ピコ森
ガ ラ ス 玉
- 1 : 未来 (JmECUTu88M):07/28(土) 16:34:05 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
俺がドジって転んだ時
あいつが
手を差し伸べてくれたんだ。
- 2 : 未来 (JmECUTu88M):07/28(土) 16:42:54 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「大丈夫?」
キレイなこげ茶の髪。
整った顔。
細い手足___________
「あぁ。」
その手をつかまずに立つ。
「よかった。じゃぁね。霧咲君。」
スタスタと歩いて行ってしまう。
名前、知っててくれたんだ。
俺、知らないんだけど・・・。
「お前、名前は?」
俺が聞くと、ムッと怒った顔で振り向き、
「ひどっ同じクラスじゃん。私の名前は青葉 美羽。」
美羽かぁ。
やばい。
マジ惚れた・・・。
ぜってぇ俺のモノにしてやる。
ぜってぇ。
- 3 : 未来 (JmECUTu88M):07/28(土) 17:06:45 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第一章 結愛
「美羽。ちょっと来い」 「いきなり呼び捨てって・・・」 本を閉じて軽く睨む美羽。 そんなのお構いなしに美羽の手を掴む。
「ちょっと、どこ行くの?ねぇったら・・・。」 雷は美羽の言葉を無視して屋上に向かう。 美羽は諦めて黙ってついてくる。
俺は屋上につくと、後ろを向き、美羽を見る。 「美羽・・・・
付き合ってくれ」
「え・・・まってまってまってまって」 慌てて喋る美羽。 美羽がブツブツといっている間、雷は、美羽の胸元に光るガラス玉を見つける。 小さいビンに小さいガラス玉が光っている。 「そのガラス玉・・・」 「あ・・・」
俺が手を伸ばすと小さいビンを握る。 「そんなに大事なものなのか。」 「まぁ・・・・・・ね。」 後退りをする美羽。 勝ち誇った目で美羽を見る雷。 「で、返事は?」 「ごめんなさい」
「・・・・・ふーん。」 「ごめんなさいごめんなさい」
下を指差し
「落ちてるよ。ハンカチ」 「え・・・ってないじゃん・・・・」
「隙あり!」
ブチっ
雷が美羽の胸元に手を出し、 ビンを掴み、鎖をちぎった。
- 4 :ゆィ:07/28(土) 18:30:50 HOST:ntsitm289206.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
- ぁげ♪
- 5 : 未来 (JmECUTu88M):07/29(日) 15:16:54 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
ゆィ様
ぁげ♪てくれて有難う御座います(´`●pq)
- 6 : 未来 (JmECUTu88M):07/29(日) 15:37:09 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「霧咲君!返してよ!」 必死になって取り返そうとするが、 雷は軽くよけてしまう。
「返してって「つきあってくんないんだったら。」 手すりからビンを出し、フラフラと揺らす。 美羽はとてもビックリして駆け寄る。 「それ以上近ずいたら・・・?」 「・・・・・った。」 「ん?」 いやらしい目で美羽を見回す。 「分かった。つきあう。つきあいます!」
いかにも悔しい!という顔をしている美羽。 雷は美羽を方に歩いてすれ違う時、 「これで別れたら、どうなるか、もちろん分かるよね?」 と言い残し、ビンを美羽の手のひらに置いた。
やったね。楽勝〜と雷。
絶対あいつ「S」だ!と美羽。
二人は上手くいくのだろうか_________
- 7 :ゆィ:07/29(日) 16:01:16 HOST:ntsitm225168.sitm.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
- 気になるょ〜♪
ぁげ^^
- 8 : 未来 (JmECUTu88M):07/29(日) 18:50:14 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
ゆィ様
有難う御座います!二回も・・・(つ∀^)゜。 きになるなんて・・・嬉しいです!
- 9 : 未来 (JmECUTu88M):07/29(日) 19:22:50 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第二章 疲れる
机の上に散らばるお菓子。 そのお菓子をつまみながら美羽と魅美のグチ会が始まる。 魅美は美羽の親友。 いつも困った時は助けてくれるんだ。
「ねぇ美羽ぁ〜あんたさ。彼氏出来た?」
お菓子をパラパラに潰してしまう。 何で分かるの?ありえない。
「彼氏では・・・ないかなぁ?」 首を傾げながらお菓子をまた摘まむ。 「え。何々?気になる」 「えっと、霧咲君と、そのぉ〜」 興味深々に耳を傾ける。 恥ずかしがって下を向く美羽。 「えぇ!?マジ?あの?てか何で?」 「まぁ・・・・ね。でもやっぱさ・・・」
やっべぇ・・・携帯忘れちゃった。 教室に戻るか。 廊下を静かに歩く。 教室の前に着くと女の話し声が聞こえる。 「霧咲君といると、疲れるんだよね。」
美羽の笑顔とともに、今の言葉がよみがえる。 「キリサキクントイルト、ツカレルンダヨネ」 雷は歯を食い縛り、走って校門を出て行ってしまった。
- 10 :モモ:07/29(日) 19:48:11 HOST:ser359479002256694
- ぁげ---
更新ガンバ!!!
- 11 : 未来 (JmECUTu88M):07/31(火) 08:27:35 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
モモ様
ぁげてくれてどうもです。 期待にこたえられるよう、頑張ってb更新します。φ(。。)
- 12 : 未来 (JmECUTu88M):07/31(火) 08:47:36 HOST:p4182-ipbf605marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
公園の野原に座る。 「前からなのか・・・・?」 今は緑色の木々が輝く季節。 輝く木の中で光れない雷。 そんな雷をお構い無しに光り続ける光が虚しかった。
〜♪〜〜♪♪♪〜 「誰かの携帯かな?」 「うん?あ・・・・霧咲君だ!」 美羽は立ち上り、雷の席に向かう。 机の中を探ると、 「あった。だーれからだ。何だ。時君じゃん」 「あぁ時ねぇ。仲良しだモノ。」 雷の携帯を勝手に開き、電話に出る。 机の上に座って、足を揺らす。 「もしもしーなんか霧咲君携帯忘れちゃったみたいでさ」 「ドコに?」 「がっこ。なんか大事な用?」 お菓子をつまみ、パクパク食べる。 「全然。ただ遊びのお誘いしよっかなって思ってただけ」 「分かったぁ〜ばいばい」 「ん〜」 小さいため息をつくと、 「ちょっと届けてくるね。」 「あ、うん。」 小走りで教室を出て行く。 「家、知ってんのかな?」
「あぁ!家知らない!」 周りの視線を集める。 すみませんと謝りながら当てずっぽうに走る美羽。 公園に入ると_________
- 13 :w:08/01(水) 09:11:52 HOST:i121-112-120-29.s10.a044.ap.plala.or.jp
- 面白いかも!!!
