そっか」

彼女はきっと信じて無い。

だけど、

「変な事言ってゴメンね」

と付け足して

その話題を終わらせた。

しばらくすると、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

騒がしい教室が、その音が鳴ると

より一層騒がしさを増した。

高橋鈴は、自分の席へ戻り、静かに先生が来るまで読書。

あたしは、天野の事なんか忘れて、

ただ高橋鈴が気になってしょうがなかった。

━[・ω・]━[ω・]━[ ・]━[ ]━[ ]━[・ ]━[ω・]━[・ω・]━
何ヵぐだAですね〜(苦笑
予定ょり人増えちゃったしw
文才が欲しぃ今日この頃ですょ馬路で(*´∀`*)
次ヵらゎ、
また一時優が出なぃヵもですw(ぇ
短編ぢゃなくなりそぅな予感です;;






111 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/24(火) 22:10:10 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「ふぃー・・」

天野君はりんごジュースを飲み終えた様で

一息ついて背伸びした。

屋根の無い屋上は、今日みたく晴天の日には少し辛い。

温かい日差しが直で当たってくる。

「あっちぃー」

天野君はそう言うと、寝転んだ。

「今秋だよー?w」

「でも今日暑くねぇ?」

「だねーw」

「あーっ。眠ぃ」

屋上は眠気を呼ぶ。

只でさえ眠くなる場所だと言うのに、

微妙な秋と言うこの季節。

しかも晴天。

「ふぁ・・」

大きなあくびをする彼。

「空キレイだなー」

寝転んで 空を見上げて笑う彼。

そんな天野君に

胸がぎゅっとする。

「キレイだねー」

私も空を見上げる。

「雪も寝ちゃえば?」

一瞬ぎょっとしたけど、私も一緒に寝転んだ。

「うー・・まじで寝ちゃいそぉw」

「うはw寝れば?ww」

「あはw」

「寝たら何するか分かんねぇけどw」

天野君はニヤと笑ってそう呟いた。

「何言ってんのw」

私はクスと笑う。

天野君ってこー言う事普通に言うタイプだから

驚きはしなかったけど。

すると、昼休みの終わりを知らせるチャイムが鳴った。

「うわー・・昼休み終わったなw」

「だねー」

天野君は立ち上がって、

また背伸びする。

「さ、教室戻るかー」

と天野君が言う。

私も立ち上がって

いつもより笑顔な天野君について行った。


スタスタと前を歩く天野君。

あの・・歩幅大きすぎですからw

私は彼について行くのだけで精一杯だった。

天野君はたまに振り返っては、

私が来てるのを確認すると、軽く頷いて

また前を向いて歩き出す。

そんな所から、彼の優しさが見え隠れしている。

私は今までで1番幸せな昼休みを過ごせた様な気がした。


教室に戻ると、軽く冷やかされた。

「え??何、啓汰チャンったら中野姉とらぶらぶっすかー?」

お調子者の男子が言う。

ら・・らぶらぶとかw

思わず赤面。

「違ぇしっwお前何言ってんだよw」



軽く否定された。

「ンな事言っちゃってさw現に昼休み一緒だった訳だろー??」

「うっせぇw」

お調子者と天野君は、こんなやり取りを、授業中も延々と続けていた。

その日はそれから何事も無く終了。

そう言えばー・・

今日は優が全然絡んで来なかった様な・・

私は寄り道もせず、智香といつも通りに帰った。






112 :杏樹 (Hg6NE92yJM):10/24(火) 22:32:26 HOST:ntmiex091244.miex.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
初めまして!!!!
一気に読ませていただきました!!!!
一言で言うと、もォ、
オモシロい、楽しい、文才ぁりすぎです!!!!
あ、一言じゃないですね。
一言で言い表せないくらい楽しいです!!!
天野君好きです♪♪
ぅちも、優チャンのょぅなキャラが出て来る小説書いてますョ♪♪
これからも、更新頑張って下さい★☆★

113 :面白い(・∀・):10/24(火) 22:36:33 HOST:softbank218134098066.bbtec.net
あげまーす(・∀・)

114 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/24(火) 22:50:58 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
杏樹様
書き込みぁりがとぅござぃまし・・ Σ(゚ロ゚;)
文才なんて無ぃですヵらっ(必死
天野君好きですヵー(*ノ∀`*)ゞェヘヘ
良ヵったですw
面白ぃとヵ楽しぃとヵぉ誉めぁりがとぅござぃました。
あ、小説書ぃてぃるのなら題名教ぇてさぃw(何

面白い(・∀・)様
またA書き込みぁりがとぅござぃます。
ぁげどぉもでした(*ノ∀`*)

皆様書き込み感謝です。
もぅ、泣ヶてきます(。´Д⊂)
でゎ、更新したぃと思ぃます。

115 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 00:06:17 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
家に着いて、鞄から鍵を出す。

良し。

今日はちゃんと持って来てるw

鍵を、鍵穴に挿し、ゆっくりと回した

その時ー・・


「よっ!」

背後から突然声を掛けられ、私は開けっぱなしだった鞄を誤って地面に落とした。

「うわっ」

開けたまんまだったから、中に入っていた教科書やノート、財布から手帳・・とにかく全部が地面に散らばった。

「あーwゴメン」

そう言って、その声の主・・柚木君はしゃがみ込み、中身を拾ってくれた。

「あ、ありがと」

うはーw

間近で見るとやっぱし可愛いなぁ・・

とか考えてたら、

「おーい??生きてるー?w」

と柚木君が私に手を翳しているのに気づき我に返った。

「生きてますーw」

「あはwノリ良いな」

「まぁねー。てゆか、どうしたのー?」

私がそう聞くと

柚木君は少し焦った様な表情を浮かべた。

?

「いや、別にー・・雪が見えたからさw来ただけ」

丁度夕焼けの出る時間帯になっていて

柚木君の顔が少し赤く見えた。

「そっかー」

私は薄い笑みを浮かべて頷く。

「てかさー、」

「ん?」

柚木君は少し考えて

「やっぱ良いや」

と笑った。

柚木君もいつもニコニコだなぁー

少し天野君と重ねてしまう。

会いたいなぁ・・

明日も昼休み一緒に居たいな

さっきまで同じ教室に居たのに

さっきまで後ろに居たのに

もう会いたい

明日が待ち遠しい。

「−きっ?雪??」

その声で我に返った。

「あ、ゴメン」

「良いけどさー・・」

少し不機嫌そうに頬を膨らませ呟く柚木君。

゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。

はぃw

変な所ですが、英語のレポートがあるのに今(遅ぇ)気づぃてしまったので・・

しなきゃなりませんw

でゎ、また明日更新したぃと思ぃます(*´∀`*)







116 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 18:52:13 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
無事にレポート終ゎりましたぁw(聞ぃてねぇょ
更新+.゚(●´I`)b゚+.゚



自分より2つ年なのに、見た目だけじゃなくて、仕草まで幼い柚木君。


優が好きになるのも分かんなくも無いかなとか思いながら、

私はいじけている柚木君を眺める。

思わずクスと声を出して笑ってしまった。

柚木君は聞き逃さず、

「は!?」

と少し怒り気味。

私は 何でも無いから と言うと柚木君は少し不安気な表情を浮かべながら言う。

「雪って彼氏とか居る?」

あまりにも唐突な質問。

私はどきまぎしながら

「居ませんが何か??w」

と言ってみせた。

日頃から、男子とは仲良くしない主義なので・・

ってか男子が少し苦手な私は、

ちょっとした事で驚いてしまう。

高校だって、本当は女子校が良かったんだけど・・

私立となるとやっぱり色々厳しいし。

柚木君は

「ふーん。居そうなのにな」

と呟いて、くるりと私に背を向けた。

「・・??」

帰るのかな?

とか思ってたら、

彼は突然また振り向いて、

「帰って来たぜ」

と私に告げる。

「誰がー?」

「優がw」

うげっ

「マジですか・・。ゴメン。私家入ってるね」

私は一方的にそう伝えると、

彼の反応も確かめずに家に入った。

その日も、

優が帰って来たのは何時間か経った後だった。









117 :歩乃:10/25(水) 18:55:00 HOST:p4024-ipbfp03gifu.gifu.ocn.ne.jp
更新されてまスたo
まじィィですo(●b'ェ゚d)
あげぇ⌒

118 ::10/25(水) 19:11:44 HOST:ZB206015.ppp.dion.ne.jp
あげ

ああ-楽しい(・∀・)(>▽<)//

119 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 20:18:52 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
歩乃様
書き込みぁりがとぅござぃました。
まぢィィですヵエェェ!!(o゚艸゚o三*ノωノ)キャッ☆

南様
またB書き込みぁりがとぅござぃました。
楽しぃですヵ!?
いつも書き込み感謝ですゥ'`(*´Д`*)ゥ'`



120 :杏樹 (Hg6NE92yJM):10/25(水) 20:45:34 HOST:ntmiex091244.miex.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
また02ァヶ゛ます♪♪
杏樹ゎ、一般小説で、ブリッ子【みゅ】チャン
とぃぅ小説書いてます(恥//
メッチャオモシロいです!!!
今後の展開もメッチャ気になります!!!
更新頑張って下さい☆★☆

121 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 20:46:16 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

下校時刻だと知らせる音楽と、妙にハキハキとした放送部のアナウンスが聞こえ、あたしはそっと教室を出た。

なるべく気づかれない様に

そっと

そっと

静かに歩く。

だけど そんなの無駄。

「優チャン今帰りぃ?」

「暇なら遊ばねぇ??」

知らない男子までもがあたしに誘いを掛ける。

気づけば囲まれてて

本当は今すぐにでも蹴って殴って・・((エトセトラ

したい位だけど、やっぱりキャラは変えられない。

可愛くしとけば何かと便利だし?

「優ね、今日はちょっと用事あるんだぁー。」

猫なで声でそう言うと、周りの男子はまんまと騙されて

「そっかー」

と寂しそうに去って行く。

大抵の奴はね。

だけどしつこく誘って来る奴も居る。

「優行きたいけどーホントに用事できちゃったんだよぉ?」

上目使いで手を顎に近づけて

そう呟けばもう誘いは掛からない。

人通りの少ない廊下を一人寂しく歩く。

外靴に履き替えて、校庭に出れば部活生達の威勢の良い声でいっぱいだった。

青春してるねぇー

なんて考えてたら

背後から聞き覚えのある声が。

そう、高橋 鈴。

ジャージを着た高橋 鈴が立っていた。

どうやら部活の休憩中らしい。

高橋 鈴は、少し考えた様な表情を浮かべると、

よし。と小さく呟いて、言った。

「あのさ、アドとケー番教えてくれる?」

「は?」

しまった・・・  ・・・

あまりに予想外な事を聞くもんだから

あたしは思わず素を出してしまった。

「あ、全然OKだよぉ。」

気を取り直していつもの笑顔で言ってみせる。

常に装備してるメモ紙を出し、すらすらとメアドとケー番を書く。

「はいっ」

「ありがと」

高橋 鈴は、あたしから見てもキレイな顔立ちで

正直羨ましい。

優しく微笑んだ所とか

すっごくキレイで。

「じゃね」

彼女は優しく微笑むと、運動場の方へと走って行った。

そのままいつもの道を歩いて

お隣の竹内さん宅を通りかかった。

そのまま家に行こうとしたら

楽しそうに話してる、


あたしの大嫌いな女と


あたしの大好きな彼が


見えた。










122 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 20:51:10 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
杏樹様
またA書き込みぁりがとぅござぃました。
ぁ、ぢゃぁ今度読ませてぃただきますー(*´∀`*)
めっちゃとヵ・・ヤァネ モゥ(*ノω〃)ノシ(゚∀゜;)ァハハ。oO(ナンモイッテナィ...)
更新頑張りますw(何


123 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 22:33:18 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
いつもみたいに邪魔すれば良い。

あたしはそう心に決めて二人に近づく。

だけど、柚木の顔を見たら そんな事できなくなった。

「いや、別にー・・雪が見えたからさw来ただけ」

そう言った柚木の顔が

夕焼けの影響で赤くなってるんじゃないって

分かってるから。

ねぇ



知ってた?

柚木はね、いつもニコニコしてないんだよ。

本当は無愛想で

女の子が苦手な人なんだよ。

だって

あたしの前じゃ笑ってくれないもん。

唇を噛み締めて

目を瞑る。

見たくないとか

聞きたくないとか

思ってても

すぐに目は開いて

耳を澄まして会話を聞いてる。


柚木は、突然振り向いた。

『 お  か  え  り 』

あたしに気づいたみたいで

柚木は口パクでそう言った。


あたしが返事する前に、柚木はまた向き直して

雪に何か言っていた。

雪は うわ  みたいな表情を浮かべ、家に入って行った。

「ゆーうっ」

そうあたしの名前を呼びながら、駆け寄って来る柚木が

子供みたいで可愛いなとか思ったりして。




124 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 23:16:40 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

「よっ!」

柚木は まるで男友達に話している様な素振りであたしに接する。

「よー」

あたしは、家族と柚木にだけは素を見せている。

「雪と話してたっしょー?」

「え??ぁー・・うん。」

また彼の頬が紅色に染まる。

胸が

ズキンと痛む。

思い知らされた様で、似合わず涙なんか流して。

恥ずかしい。

柚木の表情は赤みが引いて心配そうな表情に変わっていった。

「ちょ・・?どした?」

嗚咽が出て答える事なんかできなくて。

あたしは ただ泣き崩れる。

「・・っ・・うっ」

声が枯れるまで泣いた。

柚木は、背中をさすって

「大丈夫?」

「どしたよ?」

「何かあったんなら聞くからな?」

優しい言葉を掛けてくれた。

でもね?

そんな優しさがもっと辛くなるんだよ・・・ ・・・


軽く1時間は経過しただろうか。


だいぶ落ち着いてきた。

「落ち着いた?」

あたしは黙って頷く。

絶対泣いた後だから目が真っ赤で不細工。

恥ずかしいって思いでいっぱいだった。

「んー・・家寄ってくかー?」

そう言って柚木は自分の家を指す。

あたしは首を横に振って

「ありがと・・ゴメン」

と不可解な言葉を残し家へ帰った。

ゴメンね・・

辛くて 悲しくて

嫉妬とか嫌だね。


「ただいま」

玄関で靴を脱ぎ捨てて、自分の部屋へ急ぐ。

携帯を開くと

【未読メール10件】の文字。

その中には、案の定 高橋 鈴からメールがあった。




125 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/25(水) 23:21:12 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。
何ヵ主役が誰なのヵ分ヵんなぃ状態になってますょね(苦笑
てゅヵ絶対短編ぢゃなくなってるょコレ・・汗
だぃたぃ他キャラ目線多すぎだろ!?(ぁ
て事で今日ゎ更新終了ですΣd(ゝ∀・)
ちょーっと親とケンヵしちゃったんでー(*´∀`*)
ホントすぃません;;
長文失礼しましたっ(何

126 :   :10/26(木) 16:04:51 HOST:PPPa2271.e14.eacc.dti.ne.jp
ぃぇぃぇ。あたしは、このほうが面白いです♪

127 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/26(木) 19:00:20 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
 様
またA書き込みぁりがとぅござぃました。
Σ(゚ロ゚;)馬路ですヵ!?!?(何
ぢゃ、このまま書きますねー(*´∀`*)単純w


128 :面白い(・∀・):10/26(木) 21:37:20 HOST:softbank218134098066.bbtec.net
面白いです(・∀・)

129 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/28(土) 00:42:49 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 雪に戻りますーw

「会いたいなー・・」

何度目だろう。

この言葉を口にするのは。

宿題なんか手につかなくて、右手に握られたシャーペンは止まったまま。

「はぁー」

ため息をついては天野君の事を思い出す。

アノ告白から・・・  ・・・

恋なんてしないって決めていた。

優に盗られる位なら って。

優と間違えられる位なら

比べられる位ならしたくないって 思ってた。

だけど、そう思っててもしちゃうんだね。

せずにはいられない。

恋はするモノじゃなくて堕ちるモノだって

どっかの詩人が言ってたね。

ね、神様。

私、どんどん欲張りになってますよね?