れてか面白いW
- 14 : 未来 (JmECUTu88M):08/01(水) 17:33:04 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
寝ている霧咲君を発見。 さっきあんなこといっちゃって会いにくいけど・・・。 本人は聞いてないし。
「霧咲くーん?」 顔を覗き込む。 寝てる・・・・。 クスっと笑い、ほっぺを突く美羽。 「ん・・・美羽・・・。何?」 さっきのこともあり、つい態度が冷たくなる。 いつもだったら、喜ぶはずなのに・・・。
「あ・・・・。携帯、忘れたでしょ。届けに来た。」 「・・・・・・ありがと。」 そっけなく返し、また目を閉じる。 不安を隠し、作り笑顔をする。 軽く手をふり、 「ばいばい!」 と元気良く言う。 不安を隠すために。
美羽がいなくなると、目を開ける。 許すのか・・・許さないのか。 どちらかにしなければならない。 「はぁ・・・。」 小さくついたため息は、誰も聞かないまま、 そのまま消えていった。
「ん〜霧咲君になんかしたかな・・・。」 ベットにダイビングし、クッションを抱く。 ま、無理やり付き合ったんだし、このまま自然消滅・・・・
って、なんてこと考えてんの!
次の日
やっぱり霧咲君、私の事避けてる・・・。 話しかけても、「うん。」だけだし。 あ〜あ・・・。
- 15 : 未来 (JmECUTu88M):08/01(水) 17:35:12 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
w様
面白いなんて・・・嬉しいです。 有難う御座います!
- 16 : 未来 (JmECUTu88M):08/02(木) 16:18:02 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
不安定な関係が続いて早3日。 毎日がいつも通りになった。 霧咲君から話しかけてこないし。
頬杖をつき、ぼーっと空をみる。 「お〜い美羽〜どったの?」 「ん〜別に〜」 なんか、なんか、なんかさ・・・・
つまらない!!
って感じがする・・・。 おかしいのか・・なぁ。 「あんた、雷君とどうなの?」
美羽の心に針が刺さる。 「最近なんかさ、避けられてるってゆーかさ」 つまらなそうな顔をする。 「あ〜そっか。だからねぇ。」 分かったという顔をして魅美は美羽に話しかける。 「美羽。あんた、雷君から避けられてた日から元気がない!」 ズバリ! 魅美は心の中で叫んだ。 そしてこう続けた。 「やっぱり、美羽にとって雷君は大切な存在なんじゃない?よくわかんないけどさ。」 何でだろう・・・ すっごく魅美が輝いて見える。
「大切な・・・・存在」 その言葉を思い出す。 私にとって、霧咲君は、
大切な存在なんだ! こんな人の事を疲れるなんて思っちゃいけない。 いけないんだ・・・。 バッと走り出す。 廊下を走り、階段を駆け上がる。 探しても探しても見つからない彼。 いつもだったらウザッたい程見える姿が今は
見えない。
- 17 : 未来 (JmECUTu88M):08/02(木) 20:50:45 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
手紙じゃダメ・・・ メールでも電話でもダメ! 言葉で伝えなきゃ。
あんなに嫌がってたけど ムカついたけど・・・ 私には
彼方が必要です_________
「霧咲君どこかしってる?」 教室に戻ると、近くにいた子に話しかけた。 「ん〜知らないなぁ」 「あ、はい、ありがとう!」 最後の部分は廊下でいうと、また走り出した。 魅美が、小さな声で「がんばれ」といった。
かったるそうに歩く彼の姿が美羽の目の前に現れた。 「美羽・・・?」 気まずいな・・・。 避けちゃったし。 どうしよう。でも今頃優しい言葉なんて思いつかないよ。
「霧咲君・・・」 「あ・・・・よぉ。」 スッと通り過ぎてしまう。 美羽はコビンを握ると、叫んだ。 「雷!・・・」 ビックリして振り向く雷。 駆け寄る美羽。 「ずっと会わないできずいたの。彼方が、彼方が。
すっごい大切な人なんだって!」 「美羽・・・」 俺は答えが出たよ。
許すべきだ。
- 18 : 未来 (JmECUTu88M):08/03(金) 17:10:30 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第三章 姉貴
「姉貴・・・」 シャワーを浴びる雷。 そっと呟く言葉は「姉貴」 呟く時の顔は、すごく悲しい。 「陽守姉ちゃん・・・」 写真立てに移っているのは 幼い美羽と、髪の長い女の人。 あの時から会わなくなっちゃったな・・・。
窓の外では キラキラと、いつも以上に星が光っていた。 「ん・・・今日は・・・休みの日か。」 もう一度ベットに倒れこむ美羽。 右手をおでこに乗せる。 雷・・・どうしてるかな。
ピーンポーン 「はい〜?」 少々イラついてインターホーンに出る雷。 「誰でしょう・・・入れ」 「はいは〜い」 「なんだよ母さん。」 ますますイラついて話す。 だが、母のほうはテンションが高い。 「べつになんでもないけど。」 「ならくるなよ。」 冷たい言葉を並べる。
「あんたさぁ・・・」 おかまいなしというように麦茶を飲む母。 「陽守のこと、まだ気にしてんの?」 「え・・・?」 「ひーもーり。」 「姉貴か・・・。」
- 19 :槻菜:08/03(金) 21:35:17 HOST:125-14-14-159.rev.home.ne.jp
- 早く続きを読みたいです!
- 20 : 未来 (JmECUTu88M):08/04(土) 09:43:28 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
槻菜様
そんな事言ってもらえて光栄です(☆v☆) この後更新しま〜すbb
- 21 : 未来 (JmECUTu88M):08/04(土) 10:00:17 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
急に顔が暗くなる。 「そんな顔してちゃ、陽守が悲しむよ?」 「うっせぇ・・・。」 薄っすら笑みを浮かべ、ため息をつく。 「陽守の名前の由来。知ってる?」 「そんなの知るわけないじゃん。」 麦茶を一気飲みする雷。 「陽守を生む前から子供は絶対に二人って決めてたの。」 まぁ、確実に子供が生まれるってわけじゃないけどさ。 そして、陽守を授かったの。生んで間もなく、「次もがんばろう!」って思ったわ。 でね、お姉ちゃんだから、弟妹を、お日様のように温かく守ってあげれるようにって意味でつけたんだ。 で、あんたが生まれたってわけ。
「ふ〜ん。母さん何気にすごいな。」 「でしょ?・・・
あんたも引きずってないで、ね?」 顔をそむける。 「いつまでも現実から逃げてちゃだめよ。 あんたがそんな顔したって陽守はもう戻ってこ「うるせぇな!」 机に手をつき、勢い良く立ち上がる。 「そんな事分かってんだよ!帰れ。」 「・・・・」 黙って立ち上がる母。 ドアのほうに歩いていく。 「おじゃましました。」 バタン
「くそ・・・。分かってんだよ。そんな事・・・。」
「くそ・・・」
- 22 : 未来 (JmECUTu88M):08/04(土) 10:10:48 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
あぁ間違えた〜Σ(0Д0●)
まぁ、必ず生まれるってわけじゃないけどさ。 そして、陽守を授かったの。
って、意味不明〜!? 訂正訂正
まぁ、必ず生まれるってわけじゃないけどさ。 でも、私達信じてて・・・陽守を授かった時は嬉しかったわ。 です。すみません。
- 23 : 未来 (JmECUTu88M):08/04(土) 19:08:29 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「どっか出かけよっと〜」 ひょいっとイスから立ち、カバンに色々つめる。 トントンと静かに階段をおりていく。 「本当。睦月君って、理想ね〜」 「いえいえ。そんな。」
何でいんの? あの、悪魔がぁ〜!