最初は、見れるだけで満足だったクセに、今度は・・話したいとか・・

前は笑ってるところを見れただけで嬉しい気分になれたのに、今じゃ、私じゃない誰かに向けられた笑顔を見るのがものすごく酷で。

恋ってこう言うモノなんですか?

今まで何回も人を好きになった事はある。

だけど、天野君の過去を知っても嫌いになれなくて

朝も昼も夜も

と言うのは大袈裟かもしれないけど、ふと勉強中に手を休めた時とか、今みたいに一人で居る時とか

思い浮かぶのはあなたの笑顔。

ずば抜けて格好良いって訳じゃ無いけど、その普通に居そうな感じがまた格好良いなんて。

面白い(・∀・)様
面白ぃですヵ(*ノ∀`*)
ぁりがとぅござぃますっ。



130 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/28(土) 02:21:30 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

「高橋・・」

私はごくりと唾を飲み、メールを開く。

・・・・・・・・・・・・・・
2006 10 28
from suzu-domo.n.jp
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・

ゃほ☆
鈴です 笑
早速メゥしてみたょ〜♪(*゚∀゚`*)
登録ヨロティク(=゚ω゚)ノ
・・・・・・・・・・・・・・・

「わーお」

マジでメールしてくるとはな・・

でも、気づけばあたしは返信していた。

暇だったからだし

とか言い聞かせながら、本当は鈴と友達になりたかったんだろう。

その速さに自分でも少し驚いた位だ。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10 28
to suzu-domo.n.jp
subject りょーヵぃ☆(o´ェ`o)ゞ
・・・・・・・・・・・・・・・
ぉっけぃ☆
登録しとぃたょ(*ノ∀`*)ゞェヘヘ
・・・・・・・・・・・・・・・

「うわ」

普通に返事送りにくーいメール。

もうちょっと考えろよ自分・・

もう来ないんじゃないかって悩んでた時、携帯が鳴った。

あたしはホッと胸を撫で下ろし、メールを開く。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10 28
from suzu-domo.n.jp
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・・
てゅヵさー、もしヵして元気無ぃ系??
・・・・・・・・・・・・・・・





あたしは一瞬胸がドキリとする。

「何で分かんのコイツ・・・」

らしくも無く携帯と睨みっ子するあたし。

今度はゆっくりと打つ。

ちゃんと考えて。

もしかしたら口を滑らして、今までの作り上げてきた優が崩れるかもしれない。

あたしはソレを恐れて

自分の想いを隠す。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10 28
to suzu-domo.n.jp
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・・
何言っちゃってんのぉ??(ヮラ+
優ゎ元気だょぉー(*´∀`*)
・・・・・・・・・・・・・・・

コレで良し と何度も送ったメールを読み返す。

我ながら腹が立つ口調だな と思いつつも止められなくて。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10 28
from suzu-domo.n.jp
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・・
たまにゎ素出したら?
ぃつものァンタ見ててムヵつく。
・・・・・・・・・・・・・・・



あたしの胸はまたドキリとする。

陰口なら何度と無く言われてきた。

だけど、面と向かって言ってきたのは 彼女が初めてでー・・

あたしは何もかも話した。

雪を嫌いな事から

今までの最低な行為

そして現在

今日の事。

鈴は一言、




辛かったね




とだけ言った。

あたしは、初めて心を開けて

自分じゃない誰かに本心を言うのは勇気がいったけど、

すごく温かいものを感じた。


あ り  が  と


幾度と無く発したこの言葉は、

大抵男子にしか使わないんだけど 

今日くらいは良いよね?

それから鈴とあたしは、寝るのも忘れて朝までメールをしていた。














131 : :10/28(土) 10:45:46 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
陰口じゃなくて、そのまま言ってくれる子、私 好きだな〜ww
「たまには、素出したら?」とか言われたら、すごい嬉しいな〜!!
鈴ちゃん、すっごいイイ子だよねぇ〜^^

132 :00:10/28(土) 14:18:04 HOST:KHP059140002150.ppp-bb.dion.ne.jp
あげ

133 ::10/28(土) 14:35:55 HOST:ZB206015.ppp.dion.ne.jp
age(・∀・)(≧▽≦)ノ

134 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/28(土) 19:25:57 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
 様
ぁたしも面と向ヵって言ってくれる仔好きです(*´∀`*)
良ぃ仔すぎて普通に居なさそぅなキャラになってしまぃました汗
書き込みぃつもぁりがとぅござぃます。

00様
またAぁげ ぁりがとぅござぃました(*´∀`*)

南様
ぁげぁりがとぅござぃます(*´∀`*)

皆様、書き込みぁりがとぅござぃます。

でゎ、更新したぃと思ぃますw

135 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/28(土) 20:04:17 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「雪ー。起きなさーい」

朝の母親の声はとてつもなく憎い。

眠いのに・・

寝起きで頭痛がするのに大きな声で起きなさいと連呼するあの声は嫌いだ。

頭痛いー

学校行きたくないなぁ

渋々ベッドから起き上がり、制服に着替える。

学校の匂いが染み付いたネクタイ。

何気にうちの高校の制服は男子だけ2パターンある。

女子は、ブレザー。

ネクタイとリボン、両方選べるし、その日の気分で着け回せる。

男子は、学ランとブレザー。

学ランの男子はまず少ない。

男子曰く、「学ランだと中坊に間違えられっから嫌」らしい。

ちなみに天野君は学ラン派らしい。

あ、でもたまにブレザー。



親からしてみればすごく迷惑な話だよね

入学する前には、両方購入しなくてはならないらしい。

あたしはリボンかネクタイか迷う。

だけどいつも優がリボンだから・・

私は食卓へ向かい、席に座る。

テーブルに並べられているのはいつもと同じメニュー。

目玉焼きに食パンにサラダ。

私が食べ終わって、食器を台所に置いている時に、不機嫌そうな優がやって来た。

「おはよぉー」

眠そうに目をこすりながら、制服の中央には、リボン。
よしっ

私は決意するかの様に呟き、部屋へ戻って制服に手を伸ばす。

慣れた手つきでネクタイを結ぶ。

優はリボン

雪はネクタイ

対照的な性格は制服から現れている。

まず、優は常にスカートを4回折る。

普通に校則違反w

私は2回だけ折る。

長すぎず、短すぎずを保っている。

それでも先生からは怒られるんだけどね。

「行って来まーす」

ほぼ同時に告げて、いつもの様に二人で家を出る。








136 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/29(日) 15:33:39 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「おっはよぉー」

優は相変わらず可愛い声で皆に挨拶する。

眩しいくらいの笑顔を放ちながら。

そんな優の隣で私と智香は雑談。

「でさ、昨日仲直りしたんだっ」

智香が嬉しそうに言う。

「さーすがバカップルw」

嫌味っぽく言う。

「うざっwもー桜井って何であんなに優しい訳!?」

「いや、知らないしw」

あ、でも優しいかも・・

昨日りんごジュースくれたし・・

人一倍ヤキモチ妬きな智香に言えば、きっと酷い事になると思い、私はその事を黙っている事にした。

「本当優しいんだってー」

「はいはい」

そんな事を話しながら学校に到着。

校門に足を踏み入れれば優のプチギャラリーみたいな奴らが一斉に集まって来る。

そんな男子達1人1人に挨拶をして、慣れた手つきで交わす優。

「うわー。相変わらずだねw」

「あんなぶりっ子の何処が良いんだか」

智香はため息交じりに言う。

私も激しく同感ですw

ふと今空を見ると、少し曇りがかった色。

そのまま視線を下に落としていくと、天野君の姿が。

教室の窓から顔を出している天野君。

ナゼかこっちを見つめている。

目が合ったまま思考停止状態になりかける。

心臓がやばいくらい速く脈打つ。

私は耐え切れなくなって、瞬間的に目を逸らす。

「雪ー・・どした?」

「な、何でも無いよ」

「ふーん・・ってアレ天野じゃん?」

さすが智香・・

私は今気づいたかの様に

「あ、ホントだー」

と言う。

「ありゃ?何かこっち見て無いー?」

「え?あ、そう?・・速く行こっ」

智香の手を引いて小走りで靴箱へ向かう。



137 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/29(日) 15:47:19 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
いつもの様に上靴を取り出す為に靴箱を開ける。

バサッ

「−・・?」

紙の様なものが落ちる。

私はしゃがみ込んでその紙を取る。

白い封筒に鉛筆で書かれた名前。

【中野  雪 サマ】

「私宛て?」

「え、ちょwラブレター?w」

智香が私の手から手紙を奪う。

裏を見て、彼女はニンマリと微笑んだ。

「ちょ、何wてか返して」

私は智香から手紙を奪い返し、裏を見た。

【橘  翔汰】

「た、たち!?」

私は目を見張る。

誰ですかっ!?

どこか聞き覚えのある名前

「ね、誰?この人・・」

「は!?雪・・橘先輩知らないの!?」

先輩ー・・か

私は首を横に振る。

智香は目を大きく見開いて

「生徒会長ー・・だよ」

「はっ!?せ、せ、せっ!?」


生徒会長ー!?

138 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/29(日) 16:04:03 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
な、何??

私から出た言葉は

「私何かした!?」

だった。

だって、生徒会長と言えば

偉いイメージがあったから。

対して私達と変わらないのだけど。

「ばーか」

智香はそんな私の額を軽くデコピンすると、

ニンマリと微笑んで続けた。

「モテモテじゃーんw」

「は!?」

「良いから手紙読んでみな」

言われるがままに封筒を開ける。

【中野  雪サマ】

『ども。初めましてー。

イキナリ手紙とかゴメンな??

一応生徒会長やってる橘 翔汰って言います。

入学式ン時にー・・

中野さン見かけて一目惚れしちゃったみたいで

良かったら 友達になりませんか?



「は・・はわっ!?」

驚きのあまり、素っ頓狂な声を出してしまった。

「ねー、やっぱラブレターっしょ?」

ニヤと笑う智香を無視して、ただただ驚く。

生徒会長って言っても・・集会とかぼーっとしてて見て無いし・・知らないに近い。

手紙をもう一度読み返すと、

下の方に小さくメールアドレスが書かれていた。

『コレ俺のメアドなんで、暇だったらメールちょうだい』

と付け足してあった。

「でー、どうすんの?」

「どうするも何も・・」

知らないし・・

と言おうとした瞬間、

「皆さんおはよーございます!午前8時20分になりましたー」

と底抜けに明るい放送部のアナウンスが流れた。

「やばっ」

私と智香はほぼ同時にそう言うと、

教室へと走った。

手紙は鞄の中に入れて。



139 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/29(日) 17:48:39 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
遅刻ギリギリで教室に到着。

席に鞄を置いて椅子に座る。

後ろからは柔らかく可愛い寝息が聞こえて、振り向かなくとも天野君は寝ているんだと認識できた。

引き出しの中に教科書等を詰め込んで、目が合った桜井君に
おはようと言う代わりに軽くお辞儀すると、

無愛想な桜井君らしい苦笑を返してくれた。

「珍しく遅かったね」

「あ、うんー。ちょっとね」

挨拶程度しか話さない私達だけど、意外と仲が良かったりする。

「そう言えば仲直りしたんだってー?」

誰と と言わずとも分かってくれるだろう。

桜井君は頭を右手で軽く掻きながら苦笑を漏らすと、

「まあね」

と呟いた。

しばらくすると勢い良く教室の扉が開いた。

「ちーっす」

そう言って入って来たのは見慣れない男子生徒。

その後ろから担任が入って来た。

上靴を見ると黄色。

黄色は3年生の色なので。転校生では無い事はすぐに発覚した。

「ね、あの3年見た事無い?」

前の席の女子が言う。

私は部活動もやっていないし、生徒会とかもやってないので先輩との交流は全くと言って良い程無いので、

「さぁ」

と肩をすくめて言うだけだった。

「何気に格好良いねー」

言われてみれば悪くは無い方・・かな

「そだねー」

その3年生はわざとらしく咳払いをし、皆に静かにする様制した。

教室は静まり返り、視線はその3年生に注がれる。

「んじゃー、一応紹介な。」

そう言って3年生は、皆に背を向けて、白いチョークを手に取り、大きく名前を書き始めた。

私はその名前を見て

「あ!!」

と人差し指をその3年生に立て、

「せっ・・生徒会長!?」

と素っ頓狂な声を出した。

黒板に書かれた名前は、今朝靴箱に入っていた封筒に書かれた名前だった。

そう

【橘  翔汰】

少し上手くいきかけてた 彼と私の関係をぐちゃぐちゃに壊す人物となるなんて・・・

その時は予想だにしていなかった。

140 :かっかか:10/29(日) 20:18:03 HOST:softbank218134098066.bbtec.net
あげます

141 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/30(月) 00:29:18 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
かっかか様
ぁげぁりがとぅござぃました(*´∀`*)

【啓】

「おーはよ」

誰もいない教室に挨拶をするのが軽く日課になり始めた今日この頃な俺。

前まで嫌いだった学校も今じゃそんなに悪く無い。

そう思える様になったのはきっと彼女のお陰。

目立たないけれど見えないところで頑張ってる。

「あー眠」

俺が学校に早く来る理由。

それは入学して間もない頃の事がキッカケ。

当然高校なんて行く気も無く

ぶらぶら歩いてたら

同じ学校の制服の子とぶつかってさ


「あ、すいませんでしたっ」

そう言って俺を見上げて

「別に良いけど」

素っ気無く答える。

女には興味無かったし

同じ学校なら尚更関わりたくない。

「学校ちゃんと行きなよっ?」

返ってきたのは思いがけない答えで

よく見れば同じクラスの双子の片割れだ。

黒髪にセミロングで柔らかい笑顔が特徴の姉。

そう言えば前の席だっけ。

+.゚(●´I`)b゚+.゚


と、また変なトコですが切ります
 
何ヵパソの調子悪ぃんでー・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。









142 ::10/30(月) 20:17:21 HOST:ZL151105.ppp.dion.ne.jp
あげ

頑張れ。

更新はやくして-トカワガママ?!!!!!笑

143 : :10/30(月) 20:54:45 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
頑張って下さい!!
パソコンが調子のいい日でも イイので・・・更新を楽しみに待ってます!!

あと、実は、名前は yuki なんです。なんとなーく、名前なし に、してました。
ごめんなさい。(これからは、yukiにしたいと思います。)

それに、小説も書いてます。 良ければ、見て下さい。
(探してみてね。^^v)
名前は、yuki デスので^^

144 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/30(月) 22:15:01 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「別に関係ねぇじゃん」

不貞腐れて俺がそう言えば、

妹と瓜二つの優しそうな顔が一変してむっとする。

俺の事を知らないのだろうか。

知っていたらこんな噛み付いてはこないだろう。

つか自分こそ早く学校行けよ

と心の中で悪態づく。

「明日 朝一番に来たら良いモノあげる」

彼女はそう言い残して風の様に去って行った。

朝一番とか無理だし

つか良いモノって何だよ

何?子供扱い?

とか思いながらも、柔らかいあの笑顔がどうも印象に残ってまた会いたいなあなんて思って

所謂惚れたんだろうけど、とにかくその言葉に釣られて朝早く来たんだけど、まぁ、アイツは忘れてた訳だ。

で、今でも少し、思い出してくれるんじゃねぇかとか淡い期待を持って朝一番に登校してる。

単純だなって自分でも思うんだけど。

しばらくすると朝練を終えた部活生達が教室へ入って来る。

椅子に座って窓を見ていると、いつもの時間にいつも通り、優と安堂と歩いて来る雪の姿が見えた。

空を見上げて不服そうな表情を浮かべている。

うわ

目g



145 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/30(月) 22:19:14 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
うわーw
何ヵ調子悪すぎですょ。・゚・(*ノД`*)・゚・

南様
ゎがままだなんてw
そんな事無ぃですょー(*´∀`*)
中々更新できなくてすぃませn(。´Д⊂)

 様
謝らなくてΣd(ゝ∀・)ですw
あ、ぢゃぁ探してみますねー(*´∀`*)
楽しみに待ってるだなんて嬉しすぎます!(何



146 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/30(月) 22:37:19 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
うわ

目が合った

何秒間か、彼女と俺は見つめ合って

どちら共逸らすはずも無く、まるで思考が停止したかの様に動きを止めて。

やべ

今の俺ー・・・

絶対顔真っ赤だし

そんな事考える余裕があるのは自分でも少し驚いたけど

しばらくすると不自然に雪は目を逸らした。

ズキ


柄にも無く胸が痛む

もっと見て

なんて

気持ち悪ぃよ俺w

ため息をついて雪が来るのを待つ。

んで、いつもみたく寝たフリして

突然「おはよ」って言ってやるんだ。

そう俺が言った時のアイツの顔が目に浮かんできて思わずククッと小さく笑う。

「遅ぇー」

やべ

貧乏揺すりしそうw

「皆さんおはよーございます!午前8時20分になりましたー」

俺の心と裏腹に底抜けに明るい、何も悩みが無さそうな放送部員のアナウンスが耳に飛び込んでくる。

うっせぇ

もーちょいテンション下げれねぇのかよ

俺のイライラは絶頂まで来てて、元から短気な俺はキレそうな位だった。

雪遅ぇっ

別に約束してる訳でもないのにな

ガラッ


勢いの良いドアの開け方

雪  だ


見ずとも分かる自分が怖い。

俺はその瞬間に顔を伏せ、寝たフリを始める。

「珍しく遅かったね」

「あ、うんー。ちょっとね」

てめ

桜井俺の雪に何話しかけちゃってんの

「そう言えば仲直りしたんだってー?」

「まあね」

ー?

何の事だか分かんねぇ

俺が、「おはよ」と言おうとした時

「ちーっす」

見慣れない男子生徒が入って来た。

そこから昼休みまで俺の記憶は途絶える。

何故かって?

本気で寝てたからw




147 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):10/31(火) 17:26:36 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
塾前に更新ー(*´∀`*)

「んでなー、今日何の日かは分かるよなー?」

「ハロウィン!!」

生徒会長の問い掛けに、ほぼ同時で答える女子達。

あー・・ハロウィンか。

特別に何かする日でも無いし

別に日本人には関係無いでしょ。

「で!、本題だけど」

ざわめき始めた教室が、生徒会長が黒板を軽く叩いただけで静まった。

「まぁ、明日ハロウィンパーティあるんだけどー」

そうだ。

この学校・・ハロウィンパーティとかやるんだったね・・

1年生は、何も準備しなくて良いと言う可笑しなパーティ。

ま、文化祭と掛けた変な行事である。

勿論、生徒も皆仮装をしなくてはならないのだ。

すると、百合が手を挙げた。

「ん?」

「あのー、仮装とか・・衣装今から準備しなくちゃいけないんですか?」

「いや、大丈夫。初期の生徒さんがちゃんと作ってくれてるから。」

その後に、生徒会長はニヤと笑い、続けた。

「で、今日は何の仮装をしたいかアンケートしにきた訳。今から配る紙にー、書いてな」

そう言うと、生徒会長は荒っぽい字で書かれた紙を皆に配り終えると、教室から出て行った。

「ね、雪チャンはどれにするー?」

また前の席の子が振り向く。

「んー・・・」

【この4つの項目の中から着たい衣装を選んで、丸で囲んでね☆

1、魔女(魔法使い)
2、猫
3、ジャック・オラン・タン(かぼちゃ)
4、吸血鬼】

そう書かれた紙を眺める。

てか・・かぼちゃとか絶対嫌だし

吸血鬼とか・・意味不

「何が良いかなぁ?」

「雪チャンはねー・・」

「優は魔女が良い!」



突然話に割り込む優。

あんたの事なんか聞いてないんですが

「雪はーかぼちゃっ」

優が無邪気な笑顔で言う。

「あははー。かぼちゃならアンタの方が似合うよー」

「優はー可愛いから、魔女しか似合わないのぉ」

可愛い子が魔女ってどうなの?

まぁ・・帽子かぶってホウキ持って

可愛いっちゃ可愛いな

私はその紙を引き出しに直した。


どの項目にも丸をつけずに。

148 :yuki:11/01(水) 21:42:50 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
かぼちゃか〜!カワイイじゃないですかっ!!ww
最新、楽しみにしてます☆

149 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/02(木) 21:05:15 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
ぁぃ〜・・(。´Д⊂)
ちょっと体調崩して・・昨日ゎ更新できませんでしたw
週1ペースで痛くなるんですが昨日ゎ何も食べれなぃ程酷くてですね::
本当に申し訳無ぃです涙

yuki
ヵ、ヵぁぃぃですょね!(何
更新遅くてすぃませんー。・゚・(*ノД`*)・゚・。
見捨てずに読んでくれたら嬉しぃです。

150 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/02(木) 21:28:39 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
いつもと同じ様に授業を受けて 昼休みを待つ。

キーンコーンカーンコーン・・

『皆さん、只今の時刻、1時15分です。

待ちに待った昼休みですね』

いつもと同じアナウンスが流れる。

朝とは違い、少し落ち着いた声。

やっと昼休み

自然と笑顔になる。

「ゆーりっ。お昼買いに行こー」

「おっし!今日こそ幻のコロッケパン手に入れっぞー!」

ガッツポーズして

幻のコロッケパンを買う為にいざ購買へ!

百合と足早に教室を出ようとすると

「待って」

後ろから聞こえた少しかすれた声

「へ・・?」

「あんさ、雪借りて良い?」

天野君は百合を見て言う。

「え、ちょっ」

「・・嫌?」





天野君・・どうしたの?

そんなキレイな顔を 声を

至近距離で見て 聞いて 

拒む奴がこの世に存在するだろうか

「嫌・・じゃ無い・・」

「もーっ。ラブラブなんだからっ」

百合は軽く肩を叩くと、「良かったね」とそっと私に耳打ちした。

「は!?」

「じゃねー」

ひらひらと手を振って教室を去って行く百合を何とも言えない感情を抱きながら見送ると、

「んじゃ、行こ」

「え?何処に?」

「おくじょー」

語尾を延ばして言う天野君の口調がやけに可愛く思えて気づかれない程度に細く微笑む。

「あ、数学得意だよね?」

「え、あ、まぁ」

イキナリすぎたかな

何でそこで数学が出てくんの

みたいな顔をしてる天野君に、

「教えて・・?」

と顔の前で両手を合わせお願いする。

天野君は、「別に良いよ」と微笑んだ。

引き出しから取り出した、『分かる!数学U』とか言う、全然分からない数学の教科書を手に、歩くのが早い天野君に付いて行った。





151 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/02(木) 21:49:37 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「いっただきまーす」

屋上に着くなり、登校時に買ったであろう数々のパンを食べ始めた天野君。

ホント男の子って

食べるよね

「あ」

天野君は、今右手に握られているクリームパンのクリームを頬に付け、言った。

「どうしたのー?」

気になる

何で頬にクリーム付くの?w

教えようかなー

とか考えてたら

「雪昼飯買ってねぇ?」

と天野君が心配そうに言った。

「あ、買ってないねー」

「ゴメンな?俺のやるから!」

「いや、良いよー。別にお腹す・・」

「ダメ!」

お腹空いて無いし

と言おうとしたのを、天野君は遮った。

「けどー・・」

俺のやるって言ってもさ、

確かにパンは5個くらいあったけど・・

今は彼の食べかけのクリームパンしか残って無い訳で。

それを説明しようとすると、彼もそれに気づいた様子で、少し落ち込んだ様に「ゴメン」と言った。

「食べかけで良いならー・・」

「いや、良いから!」

思わず声を張り上げた。

だって

食い意地張ってるって思われたくないもん。

「そっか。嫌だよな」

「え、違」

もう手遅れ。

完璧に勘違いしちゃってる。

もう

どうしよ・・

と途方に暮れていると、

『分かる!数学U』とか言う、全然分からない数学の教科書が目に入った。

よし!

「あ、勉強教えて?」

「んー・・。何処?」

「あ、ココ」

そう言って教科書を開くと、ヒラリと一枚の紙が舞った。

「あ」

さっきの紙・・

教科書に挟まってたんだ・・

天野君はすかさずその紙を盗り、

読み始めた。





152 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/02(木) 22:08:38 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「へぇー・・。」

少し考えた様な表情を見せ、彼は私をまじまじと見つめた。

え??

な、何?

「んー・・」

片手を顎に沿え、まるで「考える人」の様に考え込んでいる。

「雪はー・・」

「雪は・・?」

「猫に決定ー」

「はぃ!?」

ニンマリと微笑む天野君に、つい悪態づいてしまう。

何考え込んでんのかと思えばそんな事!?

驚きを通りこして呆れてしまう。

何?

・・何期待してたんだろ

急に自分が恥ずかしくなって

顔が熱くなるのが分かった。

てゆか

「猫とか嫌ですっ」

「ダーメ」

「かぼちゃで良いもんっ」

「顔見えないじゃん」

「それが良いんだって!」

「絶対ダメー」

「嫌だ!」

こんな事を何分間かに渡り言い合いを続けていると、どこから取り出したのか、天野君は黒のサインペンで猫を丸で囲もうとした。

幾らなんでも  

猫とかっ

私は彼の手から紙とサインペンを奪い盗り、かぼちゃを丸で囲んだ。

「ちぇー」

それを見た天野君は不機嫌になった。

猫とかっ

猫とかっ

私の頭の中でエコーする。

「あ、天野君は何にするの?」

「んー」

不機嫌な彼を宥めようと尽くすが、それも空しく返って来たのは素っ気無い答え。

実は、天野君の猫見たかったり。

なんてw

「・・何が言いと思う?」

「猫!」

私は即答した。

「ねっ、猫ぉ??」

顔を真っ赤に染めて「絶対無理!」と首を横に振る天野君。

「見たい・・な」


思わずぽつり。

天野君は黙り込む。

しつこかったかな??

「ん。じゃ猫にする」

そう言った天野君は


まだクリームが付いてる頬を赤く染めていた。






153 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/02(木) 22:23:52 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「その代わりぃー」

向けられた人差し指の意味が分からず戸惑っていると、食べかけのクリームパンを私に差し出した。

「あげる」

「ほぇ!?」

思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

あげるって!?

ちょww

嫌じゃ無いけどっ

コレって軽くー・・


間接なんちゃらってやつでは!?


「やーっぱ嫌なんじゃんー」

スねた様に頬を膨らませる。

「ち、違」

「じゃ、はい。あーん」

「えっ・・ええっ!?」

外見は、格好良いって部類に入るのに、仕草やする事は可愛くて、


「無理ですっ」

今思えば


そう言って屋上を出た自分に

激しく後悔。

最近 優が何もして来ないからさ

安心しきってたんだ。

折角・・


仲良くなれそうだったのに・・

私は  明日、こう思う事になる。

154 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 00:13:22 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【啓】

「うあー・・傷ついた」

彼女が去った屋上に置いてけぼり状態の自分が情けなくて、吹いた風が目に染みた。

転がっているクリームパン。

「やーっぱ嫌だよなー」

くしゃと自分の髪を握る。

猫見たかったなー

「教室帰りにく・・」

その時、ポケットに入れていた携帯が小刻みに震えだした。

渋々と携帯を開くと、あんま見たくない名前からの新着メール。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10  31

subject ゃっほー☆
・・・・・・・・・・・・・・・
明日のパーチィ一緒に回ろっ??

優、啓チャンに話がぁるんだっ。

嫌ってゅっても待ってるヵら(*´ω`)(´ω`*)ネー
・・・・・・・・・・・・・・・

はぃ?

てか、何で消したはずの名前が表示されてんだよ

まーたいじったな・・アイツ。

誰がテメェなんかと回るかよっ

よし。


俺は

立ち上がり、

教室へ戻った。


『雪  を  誘  お  う!!』と

決心して。




155 :yuki:11/03(金) 07:21:53 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
食べかけのクリームパン、本当は嬉しかったりするのに正直になれない
雪ちゃんも、カワイかったですwww

見捨てませんよww ちゃんと この小説が完成するまで待ってます。
ゆっくりでイイので、ちゃんと完成させて下さいね。^^

156 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 11:07:26 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
yuki様
ぃつもA書き込みぁりがとぅござぃますっ(*´∀`*)
ぁりがとぅござぃます!(o´ェ`o)ゞ(w
はぃ。ちゃんと完成させます。
7時とヵ早起きですねー(何

今ヵら出ヵヶて来るので、帰って来たら更新しますね;;(。´Д⊂)


157 ::11/03(金) 14:56:28 HOST:p116.net220148007.tnc.ne.jp
あげ!!!