静かに階段をのぼっていく美羽。 今悪魔にあったら、殺られる・・・。 「あら、美羽。下に来てたの・・・」 「え・・・うん。あ、じゃぁ用が「そうだわ、美羽、睦月君と部屋でお話しなさい。」 何言ってんのお母さん! ちょ、馬鹿〜〜! 「イヤ、別に・・」 苦笑いをしながら手を振る。 「そうですか。喜んで。」 にぃっと笑う睦月。 ついに、部屋まで来ちゃったよ 殺られる〜 この睦月っていうのは眼鏡をかけた悪魔で・・・。 陽守姉ちゃんの彼氏。 あ、陽守姉ちゃんっていうのは、 私が小さい頃ね、公園で転んじゃって泣いてた時、 優しく話しかけてくれた、いい人なんだ。 で、仲良くなって家に来てもらったの。 そしたら、この悪魔がついてきて、うちの親と仲良くなっちゃったんだ・・。 陽守姉ちゃん、なんでこんなのつれてきたんだろ・・・。 今じゃすっかり・・・。
「で、あの時何してくれちゃったのかな〜?」 「・・・。ちょっと用事が。」 素早くドアのほうに行き、行く手を阻む睦月。 「逃がさないよ?みーわーちゃん?」 「すみませんでしたぁ〜もぅしませんからぁ〜」
- 24 : 未来 (JmECUTu88M):08/05(日) 13:37:53 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「まぁ、あのことはもういいとして。」 目を潤ませて首を縦に振る美羽。 あのこととは、家に悪魔が来た時・・・。 私があいつの髪を鋏でジョキン!っと・・・。
「そういえばさ、陽守姉ちゃんと最近会ってないなぁ。 そのかわりに睦月が来てるけどね。ハァ」 美羽の頭を拳骨でゴンとやる睦月。 笑っているが、奥には悲しみがある。 「陽守には弟インだぞ。知ってたか?」 知らなかっただろーというように言う。 頭を撫でながらムスっとする美羽。 「で、そのお、と、う、と君の名前は?」 「確か・・・
『雷』だったような・・」
「ら、らいぃぃ!?」 まさかまさかまさかまさか? あの雷?なわけないよね。 あんな美人で優しくって正義感もあって勉強も出来そうで・・・ 完璧!の陽守姉ちゃんの弟があんなんなわけ・・・。 ビックリしてかたまり、考えをまとめようとする美羽。 「知り合いにいんのか・もしかして彼氏?」 「んなわけないじゃん。睦月のバ・・考えすぎだよ。」 そうだ、名字だ。名字。 あ〜んな意地悪な奴が弟なわけ。 美羽は言葉では落ち着いているが、心臓はバクバクだ。 「ねぇ、睦月。陽守姉ちゃんの名字って・・・何なの?」 「あぁ。霧咲だけど。」
終わった・・・。
- 25 : 未来 (JmECUTu88M):08/06(月) 16:41:15 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「おっはよ〜」 あれ? 雷休み? なぁんだぁ・・・。 「おはよ。今日、雷君来てないね。」 「ん〜。ま、ドンマイだね」 「休みって決め付けんなよ・・・。」 席に着くと、早速眠る美羽。 「おい、起きろよ。」 「五月蝿いな・・・。」 手をブンブンと振る美羽。 パシンと相手の頬に当たった。 「いってぇな」 殺気で起き上がる美羽。 目の前には頬を押さえながら怖い目つきで睨んでいる雷がいた。 「・・・。おはよ。」 いつものスマイルであいさつをする。 周りの人が何あいつ。と馬鹿にしている。 「おはよじゃねぇよ!」 「はいぃ?なんかした?」 ますますイライラする様子が見える。 「何・・何?」 「あんた、雷君の頬、叩いたでしょ?」 「え・・・」 雷と魅美の顔を交互にみる。 どうしようどうしよう・・・。 昨日も悪魔にあってやっと開放されたのに、 今度はこっち〜? 「何したか分かってんだろうな・・・?ん?」 なんか、屋上の時よりも、怖くない? その笑顔が怖いです・・・。 絶対許さない・・・。 俺の頬を叩いといていい度胸だ。 これネタになんかしてもらわないと・・・。 何にしようかな〜 「に・・・逃げるが勝ち!ごめんなさぁい!」 サッと逃げる美羽。 だが、すぐに腕を掴まれ、御用。 「嫌ぁぁ〜」
この後、美羽は・・・
- 26 : 未来 (JmECUTu88M):08/07(火) 09:24:54 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
雷の雑用係。 「美羽、パンよろしく。」 「あっうちのも〜」 これってパシリの定番じゃん・・・。 あれ?何パンだっけ。 まぁ、パシリの定番といったら焼きそばでしょ。 なかったら・・・なんでもいいや。
「えっと焼きそば焼きそば・・・。」 「雷君、あれってさ、天然なの?」 「さぁ?まぁ、ボケてることには違いない。」 「じゃぁ・・・。」 少し考える魅美。 「天然ボケだ。」 「それっ」 笑いあう二人。 焼きそば焼きそばどっこかな・・・ 「おぉ〜焼きそば」 お金を払い、急いで教室に戻る美羽。 「買って来たよ〜」 「おぉ〜ってなんで焼きそば?」 質問にニッコリと答える。 「だぁって、パシリのパン買いといったら焼きそばでしょ。」 魅美が美羽の肩に手を乗せて、申し訳なさそうにいう。 「それはね。漫画の世界でしょう?」 「そうなんだ・・・。」
どんだけだよ・・・。 でも、そういうところが可愛いというかなんというか・・。 「まぁまぁ、食べよう食べよう!」 一人で上機嫌な美羽。 食べている途中にふと思いつく悪魔の言葉。
「確か・・・・雷だったような・・・。」 聞いて・・・みてもいいのかな? ん〜〜。 よしっ 「雷って・・・さ。お姉ちゃんいるの?」 「・・・・アァ。」 顔が暗い。 でもそれにはきずかない美羽。 「名前は?」 「・・・・・・・いいだろう。」 「え?」
「そんなこと、どうでもいいだろう!」 雷!?