158 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 16:58:07 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
☆様
ぁげぁりがとぅござぃますー(*´∀`*)

今帰って来たので更新しますね;;


159 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 17:29:33 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

「おはよ」

「えっ?あ、おはよ」

あたしから声を掛けたのが珍しかったのか、少しあどけない表情で鈴は返事した。

「昨日は、ありがと」

「あはwお礼とかいらないってーw友達でしょ?」

「う、ん」

温かい。

言い慣れない心からの「ありがとう」。

今まで女友達なんて数える程しかいなくて、何もかも話せる子なんて一人もいなかった。

「友達でしょ?」

そう言ってくれた鈴。

信じてなかった友情とやらを信じてみても良いかな?

「ねー、明日ハロウィンパーティなんでしょ?」

「らしいねー。」

教壇に立って熱弁を奮う生徒会長を横目に渡された紙に目を通す。

ここは無難な魔女でしょ

「鈴は何にすんのー?」

「んとね、やっぱ魔女かなぁ」

「だよね!」

自分でも、らしくないって思う。

鈴と あの人の前でだけは素を出せるんだ。

ふと雪を見ると、前の席の子と楽しそうに話していた。

雪は、あたしと違って女友達が多い。

女の子に可愛いって言われるタイプなんだよね。

んでもって、男友達が極端に少ない。

最近、邪魔してないし

ちょっと割り込もうかな

「何が良いかなぁ?」

「雪チャンはねー・・」

ふーん。

何にするか決めてないんだ。


「優は魔女が良い!」

あたしは早速割り込んだ。

「雪はーかぼちゃっ」

嫌味なくらい笑顔で言ってあげると、雪は少し怒った様に言った。

「あははー。かぼちゃならアンタの方が似合うよー」

「優はー可愛いから、魔女しか似合わないのぉ」

そう告げて自分の席へ戻る。

絶対今の雪怒ってるよw

思わずクスリと笑ってしまう。

筆箱からシャーペンを取り出して、何の迷いも無く魔女を丸で囲む。

この何日間かは邪魔しなかったけど、

明日はとことん邪魔してあげる。

携帯を取り出して一通のメールを作成。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 10  31
to   啓チャン
subject ゃっほー☆
・・・・・・・・・・・・・・
明日のパーチィ一緒に回ろっ??

優、啓チャンに話がぁるんだっ。

嫌ってゅっても待ってるヵら(*´ω`)(´ω`*)ネー
・・・・・・・・・・・・・・・

「送信っと」

雪だけ幸せなんて


絶対に許さないんだから。






160 :nana:11/03(金) 17:42:05 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
age−♥

161 :nana (tr.t4dJfuU):11/03(金) 18:03:07 HOST:hvssf06.zaq.ne.jp
age

162 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 18:03:38 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
nana様
ぁげぁりがとぅござぃますー(*´∀`*)


163 ::11/03(金) 18:37:10 HOST:ZL151105.ppp.dion.ne.jp
あげ---(●´艸`●)

164 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/03(金) 22:29:12 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
南様
ぁげぁりがとぅござぃます(*´∀`*)

でゎ更新


次の日の朝。

教室に入るとすぐに衣装が渡されて、更衣室へ案内された。

智香はどうやら吸血鬼を選んだ様だ。

手には赤と黒と言う、あまり目には良くない色をした布が握られている。

更衣室に着いて、着替えようと衣装を袋から出すと・・

「アレ?」

出てきたのは思ってたよりも全然違う服だった。

「可愛いー・・」

智香は私の衣装を見て「良いなー」と言う。

かぼちゃって・・

かぼちゃかぶるんだと思ってたけど、

実際は、黒のタンクトップに、黒とオレンジのギザギザした形の短めのスカート。

黒のブーツには可愛らしいかぼちゃのマスコットの様なものが付いている。

少し肌寒い格好だけれど、可愛かった。

吸血鬼の衣装は、可愛いと言うより大人びた衣装だった。

まぁ・・目がチカチカするけれど。

「何気に皆可愛いねー」

「だね」

そう言いながら教室へ戻った。

「雪可愛いーっ」

そう言って複数の女子達から囲まれた。

「へ・・、あ、ありがと」

慣れない言葉にどぎまぎしながらお礼を言う。

どうやらかぼちゃにした女子は私だけだったみたいだ。

私は天野君の姿を探す。

あ、居た。

胸がドキンと高鳴って、顔が少し熱くなってきた。

か・・格好良い・・

猫の衣装を身に纏った天野君は、ダークな感じがして一層大人びて見えた。

普通可愛いって思える猫の仮装も、彼が着れば格好良く見える。

「あ、おはよー」

ニッコリと私に微笑み掛ける。

「お、おはよ」

「雪・・それマジでかぼちゃの衣装?」

「そだよー。」

「可愛いw」

またサラリとそんな言葉を・・

「あ、ありがと」

「イエイエw

あ、そだ」

「?」

天野君は、一つ咳払いして、

「一緒に回りませんか?」

と手を握ってきた。

!?

私は

「はい」

と言う代わりに頷いた。

天野君は嬉しそうに微笑んで、ぎゅーっと抱きしめた。


だっ・・


抱き!?


「ちょっ!?・・天野くっ」

「へ・・

うわっ。ゴメンっ!!」

な、何が起こったの!?

い、今っ

ぎゅーって・・ぎゅーって!!

「えと、す、スキンシップだと思ってw

ほら、俺猫だし?w」

そう言って頭に付けてる猫耳をつまんで見せる。

「あ、そだねw」

どうしよう・・


こんな事されたら


期待しちゃうじゃん・・



165 ::11/04(土) 10:34:22 HOST:KHP059140002150.ppp-bb.dion.ne.jp
あげ

166 ::11/04(土) 11:37:27 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
アゲ⌒(Pq'`•♥)。+
これ面白イ(๑→ܫ←๑)
天野くンにキュンってなっちゃイました♪(ノ笑∀`*)

167 ::11/04(土) 12:01:25 HOST:ZD006102.ppp.dion.ne.jp
きゃああああ!!!
かっこいい・・・(≧▽≦)

168 :nana:11/04(土) 12:22:11 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
-♥

169 :yuki:11/04(土) 15:07:06 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
い、いきなり抱きしめられたら、期待しちゃいますよねーっ!!
あー、こっちまで照れちゃいますね。(ァホ)www
あげです。ww^^

170 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 17:18:53 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
あ様
ぁげぁりがとぅござぃます(*´∀`*)

萌様
面白ぃだなんて光栄です(*ノ∀`*)ゞェヘヘ
キュンってなってもらぇる様、これヵらも頑張りますw

南様
[*ノωノ]キャッ!!!(何w
ヵっこΣd(ゝ∀・)イイッ!!とヵどぅもですw(ぁ

nana☆様
書き込みぁりがとぅござぃます(*´∀`*)

yuki様
期待せずにゎぃられませんょ!ww
書ぃてる自分でさぇすっごぃ照レマスヾ(-`ω´-o)ゝ。+゚(ぶ
ぁげぁりがとぅござぃました。


今日も出ヵヶてたので

今ヵら更新したぃと思ぃます(*´∀`*)

皆さん書き込みぁりがとぅござぃました。

多分(てヵ絶対)短編ぢゃぁ無くなりそぅなんですが

絶対完成させますので

ヽ|。・ω・|ノ よろしくお願いします





171 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 17:39:45 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「じゃ、今から自由行動の際の注意を説明するー」

担任が何か言ってるけど頭に入んないっ

どうしよう・・

有り得ない位速く脈打つ心臓。

これで今日一日生きていけんの!?

「じゃ、今から好きな様に遊んで来い!」

威勢の良い先生の声と、ドタバタと走って教室を出る足音
、そして

「雪、行こ?」

柔らかい あなたの声。

「あ、うん」

差し出されたあなたの手を取ろうとしたら

魔女の衣装を身に纏った

私そっくりのあの子が立ってた。

「ンだよ」

「昨日の約束ー・・忘れたのぉ?」

「あ?」

喧嘩腰で言う天野君に 負けず劣らずいつもの優を演じる彼女。

ねぇ、約束って何?

私の知らないところで二人が会話してたんだと思うと、胸がきゅっと痛くなった。

「優と回ってくれるって・・言ったでしょ?」

涙目で彼を見つめる優。

嘘でしょ?

だって・・さっき・・

「言ってねぇし。」

「言ったよぉ!ねぇ、優・・啓チャンじゃ無いとダメなのっ・・」

「言ってねぇっつってんだろ!?」

「優・・知ってるんだから」

優はそう言うと、私をきつく睨みつけた。

「知ってるって・・まさか・・」


二人の会話に付いていけない。

知ってるって何を?

見る見る内に青くなっていく彼。

「だから・・ね?

優と一緒にまわろう?」


天野君は、


ただ一言、


「ゴメン」

とだけ言い残し、

優と教室を出て行った。




172 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 17:47:06 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
嫌い

嫌いっ

天野君なんてー・・・






「大好きだよぉっ・・」



その場で泣き崩れる。

もう、何もかもぐちゃぐちゃ。

天野君は優を選んだ。

今さっき抱きしめたのって何だったの?

ただのスキンシップ?

ねぇ、

何で私を誘ったの?

苦しいよ・・

私、


天野君が分からない・・


「合わないのかな・・」


「期待して・・バカみたい」


強がって笑ってみるけど

涙が勝って

ぼろぼろと次から次へと流れてゆく。

泣いたって戻って来てくれる訳じゃない。


ガラッ


その時、静かに扉が開いた。


「天野く・・」


そう言って振り向けば


彼が立っていると信じて

振り向けば、


そこには、


悲しそうな瞳をした


生徒会長の姿。


173 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 17:58:45 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
気づけば私は彼に抱きしめられていて

私もそれを受け入れてた。

弱い自分

なんて私は弱い人間なんだろう

優しい先輩に甘えて


だけど、この時は辛かったんです。



あなたには分かりますか


私の

人にすがりたくなる気持ちが



何も聞かず、ただ抱きしめてくれる。

そこが「さすがだなぁ」って思った。

たった2歳しか違わないのに、しっかりと包み込んでくれる。

一緒に泣いてくれる。

男泣きとか格好悪いなw

って真っ赤な目で私を見つめてそう笑う、

その寂しげな表情に

罪悪感を覚えた。

「せんぱっ・・す、すいませっ・・」

嗚咽が止まらない。

涙でぐちゃぐちゃな私の頬に手を添えて、

まるで壊れ物を触るかのように私の涙を拭ってくれた。

似てる

いつの日か、私が泣いた時

天野君も学ランで 

涙を拭ってくれたね。

目の前に居るのは先輩なのに、

そんな事されたら重ねちゃう。

優しくしないで



逃げる為に



あなたを使ってしまいそうな


気がするから。

174 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 18:04:55 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
私が好きなのは天野啓汰

たった一人の愛しい人。

だけど、私は弱いから

楽な道を行こうとしてる。


「ゴメン・・聞いてた」

「良いですよ・・」

「中野さんは・・

アイツが好きなんだ?」


頷けない。


好きなはずなんだケド


頷いてしまったら

先輩は私の事・・


諦めちゃう。


なんて汚いんだろう。

キープしておきたいなんて・・


でもね、

あなただって思うはず。


自分ばっかりが好きで、実らない恋

傷つく恋よりも

自分を好いてくれる 幸せな恋を選びたい。


「俺と


付き合おう?」




私は静かに頷いた。

175 ::11/04(土) 19:35:29 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
優嫌いー゚+。(゚うェ∩゚。)+゚((え
天野くんも雪も可哀想っ(PД`q。)・゜

先輩かっこイイ⌒+。(◆'v`b)b。+


176 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 22:05:46 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
ぁたしも嫌ぃですー(ぉぃ
ヵゎぃそぅだなんてっ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
雪が批判されそぅで怖ヵったんですが・・良ヵったですw
先輩ヵっこぃぃとヵウ━━━レ━━━ヾ(*´∀`*)ノスィ━━━━ィ!!!!!(壊

用事すんだらまた更新しますね;;

折角の休みなので沢山更新したぃのですが、

ちょっと・・

用事がたくさん・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。

本当に申し訳無ぃです;;




177 ::11/04(土) 22:11:58 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
不安定な気持ちの状態の時に,ぎゅってされたら,
誰でもそっちに行っちゃうょぉ(つI `。)((え
先輩,反則っっb'3`∞)⌒♪((何

ゆっくり更新してって下さい+。(◆'v`b)b。+
楽しみに待ってまス(*♥'艸`$)

178 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 22:34:48 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
また書き込みぁりがとぅござぃますっ(*´∀`*)
ですょね!!(何
何ヵ分ヵってもらぇて良ヵったですw
反則ですょねー(*´∀`*)
ぁたしだったらすぐに乗り換ぇちぁぅ(ぉぃ
用事がすっごぃ速く終ゎったので更新します。
ぁりがとぅござぃました(*ノ∀`*)

179 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 22:52:45 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
ほんと、私って醜い人間。

甘えてばっかり

ねぇ

先輩。

貴方はバカですか?

こんな私みたいな女に告白して

自分が辛い思いするだけなのに・・

私は先輩じゃなくて

天野君を見てるんです。

これから先も、きっと、ずっと。

貴方の笑顔を彼に重ねてしまう事でしょう。

何処と無く彼と似ている貴方を

好きになったと錯覚して

だけど天野君を好きなんだって思い知らされる。

きっとこの事の繰り返しです。

だから、


「先輩・・」


「優しくしないで下さいっ」


「嫌って下さい・・」



「私が好きなのは・・


貴方じゃないんですっ・・」


嗚呼

何て惨い事を言ったんだろうと自分を攻め立てる。

だけど本心だから

傷つけたく無かったから


でも


先輩は優しい人でした。


仮にも好きな相手から「嫌い」と告げられても尚、


またバカみたいな事を言うのです。


「俺は

アイツの代わりでも良い」



真っ直ぐ私を見つめて言う先輩。

「でも・・」

「良いよ。忘れられなくても。」

戸惑う私にはっきりとそう言う先輩。

その目には迷いが無くて、私の決意は揺るぐ。



この人となら・・

きっと上手くいくよね?












180 ::11/04(土) 23:07:12 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
更新待ってましたぁ(●P'v`q)+。*・♪
先輩カっこイイ&優しイ+.(oノェノ)゚+.゚
あたしもきっと乗り換えちゃウ♪(ノ笑∀`*)

181 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 23:09:04 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
それから数ヶ月が経ち、私は今だに天野君の事を引きずっていながら、先輩と付き合っています。

「雪ー、おはよっ」

教室に入ると、百合が声を掛けてきた。

「おはよ」

「昨日のアレ見た??」

「見た見たー!!w」

いつもみたいにバカ話して席に戻る。

前までは教室に入ってすぐに自分の席に行ってたけど、今ではなるべく行かない。

席替えしたいなぁ

コレが私の口癖と化している。

1学期に1度しか席替えをしてはいけないと言う変な決まりのせいで

私はまだ天野君の前の席。

後ろからは以前と変わらぬ柔らかい寝息。

だけど、「おはよ」と声を掛けてくれる事は

あの日から無くなった。

これで良いんだ。

少しずつ、少しずつ

空いていく

私と彼の距離。

その分、

先輩との距離を縮めれば良いんだ。

「ただいまの時刻、12時15分です。待ちに待った昼休みですね。」

いつもと同じ放送部のアナウンス。

「雪、もうそろそろ来るんじゃない?」

「だねw」

百合と顔を合わせてニンマリと微笑む。


ガラッ

「ゆーきっ!昼飯食おうぜっ!」

いつもと同じ様に

アナウンスが流れて何分か後に息を切らしてやって来る。

私の

2番目に愛しい人。

「うーわw会長また来たンすかw」

「悪いかよっw」

昼休みなんて、一番忙しい時なのに

先輩は時間を開けてくれる。

「じゃーなー」

そう言って先輩は皆に手を振り、

片方の手で私の手を握る。


天野君は

見ない。


私は先輩を


見なきゃいけないんだから。

何時しかそう思う様になっていた。

182 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 23:12:43 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
ぉ待たせしてすぃませんでした(。´Д⊂)汗
今日ゎなるべく更新するつもりなので、
読んで頂ヶたら泣ぃて喜びます(*´∀`*)(ぇ
優しぃキャラにしたヵったので
伝ゎって嬉しぃ限りです。



183 ::11/04(土) 23:20:23 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
いえいえ(o'v`o)
来てみたら丁度更新されてたんでっ(つω`o)
もちろん読みますっ★
読ませて下さイッッ(〶•◐A◐•pq)((何



184 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 23:32:23 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

最近、

雪が生徒会長と付き合いだしたらしい。

しかも、あのハロウィンパーティの日に。

あたしの計画は失敗って事?

てゆか

乗り換えるなんて・・


柚木の想いも考えてよ・・

雪が羨まくて

嫉妬して

邪魔しちゃう。

ただの逆恨み。

柚木は雪が好きで

そんな柚木が、

小さい時から大好きだった。

全然話した事無くて、学校だって違うけど

好きだった。

でも、柚木は小さい時から雪ばかり見てたよね?

雪は柚木の事なんて知らないに等しくて・・

柚木が可愛そうだよ

何自分だけ幸せになってんの?

だけど、

もう邪魔をする気力は無かった。

「じゃ、また明日ね」

「うんwメールする」

あたしは鈴と行動を共にする様になっていた。

鈴に手を振って彼女と反対方向にある自分の家へ向かって歩く。


家の前まで着くと、

そこには 雪と柚木。

「また・・話してる」

入るに入りにくい。

どうしようかと迷っていると、話は終わった様で柚木が家に戻ろうとしているのが目に入った。

「ゆーずきっ!」

思わずその場で大きな声を出して名前を呼ぶ。

彼は勢い良く振り向いた。

当然、顔は真っ赤に染められていた。

つかつかと怒り気味にあたしの方へ歩み寄ってくる。

「お前さ、大声で名前呼ぶなっつってんだろが」

全く、とため息を漏らして腕を組んでいる柚木。

あれ・・?


何か違う。

「なぁ、

雪って彼氏居たんだな」


そう思った直後に、柚木は苦笑して呟いた。

知っちゃったんだね・・

「ゴメンね・・・」

これしか言えなかった。





185 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/04(土) 23:34:18 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
書き込み感謝しまくりですっ(*´∀`*)
ちょぃ・・てヵすっごぃ意味不な感ぢになってしまぃましたが・・汗
読んでぃただヶて嬉しぃです(*ノ∀`*)


186 ::11/04(土) 23:40:38 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
こんなあたしの書き込みで感動してくれるなら,
書き込みしまくりまス(*♥'艸`$)((ぇ
全然面白イでス(♥b'з'd)⌒$♡•%
なんカだんだん優がイイ子に思えて来た★藁藤+゚

187 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 00:10:27 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「俺と同い年なんだってさ」

頭を掻きながらそう言った柚木は、とても悲しそうな瞳をしてた。

「でも俺、小っせぇしな」

痛い・・

心臓が締め付けられる様な痛みが込み上げてきた。

そんな風に笑わないで

「対象外だよな」

って笑って呟くと、

柚木は家へ帰って行った。


決めた。


あたし

柚木に告白する。


そうと決まったら行動するのみ!

「ゆーずきっ!!」

二階の柚木の部屋に向かって石を投げる。


勢い良くドアが開いて、柚木が呆れた様に顔を覗かせた。

「ったく・・。何ですかー?w」

柚木・・

気づいてる?

今すっごく悲しそうな顔してるよ・・

無理に笑わないで・・

「話があんの!」

「あ、そ。」

素っ気無く柚木はそう言うと、ドアを閉めた。


「ゆーずーきッ!!」

この位でめげる様な女じゃないんだからっ

だけど、何度呼んでもドアが開く事は無かった。

結果なんて分かってる。

だけど決めたからね。

もう邪魔なんてしないし

自分の気持ち押し殺して

好きでもない奴なんか追いかけない。


゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。
はぃ。
意味不ですね爆
ゃっと終ゎりに繋がりそぅです;;

萌様
しまくってさぃww(( >艸<)
面白ぃですヵー(*´∀`*)安心w
良ぃ仔に思ぇてきちゃぃましたヵw
根ゎ普通だと言ぅ設定に変更しますヵねw(ぉぃ

188 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 10:15:37 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
夜、7時になると必ず届く先輩からのメール。

内容は大体決まってるんだけど、毎日欠かさずに送ってくれる事が嬉しいんだ。

その時、携帯が鳴った。



・・・・・・・・・・・・・・・
2006 11 5
from 先輩
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・
今話し合い終わったぁー(泣
雪は何してる??
・・・・・・・・・・・・・・・

やっぱり先輩だ。

何か心が暖かくなる感じがした。


・・・・・・・・・・・・・・・
2006 11  5
to   先輩
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・
ぉ疲れさまー(*´∀`*)

生徒会長も大変だねーw

私ゎテレビ見てたょー♪
・・・・・・・・・・・・・・・
「送信っと」

嘘・・ついちゃった。


「・・先輩のメール待ってたなんて言える訳無いじゃん・・」

口に出すとやっぱり恥ずかしい。

また携帯が鳴った。

だけど、今度はメールの着信音では無く、

電話だった。

知らない番号からの電話は、あまり良い気がしないけど・・

無視する訳にも行かないしね。

「もしもしー」

「あ、雪??」

「せ、先輩!?」

その声は確かに先輩だった。

何で登録してなかったんだろ

「お、当たりーw」

「あの、何で電話なんですかー?」

「あー・・w」


そこから沈黙が始まった。

先輩にしては珍しい。

「あの?」

思い切ってそう言うと、

「あ、えっとー・・・
明日暇だったら・・と思って」

蚊の鳴く様な声で先輩は呟いた。

電話越しの先輩は、きっと真っ赤だねw

思わずクスリと含み笑い。

すぐ真っ赤になる先輩は、天野君みたく「可愛い」とかサラリと甘い言葉を言うのは苦手で

女慣れしてないんだなって思わせる。

壁に貼ってあるカレンダーを見て、明日は予定が無い事を確認。

「暇ですよー」

「あ、マジ!?」

急にいつものテンションになる先輩。

「はいw」

でも、

「明日って平日ですよ?」

「俺あんまし休日空いて無いからさ、ちょうど明日金曜だし良いかなって思って。
じゃあ、また明日の昼休みな」

そう一方的に告げると、先輩は容赦無く電話を切った。

もうちょっと話してたかったな。

通話時間 9分

せめて二桁いきたいなー・・

なんて

わがままかな。

携帯を乱暴にベッドの横に置いてリビングへ。

リビングに入ると、テレビの前に置いてある、寒色系の色をしたソファーに優が座っていた。

テレビも点けずにぼーっとしてる。

あえて何も話しかけない。

変だなと思いつつ自分の部屋に戻る。

でも、気が付いた時には

もう朝だった。










189 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 10:30:36 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「うわ・・寝ちゃってた」

慣れた手つきで制服を着て、髪を整える。

洗顔、歯磨き、朝食

全部済ませて優と別々に家を出る。

「行ってくるー!」

親に聞こえる様に大きな声でそう告げて、靴を履いて智香が待っている曲がり角まで急ぐ。

「もーっ。遅い!」

時間には厳しい智香が怒り気味で言う。

手を合わせて「ゴメンゴメン」と謝り、学校への道を歩く。

少し肌寒い朝。

空は曇り。

「天気微妙だねー」

「だね」

今にも雨が降りそうな空。

こんな日は少し憂鬱だ。

校門につくと、

生徒一人一人に挨拶をする先輩が目に入った。

先輩も私に気づいた様で駆け寄って来た。

「雪おはよ」

「おはよw」

「ちょw会長ー。あたしには挨拶してくれないんですかぁ?w」

不満気味に智香が言うと、

「彼女優先ーw」

とさりげなく私の肩を抱き寄せた。

慣れてんのか

慣れてないのか

よく分かんない人だなって思いながら

先輩を見る。

「はいはいwもう幸せにどーぞ!w」

そう言うと智香は靴箱へ歩きだした。

「ちょw智香ぁー」

私はさりげなく先輩の手を解き、智香の後を追った。


゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。
今日も出ヵヶるのでぁまり更新できなぃと思ぃます;;

帰って来たら更新しますので(。´Д⊂)



190 :南仔:11/05(日) 17:16:52 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
わ−Llッ♥更新されてたァ−b
急にすみませン;
まジでこの小説好きですo
柚木大好きですo
これカラも頑張ッて下さい(*ノ∪`*)

191 :優希:11/05(日) 17:58:34 HOST:p4021-ipbfp02kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
ア  が
ゲ  ん
ま  ば
す  っ
!  て
   ♪
   ♪

192 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 21:11:54 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
南仔様
柚木好きさん初めてですー☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆
好きだなんて勿体無ぃぉ言葉っ(。´Д⊂)(何
頑張ります!
更新遅くてすぃません;;

優希様
ぁげぁりがとぅござぃました。
頑張りますので
これヵらも∩( ´∀`)∩ドォゾ (っ´∀`)っ))ヨロスィク

はぃ。

帰って来んの遅ぇんだょクソって感ぢですょね。(ぇ

誠に申し訳ござぃません!!(ぶ

折角の三連休・・

更新しまくりたヵった・・泣

今ヵら更新します。

近々完結するヵと思ゎれ。

でゎ|・ω`)ノ|ю

193 ::11/05(日) 21:23:40 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
今日はいろいろあって、やっと来れた★と思ったら、
更新されてたぁ(つI `。)
やっぱ先輩好きだぁぁヽ(○´3`)ノ((藁藤+゚
優っっ、がんばれっっ!((何
雪、ラブラブになってるしっ!!
きゃぁぁ+.(oノェノ)゚+.゚((ぇ

194 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 21:44:19 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【翔】(先輩)

「んじゃあ、コレで話合いを終わるー。」

「失礼します。」

ペコリと頭を下げて生徒会室を後にする。

只今の時刻_

_午後、18時59分

「うわっ」

もうすぐ7時・・

急いで教室に戻り、鞄の中から携帯を取り出す。

目的は勿論、彼女にメールをする為。

前に一回、まだ片思いだった時の話だけど

雪が友達と話してるのがたまたま聞こえてさ

メールは一日に一回はしてくれなきゃヤダ

って言ってたんさ。

だから毎日ある話し合いが終わる時間、そう、7時にメールする様にしてる。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 11 5
to 雪
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・
今話し合い終わったぁー(泣
雪は何してる??
・・・・・・・・・・・・・・・

「こんな感じで良いかな」

いつも雪にメールを送るのは緊張する。

返事が来ない数分間

やめとけば良かったとか思うし

来た時はすっげぇ嬉しいし。

ただ、

いつも俺から送ってるんだよな・・

分かってる。

俺は、2番目。



「_げほっ・・」


また  だ。

病院に行きなさいと親に言われながらも面倒くさいからと行かなかったツケが回って着てるんだろう。

ストレス性のなんちゃらかんちゃら。

簡単に言うと、胃がアレらしい。

某歌手の着信音が静かな部屋に鳴り響いた。

この音は雪だ。

・・・・・・・・・・・・・・・
2006 11  5
from   雪
subject 無題
・・・・・・・・・・・・・・
ぉ疲れさまー(*´∀`*)

生徒会長も大変だねーw

私ゎテレビ見てたょー♪
・・・・・・・・・・・・・・・

うわw

やべぇ

すっげぇ嬉しいww

誰もいない部屋で顔を真っ赤に染めて、メールを何度も読み返す俺は、世界で一番気味が悪いだろう。

そだ。

今日は木曜日。

初デートってやつ・・


「誘ってみっか」

ふと思いついた提案。

思ったよりも電話を掛けるのは安易な事じゃなかったけど、
何分間か携帯と睨みっ子して、出てくれるかなとか思ってた時に聞けるあの彼女の声が

とても好きだから


「もしもしー」


「あ、雪??」

「せ、先輩!?」

驚き

桃の木

山椒の木

彼女の声を聞いて頭に浮かんだ言葉。

まぁ、

その後は色々話して・・

最近記憶がね、

あやふやなんだ。

よく分かんねぇけど。

そして俺は眠りについた。




195 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 21:46:49 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
エェェ!!(o゚艸゚o三*ノωノ)キャッ☆(何
先輩好きとヵ嬉しーですー(*´∀`*)
ちょぅど、初の翔汰目線を書ぃてみたので・・w
書き込み、ぁりがとぅござぃました。

196 ::11/05(日) 21:56:44 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
先輩かゎイイ(つω`o)
新たな一面発見(σ*´∀`)σ♪+゜(何
翔太目線すきっ(●P'v`q)+。*・♪(ぅぇっ


197 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:08:02 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「雪ーw見たよっ。」

ニヤニヤしながら近づいて来る百合。

「何を?」

「ら・ぶ・ら・ぶ」

「は!?」

どうやら、彼女の言う「見たよ」と言う言葉の意味は、先輩と校門で話していた事を指している様だ。

「でもさーっ・・」

百合が眉間に皺を寄せて言う。

百合がこんな表情をした時は、聞きたく無い、嫌な噂があるのだ。

「ちょ、聞きたくない」

私がそう言ったのにも関わらず、百合は続ける。

「爆弾抱えてんだって」



爆弾

私はよく意味が分からなかったけど、

要するに、体が弱いと言うか持病があると言うか・・

そんな感じの事。

「ただいまの時刻、12時15分です。待ちに待った昼休みですね。」

昼休みになった合図が流れても、その日先輩が来る事は無かった。

話し合いとか緊急であったのかもしれないし、

先生に呼び出されてるんだよ、きっと。

私はそう言い聞かせてた。

でもね、

7時になってもメールが来なかった。

今日・・デートするんじゃなかったの?