- 27 : 未来 (JmECUTu88M):08/08(水) 09:31:07 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「ちょっ雷!」 乱暴にドアを開け、廊下に出て行く雷。 「どうしちゃった・・・の?」 不安な顔をして立ち尽くす美羽。
廊下を歩きながら、頭をかく雷。 怒鳴っちまった・・・。 美羽に・・・ 傷ついた・・・だろうな。 理由も知らないだろうし。 ダメだな。姉貴のことになると。俺。 どうにかしちゃってるよ。 ごめん・・・美羽。
「何か、しちゃったかな〜」 クッションを抱きながら考え込む美羽。 「陽守姉ちゃんの弟が・・・雷ねぇ?」 「やっぱり知り合いか。」 ドアをノックして入ってくる睦月。 「まだいたんだ・・・傍迷惑な奴・・・。」 ボソッと睦月にもんくを言い、嫌そうな顔をする。 「んで?知り合いなんだろ?雷君とやらと。」 ニヤリと笑う睦月。 「でも、そんなっすきとかじゃないからね。」 勝手に座り込み、自分のぶんだけ持ってきた飲み物を飲む。 自己中め・・・ 「それよか睦月〜あんたよりもさぁ、陽守姉ちゃんに会いたいんだけど。」 軽く蹴りを入れる。 「俺で我慢しとけって。」 「ムーリ。」 沈黙が続く。 もしかして本気で怒った? 「てかさ、もうあえねぇよ。」 暗い顔をするが、すぐに顔をあげる。 「は?」 「陽守は・・・
交通事故で、死んだんだ。」
- 28 : 未来 (JmECUTu88M):08/08(水) 16:50:53 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「へ?何いってん「嘘じゃねぇよ」 部屋を出て行く美羽。 もう一回お茶を注ぎ、飲む睦月。 「・・・・はぁ」
「嘘・・・。」 でも、あの悪魔のいうことが本当なら、 私、
雷を傷つけたんだ・・・。
どうしよう・・・。 涙が止まんないや。 「お世話になりました。」 「またいつでも来てね。睦月君」 「はい________」 あいつ、大丈夫かな。
陽守姉ちゃんが死んだ。 いつも優しくて、私の憧れだった陽守姉ちゃんが。 それも知らなくて・・・。 雷を傷つけて。 最悪だ・・・私。
「お母さん・・・お腹痛い・・・。」 「まぁた嘘つい・・・寝てなさい。」 私の異常さにきずいたんだ。 この顔じゃぁ、そう思うよね。 扱けた頬に手を添える美羽。 「雷・・・。」
美羽に謝んねぇと。 事情も知らない美羽に怒鳴っちまったし。 「お、雷〜おっは」 「あぁ。美羽は?」 「見ねぇけど。」 軽く俯く雷。 休みか・・・。
- 29 : 未来 (JmECUTu88M):08/09(木) 08:26:17 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
部屋に鳴り響く着信音。 私には雑音にしか聞こえない・・・。 「くっそ〜どうしたんだよ。美羽の奴・・・。」 「出ないの?」 携帯をいじりながら雷に話しかける時。 何度もかけ直す雷。 「家・・・知らないしな。
どうしようか・・。」 私が悪いんだよね・・・。 まだ着信音が鳴る。 出れば気がすむかな。 ゆっくりと手を伸ばす。 携帯を手に取ると、開き、耳に当てる。 「もしもし?」 「美羽・・・あのさ。」 「雷!ごめん!本当にごめん!」 必死に謝る美羽。 「イヤ・・・俺こそゴメン・・・。」 「え・・・私の方が悪いんだよ?」 「理由知らないのに怒鳴って」 「え・・・あ・・・。」 「もしかして・・・知ってる?」 「・・・うん。雷のお姉ちゃんの彼氏に聞いた・・・。」 少しの間、沈黙が続く。 「そっか・・・。」 「ごめん。」 「あ、もういいから。」 雷・・・ごめんね。 許してくれて、ありがとう。 「ありがとう・・・。」 「ところでさ、姉貴の彼氏って、どんな人?」
「悪魔!」 「悪魔ぁ!?」 「怖い人だよ。あんなのが陽守姉ちゃんの彼氏っていうのが許せないくらい。」 「なんでそんな人と?」 「知らない・・・。」 陽守姉ちゃん、見る目ないよな・・・。 でも、睦月も睦月なりに・・・苦しんでるのかな。 だって・・・好きな人が、この世にはもぅいないんだもんね・・・。 私だったら・・・我慢できるのかな。
- 30 : 未来 (JmECUTu88M):08/10(金) 07:55:08 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「姉貴の事さ。」 今は学校のお昼休み。 屋上でお弁当を食べながら話しあう美美羽と雷。 「うん?」 「本当に気にしてないな?」 ちょっとは気にしてますけど・・・。 「うん。大丈夫」 「嘘だったら殺すよ?」 えぇ〜!ちょっとだから半殺し? 「うん。嘘ついてないから平気〜」 お弁当を口に運ぶ。 美羽は、雷のお弁当箱に卵焼きがあるのにきずく。 もらった_____
はしを雷のお弁当箱にのばす。 卵焼きをはしでさし、口に運ぶ。 「てめぇ」 と、言った時には卵焼きは美羽の口の中。 「俺の好物が・・・」 「まだ二個あるじゃん。」 黙って俯く雷。 本気で怒った? 「雷?」 「・・・・・。」 「ごめん・・・。」 「・・・・・。」 「ごめんってば〜」 顔を覗き込む美羽。 すると、「あっかんべー」といい、舌を出す。 「ムカつく」 ふてくされる美羽。 お弁当をしまい、立つ。 「てかお前、あれお返しだかんな」 「分かってるけどさー。じゃ。さき帰ってるよ」 「あぁ」 手を振って帰ってく美羽。 雷は屋上で一眠りをした。
「おいしかったな〜」 上機嫌で階段を下りていく美羽。
「あの子可愛いじゃん。」
- 31 : 未来 (JmECUTu88M):08/10(金) 08:19:22 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第四章 一樹
今日は席替え。 雷の隣になれますように。 美羽の隣がいいなぁ。 どんどんくじ引きを引いていく。 結果は、 二人は離れ離れ。 雷の隣は普通の女の子。 美羽の隣は、三熊 一樹。 最悪だ・・・。 苦手なタイプなんだよね。 気が強いというか・・・。 なんかしでかしたら、許してくれなそうだし。 自己中っぽいし。 知らないふり。知らないふ「よろしくね。」 「あ、はい」 早速〜!? 「美羽ちゃんってさ。」 いきなり名前? まぁ、呼びすてよりはましか。 「彼氏いるの?」 「え・・・まぁ」 雷に目をやる美羽。 「ファーストキスってもしかしてまだ?」 「え?」 赤くなり、下を向く美羽。 「まだなんだ。」 馬鹿にするように笑う一樹。 「授業中ですよ?」 こっちを痛い視線でみる先生。 軽くエシャクをし、シャーペンの芯を出す。 あームカつく。 何であんな笑い方を? ムカついていると、一樹が紙を美羽の机の上に置く。 紙を手に取り、開く。 「放課後 屋上に来て。」 え、行きたくない。 やだ。 でも、いかないと・・・。 今日は雷と帰れない! ショックだ。 「美羽。帰るぞ〜」 「ごめん。今日は・・・。」 「どうした?」 「ちょっとね。」 「そうか。じゃあな。」 残念そうに帰っていく雷。 「ごめんね」と呟く。
よし。行くか。
- 32 :うー:08/10(金) 09:40:29 HOST:nthygo289150.hygo.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
- この、小説大好きです!!
頑張ってください☆
- 33 : 未来 (JmECUTu88M):08/10(金) 20:01:06 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
うー様
お久しぶりのコメント(笑) 大好きなんて嬉しくて泣きそうです(つω・`) てか泣きます。゜(´Д`)゜。
- 34 : 未来 (JmECUTu88M):08/10(金) 20:37:12 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「んで?何か用でしょうか?」 不機嫌そうに問う。 そんな事はお構いなしというように意地悪な笑みを浮かべる。 「俺さ。美羽ちゃ・・・美羽のこと。」 また呼び捨てキャラ出現かよ・・・。 まぁ、いいとしましょう。 心の中で許し、顔を一樹に向ける。 「好きになっちゃった。」 「は?」 いきなりとかありえないし。 てかさ、やばくない? 「意味不明なんですけど?てか彼氏いるって聞こえなかった?」 「うん。」 嘘つくなよ・・・。 イラついた素振りをみせる。 「ファーストキス奪っちゃってもいい?」 「やだ。」 いや、即答あたり前でしょ。 てか危険ムード直撃ですか? 少しずつ近づく一樹。 美羽の目の前に立つと顔を覗き込む一樹。 「近づかないで!」 「や・・」 一樹が返事をする前に、錆びれたドアを開け、勢い良く階段を降りる。 顔を上げると、笑みを浮かべ、 「にげられちゃった・・・か。」 と呟いた。
校門から出ると、真っ赤な夕焼けと生温い風が迎えてくれる。 「負けるか!」 気合を入れると、夕焼けに照らされた道を歩いて帰った。 茶碗を持ったままボーっとする美羽。 「食べるなら食べる。」 「あ、うん。」 母に一喝入れられ、食べ始める。 三熊一樹・・・
中学生生活最大の敵かもしんない・・・。
- 35 : 未来 (JmECUTu88M):08/11(土) 09:40:00 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「美羽、ちょっと「やだ」 素っ気無く返事をする美羽。 それでもついてくる一樹。 「話があんだって〜」 絶対襲われるね。 てかもういいや。 「だーかーら!」 雷の方に向かう美羽。 「おぉ、美羽。今日は一緒に帰ろうな。」 「うん」 ハートマークのつくような返事をし、腕に抱きつく美羽。 うろたえる雷。
頭狂った?いつもの美羽じゃない・・。 「私には、ちょ〜〜〜うラブラブな彼氏がいるんで。ねぇらーい?」 「あ、はい。」 それでもケロッとし、 「じゃぁ奪ってあげる。」 「できるもんならやってみな」 火花でも散らすように睨みあう。 正確には、美羽が睨む。 途中でチャイムが鳴り、席に着く。 ん?ちょっと待て。 あいつは、ファーストキス、狙ってるの? てことは・・・ファーストキスの相手が・・・ 一樹のほうを見る。 手を振ってニッコリする一樹。 こいつになっちゃうの!? ヤバイ・・ファーストキスは・・・。
雷がいいもんなぁ〜
妄想の世界に突入する美羽。 危機感が薄れる。 笑みが絶えない。 「何がそんなに嬉しいの?」と一樹。 「別にぃ〜」 妄想タイムで授業が終わる。 「美羽、帰るぞ」 「うん。」 そえば、ファーストキスの事、言ったほうがいいのかな? でもなぁ〜いざとなると恥ずかしい。 「美羽」 「ん?」 「一樹には、気をつけろよ。」 ニコッと笑い、口をあける。 「平気だよ」
- 36 : 未来 (JmECUTu88M):08/11(土) 12:30:41 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
雷と別れ、一人で歩く美羽。 「美羽。」 後ろから聞こえる聞き覚えのある声。 最悪だ。 返事も無しに走り出す。 逃げなきゃ! 「待てよ」 すぐに腕をつかまれ、一樹のほうを向かされる。 「な・・・に」 「俺、本気だから。」 顔を逸らす美羽。 「私は、雷に本気なの。」 「忘れさせてやるよ。霧咲なんて」 美羽の顎をもち、顔を近づかせる。 「嫌!」 振りほどこうとしても、男の力にかなうはずがない。 「忘れない!私は雷を・・・絶対に忘れない!」 ありったけの力で睨む。 「私ともぅ、関わらな_________」
私はその瞬間、言葉を発する事が出来なくなった。 私の口は、一樹の唇で塞がれた。
『ファーストキス』を奪われたんだ。 好きでもない人に。
- 37 : 未来 (JmECUTu88M):08/11(土) 20:05:14 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
一樹を強く押し、頬を思いっきり叩く。 「最低!」 それだけ言って、走る美羽。 涙を流しながら。
無言で家のドアを開け、部屋に走る。 「おかえり・・・?」 泣いても泣いても。 涙が枯れるまで泣いても。 この事実には変わりがない。 私のファーストキスの相手は、雷じゃない。
カズキナンダ
ごめんね雷・・・。 私。
なんか寂しい・・・。 誰かに会いたい。 雷に、会いたい。
「雷・・・会える?」 震える手で携帯を耳にあて、震える声で喋る。
「どうした?」 安心した。 雷が目の前にいる。 「雷、あのね・・・。私・・・。ファーストキス、」 また涙だ。 私の弱虫。
- 38 :美菜:08/13(月) 14:43:04 HOST:nthygo289150.hygo.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
- 未来サーン!がんばってー!
- 39 :うー:08/17(金) 09:52:05 HOST:nthygo289150.hygo.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
- 未来サン?どしたの?
頑張って!応援してるよぉ
- 40 : 未来 (JmECUTu88M):09/04(火) 20:01:10 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
ごめんなさい! パソコンが壊れました(えw) 3週間も待たされて・・・。 そして三週間も待たせてすみませんm(_ _m) これからいっぱい書きます! 本当にゴメンナサイ!
- 41 : 未来 (JmECUTu88M):09/04(火) 20:17:58 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「か・・・かず・・。」 「かず?」 「かずきに・・・」 しゃがみこむ美羽。 「ファーストキス・・・?一樹?」 不安そうに、そして悲しそうに美羽をみる。 「ごめん・・・雷、ごめん」 「美羽・・・。」 雷もしゃがみ、美羽の頭を撫でる。 そした優しく抱く。
「雷ぃ・・・・。」 「美羽。」
向き合う美羽と雷。 すこしずつ。確実に縮まってゆく顔の距離。
唇が重なった。
でも、これはファーストキスじゃない。 雷との・・・ファーストキス。 プラス思考はむりかもしれない。 「美羽・・・嫌だった?」 「ん‥ううん。大丈夫。」 作り笑顔で雷に笑いかける。 「無理して・・・。」
「無理して笑顔作らないくていいんだぞ。」
「嫌だったら嫌って言え。泣きたかったら泣け。 俺が・・・一緒にいてやるから。」
雷の言葉が悴んだ心に、温もりをくれた。 少しかもしれない。でも、小さな温もりでも
私には、大きな心の支え・・・。
- 42 : 未来 (JmECUTu88M):09/04(火) 20:20:08 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
一般小説でも小説書く事にしました。 よかったら見てください。
- 43 : 未来 (JmECUTu88M):09/06(木) 20:09:55 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
今日は休み。 何もない日・・・。 猫背で座布団の上に座り、ボーっとする。
あんなことがあったけど。 まだ落ち込み中。 だって、私の。 顔を暗くする美羽。 「はいるわよー」 「あ、ん」 ドアを静かに開けたお母さんは何故かまんねんの笑み・・・。
「何・・・か?」 「旅行行こう!」 今は笑顔になれないな・・・。 「いいけ「睦月君の家族とね」 「え・・・。」 睦月・・・? 悪魔が?