約束を破られた事よりも、

先輩の体が気になって

怒りより不安が大きくなっていった。

次の日も、

その次の日も・・

メールは来ない。

先輩の姿も見ていない。

でも

私は連絡しなかった。


可笑しいよね。

普通連絡するよね。

でもできなかった。







198 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:09:28 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
翔汰目線好きですヵ[*ノωノ]キャッ!!!
嬉しぃですー(*´∀`*)

199 ::11/05(日) 22:16:11 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
雪ー、連絡してあげてっ!
翔太ゎ雪からの電話を待っているんだっ☆★(何
雪がしなイなら,あたしがしよっかなぁ(*♥'艸`$)(ぇ


200 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:17:46 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「雪・・あのさ、」

先輩を見なくなって早一週間が建ち始めた頃、

百合がなにやら情報を仕入れてきた様だ。

私は何も言わず、続きを待つ。

百合も何も言わず、私にメモ紙を渡した。

見てみると、病院の名前と場所が記されていた。

「ちょっと。
病院って何」

やだ

ちょっと待って

病院って何?

百合が口を開く。

言わないで


「入院した」


「入院・・?」


少し安心したが、新たな疑問が生まれた。

「何で・・?」


「よく分かんない。
でも、手術しなきゃなんだって」



「ちょ・・
何で・・私知らないの?
彼女なのに・・」


「雪・・
落ち着こう?」

やだ

分かんないよ

彼女なのに

何で?

百合は私の手に、しっかりとメモ紙を握らせて、

「お見舞い行こう?」

と優しく微笑んだ。

私は、

静かに頷く。

201 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:19:12 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
そーなんですょ(何
待ってるんですヶどねー・・(は
ぁ、しちゃってさぃw(ぶ
書き込みぁりがとぅござぃました(*´∀`*)



202 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:29:16 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
花屋さんに寄って、控えめな花を買った。

いかにもお見舞いって感じ。

「あの、橘さんの病室って何号室ですか?」

百合がしっかりとした口調で、ナースに尋ねる。

見た目はギャルの百合だけど、ちゃんとした敬語を使える。

ナースは優しく微笑んで、「304号室ですよ」と言った。

どうやら担当しているらしい。

お礼を言って、エレベーターに乗り、3階を押す。

久しぶりに会える。

嬉しいけど、なんとなく嫌な予感。

ガーッという音をたて、エレベータの扉が開く。

「304・・ここだ」

百合がそう呟いて、私に花束を持たせた。

「ほら、雪が開けな?」

「え・・」

私はごくりと唾を飲み、ゆっくりと扉を開いた。





203 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/05(日) 22:46:30 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
そこには、以前と変わらない先輩。

点滴とか、何かドラマで使われてる酸素吸入器みたいなやつとかついてると思ってた私は、少し安心した。

「あ・・あの・・」

「入院してんのバレちゃったかw」

「え・・?」

何食わぬ顔で先輩は笑ってみせた。

てゆか

隠してたの?

「な・・何で隠してたんですか?」

「心配掛けたく無かったから。

なーんてな。」

「先輩っ。
私、真面目に・・」

「心配してた?」

真っ直ぐと私を見て言った彼の目は、

すごく寂しげで

すごく冷たかった。

「じゃあ、何で連絡くれねぇの?」

「そ・・れはっ」

言い返せない。

心配してたのなら

連絡するのが普通。

「分かってる。
2番目だってくらい分かってる。
だけど・・もう無理かもしんねぇ」

そう小さく呟くと、私を自分の方へと抱き寄せて、
何度も、何度も「ゴメンな・・」って謝った。

何で謝るの?

私が悪いのに・・

私がっ・・


失って

人は

初めて

そのモノの

大切さを知るものです。

よく聞く言葉

だけど、こんな形で思い知らされるなんてね・・


私は自分の涙を拭い、
先輩の涙をハンカチで拭った。








204 :なおこ:11/06(月) 12:15:09 HOST:p251.net220148008.tnc.ne.jp
age


205 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 17:54:25 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
なおこ様
ぁげぁりがとぅござぃます(*´∀`*)



206 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 18:16:25 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【啓】(久しぃw)

あれから何ヶ月経ったんだろう。

いつの間にか雪は生徒会長と付き合ってるし

優は大人しくなって

何でか知らんが男にモテるし

「最悪・・」

深くため息をついて、ポケットに何か無いかと手を突っ込んでみる。

入ってたのはガムのゴミとか

280円。

丁度煙草が買えるお金だ。

つい買ってしまいそうになる。

もう、止めたんだから。

絶対吸わねぇ。

そう思い直してポケットに280円を直す。

何で雪はあんな奴選んだ?



「・・未練がましいっつーの。」


自分の前髪を片手でぐしゃっと握る。

悔しい

優は結局何も知って無かったし

単に邪魔したかっただけ。

アイツのせいで・・雪は・・

「ちょ、啓汰!!」

「あ?」

名前を呼ばれて声の聞こえた方へ振り向くと、何だか興奮気味の桜井が立っていた。

「どした?」

「いや、だから・・」

「何、欲求不満?」

「ちっ、違ぇし!」

「じゃあ何だし」

桜井は少し周りを見回した。

「別れた」

小さく、小さくそう呟く。

「は?何、安堂と別れたの?」

「違ぇし!
だから・・その、」

もじもじとする桜井に、「あぁ、便所?」と冗談で言ったら本気で頭を殴られた。

「痛ってぇー・・
だから誰が別れたって!?」

「ちょ、おまw
デカイ声出すな」

誰も見てねぇじゃん

と思って周りを見ると、皆が俺等を不信な目で見ていた。

「誰か別れたの?」

としつこく聞いてくる女子も出てき始めた。

その中で、

周りが騒いでる中で

一人涙目な雪。

まさか・・

「会長・・か」

桜井は少し躊躇いながらも頷いた。

俺って最低かもしんねぇ

好きな女が泣いてんのに

嬉しいとか・・思ってる

「も・・やだ・・」

雪はそう言って、とうとう泣き出してしまった。



もう、放っとけねぇ

俺は静かに立ち上がった。



207 :ナォ:11/06(月) 20:10:46 HOST:i58-89-183-120.s05.a038.ap.plala.or.jp
私の彼氏も病気で入院してるんです><
危なくって…
立場一緒なんで雪ちゃんに頑張ってほしいですねっ

208 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 20:33:15 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
ナォ様
Σ(゚ロ゚;)
そ、そぉなんですヵっ!?(。´Д⊂)
ぉ辛ぃですょねっ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
はぃ!
雪に頑張らせますょ!(は
書き込みぁりがとぅござぃました。゚(゚*ω⊂ グスン


209 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 20:59:51 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
さすが人望厚い人気の生徒会長サマ。

私は少し皮肉っぽく心の中で呟いた。

教室に居ても落ち着かないよ・・

廊下歩いてても視線が気になる。

聞こえるのはほとんどが私達が別れたと言う事について。

理由は、不明。

「雪ー、今日暇?」

「あ、暇」

「んじゃあ気晴らしにカラオケでも行くべっ」

その子は語尾に音符が付きそうな位明るく笑ってみせた。

ありがと

私は小声で言った。


「ゆーき」




ゆ、とき、の間を伸ばす独特の言い回しと、優しい声が背後から聞こえた。

「天野く・・」
「好き」


私が「ん」を言い終わる前に、割り込む様にして彼は言った。

「は・・?」

意味を理解するのに何分か掛かった。

「入学してから好きだった」

ずっと、

ずーっと望んでた

1番愛しい貴方からの

「好き」。

だけど、なんだか違和感があって。

嬉しかった。

返事なんて決まってた。




210 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 21:00:02 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
先輩が入院して早3ヶ月。

いつまで入院してるんだろう

もう年も明けました

元気にやっていますか?

誰もいない真っ暗闇の外で、空を見上げて貴方に問う。

「ゴメ、雪待った?」

「あ、大丈夫」

ぱらぱらと白い雪が空から地上へゆっくり、ゆっくりと舞い落ちる。

吐く息も白く、

コート無しでは出歩けない真冬。

「寒かったっしょー?」

「大丈夫だってw」

「ほらー、手ぇ冷てぇじゃん」

すっかり冷え切った私の手を、自分の手で包み込み、そのままコートのポケットへ入れた。

「啓汰の手暖かいーw」

「そ?」

何時しか私は天野君の事を下の名前で呼ぶまでになっていた。



「雪?」

「んー?」

「いっつも
何考えてんの?」

「へ?」

寂しげに呟いた啓汰の目は、あの日の先輩に似ていて、思わず胸がきゅっと締め付けられる様な変な感じがした。

あ・・

あれ?



やっと気づく。

私の1番は、

いつの間にか先輩になっていたんだ、と。


「け・・啓汰っ
私・・」


言わなきゃ

言わなきゃ


「やだ・・。
俺を捨てないで」



彼はそう言って、縋り付く様に私を抱きしめて、
離してくれなかった。





211 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 21:12:12 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp


「・・も、良い。
楽しかった」

「けっ・・啓汰・・」

「何か寂しくなったら俺のトコ来いよ
なんて言わねぇから」

「け・・啓・・ゴメンなさっ・・」

色んな感情が溢れてきて、
私の頬には大粒の涙が止め処なく流れる。

「謝んなよ・・
俺がっ・・
辛くなんだろ・・」


ゴメンなさい。

本当にゴメンなさい。

でもね、貴方に対する気持ちに嘘はありませんでした。

本当に、好きだった。

「絶対ぇに
振り向くな。
ちょっとでも振り向いたら・・
もう、離さねぇ」

悔しそうに言うと、
彼は
私の額に
優しいキスを落とした。


くるりと背を向け、

私はひたすら病院への道を走る。

絶対に振り向きません。




もう、甘えない。




212 ::11/06(月) 22:06:09 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
おっ(o゚ω゚o)
以外な展開(つI `。)
天野くン,最後までカっこイイっッ+.(oノェノ)゚+.゚
でも…やっぱ先輩(●P'v`q)+。*・♪(ぇ

213 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 23:09:06 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
ぁりきたりにならなぃ様、今日の理科の時にすっごぃ真面目に考ぇたんです(*ノ∀`*)ゞェヘヘ(ぉぃ
先輩気に入ってぃただヶた様で嬉しぃですw


214 ::11/06(月) 23:15:42 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
『妹』,本になってほしイくらイ好きb'3`∞)⌒♪
めっちゃ切なくてカゎイイ(♥b'з'd)⌒$♡•%
理科の時間っっ!?
勉強もちゃんと頑張って下さイ(o゚ω゚o) ((おイ
何様のつもり!?って思イまスょね…(>ω<;)
ごめンなさイ…o


215 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/06(月) 23:33:10 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
萌様
そ、そんなっ Σ(゚ロ゚;)本!?
嬉しぃですー(*´∀`*)
ぃぇAw
もー授業寝てるヵぼーっとしてるヵなんで頑張ります(*ノ∀`*)ゞェヘヘ
・・て事で・・

今日からテスト週間なので、

まーた更新遅くなるかもです(´∀`;)汗;;

てゅヵ遅くなります;;汗

でゎ

また後日|・ω`)ノ|ю

216 :珈琲:11/07(火) 06:59:08 HOST:p4021-ipbfp02kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
初めてカキコしました☆ミ
この小説面白いですね*。+(●U∀U●)
ふつうにァゲ♂ァゲ♂

217 ::11/07(火) 18:25:23 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
更新いつでも待ってまス(Pq'`•♥)。+
テスト勉強がんばって下さイッッ(つI `。)

218 :南仔:11/07(火) 18:45:04 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
意外な急展開−♥
柚木の登場お願いします;;
テス勉がんばって下さLl♪

219 :yuki:11/07(火) 19:17:28 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
私が ちょっと見てない間に、ずいぶん進んだんですね〜。
萌さんに同感で、私も、この小説は 本にしても結構 売れるんじゃないか。って
思います!!(これ、マジでww)

なんか、雪ちゃんの一番は、天野君じゃなくて先輩になってた。なんて・・・
すっごく切ないです;;
雪ちゃん、先輩と付き合ってた時は、まだ天野君が好きで、先輩を一番に想うように
頑張ってましたよね。
でも、一番だった天野君と付き合ってみると、先輩が一番になってて・・・

もし私なら、先輩を選んでたカナ。

220 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 17:17:52 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
こ、(´Д`*)コ(*´ω`*)ン(*´□`*)バ(*´ε`*)ン(*´▽`*)ヮ♪
もー、勉強とヵゃめてきましたー♪(ぉぃ
って訳ぢゃ無ぃんですがね;;
7時まで、
できるだヶ更新しょぅと思ぃます。

珈琲様
面白ぃだなんて
泣けてきます(。´Д⊂) ウワァァァン!
ぁりがとぅござぃました。

萌様
ぁりがとぅござぃます。
テスト勉強頑張りますね(*ノ∀`*)ゞ

南仔様
柚木の登場少なくてすぃません;;w
今日、
早速登場させょぅと思ぃますw

yuki様
ま、まぢですヵ! Σ(゚ロ゚;)
も・・w嬉しくて死にそぅですょww
切なぃ恋物語(恋空ヵ)を
目指して
少し天野君がヵゎぃそぅですが先輩を1番にしちゃぃました;;
先輩を選びますヵ Σ(゚ロ゚;)
ぁたしもです〜(*´∀`*)

皆様書き込みぁりがとぅござぃました。

221 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 17:37:22 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
病室には、

誰もいなかった。

窓際に置いてある花瓶には、

この間私が持って来た花が飾ってあった。

飾ってくれてるんだ・・

地面には、他の人から貰ったであろう花束が置いてあって。

お菓子や、ぬいぐるみも。


ギィ

と微妙な音を奏で、病室の扉が開いた。


振り向いてみると、

いかにも病人!って感じの服装の先輩が立っていた。

「・・何してんの」

怒ってる

そう、思った。

いつもの優しい先輩じゃない。

「あ、あの」

「帰れよ」

そう言って、腕に点けていた点滴を取り、かぶっていたニット帽をベッドに投げつけた。

思わず体がビクンと揺れる。

怖い

だけど、こうしたのは私。


「好きなんです」


先輩が私の事を嫌ってても良い。

恨んでても良い。

_私は自分の想いを伝えるだけ

222 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 17:51:06 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「お前何言ってんの?」

お前 なんて先輩言わなかった。

ちょっとした事で堪えていた涙が溢れそうになる。

「最初はっ・・
先輩と天野君重ねて・・」

言葉がまとまらない。

何から言えば良いの?

どうしたら・・

私の気持ち伝えられるんだろう。


「でもっ・・
天野君と付き合っても・・
先輩の事ばっかり思い出しちゃってっ」


何も言わず、俯いている先輩に

届く事を祈って。

精一杯の気持ち


「今更ですけどっ・・
辛い時に支えてくれた先輩が、
私の1番なんです。」

今更だけど

もう、

貴方の気持ちは取り戻せないかもしれない。


「1番じゃなくてっ・・

もう、

先輩だけが・・

先輩しか

好きになれませんっ」


ちゃんと言えたよね?

私の気持ち。

届いたよね_?



223 :おや:11/08(水) 17:56:24 HOST:p1155-ipbfp02obiyama.kumamoto.ocn.ne.jp
ずぅっっっっと読んでたんですケド
私は天野クン派なんです!!
雪は先輩のほぅにいっちゃうのかなぁ
とちょっとかなし〜デス(号泣

224 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 18:05:54 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【柚】

「ゆーずきっ」

そう俺の名前をデカイ声で叫ぶ様にして呼びながら、
窓に向かって石を投げつけてくる。

隣の家に住んでる双子の片割れ。

俺の好きな人の妹。

「ったく・・
しつけぇな」

仕方が無いから窓を開けて顔を覗かせる。

そこには、小石を持った優が居た。

「もーっ!何で開けてくんない訳!?」

頬を膨らませて本気で怒っている様子の優。

「何で石投げつけてくる訳?」

「だから、話があるの!」

「話って?」

「ここじゃ・・
言えない」

なーに恥ずかしがってんだか。

仕方ねぇな


「ほら、上がって来い」

優の返事を聞かないまま、一方的に告げて窓を荒っぽく閉める。

はっと気づき、周りを見る。

「うわ・・
やべぇ」

いくら優だと言っても女子だし。

女なんて部屋に入れた事ねぇし。

「この部屋は・・
やべぇよな」

地面に散らばっている服。

教科書やノート類も雑に積み上げられていていつ倒れてくるか分からない状態。

てか臭わねぇか?

くんくんと部屋の臭いを嗅ぐが、

よく分からない。

素早く親の部屋から某消臭剤を持ち出して使う。

しばらくすると、静かに部屋の扉が開いた。



225 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 18:11:02 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
おや様
ずっと読んでさってたんですヵ Σ(゚ロ゚;)
嬉しぃです(*´∀`*)
天野君派ですヵ(・ω・)
彼にゎひどぃ事しちゃぃましたヵね・・汗w
書き込み感謝です(*ノ∀`*)



226 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 18:26:31 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【柚】

「お・・お邪魔します」

さっきの厚かましさは何処行った訳?

そう言いそうになった口を自分の手で押さえる。

「お邪魔されます」

消臭剤を取りに行ったついでに取ってきた某炭酸飲料をグラスに注ぎ、
優に渡す。

「ありがと」

「いえいえ。

で、話って?」

まぁ、この時は思ってもなかった。

話なんて、大した事じゃねぇだろ

って思ってた。


だから、俺の頭は、

次の言葉を聞いた瞬間に思考停止状態になった。



「うーんとね、
簡単に言うと、
柚木が好きなんだよね」



飲んでいた某炭酸飲料を口に含んでいた為、噴出しそうになり急いで飲み込んだ。

「_げほっ」

その衝動でむせる。

「もーっ。
大丈夫?」

まるでお母さんみたいに俺の背中を擦る彼女。

小さい頃から私立の学校行ってて、

女と言ったら「お隣の中野サン」しか知らない訳で。

告られたのも初めてで。

俺の頭はパンク寸前。

「ちょ、
今のって
冗談とかじゃねぇよな?」

優は首を横に振る。

嘘だろ・・

やべぇ

嬉しいけどさ

無理なんだ。

俺は優じゃなくて

雪が好きな訳でな。

顔が一緒だから良いやーって訳にはいかないし。


それに・・

コイツ俺が雪の事好きだって知ってんだろ?

知ってて告んのか?


「無理だって分かってるよ。」

俺が色々考えてると、優が俯いて言った。

「だけど、伝えたかったんだ。」

顔を上げ、明るく笑ってみせると、

「お邪魔しました」と付け足して

彼女は静かに去って行った。


_どうすりゃ良いんだ?



227 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 18:51:43 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【啓】


「・・も、良い。
楽しかった」


良くなんかねぇ

ホントは終わりになんかしたくねぇよ・・

でも

雪を俺の感情だけで

締め付けんのはもっと嫌だから。


「けっ・・啓汰・・」

お願いだから泣かないで

抱きしめたくなるから

ぐっと拳を握りしめ、

次の言葉を言う。

「何か寂しくなったら俺のトコ来いよ
なんて言わねぇから」

突き放さなきゃダメなんだ。

今にでも行くなって抱きしめたい。

「け・・啓・・ゴメンなさっ・・」

目を真っ赤にして謝る雪。

「謝んなよ・・
俺がっ・・
辛くなんだろ・・」

思わず俺も泣きそうになる。

男泣きとかしてたまるかっ

目に力を入れ、

零れ落ちそうな涙を必死に止める。

「絶対ぇに
振り向くな。
ちょっとでも振り向いたら・・
もう、離さねぇ」

振り向かれたら、

絶対に自分の気持ちだけで雪を苦しめる事になる。

俺は、そっと彼女の頬に手を添えて、

額に軽く口付けした。

最後の、キス。


雪は、くるりと背を向け、走りだした。

少しも振り向かずに。


「はっ・・
自分で言ったのにな・・」


悔しい。

俺は唇を噛み締めて、

雪を手で救い、

壁に投げつけた。

自分で振り向くなって言ったくせに、

心のどこかで「行かないでくれ」って

「振り向いてくれ」って

思ってた自分が恥ずかしくなって。

彼女の後ろ姿が、どんどん遠くなっていく。

完璧に見えなくなると、

安心したのか

俺の頬には涙が伝っていた。

「ゆきぃっ・・」

その場で蹲って

男泣き。


さ よ な ら

俺は、静かに雪に呟いた。

今は

他の奴のモノの彼女に。




228 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/08(水) 19:46:09 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
時間がぁるので、
このまま更新したぃと思ぃます。
゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 ゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 ゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。



さっきから

ずっと静か。

聞こえるのは

看護士さんや

他の患者さん達の話し声だけで

私の居る病室は沈黙に包まれていた。

先輩を見る事ができないから、何を思ってるのか分からない。

恐る恐る先輩の顔を見る。


「せっ・・
せんぱ・・」


先輩は、泣いていた。

どうして泣いてるんだろうと

考えながら、ハンカチで彼の涙を拭う。


「先輩?」

問いかけても、返事は無い。

ただ、涙を流すだけ。


「目、腫れてますよ?」

充血した目を、まじまじと見ていると、

先輩が口を開いた。

「俺も好き」

って。


「せ・・先輩?」



「い、今・・なんて?」

聞こえてるけど、

信じられなくて。


「何回も言わすなっw」

そう言って、顔を両手で隠す。


先輩

今の言葉、本当ですか?

謝っても謝りきれない事をして、

たくさん先輩を傷つけたのに


それでも先輩は



「ちょw泣くな〜っ」


「ほら、飴やるからっ」

こんな私を好きだって言ってくれた。


「ありがと・・う」

差し出された飴を手に取って、早速口に放り込む。


先輩は満足そうに微笑むと、「まだあるよー」って大きな袋を私に差し出した。

「これ、お見舞いですか?」

「あ、うん。
こんなに食えねーって話なんだけどw」

そう言いながら、先輩は次から次へと飴を口に放り込み、ガリガリと音を立てて噛み砕く。

「てゆか・・先輩寝てなくて良いんですか?」

気になってた事がある。

それは、言うまでも無く、先輩の病気。

誰に聞いても知ってる人はいない。


「あー・・
大丈夫なんじゃね?」

曖昧な返事をして、また飴を噛み砕く。


「やっぱ寝なきゃダメです!」

突っ立っている先輩の腕を引っ張り、

押し倒す様にして

先輩をベッドの上へ。


だって、

個室だし。

何ヶ月も学校来てないし。

心配だよ・・



「あの、雪チャンw
どいて頂けますか?w」

真下から聞こえる先輩の声。

「え?」

「だからw」

そう言われ、自分の体制に気づく。

個室で良かった・・

私がそう胸を撫で下ろしていると、

「欲求不満ですかー?」

と意地悪く先輩が笑った。

「も・・w
先輩のバカ!」

手元にあった枕を彼に向かって投げ、

私は病室を出た。




229 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/09(木) 17:32:09 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】

いつもの様に石を柚木の部屋に向かって投げてたら、

「ったく・・
しつけぇな」

ってホント迷惑そうな顔した柚木が窓を開けてそう言った。

「もーっ!何で開けてくんない訳!?」

そんな柚木に、悪いのはお前だと言わんばかりに怒鳴る。

「何で石投げつけてくる訳?」

ひじをついて見下す様に柚木が言う。

あたしより背が低い彼に見下される事なんて今まで無かったし、
思わずあたしの心臓がドキンと跳ねた。

可愛いだけの顔だと思ってたけど、

今少しだけ

少しだけ格好良く見えた。

「だから、話があるの!」

「話って?」

そう切り出されて、

あぁ、告白するんだって今更な事を思った。



「ここじゃ・・
言えない」

言える訳が無い。

何て言えば良いんだろ・・

そう考えていると、


「ほら、上がって来い」

軽く手招きして、柚木が言った。


「_え
ちょっ・・」

あたしの返事も聞かず、彼は一方的にそう告げると荒っぽく窓を閉めた。

「えーっ」

ぶつぶつ言いながらも顔は笑顔のまま、柚木のお母さんに挨拶する。

「あの、ちょっと柚木君に呼ばれたのでお邪魔して良いですか?」

声は少し高めのトーンを保ち言えば、彼のお母さんは、何処となく彼と似た笑顔で「どうぞ」と言い、ドアを開けてくれた。

「ありがとうございます」

靴をキレイに揃えて「お邪魔します」。

そして、柚木の部屋がある2階へ続く階段へ足を伸ばした。

【柚部屋ー。
立ち入り禁止。
入ったら罰金な。
特に兄貴〜】

とか雑な字で書いてある紙が貼ってあるドアを、ゆっくり開けた。

「お・・お邪魔します」

緊張して思わずどもる。

柚木はいつもと変わらぬ無愛想な表情を保ったまま、

「お邪魔されます」

と言い、コーラの入ったグラスを渡してくれた。


「ありがと」

「いえいえ。

で、話って?」

ちょ・・

もう本題ですか??w


何を言えば良いんだろ

好きでも無い人に好きって言った事は何度もあるし、

色々技とか身に着けた。

だけど、本当に好きになった人は、後から先、きっと柚木だけじゃないかな?

もう色々考えるの止めよ。


答えは

分かってるんだから。



230 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/09(木) 17:40:31 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
【優】


ぐびぐびとコーラを飲み干す柚木に一言。

「うーんとね、
簡単に言うと、
柚木が好きなんだよね」

「_げほっ」

むせ返っている柚木の背中を、

「もーっ。
大丈夫?」

と擦ってあげた。

少しの沈黙の後、

彼が口を開いた。

「ちょ、
今のって
冗談とかじゃねぇよな?」

冗談だよな?

柚木の目はそう言っている様に見えた。

首を横に振って、

「無理だって分かってるよ。」

って呟いた。

気づいたら俯いてて。

ちゃんと明るく言おう。

「だけど、伝えたかったんだ。」

明るく言ったつもりだったけど、

このまま柚木の顔見てたら絶対泣いちゃう・・

あたしは立ち上がり、「お邪魔しました」って一方的に言って出て行った。

絶えられなかった。

柚木の困った顔。

今まで色んな子達を困らせてきた。

嫌われてる事だって分かってる。

だけど、彼のあんな顔・・

見たくなかった。

ホント何にも思われてなかったんだって

再認識させられて。

皮肉にも

彼の好きな女と同じ名前の雪が降っていて。



「ゆ、優?どーしたの!?」

目を見開いてあたしの頭に積もった雪を払う鈴。

すぐ鈴に頼っちゃう自分が情けない。

「す・・鈴ぅっ」

あたしは鈴に泣きついた。

「よしよし。」

優しく頭を撫でてくれる鈴の手の暖かさに、

いつの間にかあたしは寝てしまっていた。













231 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/10(金) 16:50:09 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
もうすっかり積もっていた雪も溶け、

桜が咲き始める季節になった。

学校帰りに、今ではすっかり常連化してしまっている花屋に寄り、病院へ行く。

これが私の日課・・だった。

そう、先輩は今月の11日に退院したんだ。

「結局何の病気だったんだろー」

教えてくれなかったしな

ふぅとため息交じりに呟くと、

眠そうな顔した先輩が言った。

「気にすんなって」

先輩がニカっと太陽みたいに眩しく笑うので、思わず顔を背ける。

「ていうか・・先輩話合いは?」

そう。今は放課後。

そしてここは先輩が普通なら居るはずの生徒会室じゃなく、
図書室なのだ。

生徒会長の先輩は・・
話合いがあるはずなんだけど。

「えー。行きたくないっ」

「先輩仮にも生徒会長なんですよ!?」

「仮にもって何だよ・・w」

私は慌てて口を両手で押さえて、何でも無いですと言う代わりに首を横に振った。

喧嘩も無く、

普通に幸せな毎日を過ごしていた私。




ねぇ、

啓汰・・

もうこの時から、

貴方に残された時間は

少なかったんだね・・









232 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/10(金) 17:06:45 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「でさー、和がね・・」

「え,まじで?」

「もー・・酷くない??」

こんな風に智香のグチを聞きながら学校への道を歩いてた日だった。

「てゆーか何時の間に桜井君の事名前で呼ぶ様になってんじゃーんw」

ギクリと肩を揺らし、「アハハ〜wばれた?w」と幸せそうに笑う智香。

校門につくと、生徒会の人達が「朝の挨拶運動」とやらを行っていた。

明らかに作っている笑顔を向け、「おはようございます」と言う運動の事。

皆一列に並んでいて、生徒会長である先輩は真ん中に立っていた。

隣には可愛らしい女子生徒。

見て分かった。

あぁ、この子は先輩の事好きなんだって。

すごく優しい目で彼を見てたから。

寝癖のついた彼の髪を更にぐしゃぐしゃにしているその子に、すごく腹が立った。

うわ・・

もやもやする。

この気持ちは先輩を好きな証拠だけれど、少しの事でも嫉妬してしまう自分が嫌になる時もある。

「あ、彼氏手振ってるよー」

智香がニヤつき、言った。

私はチラと彼を見る。

「ゆーき」

そう言いながら手を振る彼。

今にもしっぽが生えてきそうな位犬みたいだった。

あーっ・・

先輩ゴメンっ

心の中でそう謝罪して、素っ気無く素通りした。

「え、ちょw雪!?」

だって先輩が悪いんですよ?