「なんで睦月が?」 「え?多いほうが楽しくない?」 「楽しくない。」 真顔で答える。 「ま、準備よろしくね〜あ、学校はお休みお休み」 なんで勝手に・・。 いや。まじで。 雷とあえないじゃん・・・。
でもまぁ。 あの時はあんなにウザかったのに。 いつの間にかこんなに好きになってたんだなぁ。 だって、あの言葉を思い出すたびすっごいドキドキして。 顔を赤らめる。
「旅行ねぇ・・・。」
- 44 : 未来 (JmECUTu88M):09/08(土) 16:55:47 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「起きろっ寝坊常習犯!」 睦月の奇声とともに勢い良くドアが開く。 それでも起きない美羽。 いらついた笑みを見せる。 「起きろっつてんだろ!殺すぞ!」 「すんません!」 やっと起きる。 そして抓られる。 「いだいです〜」 「いいからしたくしやがれのろま」 合間もなく言い捨てる睦月。 『しね悪魔』と心の中で叫ぶ。 今は騒ぐ気分じゃないのに。 「じゃぁ着替えるから出て行って」 「一分で来い。こなきゃ殺す」 「・・・・・はい」 ドアを閉めて出て行く。 急いで着替えて、荷物の入ったバックを持つ。 車に向かう途中、雷のことを思い出す。 「後で電話しなきゃ」 それより!というように無我夢中で走る。 車につくと、荷物を放り投げる。 「遅い。」 小声で言う睦月。 「すみません・・・。」 といいながらポケットから携帯を取り出し、車に入る。 「今日はゴメンねぇ〜睦月君。」 「いえいえ。僕も楽しませていただきますので。」 ニッコリと笑い、軽く頭を下げる。 「二重人格が・・。」 ボソッと言う。 『もしもし?』 「あぁ、雷?」 安心したように座席に寄りかかる。 「これから旅行なんだよね〜今車の中。」 必死に明るく振舞う。 『え”?先言えよ。』 「うん。今度からは。」 『まぁ・・・心、癒して来い。』 「・・・・うん。じゃあね。」
- 45 : 未来 (JmECUTu88M):09/09(日) 15:30:01 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
心を癒すか・・・。 携帯を閉じる。 できるのかなそんなこと。 ため息をつく。 そんな間にも、車の窓から見える景色は緑が増える。 長い時間車に揺られた。 気が抜けていた。 「到着っ旅館に」 車から出ると伸びをした。 そして目をあけると、
青い海が広がった。
「きれー」 「後でにして旅館に」 「ココにいる。」 うんって言おうとするけどいえない。 美羽は一歩も動かない。 髪を風に靡かせる。 「ここに・・・いたい。」 「何言って「ここにいたいの!」 ビックリする睦月達。 ゆっくり振り向き、悲しそうな顔をしている。 「いさせて?」 「あぁ・・・。」 その言葉を受け止め、歩き出す。 海の目の前に立つ。 ふと隣に目をやると、キレイな女の子が体育座りをしていた。 「こんにちは。」 笑顔を見せて、隣に座る。 微かに笑い、会釈をする。 「どうしたの?」 「あなたこそ。悲しそうな目をしてる。」 お見通しというように、強い眼差しで問うその子に なぜか真実を話したくなった。
- 46 : 未来 (JmECUTu88M):09/09(日) 16:01:55 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第五章 元彼
「そっか・・・。」 少し間があく。 「でも、そうやって優しくしてくれる彼氏がいるんでしょ?」 少し顔を赤らめる。 その顔を見て軽く笑い、 「優しくしてもらってんのにそんな悲しい顔してたら失礼だよ?」 「そうだよね。」 その子の言う事が、胸に突き刺さった。 私は雷のことを考えてあげているつもりで考えていなかった。 私だけ、悲劇のヒロインぶってた。 相手の気持ちを考えるってことが欠けてた。 「ありがとう。すんごい気持ちが明るくなった。」 「ううん。」 「私、青葉 美羽。」 「私は名瀬 奈美子。」 二人は握手をし、日が暮れるまで話して笑った。 「美羽。いつまでいる気だよ」 睦月が怒った顔でこっちにくる。 「ごめんなさい!じゃあね。奈美子ちゃん」 「うん」 軽く手を振る。 「・・・・・雷」 一番星が光る中、奈美子は静かに呟いた。
来ちゃったけど。 だってお父さんが・・。 『夜の海は格別だぞ〜ありゃぁ見なきゃ損損。行け。』 なんていうから。 少しだけど・・・。怖い。
- 47 : 未来 (JmECUTu88M):09/10(月) 17:29:29 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
でも、なんか神秘的。 裸足になり、足を入れてみる。 「冷っ」 冷たかった。 砂浜に両足をつき、ボーっと立つ。 雷の顔が浮かんだ。 会いたい。 そう思った。 暗闇に目が慣れたら、満天の星空が見えた。 「きれぇ〜」 私は、服や髪に砂がつくのを覚悟して、寝てみた。 目に見えるのは、満天の星だけ。 そして、聞こえてくるのは海の音。 居心地が、すごく良かった。
「やっぱザラザラ〜」 髪の毛をかきながら旅館に戻る。 温泉に入り、部屋に戻る。 あの海気に入ったなぁ〜 布団の上で足をバタつかせて頬杖をつく。 「明日もいこ」 電気を消し、静かに眠った。
- 48 : 未来 (JmECUTu88M):09/12(水) 15:44:41 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
昼間は色々な場所に行った。 歴史を学び、自然で遊んだ。 夕方にはまた海に行った。 夕方といっても、空は群青色。 海辺に行くと、奈美子の後ろ姿だけが目に入った。 そぉっと近づくと、美羽は奈美子の言っている言葉に耳を疑った。
「雷・・・・。会いたい」
「雷・・・・・?」 ハッと後ろを振り返る奈美子。 「美羽ちゃん・・・」 二人ともビックリして沈黙が続く。 「雷・・・って。」 「雷は、」 少し間が開き、奈美子は口を開く。
「私の元彼なの。」 え・・・。 心の中に、不安、驚き、動揺、と、色々なことが流れる。 「名字は・・・?」 「霧咲。」
雷ノ・・・元彼?