そんなに女の子とベタベタするからっ

「雪ーw良いの?」

「良いし。別に」

素っ気無く答えて、教室に入った。


そしたらね、

いつも1番に来てた彼が

いなかったんだ。


233 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/10(金) 17:24:42 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「あれ?啓汰は?」

近くに居た男子に聞いてみたけれど、皆、「さぁ」と肩を竦めるだけだった。

寝坊でもしたのかなー

あの日から1度も言葉を交わしていない私達。

あんな別れ方していつもみたいに話せる訳無いもんね・・

今日、来たら挨拶だけでもしよう。

「おはよう」って。


そのうち、担任が入って来た。

いつも無駄にテンションの高い人なのに、今日は何だか元気がなくて、

「せんせー。どうかしたんすかぁ?」

って声も出る位だった。


先生は、一つ咳払いをし、

皆に席につく様に言った。

「今日は、話がある。」


その一言で、良い知らせでは無い事が分かった。


今まで騒がしかった教室も、いっきに静まり返ってしまった。

「今日の朝・・急に・・」

先生は目頭を押さえ、続けた。

私は何の事だか分からなくて。

普通に相槌を打ちながら聞いていた。


「天野が・・」





「亡くなった」




先生の言葉の意味が

飲み込めなかった。


嘘・・だよね?

冗談でしょ

だって・・

ほら

今も後ろにっ・・・


振り向いても、振り向いても



_貴方の姿はそこには無かった。


234 ::11/10(金) 21:04:28 HOST:ZB202147.ppp.dion.ne.jp
え・・・
悲しいなあ・・・
頑張って★

235 ::11/10(金) 22:55:12 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
ちょっとの間来れなかったぁ゚+。(゚うェ∩゚。)+゚

…えっ!?

天野くーーーん。(゚うェ´。)゚。
今まで,ありがとぉぉおぉ(PД`q。)・゜ ((ぇ

236 :ニニ:11/11(土) 20:05:10 HOST:p6208-ipad26niigatani.niigata.ocn.ne.jp
主人公生徒会長の所に行ったり天野君の所に行ったりして、
主人公なんなか・・・・。

はっきり言って天野君の所に行ってほしかった〜
主人公生徒会長の所に行ってほしくなかった。

・・・最初の方がおもしよかった(ー△ー)

237 :南仔:11/12(日) 12:53:16 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
天野クン…
柚木の登場あンがdございますo
これからも頑張ッて下さいo

238 ::11/14(火) 19:31:18 HOST:170.220.12.221.megaegg.ne.jp
めちぁ下がってたぁ(泣;ノд<。)
あげ⌒(Pq'`•♥)。+

239 :おや:11/15(水) 16:48:40 HOST:p1155-ipbfp02obiyama.kumamoto.ocn.ne.jp
天野くん なんで〜〜〜?????

240 :珈琲:11/15(水) 17:07:12 HOST:p4021-ipbfp02kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
天野クン
ええええ?!!!
頑張って下さい。oO(m*'3'*)♪

241 :yuki:11/15(水) 19:50:36 HOST:softbank220028014019.bbtec.net
私が見てない間に、こんな展開に?!?!

天野君が亡くなったなんて・・信じられない・・・。
もう遅いケド、天野君と、もっと一緒にいれば良かった・・。って、
雪ちゃんは思ったんじゃないかな?

続きが、めちゃくちゃ×1000 気になる〜!!!
まだまだ、期待あげデース!!

242 ::11/19(日) 15:09:43 HOST:p2139-ipbfp04obiyama.kumamoto.ocn.ne.jp
ぁげぇ↑↑

243 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/19(日) 16:38:36 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
南様
書き込みぁりがとぅござぃます。
悲しい展開になってしまい申し訳ないです・・


萌様
2回も書き込み嬉しぃ限りです(*´∀`*)
ぁりがとぅござぃました。

二二様
えと,変な展開ですいません;;
でも、人って辛い時に支えてくれた人の方へつい行ってしまう所があると思うんです。
まぁ,人に寄るとは思いますが雪はそうだった訳で。
ご理解の程よろしくお願い致します。
長文失礼しましたw

南仔様
柚木はあくまで脇役予定だったので,あまり出番は少ないと思います;;
出来るだけ出しますので(*ノ∀`*)

おや様
何ででしょう・・(汗(ぇ
書き込みぁりがとうござぃました。

珈琲様
ホントえええ!?って感じですょね・・(ぶ
書き込みぁりがとぅござぃました。

yuki様
雪は,今更ながら・・
思ってると思います。
期待ぁげ嬉しいです。
ぁりがとぅござぃました(*´∀`*)

あ様
ぁげ感謝です(*ノ∀`*)ゞ

テスト期間の為,更新できませんでした;;
まだ終わってないので、またしばらくできないかと思われます。・゚・(*ノД`*)・゚・。
どうか,見捨てずに読んでやって下さい;;


244 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/19(日) 17:12:47 HOST:61-22-32-57.rev.home.ne.jp
「嘘‥ですよね?」

目を真っ赤にして

立ち上がったのは私じゃなくて,

前の席の女の子だった。

あぁ‥

好きだったんだね。

瞬時に理解できた。

教室中がシンと静まり返っていて

隣を見れば,机に突っ伏している桜井君

悔しそうに拳を握り締めて

そのうち、鼻を啜る音が聞こえ始めて,

皆泣き出した。

私は,涙も出ない。

ただ、それを理解するのに精一杯だった。

一時間目開始の鐘が鳴ると担任は教室を静かに出て行った。

信じられなくて

違うって言って欲しくて先生を追いかけた。

「せんせっ‥」

「中野,どうした」

力なく笑う先生。

「啓汰‥ホントに‥?」

違うって言って

だけど返ってきたのは静かな頷き。

「嘘だって言って下さいよ!」

私は声を張り上げて,先生の片腕を掴んで言った。

先生は宥める様に,

「落ち着きなさい」

と言った。

落ち着けだなんて‥

無理に決まってる。

どうして?

どうして‥

「本当に‥今日の朝なんですか」

そう聞いたのは優だった。

「何で‥優ココに‥?」

私の問いかけに無視して優は続けた。

「何で嘘つくんですか‥
あたしのせいなんですよ!?」

「優‥何言って‥」

「雪は黙ってて!」

「黙ってられる訳無いでしょ!?意味分かんないし‥」

先生は何も言わず,黙りこくっていた。

否定しないって事は‥


「ねぇ,雪」

優は俯く。

「あたしをかばって死んだって言ったら,
どーする?」






245 :南仔:11/20(月) 18:05:18 HOST:p3200-ipbfp04gifu.gifu.ocn.ne.jp
うお−
気になる02

246 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/22(水) 20:34:16 HOST:61-22-35-242.rev.home.ne.jp
南仔様
書き込みぁりがとぅござぃました。


「何‥言っちゃってんの?」

そんな事ある訳ない。

冗談でも言って欲しく無い。

だけど、優は

「冗談なんかじゃないよ。あたしが‥殺したんだよ。」

そう言って涙した。

啓汰への気持ちは,恋愛感情の好きから 友達としての好きに変わっていってる。

今は、先輩だけが好きだから。

黙りこくっていた先生が、おもむろに口を開いた。

視線を、床に落としたまま。


「即死‥だった。」

思わず涙腺が緩む。

お通夜も

お葬式も

出てあげられなかった。

金曜日‥
優は啓汰を呼び出した。

呼び出しておきながら待ち合わせに遅れて
急いでて
優は車に気づかなかった。

_かばって

後はだいたい検討がつく。

今思い出したけど、
そう言えば‥
金曜からお母さんいなかったな

家族の中で私だけ知らなかったんだ‥

なんとなく、孤独感が生じた。



247 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/22(水) 20:52:13 HOST:61-22-35-242.rev.home.ne.jp
【柚】

答えは一向に見つからない。
だけど、あの日から優に対する気持ちが少しずつだけれど
変化してきたのは自分でも分かった。

「あー‥だりぃ」
いつもの様に鞄を引きずりながら家路についていると、優が俺の家の前で体育座りをしているのに気づいた。

おわ‥何してんだアイツ。
小走りに優の元へ行くと、
何か違うのが分かった。

_泣いて‥る

寂しげに、俯いて
「ゆ‥優」
そっと彼女に声を掛けると、
彼女は涙を手で拭った。

「あはwおかえりー」
いつもの笑顔。
だけどやっぱり様子が可笑しい。

「どしたよ」
「何でもないよ」
即答するとこが可笑しいっつーの。

「言うまで口聞かねぇ」
幼稚だと自分でも思うけど、
こうでもしない限りこの意地っ張りはずっと言わないだろう。

「言っても‥嫌わないでくれますか」

優は俺を真っ直ぐ見つめて言った。

俺は、静かに頷いた。

「人‥殺しちゃった」
彼女の抱えているモノは、
赤点取って落ち込んでるとか
フられて死にたいとかの次元じゃなかった。

「直接じゃないよ?だけど‥あたしが殺したも同じなの」

「優が悪いんじゃねぇよ」

気の利いた言葉が言えない。

「でも‥あたしが‥ちゃんと信号見て‥たらっ‥」

そう言って、両手で顔を覆い泣き出す彼女を
何も言えずただ撫でる事しか出来なかった。

その時ふいに見えた手首には、
新しい傷があって。
やめて欲しい。
自分を傷つけるのだけは‥
やめて欲しい。

その時、俺の彼女に対する気持ちは、
はっきり変わった。

俺が守ってやる。
そう、心から思った。

248 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/22(水) 21:05:06 HOST:61-22-35-242.rev.home.ne.jp
【柚】
俺が見ているのに気づいたのだろう。
彼女は手首をそっと隠した。
「引いた‥よね」
そう力なく笑う彼女の横顔が、痛々しかった。

「俺‥さ。
気の利いた事言えねぇし、
チビだし
童顔だし
声高ぇし
優柔不断だし
鈍感だし
冷めてるし‥」

何言ってんだろ‥。
優はキョトンとした顔で俺を見つめている。

「だからなぁ、
引くとか引かねぇっつーアレじゃねぇんだよ」

「でも‥」

「でもじゃねぇ。引かねぇっつったら引かねぇし。」

「嫌いに‥なったでしょ‥」

「嫌いにもなんねぇ。」

まだ何か言いたそうな優を、遮って俺は続けた。

「だからなぁ‥俺じゃ支えられないかもしんねぇけど
切る前に俺に言え。
真夜中だろーが朝だろーが授業中だろーが構わねぇから‥


頼って欲しい。
守ってやりたい。

「ゆ‥ず?」

「好きだから」





249 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/22(水) 21:37:21 HOST:61-22-35-242.rev.home.ne.jp
「私は今年で高校3年生になりました。

先輩は大学生になって

今もまだ私達は付き合っています。

彼は今だに名前で呼ばない事が気に喰わない様だけど、私はまだ先輩って呼んでます。

貴方が逝ってから、早2年の月日が経ちましたね。

優はやっぱり貴方の死は自分のせいだと自分を責めている部分があるようです。

そんな優を、優の彼氏さんは一生懸命支えています。

あの日,ハロウィンパーティの日に、優が邪魔しなかったら‥貴方はまだ生きていたかもしれません。

だけど、妹のお陰で私は一番愛する人に出会う事ができました。

あの子がいなかったら、こんなに人を愛しいと思える事はなかったかもしれないし、

貴方を失う事も無かったんだと思います。

だから私は感謝してるよ。

どうか、天国で幸せに暮らしてる事を願っています。

たくさんの思い出ありがとう。」

私は、そう手紙に書いて啓汰のお墓に花と共に添えた。

偽りの無い気持ちを書いた手紙を。


手を合わせて、私はその場を去った。

「うわ、ちょっと遅れたかな‥」

待ち合わせ場所に行くと、不機嫌そうな先輩が立っていた。

「雪チャンー‥遅いですよー」

「あ、ご‥ゴメンなさいw」

この恋は、
妹がくれたモノ。

私がもし双子じゃなかったら?

優という妹がいなかったら?

‥きっと啓汰にも逢えなかったし

先輩とも出会えなかった。

嫌な思いばかりさせられた気もするけど、

今では胸を張って言える。

自慢の妹だと。


 「妹」完。

       



250 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/22(水) 21:43:38 HOST:61-22-35-242.rev.home.ne.jp
ぐだぐだな終わり方になってしまい、すいませんでした;;

ここまで書けたのは、応援してくださった方々のお陰です。

コメントしてくださった方,

読んでくださった方,

本当に感謝しています。

全然短編じゃなくなりましたが、

なんとか終わりまで書く事ができました。

心よりお礼申し上げます。

次回作にも目を通して頂けたら嬉しいです。

ありがとうございました。

251 ::11/23(木) 16:20:06 HOST:ZH179009.ppp.dion.ne.jp
おお(;゜∀゜)

なんか…
んん…

いい感じやけど、ちょっと残念やな…

まー、全てうまくいくのが全てじゃないですし…

でも、可哀想…やた…

252 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):11/25(土) 16:32:07 HOST:61-22-35-60.rev.home.ne.jp
南様
書き込みありがとうございます。

全部の人がハッピーエンドを迎えれられる訳じゃないんですよね‥。

分かって頂けて嬉しい限りです。

今まで読んで下さってありがとうございました(*´∀`*)


253 :yuki:11/28(火) 18:28:26 HOST:softbank220028014080.bbtec.net
あー、すごいイイ!!!!
感動したっ!! 小説保管庫に入れといてねー。
また読みたいトキに読みたいな^^

254 :愛理:11/30(木) 18:10:39 HOST:p202163184226.tst.ne.jp
すっごい良いです!!!
感動しました!!
また書いて下さいね☆


255 :ゆうろ:11/30(木) 18:20:31 HOST:pd356c2.osakac00.ap.so-net.ne.jp
感動をありがとうございました。
啓さんは死んじゃったけど、それでも、幸せだったと思います。
優ちゃんは性格悪かったけど、一番最後の言葉のように、優がいなかったら雪ちゃんは「幸せ」に出会えなかったんですよね。「自慢の妹」って所、すごく良かったです。
やっぱり私の好きなキャラは雪ちゃん。人のことを考えて、ちょっぴり天然で、いい子ですよね。
ありがとうございました。また、読み返したいと思います。
次回作、期待しております。


256 :*りっつん* (tLQWW8EeK6):12/02(土) 17:28:17 HOST:61-27-210-18.rev.home.ne.jp
yuki様
いつも書き込みありがとうございました。

感動して頂けるなんて思ってもみなかったので、嬉しくて保管庫に入れてもらえる様に書き込みしてしまいましたw

ありがとうございました。

愛理様
良いにすっごいまで付けて頂けるなんて幸せすぎます!(壊

ありがとうございました。

ゆうろ様
こちらこそ,読んでくださって本当にありがとうございました。
キャラそれぞれの感情というか,心情を読み取って頂けて本当に嬉しいです。
ありがとうございました。

これで、この板には最後の書き込みになるかと思います。

思ったよりも皆さんが書き込みを残してくれたので、お返事と、次の小説名を書いておこうと思い、書き込みさせていただきました。

終わった後も、こんな風に書き込みしてくれる方が居るなんて幸せですね(。´Д⊂)

今書いているのは「生き物係」と言うものです。

気が向いたらで構わないので、

目を通して頂ければと思っています。





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