- 49 : 未来 (JmECUTu88M):09/14(金) 20:36:57 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
付き合ってた頃は、毎日毎日、二人で積み重ねていってたものが
別れた瞬間、脆くなって、儚げに崩れてゆく。
いつも自分に太陽が当たっていたらダメ。
たまには月の光も大切。
そう、奈美子ちゃんは苦笑いをしながら語った。 そして、一度も振り返らず、砂浜から消えていった。 私が見つめていた奈美子ちゃんの後ろ姿は、 とっても寂しげで。
私の目に焼きついた。
「美羽ぁ?」 魚を口に入れながら問う睦月。 美羽はボーっとしている。 軽く鼻で笑い、また食べ始める。 あーあ。 私、なんか悪い気がする。 奪った・・・ってわけじゃぁないんだろうケド。 奈美子ちゃんには大切な助言を・・・。 部屋に戻って、窓の外に出てみる。 満月が、重そうに、だけど、ふんわりと夜空の星たちに囲まれて浮いていた。 「付き合ってるって事・・・話したほうがいいのかなぁ?」 答えが返って来ないのを知りつつ、問う。 しばらく考えていると、携帯が鳴った。 「もしもし」 『美羽、ど?楽しんでる?』 「まぁね」 少し話して、私は聞いてみた。 「ねぇ。雷?正直に答えて?」 『うん。』 「中学校って、何県だった?」 「え・・・福島県。だけど」
福島県・・・。 やっぱり。
奈美子ちゃんの元彼は、『雷』だったんだ。
- 50 : 未来 (JmECUTu88M):09/15(土) 20:31:25 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
今日は帰る日 私は徹夜で決めた。 言う___
いるか分からないけど、海に行ってみる。 朝早いけど・・・いるかなぁ? あ、いた・・・。 「奈美子ちゃん、海、毎日来るの?」 「うん。好きだから。」 本当に海を愛してるんだな・・・。 「あのね、私、今日帰るんだけど、言っておきたい事があるの。」 少し笑って、首を傾げる。 「その、奈美子ちゃんの、前の彼氏、今の・・
私の彼氏なの。」 「え?」 笑顔を引き攣らせて、問う奈美子。 「雷は、私の彼氏なの」
「てことは・・・美羽ちゃんは、雷の
彼女?」
申し訳なさそうに頷く。 少し驚いた顔をして、固まる。 少し立つと、表情を和らげ、 「じゃあ、雷は」 少し間を明け、まだ薄暗い空を見上げる。 「幸せなんだね。」 奈美子ちゃんは、本当に美人で、 優しくて、すこし引っ込み思案で、 そして、
凄い思いやりのある人でした。 「美羽ちゃんっなんで・・・泣かないでよ?」 「ごめん・・・」 「謝ることじゃないよ。私は、雷が幸せならそれでいいよ」
部屋で寝ながら漫画を読んでいると、携帯が鳴った。 「もしもし?」 『雷っモトカノ!』 「は?」 『奈美子ちゃん!』 「奈美・・!」 何でコイツが知ってんだよ!?
- 51 : 未来 (JmECUTu88M):09/16(日) 08:11:30 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「んでお前が知ってんの?」 『旅こぉ先で。』 「そなの・・・。でも、もう縁切ったから。」 『知ってる!!』 何で俺が怒られるんだよ・・・。 『まぁ、もーいいや。そえばさ、何で福島から東京に来たの?』 「んーーー。」
「憧れだったから・・・かなぁ?」 『ふ〜ん。へーぇ。』 うっぜぇ・・。 頭をかく雷。 『雷、最後に言っておく。奈美子ちゃんは、
すんごーくいい人だよ!』 鼻で笑い、携帯を握る雷。 「知ってる。」 『じゃね。』 話し終わった後、息を吐いて携帯をタンスの上におく。 頭の中に、振った時の映像が流れる。 アレは、俺が東京に行く日の前日________
「ごめん、奈美子。別れて。」 「え・・・?何で?雷・・・」 「俺は東京に行く。だから・・・。」 「遠距離恋愛でもいいよっ雷!」
- 52 : 未来 (JmECUTu88M):09/16(日) 15:11:16 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「お前に、辛くなって欲しくないから。」 「私、別れる方が辛・・「もういいんだよ」 「俺も新しく恋して、お前も新しく恋しろ。」 「やだよ・・行かないで!やだよぉ・・・」
「雷!」
俺は、あの時振り向かなかった。 あんなかっこいい台詞言っといて、 あんな冷たく振ったくせに、
俺の目からは涙が流れていた。 まだ愛していた。愛おしかった。 奈美子が・・・。
俺は、「奈美子」を自分の中から消そうとしていた。 数ヶ月たてば、消えると思っていた。 でも、皆といる時は忘れていたけれど、 一人でいるとやっぱり思い出す。 だけど、俺が一番大切なのは、美羽。
今度は、誰にも辛い思いはさせない。 誰にも。
- 53 : 未来 (JmECUTu88M):09/16(日) 15:30:53 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
第六章 ガラス玉
「おは「美羽!おはよ、どうだった!?旅行」 興味津々に話しかけてくる美魅。 「んーすっごーく大切な時間だった。」 「そ。そりゃあ良かった。」 美魅はいっつも私の事を考えてくれる。 凄く大切な親友。 仄々としている美羽。 「おー一樹」 「んーおはよ・・・美羽。」 顔を逸らしながら、近づく。 「来ないで!」 鋭い目線で睨む。 一樹は立ち止まり、美羽を見つめる。 「美魅!行こ」 「え・・・うん?」
「どうしたの?美羽」 「別に・・あいつ、私大嫌いなの」 「そう・・・あ」 美羽の胸元を見て、目を大きくする。 「え?」 「ガラス玉無い!ほら、大切な人から貰ったって言ってた」 「嘘・・どうしよう!あれは陽守姉ちゃんから・・・」 動揺していると、目の前にニタリと笑った雷が立っている。 「雷!ガラス玉が!ガラス玉が」 美羽の動揺を楽しむと、後ろで組んでいた手を前に出す。 「これかね?美羽殿」 雷の大きな手には、小さなビンの中にガラス玉が光っていた。 美羽は、顔を明るくさせて両手を差し出す。 雷はゆっくりと美羽の手にガラス玉を移動させた。 「雷、ありがとう。本当に・・・。」 「クラスのドアの前に落ちててな。それよりさっき、陽守姉ちゃんからって・・・。」 「うん。実は・・・。」
- 54 : 未来 (JmECUTu88M):09/17(月) 18:21:09 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「美羽ちゃん、コレあげる。」 「わーキレーなガラス玉!ありがとう!」 「うん。いつか好きな人、ほんっとうに好きな人が出来たら、このガラス玉を二つに割って、二人でもってね。」 「なんで?」 「えっとねぇ、私がつくったおまじないだから。」 「ふーん。分かった!大事にするね」 その時の陽守姉ちゃんは、 何故か いつもよりもキレイに見えた。
思い出している時に見つけた言葉。
『うん。いつか好きな人、ほんっとうに好きな人が出来たら、このガラス玉を二つに割って、二人でもってね。』
「あ!」 「え?」 でも、コレは、とっておきの日にとっておこうかな。 とっておきの日に。 「何でも無い〜」 「で、実はって?」 美魅が少しイラついているの分かった。 そんなのも気にせず美羽は、デレデレし、 「秘密ー」 と言い続けた。 チャイムが鳴り、教室に戻る。 一樹が話しかけても、無視。 そう心に決めて授業を受けた。 「帰ろ〜雷」 「おー今日は家まで送ってやるよ」 「なんで?なんか気持ち悪っ」 ニッコリと微笑む雷。 「あ、すんませーん」 作り笑顔で笑う。 二人は冷たい風を背中で受け止めながら、笑顔を絶やさずに帰った。
- 55 : 未来 (JmECUTu88M):09/17(月) 18:21:09 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「美羽ちゃん、コレあげる。」 「わーキレーなガラス玉!ありがとう!」 「うん。いつか好きな人、ほんっとうに好きな人が出来たら、このガラス玉を二つに割って、二人でもってね。」 「なんで?」 「えっとねぇ、私がつくったおまじないだから。」 「ふーん。分かった!大事にするね」 その時の陽守姉ちゃんは、 何故か いつもよりもキレイに見えた。
思い出している時に見つけた言葉。
『うん。いつか好きな人、ほんっとうに好きな人が出来たら、このガラス玉を二つに割って、二人でもってね。』
「あ!」 「え?」 でも、コレは、とっておきの日にとっておこうかな。 とっておきの日に。 「何でも無い〜」 「で、実はって?」 美魅が少しイラついているの分かった。 そんなのも気にせず美羽は、デレデレし、 「秘密ー」 と言い続けた。 チャイムが鳴り、教室に戻る。 一樹が話しかけても、無視。 そう心に決めて授業を受けた。 「帰ろ〜雷」 「おー今日は家まで送ってやるよ」 「なんで?なんか気持ち悪っ」 ニッコリと微笑む雷。 「あ、すんませーん」 作り笑顔で笑う。 二人は冷たい風を背中で受け止めながら、笑顔を絶やさずに帰った。
- 56 : 未来 (JmECUTu88M):09/17(月) 18:21:52 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
二回やっちゃいました。すんません↓↓
- 57 : 未来 (JmECUTu88M):09/17(月) 21:11:30 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
私は夢を見た。
それは、雷が一度だけ振り向き、 その後は一度も振り向かずに暗闇に消えていってしまう夢。 いくら名前を読んでも振り向いてくれなくて、 いくら追いかけても追いつかなくて いくら涙流しても、届かなくて。 いつの間にか、姿は消えていて。
寝起きが最悪な中、学校に向かう途中、 雷が目の前を歩いていた。 「らーい!」 「おー美羽。」 よかった。何時も通りだ。 こんな当たり前のような事にホッとしてしまう。 私は休み時間も、授業中でさえも、雷を気にしていた。 どこにも行かないで・・・。 死ぬほど想った。
「本当にいいの?」 「うん。迷惑じゃん」 少し迷っている雷。 「部活、私のためにサボりすぎだよ」 「でも・・。」 「じゃあね。」 私は微笑んで、手を振った。 本当は、すごく心配。 私の目の前から消えないか。 雷は、面倒そうに廊下を歩く。 私はそんな姿を見つめる。 「雷っ」 「ん?」 「・・・・・・頑張ってね」 「おー」 私は恐怖を感じた。 まるで今日の夢。 「雷・・。」 声が響くはずの廊下でも響かない私の小さな声。 嫌・・嫌・・。 行かないで! 私の声を聞いて・・。 「雷!行かないで!」
- 58 : 未来 (JmECUTu88M):09/20(木) 17:48:28 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「どした?」 「行かないで・・・。」 驚いた表情から、緩く笑う。 「なんで?」 「えっと・・・」 そうだ。 アレは私だけが見た悪夢。 私が今引き止めたら・・・。
私、まだ悲劇のヒロインだ。
「なんでもないっバイバイ」 「じゃな」
私は寂しく家に帰った。
お風呂から上がって、髪の毛を拭きながら部屋に向かう。 途中電話が鳴った。 「もしもし、青葉ですけれども」 「美羽ちゃん?」 「はい・・・?どちら様でしょうか」 「雷の母です!」 「お母さん!?どうかしたんですか?」
「雷が・・・帰ってこないんです」
「え・・・?」
- 59 : 未来 (JmECUTu88M):09/23(日) 10:05:06 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「雷!」
私は、電話を床に落として、玄関から出た。 少し肌寒い外を、本気で走る。 誰もいない公園
緑の野原
いろいろなお店
ドコを探しても 雷は見えない。
救急車のサイレンが鳴る。 まさか・・そんな思いが過ぎる。 音を頼りにフラフラと歩き出す。 現場は野次馬でいっぱいだった。 私はかき分けて前に出る。
「ら・・・・・い?」
私があの時、一緒に帰ってもらってたら。 私があの時、悪夢を気にしてれば。
この事故は・・・無かったはずなのに。
美羽の目の前では 雷が横たわっていた。
- 60 : 未来 (JmECUTu88M):09/23(日) 12:11:02 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「安静にしていれば大丈夫です。」
美羽たちの表情が和らぐ。 よかった・・・。 病院の硬いイスに座り、下を向く。 「ごめんね・・・雷」 ガラス玉を手に取る。
美羽は一人で病院の外に出た。 そして、ガラス玉を地面に打ち付ける。
パリン
ガラス玉は三つに割れた。 「あ・・・失敗しちゃった」 手のひらに割れたガラス玉を置く。 その破片の一つを真っ白なハンカチで包む。 残りの二つを小瓶に入れる。 「雷・・・。」
数日後 雷は目を覚ました。 私は雷のお母さんに電話で伝えられた。
いって・・・。 あー目ぇさめた時ってこんな気持ちなのか。
「雷!」
雷を照らす太陽で、雷の笑顔がもっと眩しく見えた。 「美羽」 「ごめんね・・・」 「は?何が?」 「とにかく・・・ごめん」 私は途惑いも無く、雷に抱きついた。 病室には私達しかいなかった。 「あ、雷これもらって」 雷はハンカチを開く。 「これ、ガラス玉じゃねぇの?美羽の」 「うん。そー。もらって?」 「なんで割れんだよ・・・。まぁいいか」
- 61 : 未来 (JmECUTu88M):09/23(日) 12:24:28 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
普通の生活が戻り始めていた。 「美羽」 一樹・・・。 無視をする。 「あの時は、ごめん!」 「だから、」 私は怒った顔で振り向いた。 瞬間、驚いた。 一樹ハ涙ヲ流シテイタ。
「一樹・・。」 「ごめんな。許してくれなくても、いいから」 それだけいうと、一樹は教室に入った。
もぅ・・・いいよ。
「ちょっ美羽!」 はしを咥えて美羽を見つめる美魅。 「ん?」
「ガラス玉っ割れてるじゃん!」 「あぁ、コレ?いいんだ。
愛の証だから」
- 62 : 未来 (JmECUTu88M):09/23(日) 21:07:09 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
「ねー私って奈美子ちゃんよりも全てが劣ってない?」
素朴な疑問。
「まぁな。でも一つだけ劣ってないトコあるよ」
まぁなって・・・。
でも一つだけはあるんですよね。
私が少しイラついてると、雷は舌を出して
「馬鹿なトコ」
と言った。
「うっざぁ〜」
本当にお前が劣ってないのは
「愛・・・かな」
「雷?なんか言った?」
「なんでもねぇ」
大好きだよ。雷_____
END
- 63 : 未来 (JmECUTu88M):09/23(日) 21:11:02 HOST:p4022-ipbf3408marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
超がつくほど短い小説でしたね・・・。 最後のほうは展開がはやすぎました(^^;) 次の小説はドリーム小説にしようかなて思ってます。 良かったらどうぞ。 みてくれていた方たち、本当にありがとうございました
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